山崎育三郎(提供写真)

山崎育三郎、日本初ミュージカル×ボーイズグループオーディションへの期待・重視したいポイントは?「未来を変えていくと信じて」“大きな転換期”に新たな挑戦へ【モデルプレスインタビュー】

2026.04.06 21:00

あらゆるエンタテインメントのステージで光り輝くボーイズグループを育成するオーディションプロジェクト『OK!Diamonds』を始動させた山崎育三郎(やまざき・いくさぶろう/40)。これまで立ってきた数多くの華々しい舞台で彼が感じ取った価値観や、世界と比較した日本のミュージカル界の現在地とこれからについて語ってもらった。

  

山崎育三郎が本格プロデュース「OK!Diamonds」

「OK!Diamonds」は、今はまだ眠っているダイヤモンドのような才能の原石を発掘し、ミュージカルだけではない、あらゆるエンタテインメントのステージで光り輝くボーイズグループを育成するオーディションプロジェクト。最終選抜メンバーは、山崎をはじめとする数々の俳優・タレントが所属する株式会社研音と、株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ所属のボーイズグループとして、様々なエンタテインメントのステージで活動を行っていく。なお、審査の模様はYouTubeコンテンツとして順次公開される。

山崎育三郎がオーディション参加者に求めるもの

― 今回のオーディションでは、経験・年齢を問わない公募とされました。あえて制限を設けないことで、どのような化学反応や、これまでの業界にはなかった新しい才能の形を期待されていますか?

山崎:今回、制限を設けなかったのは、“完成された人”を探すためではなく、“これから生まれる才能”に出会うためです。ミュージカルは本来、とても自由で懐の深いジャンルで、クラシックもポップスもロックも共存できる。その可能性を広げていくには、これまでの枠組みの中だけではなく、全く違う背景や価値観を持った人たちが出会う場を作ることが必要だと思いました。「経験があるかどうかよりも、どんな人生を歩んできたか」「どんな想いで表現したいのか」、そこにこそ新しいグループの形があると感じています。

― 技術面はもちろんですが「この人をプロデュースしたい!」と思わせる人間性やマインドセットなど、山崎さんが特に重視したいポイントを教えてください。

山崎:僕が大事にしたいのは、その人が「何を伝えたいのか」だと思っています。その覚悟や誠実さ、そして表現に向かう純粋さはその人の中にしかありません。もう1つは仲間と共に違いを受け入れながら支え合えること、自分自身も変化を恐れず挑戦し続けられること。そんな方と一緒に、新しい可能性を切り拓いていきたいと思っています。

― 制作過程をYouTubeで公開し、コンテンツ化することを選ばれました。エンターテインメントの裏側を届けることで、視聴者とどのような熱量を共有したいと考えていらっしゃいますか?またはほかの意図があれば教えてください。

山崎:今回、制作過程をYouTubeで公開しようと思った理由の1つに、今の時代だからこそ“物語”の価値がより大きくなっていると感じていることがあります。AIの登場で、完成された表現そのものはこれから益々身近になっていくと思います。美しい映像や整った音楽、完成度の高い作品は、これまで以上に誰でも触れられる時代になっていきます。その中で僕たち人間にしか表現できないものは、「どんな時間を生きてきたのか」という過程や、「なぜここに立とうとしているのか」という理由、その人自身の物語だと思っています。誰かが挑戦していく姿や、迷いながら進んでいく時間、仲間と出会って変わっていく瞬間。その全てが物語となり、その積み重ねにこそ人の心を動かす力があると信じています。

山崎育三郎、日本のミュージカルは「大きな転換期に入っている」

― 「日本発のミュージカルを世界へ」という大きな志を掲げておられますが、山崎さんがこれまでの海外経験や舞台活動の中で肌で感じた、日本と世界の現在地の差、あるいは超えるべき壁とは何でしょうか。

山崎:これまで感じてきたのは「作品をどこに届けようとしているのか」という視点の違いです。海外では最初からより広い観客に届くことを前提に作品が設計されていることが多いのに対して、日本はどうしても国内で完結する形になりやすい。その意識の差はまだ大きいと感じています。今は配信やSNSの時代になって、映画や音楽、アニメなど多くの分野で日本発の作品が自然に国境を越えて届くようになりました。その流れの中で、ミュージカルも同じ可能性を持っているはずだと思っています。大切なことは「どこに向かって作品をつくるのか」という意識だと思っています。その積み重ねが、今回のプロジェクトに限らず、日本発のミュージカルの未来を変えていくと信じています。

― 日本のミュージカルについて、これからの時代にむけてどのような展開を期待していますか。

山崎:日本のミュージカルは、大きな転換期に入っていると感じています。これまで日本は、海外で生まれた名作を上演することで、多くの文化や技術を学びながら発展してきました。その積み重ねがある今、これから必要なのは「日本で上演されるミュージカル」から「日本で生まれるミュージカル」へと視点を広げていくことだと思っています。もちろん、ミュージカルをゼロから生み出すには大きな時間や予算が必要で、簡単なことではありません。それでも「日本から世界へ」と思える作品が1つでも多く生まれる環境を育てていきたいと思っています。

山崎育三郎の夢を叶える秘訣

― 40代という新たなステージを迎え、プロデュースという大役に挑まれています。表現者として、そして作り手として、山崎育三郎という1人のアーティストが今後目指す最終形を、現時点でどう描かれていますか?

山崎:正直に言うと「最終形」というものを考えたことはありません。ただ、自分自身が感じたことに素直に向き合い、1歩踏み出し続けることを大切にしてきました。これまでも作品や出会いを重ねる中で次の景色が見えてきましたし、これからも完成形を目指すというより、覚悟を持って挑戦し続けていたいと考えています。その積み重ねの先に、自分の役割や形が見えてくるのだと思います。

― モデルプレス読者の中には夢を追いかけている方もたくさんいます。そういった読者に向けて、これまであらゆる大きな舞台を経験し、現在新たな夢に挑戦されている山崎さんだからこそ語ることができる「夢を叶える秘訣」を教えてください。

山崎:僕自身も振り返ると、その時代、そのタイミングで役や作品、たくさんの人との出会いに恵まれて今があります。大好きな野球で言えば、大切なのは「何打席立つか」だと思っています。打席に立つ回数が増えるほど、チャンスに出会える可能性も広がっていく。そして、そのチャンスを掴める自分でいるために、日々努力を続けることが大切だと感じています。準備ができてから始めるのではなく、1歩踏み出したからこそ見えてくる景色があります。もし心が動いた瞬間があるなら、その感覚を大切にしてほしいと思います。その1歩の積み重ねが、自分だけの道に繋がっていくはずです。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

山崎育三郎 プロフィール

1986年1月18日生まれ、東京都出身。2007年にミュージカル『レ・ミゼラブル』でマリウス役を演じ、本格的にデビューした。『その後『モーツァルト!』(2010年・2014年)、『ロミオ&ジュリエット』(2011年)、『ファインディング・ネバーランド』(2023年)で主演を務めるなど、ミュージカル界で存在感を発揮。美声や歌唱力を活かしディズニー実写映画『美女と野獣』(2017年)では野獣役として吹替を務める。さらにドラマ『下町ロケット』(TBS系/2015年)での演技が話題になると、『あなたのことはそれほど』(TBS系/2017年)、NHK連続テレビ小説『エール』(2020年)、NHK大河ドラマ『青天を衝け』(2021年)などの話題作に多数出演。2021年からは『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)でMCを務めるなど、活躍の幅を広げている。
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