瀬名ちひろ、2度目のサツコレ出演 人気上昇中ソロアイドルが“ドリンク×恋愛”の最新曲披露【インタビュー】
2025.11.07 18:15
セルフプロデュースアイドルの瀬名ちひろが11月1日、北海道立総合体育センター(北海きたえーる)にて開催されたファッションイベント「SAPPORO COLLECTION 2025 AUTUMN/WINTER」(以下「サツコレ」)に出演。2度目のサツコレ出演を果たした瀬名に、パフォーマンスの感想や楽曲制作の裏側、今後の目標を語ってもらった。
瀬名ちひろ、2度目のサツコレ出演で堂々パフォーマンス
2024年にセルフプロデュースのシングル「ばず らいふ イヤー!」でデビューを果たした瀬名。前回のサツコレでは初のオープニングアクトとランウェイモデルを務め、観客から注目を集めた。今回再び地元・札幌のステージに登場すると、オープニングアクトのトリとして「寂しい私にハイティーを」「両片想い」の2曲を歌唱。堂々としたパフォーマンスで会場を盛り上げ、イベントの幕開けを華やかに彩った。
自身をkawaiiサウンドクリエイターと称して多様なジャンルの“kawaii”を音楽で発信し、現在国内外で支持を広げる彼女。セルフプロデュースだからこそ感じる苦悩と、楽曲ごとに作り出す世界観へのこだわりとは?
瀬名ちひろ、ミニ丈ドレスは新曲「寂しい私にハイティーを」イメージ
- ステージお疲れ様でした!今回2度目のオープニングアクトを務められましたが、パフォーマンスの率直な感想を教えてください。瀬名:2回目だったので前回よりかは緊張しないかなと思っていたんですけど、本番になると同じくらい緊張しました。今回はオープニングアクトの中でも1番最後にパフォーマンスをしたので、イベントが良いスタートを切れたらなと思いつつ、自分が盛り上げなきゃという責任感みたいなものも感じてより緊張しましたね。
- 前回と比べて「ここは成長できた」と感じるポイントはありますか?
瀬名:あまり人前で喋り慣れていないので、前回はMCで結構おどおどしてしまったんです。でも今回は、自己紹介や作詞のアピールをゆっくりすることができたので、会場に来てくださったお客さんにしっかり届けられたのではないかなと思っています。そこだけは自信があります(笑)。
- MCもすごく盛り上がっていましたね。真っ赤なドレスも素敵ですが、衣装のポイントを簡単に教えてください。
瀬名:今回は「寂しい私にハイティーを」という、紅茶(アフタヌーンティー)をイメージした最新曲に合わせた衣装になっています。ゴージャスな生地感にルージュで重厚感ある秋冬らしいミニ丈ドレスは、何もかも満たされている女の子のような印象。でも歌では“心に秘めた寂しさ”を滲ませることで、魅惑的な雰囲気を醸し出せたのではと思っています。
瀬名ちひろ、セルフプロデュースで1番大変なこととは
- 瀬名さんは「ドリンク3部作」と題して、7月に「両片想い」(サイダー)、9月に「寂しい私にハイティーを」(紅茶)をリリース。今日のステージでも披露していましたが、どのような曲か簡単に教えてください。瀬名:「両片想い」は“お互い好きなのに 男女で好きのタイミングが違う”という、愛のすれ違いをうたったもどかしい曲です。「寂しい私にハイティーを」は“普通の恋愛なんかはいらない、けどたまに寂しい”というロンリーガールの心の声を歌いました。どちらも「ドリンク×恋愛」を掛け合わせたノンフィクションラブソングです!
- 「ドリンク3部作」を締めくくる今後発表予定の3曲目は、どんな作品になりそうですか?
瀬名:ラスト1曲は10月頃にリリース予定だったのですが、詞とサウンドのマッチ度を高めるために、楽曲の構想を何度も練り直していてかなり遅れているんです。1曲目、2曲目とは全く違うコンセプトの恋愛を歌いたくて…。詳しい内容はまだシークレットなのですが、すごく悩んでいますね(笑)。サウンドとテーマが合っていないと響かないですし、自分の個性を生かした恋愛曲にするか、それとも一般的な共感を呼べる恋愛曲にするかで迷ったりもしていて。完成を楽しみに待っていてもらえると嬉しいです。
- 全曲で作詞を手掛け、kawaiiサウンドクリエイターとしてセルフプロデュースで活動されていますが、改めてセルフプロデュースする中で1番大変なことと、それをどう乗り越えているのか教えてください。
瀬名:サウンド面は楽曲制作担当の方にお願いしていて、私は作詞を担っているのですが、いつも詞を先に作ってその後に音をつけるんです。なので、使ってほしい詞もそのまま音にできるわけではなく、語呂によってはカットしなくてはいけない場合もあって。自分の思いを歌詞にして音にはめ込む作業が難しくて、そこによく苦戦します。でも綺麗にはめ込めた時に「形になった」「ストーリーにすることができた」と大きな喜びを感じられるので、やりがいでもありますね。今後も曲を聴いた方に「この歌詞にはこの音だよね」と印象付けられる曲を作って、それが自分の強みになるようにしたいです。
- 詞先ならではの難しさですね。上手くいかない時は曲を作る方と話し合いを?
瀬名:そうですね。オンラインで何往復もやり取りをしています。ドリンク3部作の3曲目は、伝えたい歌詞とサウンドがマッチしないという部分もあり、練りこみ直しをしている段階で、通常より2ヶ月くらい多く時間を費やしています。妥協したくない私の性格もありますね(笑)。前回サツコレに出させていただいた時はソロデビューしたばかりで、持ち曲が1、2曲しかない状態でした。なので急ピッチで曲の数を増やしたいと思い、月に1回「ドリンク×恋愛」のラブソングをリリースしてきました。
- 月1リリースはすごいですね。デビュー曲の“kawaii POP”から始まって、楽曲ごとにEDM、ロック、ジャズと多様なジャンルに挑戦されていますが、多様なジャンルで“kawaii”を表現しようと思った理由はありますか?
瀬名:ここ最近アイドルグループの楽曲や街中の広告など様々な局面で“kawaii”というワードが使われていて、女性にとって“kawaii”は必須の項目になっているのではないかと改めて思ったんです。流行りには乗るべきとも思っていました。ただ、ルッキズムだけに焦点をあてた“kawaii”ではなくて、「色々な“kawaii”が存在して良いんだよ」というメッセージを音と共に乗せたいと思いました。そこからはどうやって個性を出すか、音楽と“kawaii”をどう掛け合わせたら面白いかを考えました。その中で「kawaii×音楽のジャンル」でポップやロックなどを分かりやすくテーマにしたら、曲が伝わりやすいし多くのジャンルの中で触れてもらえるのではないかと思い、この形になりましたね。
- もともと得意なジャンルはあったんですか?
瀬名:ジャズダンスは長く習っていたのですが、音楽制作としてはどのジャンルも初挑戦で、何が得意と言えるかは分かりませんでした。実際にいくつかのジャンルを作り歌ってみたら、“kawaii ROCK”が個人的には魅力的に感じました。疾走感のあるアップテンポな恋愛ソングは歌う側とリスナー側の双方に期待感と充実感を与える。そんな気がしたんです。今日のステージで「両片想い」を披露した時に、身体と心で「聴いてくれている人たちがワクワクしてくれているな」と改めて感じました。今後も色々なkawaiiシリーズで歌に対する愛を語り、作品化していくと思いますが、魂で感じた「これはいい!」を信じてアーティスト活動をしていきたいと思います。
瀬名ちひろ「ライブ以外の活動も…」2026年の目標は?
- 瀬名さんは最近ではファンクラブ(ミーグラム)を開設されましたね。反響などはありましたか?瀬名:ミーグラムは投稿しやすくて、私自身楽しみながらやっています!開設後はまだミーグラムの存在自体を知らないファンの方が多かったので、まずは「こういうのを始めたよ~」とSNSでお知らせしました。ミーグラムでしか載せていない画像もたくさんあるので、もっとアピールしていかないとな、と思っているところです。
- ファンの方からの反応で嬉しかったものはありますか?
瀬名:お気に入りがつくと「あ、見てくれたんだな」と思って嬉しいですね。トークアプリを交換しているわけではないけれど、既読がついたときの感覚みたいなものが感じられます。
- ファンの方との繋がりを実感できるのは、クリエイターにとって大きな力になりますね。最後に、2026年に向けてkawaiiサウンドクリエイターとしての新たな目標があれば教えてください。
瀬名:私の音楽で想いを受け取ってもらう為には、「瀬名ちひろ」のことをもっと知ってもらう機会が必要だと感じています。自分のビジュアルやセルフプロデュース力、信念や軸といったパーソナリティと音楽を告知できる場への露出も目指します!そこで得たものも回り回って作品化出来そうですしね。より一層精進していきたいというやる気があるので、今から“コアな瀬名ちひろファン”になっていただけると嬉しいです!
- ありがとうございました!