「探偵が早すぎる」新條由芽、共演者から刺激　髪バッサリカットの理由＆結婚相手に求めることは？＜インタビュー＞

滝藤賢一＆広瀬アリスW主演「探偵が早すぎる」

同作は、Season1が2018年7月期に連続ドラマ「探偵が早すぎる」（読売テレビ・日本テレビ系）として、2019年12月にはスペシャルドラマも制作された人気コメディ・ミステリー。

ほんの些細な違和感やミスを察知し未然に殺人計画を防いでしまう、“早すぎる探偵”こと千曲川光（滝藤賢一）。千曲川の活躍によりSeason1で父の遺産5兆円を相続した十川一華（広瀬アリス）だったが、Season2となる同作では別の財閥の遺産2000億円も相続することになり、その一族の人間からまたも命を狙われることに。

新條演じる中村真央（26）は、一華の同僚。会社内で唯一仲の良い女子で、飄々とした性格だが女性っぽさもあり、男性受けはいいはずなのに、なぜか一華の方がモテてしまうことを羨ましく思っている。仕事より、家庭を大切にしたいと思っており、結婚願望が強く相手を探しているが、なかなか見つからないという役どころだ。

新條由芽「探偵が早すぎる」新キャストとして出演への思い明かす

― 「探偵が早すぎる」への出演が決まった時の心境を教えて下さい。

新條：純粋に嬉しかったです。前作もすごく面白い作品だったので、その世界の一員となって演じられることがすごく楽しみでした。

― シリーズ作品への出演や新キャストとして入ることにプレッシャーはなかったですか？

新條：スタッフさんたちも前作と同じ方が多くいらっしゃったので、空気感ができている中に「溶け込めるかな」という緊張はあったのですが、皆さんに本当に良くしていただいてお話もたくさんできたので、現場に入ってから緊張はなくなりました。

新條由芽、役に共感した“オタク”な一面とは？

― 演じている役に共感した部分と「自分とは違うな」と思った部分を教えて下さい。

新條：結構、自分と違うことの方が多いです。真央の尊敬する部分は、思ったことを口に出して行動に移せるところ。思い立ったら即行動みたいなタイプの女性なんです。そういう積極的な行動が私は苦手なので尊敬する部分です。共感した部分としては、研究施設で真面目に働いて研究に対して熱心なところです。

― 新條さん自身が熱心になっていることやオタク的な一面があるということでしょうか？

新條：習い事を長く続けていました。ピアノは12年間続けて、自分の中でも頑張ったなと言えることです。茶道は7年続けました。群馬の教室に通っていたので、今は通うことが難しくなってしまったのですが、今でもどこか探して通いたいなと思っているくらい茶道が好きで、もうちょっと頑張りたいなと思っています。

― 茶道を続けた中で現在の仕事に活かせているなと思うことはありますか？

新條：1時間正座してもしびれなくなりました！「魔進戦隊キラメイジャー」（テレビ朝日系／2021年～2022年）で、畳の場所で長時間撮影することがあったのですが、1度もしびれなかったです。精神面も鍛えられました。

― 自分自身と役とのギャップを埋めるために、意識していることはありますか？

新條：自分の思ったことを口に出すことが今まで苦手なタイプだったのですが、台本を読んで真央は結構ずばずば言う子だなという印象があったので、友人といる時にも反応を大きめにして感情を外に出すことを意識しています。

― 自分とギャップがある役を演じることにはどう感じていますか？

新條：自分とは正反対の役なので、そこへのプレッシャーや難しさはすごく感じました。撮影前には鏡の前など自分の中で練習をして臨んでいます。台詞は声に出して読むタイプで、動きながら体に覚えさせています。

新條由芽、滝藤賢一から現場で受けた刺激

― 現場で撮影前に話し合ったことや相談したことはありますか？

新條：衣装合わせの時に監督と真央の性格についてすり合わせをして、自分で感じたことと監督からはどんな子に見えているかを確認しました。真央はすごく素直な子だということは監督も仰っていて、私自身も台本を初めて読んだ時に感じたことだったので、同じ認識で嬉しかったです。現場に入る前に確認できたので安心して撮影に入れました。

― 撮影が進んでいく中で、刺激を受けた共演者の方はいらっしゃいますか？

新條：今回初めてご一緒させていただいている滝藤さんです。現場で、全体を見てスタッフさんや私たちキャストに対して気配りをしている姿を目の当たりにして素敵な方だなと思感じました。

― 滝藤さんの気配りを感じたのでしょうか？

新條：色々な方々に話しかけていますね。私は自ら話しかけることが苦手なタイプなのですが、スタッフさんとのコミュニケーションの取り方を間近で勉強させていただきました。

― 現場でキャストの方とはどのような話をしていますか？

新條：水野（美紀）さんと料理の話をしました。「この料理が美味しかった」などYouTubeのおすすめ動画を教えていただきました。滝藤さんは植物がすごくお好きな方なので、そのお話をしたことを覚えています。

― 新條さんは普段から自炊されているのですか？

新條：自炊をするようにはしていますが、あまり凝った料理にはまだ挑戦できてないです。

― 実際に水野さんから教えていただいた料理で作ってみたものはありますか？

新條：あります！魚の料理なんですが、バターと塩昆布を入れると美味しいと聞いて、作りました。すごく美味しかったです。塩昆布を味付けとして入れるという発想がなかったので驚きました。

― 滝藤さんとは植物のお話をされているのですね。

新條：私は定期的に花を一輪買って部屋に飾っているのですが、滝藤さんもお好きで買っているそうで。1番最初にふらっと花屋に寄って惹かれて買った花がラナンキュラスで、そこからずっとお気に入りの花です。

― 滝藤さんのお気に入りは聞かれましたか？

新條：滝藤さんは観葉植物を買っているそうなのですが、私はまだ観葉植物に挑戦できていなくて、いつか欲しいなと思っています。

新條由芽、結婚相手に求めるものとは？

― 新條さん演じる真央は仕事より家庭を大切にしたいと思っているキャラクターですが、新條さん自身がもし同じような立場だとしたらどう思いますか？

新條：割と同じ考えかもしれないです。プライベートが充実していないと仕事も身に入らないと思うし、普段の生活や経験が仕事に生きると思っているので「プライベートがおろそかになり過ぎても駄目なのかな？」と思います。両立できることが理想だろうなとは思いますが…。

― さらに真央は結婚願望が強いキャラクターですが、新條さん自身として結婚相手に求めることは何ですか？

新條：優しいのが1番大前提で、あとは自分のことをきちんと自分でやれる人。自立している人が良いです。依存しすぎず、自分のことはきちんと自分でできる人でありたいなと私は思っているので、寄りかかりすぎず個々としてちゃんとしている人というのが良いなと思います。

新條由芽「魔進戦隊キラメイジャー」は“家族” のような雰囲気

― 「キラメイジャー」の出演後、連続ドラマのレギュラー出演は今作が初めてとなりますが、戦隊シリーズの現場の雰囲気と今作の雰囲気で違いは感じましたか？

新條：戦隊の現場はメイクさんや衣装さん、カメラマンさんも戦隊のベテランと言われるようなスタッフさんばかりの現場でした。1年以上、キャストやスタッフさんが一緒なので、家族みたいな感じです。「一緒に1つのものを1年かけて作り上げるぞ」みたいな気持ちを皆が持っている温かい雰囲気でした。

今回のようなドラマ撮影の現場はやっぱり3～4ヶ月ぐらいですごく短いなと感じています。あっという間だからこそ、コミュニケーションをどんどん取っていかないとすぐ終わってしまうんだなというのが今回、すごく身に染みました。

― 今作の現場で「キラメイジャー」から成長したと感じた部分や経験が生かされているなと感じたことはありますか？

新條：「キラメイジャー」を経験して、以前より明るくなったと感じています。インタビューやバラエティー番組で自分を出すことに抵抗感がなくなり、話せるようになりました。

新條由芽、イメチェンの理由を語る

― では、ここからは新條さんご自身についてもお伺いしていきたいと思います。女優として今後も様々なことに挑戦されていくと思いますが、仕事を続けていくモチベーションは何ですか？

新條：私が出演している作品を観たファンの方からの応援の声がモチベーションの1つになっています。1番身近で言うとお母さんは「ここが良かったよ」「この作品観た」というメッセージを送ってきてくれることです。そういう声を聞くことが、自分の中で1つのモチベーションになっているなとすごく感じます。

4月27日からはTwitterも始めて、コメントが見やすいのでこれまで以上にリアルな反応が実感できています。いただいたコメントは全て読んでいますし、エゴサーチもたまに。声がすぐ届くことがすごく嬉しくて、力になります。

― Twitterではどのような一面を見せていきたいですか？

新條：プライベートな部分をどんどん発信していきたいと思っています。飼っている犬のポメラニアンを載せて、犬好きをアピールしていきたいです！

あとは、趣味について。漫画やアニメ、ゲームがすごく好きで、休みの日はすごく熱中してしまうのですが、こういう話もインタビューで「休みの日は何をしていますか？」と聞かれたら話していましたが、SNSなどには今まで載せたことがなかったので載せていけたら良いなと思っています。今まで見せていなかった一面を見せられるように挑戦していきたいです。

― 新條さんはロングヘアの印象が強かったですが、4月にはバッサリカットして大胆にイメージチェンジされました。何か心境の変化があったのでしょうか？

新條：髪型が1番わかりやすく印象が変わると思い、印象を変えるために25センチほど切りました。最初はもちろん切ることに抵抗があったのですが「キラメイジャー」が終わり、映画も撮り終わったタイミングで髪を切って、新たな自分を探していきたいという理由からです。今まで人生で1度もショートヘアにしたことがなかったので「似合わなかったらどうしよう」と最初は緊張と不安が大きかったです。でも、いざ切ってみたら「意外と似合うんじゃないか」と自分では思っています（笑）。周りから「すごく似合う」という声や「ショートヘアの方が良い」という意見も聞くので切って良かったです。

新條由芽流スタイルアップ＆美容法

― グラビアもやられている新條さんですが、スタイルキープのための秘訣や最近実践していることはありますか？

新條：あります！あまり運動は好きではなかったのですが、ジムには週1で頑張って通おうと思い、今のところ実践できています。それにプラスして、夏に向けて肌を出すことも多くなると思うので、夏までに痩せる計画を立てているところです！

既に、3週間ぐらいトレーニングを続けていて、YouTubeなどを参考に二の腕と腹筋と脚、骨盤矯正のストレッチを全部で大体30分ぐらいかけて、毎日友達と電話をしながら続けています。

― 電話相手の方も一緒にトレーニングをされているのですか？

新條：私1人では続かなくて（笑）。運動が苦手で、どうしても家でやると自分を甘やかしてしまいそうで。でも友達と電話をすることで、一緒に苦しさを共有して、1人じゃないと思うとスイッチが入って、毎日30分続けられています。良い習慣になっているなと感じて、体が引き締まってきた気がしているので、夏まで続けたいです。

― 健康的で良い習慣ですね！具体的な目標はありますか？

新條：1〜2キロぐらいは減らし、加えて筋肉を付けたいです。運動をしてこなかったので、数段の階段でも息切れしてしまうことがあって（笑）。スタイルアップと体力・筋肉を付けるという目的でトレーニングを続けたいと思っています。

― マスク生活や花粉の影響でお肌の悩みを抱えている読者の方も多いと思いますが、新條さんが最近実践している美容法やおすすめのケア方法などはありますか？

新條：元々あまり肌にトラブルがないタイプでしたが、最近は基礎化粧品を見直すようになりました。私自身、乾燥肌なのでマスクの摩擦なども加わって、カサついてしまうことがあるとここ数年で感じるようになって。そこで自分で調べて、“田中みな実さん愛用”というようなスキンケア用品を買うようになりました。見直しただけで、肌質の違いをかなり実感しています。乾燥肌なので、冬は特にクリームを多めに塗ったりパックもします。次の日がお休みの時には、前日の夜にパックをしながらゆっくり動画を観るなどスキンケアの時間も楽しみになりました。

新條由芽、24歳の抱負 今後挑戦したい役明かす

― では、最後に今後についてお伺いしたいのですが、まず24歳を迎えての抱負を教えて下さい。

新條：24歳になり、この仕事を始めてもうすぐで4年が経とうとしていて、時の流れの速さをすごく感じています。今は「キラメイジャー」の印象が強く、元気で明るいキャラという印象を持っている方が多いと思いますが、髪を切ったことも含めて今までとは違った大人っぽい私を見せられるように24歳は頑張っていきたいです。色々な作品や人に触れて自分の中の引き出しを増やし、深みを出せるように励む年にします。

― 今後どのような作品や役柄に挑戦してみたいですか？

新條：やってみたいなと思っているのは、恋愛ドラマ。これまで1度もやったことがないのですが、挑戦したいです。あとずっと言っているのは刑事ドラマ。犯人役を演じてみたいです。

― 刑事ドラマの中でも“犯人役”を演じたいと思ったきっかけは何ですか？

新條：悪い人を演じることで、これまでとは違う一面を自分でも発見できるのではないかと思ったことがきっかけです。人間の悪を体現しているような人として許されない犯人役を挑戦したいと思いました。

― 今後の目標を教えて下さい。

新條：女優として、まだまだ自分の中の引き出しが足りないなということをすごく感じていて、その引き出しを増やしてどんな役でも演じられるようになりたいということが1つの目標としてあります。だからこそ今年は自分の中の引き出しを増やす年にしたいと考えています。私がこれまでに演じたことがない役を演じる時に「この役はすごくはまり役だね」と言われる演技ができる人になりたいです。

― ありがとうございました。

（modelpress編集部）

新條由芽（しんじょう・ゆめ）プロフィール

1998年4月27日生まれ、群馬県出身。「3年A組―今から皆さんは、人質です―」（日本テレビ系／2019年）で女優デビュー。近年は、「魔進戦隊キラメイジャー」（テレビ朝日系／2020年～2021年）、「ザ・ハイスクール ヒーローズ」（テレビ朝日系／2021年）などに出演している。