【岸明日香インタビュー】「最後になるかもしれない」覚悟で挑んだ写真集 「全部グラビアのおかげ」15年間貫いた愛と軌跡
2012年にグラビアデビューして以降、俳優として映画やドラマに出演するほか、バラエティでも活躍する岸明日香(きし・あすか)。デビュー15周年を迎え、5年ぶり5冊目となる写真集『Trajectory』(5月22日発売/ワニブックス)をリリースする。「最後になるかもしれない」という覚悟のもと挑んだ初のベトナム・ダナンでの撮影秘話や、15年間の活動で変化したマインドを聞いた。
岸明日香、嵐の中で挑んだベトナム撮影
― 今回の写真集では、初めてベトナムで撮影したんですよね。4泊5日で、ダナンとホイアンに行かせていただいたんです。ホイアンの夜の街がめちゃくちゃ素敵で、ざっくり背中が開いたセクシーな黒ドレスで散策したりしました。私、普段は写真集の撮影の時って晴れ女なんですけど、昔から大事な撮影の時は晴れか嵐かみたいなところがあって(笑)。今回はまさかのドンピシャで嵐にぶち当たりました。
― 出来上がった写真集からは、あまり嵐は感じなかったです。
海でオレンジのビキニを着てるシーンがまさに嵐だったんです。映像で見たら東映のオープニングかサスペンス映画みたいになっているくらい強風が吹き荒れていて、帰る時には潮が満ちてきて命がけで撮影しました(笑)。こんな清々しい顔をして写っていますけど、前髪も全部吹き飛ぶくらいの暴風だったんです。
― 命がけでもこの笑顔はさすがです!
私がデビューして初めての海外ロケの時に着たのがオレンジの三角ビキニで、ファンの方からも「あすぽんといえば三角ビキニだよね」と言っていただいていたので、どうしてもその水着で海に行きたかったんです。嵐の中でしたけど、カメラマンさんがすごく素敵に撮ってくださって、普段の誌面では使われないような写真が採用されたので楽しかったです。
初の“すっぴん裸眼”表紙の裏側
― 他に印象的なシーンは?嵐もそうなんですけど、なんといっても表紙のすっぴんカット!
― このすっぴんは衝撃的でした、美しすぎます。
だいぶ美しく撮っていただいたんです(照笑)。なんなら裸眼なのであまりよく見えていないくらいの状態なんです(笑)。現場のスタッフさんたちが「めっちゃいい写真撮れてるよ!」と沸いてくれて嬉しかったんですけど、まさか表紙になるとは思っていませんでした。私は今まで横向きの写真に自信があって、正面や顔はコンプレックスだったんです。でも、ど正面ですっぴんという嘘のない姿をさらけ出していこうということで、このカットが表紙に選ばれました。
― 最初からすっぴんで撮影する予定だったのでしょうか?
提案はされていたんですが、最初は私が渋っていて「すっぴん風なら」と言っていたんです(笑)。でも撮影の前日になって、これが30代最後、もしかしたら本当に写真集を出せる最後の機会になるかもしれないと考えた時に、やっぱり嘘をつかずに挑みたいと思って覚悟を決めました。
岸明日香「最後になるかもしれない」写真集への覚悟と完璧な体型作り
― 今回は撮影に向けてどのような身体の調整をされたのでしょうか?私はすごく大食いでご飯が大好きなんですけど、20代の頃は3日間断食をしてボクサーの減量みたいに水抜きをして臨むようなことをやっていました。でもさすがに30代になるとそれはキツイし、変なところのお肉が落ちてしまうので、今回は2〜3ヶ月前から外食禁止令を出しました。友達と夜ご飯にも行かず、自分でヘルシーなご飯を作ったり、濃いヨーグルトを食べたりして、孤独と戦いながら3〜4キロ落になりました。
― 年齢を重ねて、体型の調整方法も変わってきたのですね。
そうですね。変なところにお肉がつくし、筋肉をつけすぎても痩せすぎても良くないんです。ファンの方も私が痩せようとすると怒るんですよね(笑)。「あすぽんはムチムチしてていい」と言ってくださるんですけど、太りすぎても良くないので。去年少し太ってしまったのもあって、今回はダイエットをして万全のベストコンディションで挑みました。私はグラビアに関してだけは完璧主義なところがあって、自分のベストコンディションじゃないと絶対に挑みたくないんです。
タイトル『Trajectory』に込めた想いと“史上最大の露出”
― タイトルの『Trajectory』にはどのような想いが込められているのでしょうか?天体などで使われる“軌跡”という意味に加えて、人生の長い道のりという意味もあるそうで、“奇跡の1枚”という言葉にもかけてこのタイトルにしました。前作の10周年記念本が『Culmination(集大成)』というタイトルだったので、シリーズ化的な感じにしたいという思いもあったんです。前作が記念本だったのに対し、今回は15年間積み上げてきた集大成であり、もしかしたら自分の中で最後になるかもしれないという覚悟や原点回帰の意味も込められています。
― 今回“史上最大の露出”にも挑戦されたとのことですが、特に見てほしいポイントはどこですか?
最大の見せ場は、私がベールだけを羽織っている写真です。今までも手ブラカットなどはありましたが、えっ、もしかして!?とドキッとするような見せ方はしてこなかったので、今回は最初で最後の新しい見せ方になっているんじゃないかなと思います。ぜひ楽しみにしていてほしいです。
岸明日香「全部グラビアのおかげ」
― 15年間活動を続ける中で、ご自身のマインドに変化はありましたか?元々は自己肯定感が低くて、褒めていただいても素直に喜べないような自信のない性格でした。でも、グラビアですごく綺麗に撮ってもらって、ファンの方々が喜んでくれたことで、びっくりするくらい自信が持てるようになったんです。そこから他の仕事でも前向きになれて、人に対しても寛大になれました。自分の体も見た目も好きになれたし、色々な仕事ができるようになったのも全部グラビアのおかげだと思っています。
― コンプレックスがあったとは意外ですが、具体的にどのような部分だったのでしょうか?
学生の頃から胸が大きすぎるのがすごくコンプレックスで、ずっと髪を腰まで伸ばして体を隠していましたし、上からさらしを巻いたりしていました。デビュー当時にマネージャーさんから絶対ボブだと言われて泣き喚きながら髪を切ったんですけど、それが大きな転機になりました。体を隠せなくなったことで最初は嫌だったんですが、周りが「それが魅力だよ」と言ってくれて、少しずつ自分のことが好きになれたんです。
― 逆に、15年間で変わっていない部分はありますか?
頑固さは変わっていないですね。見せ方へのこだわりがあって、衣装などプロデュース要素をいつも入れさせてもらっています。「品のある色気を見せたい」という思いがあって、色々な色気がある中で自分の見せ方はこれだというこだわりが強いんです。デビュー当時から「これはやる、これはやらない」と自分の中で決めていたので、そこは15年間変わっていないですね。
「一緒に見守って」グラビアへの感謝とこれからの展望
― グラビアを15年間続けてこられた原動力は何でしょうか?最初は分からないことだらけだったんですが、グラビアのおかげで自信が持てるようになって、だんだん感謝の気持ちが強くなっていったんです。他の仕事が忙しくてグラビアの時間が取れなかった時期に、マネージャーさんから「グラビアを辞めてもいいよ」と言われたこともありました。でも、私の中では「絶対に辞めるとは言わない」と決めていたんです。グラビアのおかげで今の自分があるし、好きでやっていることなので続けたいと伝えて、定期的に写真集やカレンダーを出させていただいています。
― これからもグラビアは続けていきたい?
今は、もしかしたらこれが最後になるかもなと本気で思う部分もあります。グラビアに対しては完璧主義なので、自分が本当に納得のいく完璧な状態でお届けしたいんです。でも、5年経って私まだいけるわ!と思うかもしれないですし、そこは見てくださっている方と一緒に見守っていただけたらなと思います。
― 最後に今後の展望を教えてください。
20代はがむしゃらに苦手な分野の仕事もフルでこなしてきましたが、30代になってからは自分の時間も作りつつ、とにかく自分の好きなことややりたいことだけにどんどんチャレンジする年にしようと心に決めていました。お芝居やバラエティ、商品プロデュースなど、やりたいことを言葉に出して実現できている実感があるので、これからの5年も毎年新しいことを考えて楽しくお仕事をしていけたらと思っています。
― ありがとうございました。
「グラビアのおかげで今の自分がある」。そのまっすぐな言葉には、15年間、時にストイックに自分と向き合い、ファンが求める“岸明日香”を完璧に体現し続けてきたプロフェッショナルとしての誇りが滲む。ありのままの姿で挑んだ写真集『Trajectory』。最高到達点にして、新たな輝きを放つ奇跡のような瞬間に注目だ。(modelpress編集部)
岸明日香(きし・あすか)プロフィール
1991年4月11日生まれ、大阪府出身。 特技は料理・書道。 2012年にグラビアアイドルとしてデビューして以降、数々の雑誌の表紙を飾り、テレビやバラエティなどでも活躍。 近年は俳優として活躍するほか、商品プロデュースも行いグラビアアイドルの枠を超えて活動中。 現在、ショートドラマ『悪夢の不倫バスツアー』(読売テレビ)に出演中。「ミーミューズ」にてファンクラブを開設し、SNSでは見られない限定コンテンツを展開中。もっと詳しくみる
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