TGCが本格的な海外展開 インドネシア・ジャカルタ初開催の舞台裏【チーフプロデューサー池田友紀子氏インタビュー】
【TGC(東京ガールズコレクション)チーフプロデューサー/池田友紀子氏インタビュー】「Kao presents TGC Jakarta 2025」が7月5日と6日、インドネシア・ジャカルタのPlenary Hall, Jakarta Convention Centerで開催され、2日間で約7500人が来場した。「A STAGE FOR EVERY WOMAN TO SHINE(すべての女性が輝けるステージ)」をテーマに掲げ、インドネシアの女性たちの多様な才能にスポットを当てるとともに、アイドルやアニメをはじめとする日本発のカルチャーを体感できる、世界と日本をつなぐ新たなTGCがそこにはあった。
異国の地でも成立した「TGCらしさ」
― 海外展開の第一歩としてジャカルタという地を選ばれた理由についてお聞かせください。【池田氏】今年はTGC20周年という節目の年です。「日本のガールズカルチャーを世界へ」というスローガンを掲げながらも、これまでは国内での開催が中心で本格的な海外挑戦ができず、でも今年こそは絶対にやりたいという強い気持ちでいました。その中でジャカルタが最初の開催地となったのは、正直に言うとタイミングが合ったということが大きいです。
現在も複数の国や地域と開催に向けて協議を進めていますが、結果としてインドネシアの首都であるジャカルタが一番早い実現となりました。ただインドネシアは非常に魅力的な市場です。人口は約2億8000万人で、平均年齢が20代と非常に若く、若年層マーケットがとても豊か。この地でTGCというブランドを浸透させることができれば、日本のエンターテイメントやファッション、そしてTGCというプラットフォームに参加してくださる皆さんとともに、マーケットを広げていける大きな可能性があると考えています。
― 今回、無事に本番を迎えました。異国の地でも「TGCらしさ」を見てもらえたという手応えはありますか。
【池田氏】国が違うことによる文化的な進め方の違いはありましたが、初の試みとしては形にすることができたという実感があります。過去数年分の膨大なTGCの映像をジャカルタに持ち込み、現地のチーム全員に「まずはこれを見てほしい」と伝え、私たちが目指すものや実現したいことを理解してもらえたのが大きかったと思います。
― TGCの良さは単なるファッションショーやライブにとどまらないところ。だからこそ成立させるのも難しそうです。
【池田氏】まさにそうで、TGCはファッションショーにライブ、スポンサーステージ、MCが登場するトークステージなどが複合したプラットフォームです。ファッションショーの制作チームと、フェスのようなライブを制作するチーム、これらを適切にチームアップする必要がありました。TGCは世界的に見ても唯一無二のフォーマットだと思っていますので、まずはこの特殊な形態を現地のチームに理解してもらうことから始める必要があり、そこが最初の難関だったと感じています。
― どのように問題を解決していきましたか。
【池田氏】まず日本でのTGCの運営体制、つまり各セクションがどのような領域を担当しているかという組織図を提示して、この体制をジャカルタで実現するにはどうすれば良いか、という点を現地のチームとすり合わせ、ショーの演出チームとフェス運営の経験があるチームによる合同チームを、今回のために特別に編成していただきました。
ジャカルタ初開催で打ち出した「アイドルカルチャー×ファッション」
― これまでのTGCの延長に今回のジャカルタ開催があると思います。コンテンツを並べるだけではなし得ない、TGCのコア、伝えたいメッセージの部分はどのように意思統一をしていきましたか。【池田氏】メッセージという点では、今回のテーマである「A STAGE FOR EVERY WOMAN TO SHINE」、つまり「すべての女性が輝くステージ」という、TGCが大切にしてきたコンセプトを現地のチームも非常に気に入ってくれました。このテーマを軸にすえたことで、メッセージの部分はしっかりとすり合わせができたと感じています。
また今回の開催で大切にしたことは、TGCのコアである「ファッションとエンターテイメント」をベースに、「アイドルカルチャー×ファッション」というメッセージを、私たちが東京から持ち込むコンテンツとして明確に打ち出した点です。これをオープニングで表現することは、絶対に譲れないポイントでした。実際にFRUITS ZIPPERの皆さんや、JKT48出身でインドネシア・ジャカルタで長く活躍されている仲川遥香さんにもご出演いただき、日本とインドネシア双方の「アイドルカルチャー×ファッション」を発信できたと思います。
私たちはTGCを、その時々のトレンドや日本のカルチャーを発信するプラットフォームと位置づけています。例えば海外で日本の音楽が聴かれる際、アニメがきっかけになることが多いように、今回のジャカルタ初開催では「アイドルカルチャー」を入り口として、そこからファッションにも興味を持ってもらいたいと考えました。
開催にあたり何度もジャカルタを訪れましたが、現地では文化的な背景からヒジャブを着用する方が多く、メイク、特にアイメイクへの関心は非常に高い一方で、ファッションはこれから多様しさらなる成長が期待される領域だと感じました。そこでアイドルという切り口で日本のファッションを紹介し、より多くの方に興味を持ってもらうきっかけになればいいなと思います。
― イベントには2日間でのべ約7,500人が来場。日本からはFRUITS ZIPPERと、原宿系クリエイターしなこが出演し、インドネシアを代表するシンガーソングライターIsyana Sarasvatiや、「インドネシアアイドル2020」優勝者Lyodra、SNSフォロワー260万人を超えるVidi Aldianなど、現地で人気のスターが多数集まりました。FRUITS ZIPPERとしなこをキャスティングした理由と、イベントを終えた今の率直な感想を教えてください。
【池田氏】FRUITS ZIPPERとしなこさんは、見たとおりのかわいいだけではなくて、自分たちが思うかわいいをSNSで楽しみながら発信していく。今の日本の女の子たちの象徴的な存在だと思います。
2日間の開催で、初日は新しい地域、新しいチームでの運営ということもあり、正直上手くいかない点もたくさんありました。でもそこからしっかりと調整を行い、2日目には現地のスタンダードを我々が理解し、それに合わせていくことができたと思います。チーム全員でやりきれました。
TGCチーフプロデューサー池田友紀子氏の「夢を叶える秘訣」
― まだ終わったばかりで興奮冷めやらぬタイミングかと思いますが、TGCの今後の展望についてどのように考えていますでしょうか。【池田氏】コロナ禍でライブエンタメ業界が厳しい時期を経験し、TGCも約2年半、無観客での開催を余儀なくされました。そのつらい時期に「コロナが明けたら必ず日本のガールズカルチャーを世界に届けよう」と強く決意しました。そこからTGCのグローバルブランド化を目指し、まずはSNSの強化に本気で取り組んできました。今後の展望として、まず日本で開催するTGCを常に最高の状態に保つことを大前提としながら、世界中でTGCが開催されるような未来を夢見ています。
また今回の開催においても、単なる興行としてではなく、パートナーとして三井物産さんに参画していただいています。これはただTGCを開催するだけでなく、TGCというプラットフォームを通じて日本のヒト・モノ・コトを現地に届け、しっかりとマーケットを創出していくことを目指しているからです。いわば「若年層マーケットにおけるコンテンツ商社」のような立ち位置を、今後築いていきたいと考えています。
― 最後にTGCとともに一つずつ夢を叶えてきた池田さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。
【池田氏】夢を叶えるために必要なことは、常に明確な目標を設定し、それに向かってひたすら進むことだと思います。たとえ一度上手くいかなくても「絶対にできる」と常に自分に言い聞かせ、成功するまで絶対にやり続ける。これが私の信条です。例えばXのトレンド世界1位獲得も、5年間ずっと目指し続けた目標でした。そのためにどうすれば良いかを徹底的に研究し、何度も挑戦しました。今回こそはと思っても、また2位かという悔しい思いもたくさん経験しました。
やはり「絶対に成功するまでやり続ける」という姿勢がなによりも大切だと思います。諦めないことです。周りから「それは無理ですよ」と言われても、「大丈夫、できる方法を考えよう」と。みんなも「できる」方法を考え続けて今があります。そうやってこれまでもやり続けてきましたし、これからもやり続けます。
― ありがとうございました。
―――――― 池田氏の言葉の端々から感じられたのは、目標達成への揺るぎない信念と、それを支える緻密な戦略、そしてなによりもTGCへの深い愛情。海外初開催という大きな挑戦の裏側には、文化や価値観の壁を乗り越えるための地道なコミュニケーションと、TGCが持つ唯一無二のフォーマットへの絶対的な自信があることがうかがえた。
20周年を迎え、新たなステージへと歩みを進めるTGC。「絶対に成功するまでやり続ける」という言葉は、単なる精神論ではなく、数々の困難を乗り越えてきた経験に裏打ちされた、力強いメッセージとして心に響いた。TGCの未来は、池田氏のような情熱を持った人々によって、さらに輝かしいものになっていく。 ――――――(modelpress編集部)
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