山田杏奈、監督指名でキャスティング「瞳がかなり印象的」<21世紀の女の子>
2019.02.12 21:51
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映画「21世紀の女の子」(2月8日よりテアトル新宿、2月15日より全国順次公開)の劇場公開記念舞台あいさつが12日、テアトル新宿で行われ、モデルのモトーラ世理奈、女優の山田杏奈、メガホンをとった山戸結希監督、枝優花監督、東佳苗監督が登壇した。
山田杏奈は「瞳がかなり印象的」
本作は、映画『溺れるナイフ』そして映画『ホットギミック』の公開を控える山戸結希監督が企画・プロデュースを務め、自身を含む80年代後半~90年代生まれの新進映画監督、総勢15名が集結したオムニバス映画。“自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーがゆらいだ瞬間が映っていること”を共通のテーマとして、各監督が8分以内の短編で表現する。各短編の主演には、橋本愛をはじめ、朝倉あき、石橋静河、伊藤沙莉、唐田えりか、北浦愛、木下あかり、倉島颯良、黒川芽以、瀧内公美、日南響子、堀春菜、松井玲奈、三浦透子、モトーラ、山田(五十音順)と、来る21世紀のアジアを代表する存在として期待される16名の実力派女優陣が顔を並べた。
自身の作品『恋愛乾燥剤』の主演に山田を起用した理由を聞かれた枝監督は、オーディションではしっくり来ず、直接、山田をキャスティングしたことを明かし「瞳がかなり印象的だなと思っていて、今回の作品のラストカットの表情を大事にしたいなと思っていて、8分間しかないのでなるべく目の力がある方がいいと思ったときに山田さんが浮かんでキャスティングさせていただきました」と説明。これを受けて山田は「ありがとうございます」と照れ笑いを浮かべ、「目の力とおっしゃっていただいたんですけど、撮り方的に顔の表情を枝さんとも話しながらやらせていただいて、そこは私の中でも意識してちょっとずつの表情をつけながらやらせていただいた」とアピール。
シナリオについて「私はお仕事をするときに年が上の男性の監督が多いんですけど、今回は年齢が近い枝さんとやらせていただいて、だからこそ一緒に話せることも多くあって、自分の中で共感する部分もあったし、枝さんの中で“感じたことがある”という感情も詰まっているシナリオだなと思ったので、そこも見ていただきたいです」と力強く語ると、枝&東監督から「しっかりしてるー!」との声が飛んだ。
さらに作品について枝監督は「思春期の恋を描いているんですけど、思春期は女の子の方が精神年齢が高くて、男の子とちょっとズレ始める、そのズレを描いていて、(山田は)すごく頭がいいからそれを体現できそうって思いました。年頃の男の子がちょっとカッコつけてやることに対して『思うことあるよね』って現場でいうと、『わかります』って説明しなくても汲んでくれるのでラクでした」と山田を絶賛し、山田が「リアルタイムのほうが、そのときの感性をそのまま映し出せるのかなと思います」と吐露すると、枝監督は「客観視できないから思春期って悩むのに、それをちょっと上から見て、それを別の人間として体現できるのはなかなかできないことですよ」と山田を絶賛し続けた。
モトーラ世理奈に当て書き 共感も
一方、東監督作品の『out of fashion』に主演するモトーラは「東さんとはお仕事をしたいと思っていて、『装苑』という雑誌で特集されているのを見てお会いしたいなと思っていたので、今回、東さんの作品のお話をいただいたときはすごく嬉しかったです」と歓喜。脚本はモトーラに当て書きしたそうで、そんな脚本を読んでの感想については「私も(役と同様に)服飾学生を少しやっていたので、通ずるところがあって、東さんからお話を聞いたときは自分の中で理解が早かったというか、わかるところが多かったです」と語った。また、自身の今後について聞かれ「私自身、去年は『少女邂逅』という作品が公開されて、今年この『21世紀の女の子』が公開されて、どちらの作品も女の子の…」と言葉に詰まると、東監督から「葛藤とか悩みとか描いてる」と助け舟が出され、続けてモトーラは「私も直で映画として演じやすかったですし、映画はこれからも残って行くものなので、この先もいろんな時代の女の子に繋がって行けばいいなと思います」と思いを明かした。(modelpress編集部)
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