女優の顔を持つ新世代YouTuber・めがね「ボロボロになった」1番の後悔、そこから伝えたいこと＜モデルプレスインタビュー＞

チャンネル登録者数36万超（7月13日時点）、同世代女子を中心に支持されているYouTuberめがね。投稿する動画は、メイク・美容・ファッションをはじめ、料理や大食いなどのチャレンジ系にも挑戦するなど多岐にわたっている。

人気の理由は飾らない可愛らしさと面白さに、モデル顔負けのスタイリッシュさが加わったキャラクター。2018年秋には舞台『メロメロたち』で女優としての活動もスタートしている。

YouTuberになるまでの経緯、「ボロボロになってしまった」自身の後悔を経て視聴者に伝えたいこと、そして女優へ羽ばたこうとする決意……彼女の言葉で“YouTuber”の見方が変わるはず。

人気YouTuberめがねが誕生するまで

― 高校生の時に友だちに誘われたことがキッカケでYouTuberとしての活動を始めたそうですが、まずはその前、幼少期はどんな子でしたか？

めがね：昔からすごく内向的で、それを良くないと思い、よく人としゃべるようにしていました。でも、中学にあがるまでアトリエに通っていたり、水泳に通っていたり、自分1人で完結できることをしていることが多かったです。中学2年生の時に、お母さんと劇団の公演を観に行ってことでその劇団にハマって、舞台女優を目指すようになり、芸能文化科の高校を目指すようになりました。受験も大変だったのでめっちゃ勉強しましたけど、そんな時もYouTubeが支えで、お母さんに「YouTube1日1時間」って貼られていました（笑）。

― 昔からYouTubeが好きだったんですね。

めがね：中学生の時からめちゃめちゃファンでした。はじめしゃちょーさんとか、HIKAKINNさん、PDSさんとか観てました。

― いざ高校生になって自分が動画を発信する立場になった時、観る立場としての経験は活きるものでしょうか？

めがね：昔から動画を観ていたからこそ、自分で始める時は誹謗中傷も多いイメージだったので怖かったです。でも、始めたらファンの方はみんな優しくて楽しく出来ました。

― めがねさんが高校生の頃でも、普通の高校生がYouTuberになったら周りから賛否両論あったと思います。ただ、めがねさんは芸能文化科だったので、その辺りはいかがでしたか？

めがね：最初は「また、ノリでやってんな」「どうせ3日坊主やろ」みたいに思われていたと思います。でも、真面目に動画を上げていって、真面目に上げるからこそファンの方が付いてきているというところを見て、徐々に「すごいね」って言われるように変わりました。学校とも話して校内で撮らせて頂けたのでありがたかったです。

とはいえ、学校には普通科もあったので、そっちの子からはちょっと変わった目で見られていました。そういった意味では、個性的な人に囲まれたことで初めて自分が認められた瞬間でもあり、初めて社会に触れた瞬間でもあったと思います。

― その後、コンビを解散しました。1人でもYouTubeを続けていこうと思ったのはなぜ？

めがね：「ファンの方がいたからここまで来れた」という思いがあったからです。もし、自分自身が私のファンだったら辞めてほしくないって思うなって考えたので、自分のやりたいことをやって、人を楽しませられるなら続けようと思いました。

― 1人で活動していると、ネタを考えることから大変そうに思えます。

めがね：大変かもしれないです。ふと思いついたときにメモしたり、マネージャーさんに相談したり、色んな方々に助けて頂いてます。

― 「もう全く思いつかない！！」という時はどうしていますか？

めがね：そういう時はYouTubeをたくさん観ます。そうやってネタが出ない時は「新しいことしなきゃ」「珍しいことってなんだろう？」とか重く考えすぎなので、1回YouTubeに触れて「これでいいんだ」「こういう感じなんだよね」って頭の中を整理するようにしています。

めがね、直前に撮影していた青山舞莉とのコラボは？

― 観る側も発信する側も経験してきためがねさんにとって、YouTubeはどのようなものですか？

めがね：暇つぶしツールだと思っています。決して「この時間にこの動画を観なくちゃ」「時間を上手く使ってYouTube観る時間を…」っていうものじゃなくて、通勤や通学、待ち合わせのちょっとした時間とかで観るもの。私にとっても息抜きだったので。

― では、めがねさんのことを全く知らない人に「この動画を観て欲しい」と名刺代わりに出すとしたら、どの動画を選びますか？

めがね：質問動画ですね。私のことをほとんど知ってもらえると思います。2番目は映画「霞立つ」。自分のやりたいことが形になった動画なので。その2つを観れば、もうめがねっとわーく。通です。

― 様々なジャンルの動画がありますが、この中で最も苦労した動画もお聞きしたいです。

めがね：「霞立つ」ですね。普段は1人で撮影していますけど、初めて人と共同で作って、スケジュールもしっかり組んで、でも天候にも左右されて…って、普段とは異なることが多くて大変でした。ですけど、その分手応えも大きかったです。

― めがねさんといえば、コラボ動画も印象的です。1番思い出に残っている撮影を教えて下さい。

めがね：今はもう解散しちゃったんですけど、へきトラハウスさん。自分が解散して1人になって不安だった時に誘って頂いたのが、すごく助かりました。今でも恩を返したい兄貴です。

― ちなみに、今日はインタビュー前に青山舞莉さんとコラボ撮影していましたよね。

めがね：めっちゃ楽しかったです、可愛かった～（笑）。宝石でした（笑）。もぐもぐしながら必死に頑張って喋ろうとしてる姿が愛おしかったな～。女性とコラボする機会があまりなかったので緊張しましたけど、舞莉ちゃんと楽しく撮影出来ました。

― 今後コラボしたい人は？

めがね：誘ってもらったらホイホイ付いて行くんですけど、自分からはなかなかいけないんですよね（笑）。コラボしたいのはフワちゃん。面白いですよね。後は、“やかましいインド人”の人。とにかくカレー作って、手しか映らないですけどコラボしたいです。

「ボロボロになってしまった」めがね自身の経験から伝えたいこと

― 美容・ダイエットの動画も多いですよね。

めがね：私のファンの方は同年代の女性が多いので、そういう所に興味がある子も多いです。動画を上げると色んな意見が寄せられてありがたいですけど、「モチベーションが上がった」って言ってもらえるのが1番嬉しいです。何事も続けるのが難しい中で、私の動画が、続けるモチベーションになれたのは本当にありがたい。決して、私の動画を観て変わらなくてもいいんです。何かチャレンジするのにプラスの気持ちを、キッカケになればいいですね。

― その中でも、特にダイエット関連の動画が注目を集めています。

めがね：私はコンビ解散した後、2人でやっていたことを1人でやるようになったので、負担が一気に増えてとにかく大変でした。そういう経験が初めてでしたし、学生としても高校3年間で学んだ芸事を発表する舞台も重なって、自分の中にストレスがかかりご飯が食べられなくなって9キロぐらい一気に痩せました。その時にホルモンバランスが崩れて、精神的にも体調的にもボロボロになってしまったので、それが1番の後悔です。

だから、どんなに「痩せたい」と思っても「食べない」という選択だけは絶対にしてほしくない！自分にも良いことは1つもないですし、周りの人を心配させてしまうので。

― めがねさんは、そこからどうやって戻れたんでしょうか？

めがね：自分でも「これじゃダメだ」って思うようにして、自分のことを自分で認めてあげましたし、まだ実家にいた時なのでお母さんに手伝ってもらいながら少しずつ。また、そういう経験をみんなに伝えた動画が思ったより認めてもらえたので、そこから肩の荷が降りたと思います。

― そういう所まで動画で伝えてくれるからこそ、めがねさんの動画が刺激になる人も多いんですね。

めがね：そうだったら嬉しいですね。いつも“動画で嘘をつきたくない ”って思ってるんです。風邪ひいてるときも「38.5度もあって～」って言っちゃうで（笑）。嘘をついても、結局あとでバレちゃうので、動画で嘘はつかないです！

― 今現在、スタイルキープのためにしていることは？

めがね：今体重50キロあって、朝起きて48キロ、夜寝る前50キロの繰り返しなんです。特にダイエットもしてないんですけど、50キロでも綺麗に見えるように心がけてます。家で出来る腹筋とか、ストレッチぐらいです。食事も寝る前に食べない、お菓子を食べすぎないとかですけど、特に気にしてないですね。

― スキンケアは？

めがね：スキンケアは出来るだけ保存料が入ってないもの、今は「まも肌」っていう赤ちゃんでも使えるものを使っています。化粧水はヨモギのを使ってます。昔は、思春期だったのもあってすごく荒れてたんですけど、ちょっとずつ改善してきてます。

めがね、女優としての夢

― そして、今はYouTuberだけでなく、舞台に出演するなど女優としても活動中。女優業の現状はどう捉えていますか？

めがね：ちょくちょく映画やCMなどのオーディションに行かせてもらっていますが、まだまだ勉強中の身です。私の最終的な目標は、YouTubeをやりながら、「めがねちゃんがいい」って言ってもらえるように女優として認められること。そこまではまだまだです。

― YouTubeはずっと続けていくんですね。

めがね：死なない限りは一生続けていくつもりです。自分のルーツでもあるので、どんなに忙しくても続けていきたいし、それが応援してくれてきたファンの方たちへの恩返しになると思ってます。

― 女優さんがYouTuberになることは多くても、YouTuberで女優としても活躍している方はいないですよね。

めがね：私のファンの子には夢を語る子が多いので、そういう子たちに「出来る」っていうところをみせたいです。

この前、舞台に出た時に、私のことをそんなに知らない方が「演技良かったよ」って言ってくれて「普段何してるの？」って聞かれたので、「普段YouTuberなんですよ」って答えたら、「えっ、勿体無い」って言われたんです。世間の目って、YouTuberに対してまだ好意的ではないんですよね。色んなニュースや問題があったり、遊んで稼いでいるって思われたりしてますけど、だからこそ私が「こういう人もいるんだよ」って発信していきたいです。

― YouTuberでも女優でもあるめがねさんの“武器”って何だと思いますか？

めがね：伝える力です。高校生の時からYouTuberとして0から1を作ってきた人生なので、何かを作り上げることへの執着心と熱意は人一倍強いと思います……恥ずかしくなってきた（笑）。

めがねの「夢を叶える秘訣」

― 最後、めがねさんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。

めがね：「チャレンジする勇気」だと思います。世間的には良く思われないYouTuberという存在ですけど、「私は女優になりたい」と強く思ってチャレンジしたし、チャレンジしてもド素人だからめちゃめちゃ苦労したし、身体も壊したこともあって、迷惑もかけたけど、みんなで作り上げて色んなものを形にしてきました。YouTubeを始めた時も、誹謗中傷されるかもしれないと思ったけどチャレンジしました。まずは、そういう1つの勇気を大事にしてほしい。いずれ人は死ぬから、少しでもチャレンジして、もがいた方がきっと楽しい人生だと思います。

もう1つは「続ける力」。ずっと毎日同じことをしたり、同じものに向き合ったりすることは、新鮮味が無くなるから難しいかもしれないけど、続けている姿はきっと誰かがどこかで見てくれている。私がこうやってモデルプレスさんに取材してもらっているのも、そういったキッカケがあったからこそなので、続ける力を大切にしてほしいです。

― ありがとうございました。

（modelpress編集部）

めがね／渡邉みな プロフィール

生年月日：1999年6月5日
出身：大阪府

YouTube https://www.youtube.com/channel/UC7fN-mbfjZVUo755gu-1VuQ
Twitter　https://twitter.com/MEGANE_WM
Instagram　https://www.instagram.com/iam.mina_wee/

YouTubeチャンネル「めがねっとわーく。」では、メイク・ダイエットからチャレンジ動画まで幅広く投稿。チャンネル登録者数は36万人を超え。女優としても舞台出演など活躍している。