藤原丈一郎、橋本涼「ロンダリング」第1話(C)カンテレ

なにわ男子・藤原丈一郎・菅井友香、撮影現場で恐怖体験「俺らだけやった」B&ZAI橋本涼は役ビジュアルに苦戦も【「ロンダリング」インタビュー】

2025.06.06 19:00

なにわ男子藤原丈一郎(ふじわら・じょういちろう)が主演を務める7月3日スタートのカンテレ・フジテレビ新ドラマ『ロンダリング』(毎週木曜深夜/FODで配信)。このほど、主演の藤原、共演の菅井友香(すがい・ゆうか)、B&ZAI(バンザイ)の橋本涼(はしもと・りょう)がモデルプレスらの取材に応じ、役作りなどについて語ってくれた。【後編】

  

藤原丈一郎主演「ロンダリング」

菅井友香、藤原丈一郎、大谷亮平「ロンダリング」第1話(C)カンテレ
同作は、“死者の声が聞こえる”という役に立たない特殊能力を持つ男・緋山鋭介(ひやま・えいすけ/藤原)が、嫌々ながらも社会の闇に足を踏み入れ、非業の死を遂げた人々の人生に寄り添い奮闘する、社会派ミステリー。社会から切り捨てられた人間たちの生き様を描く。

緋山がアルバイトすることになる不動産会社「アマミ不動産」の社員・蒼沢夏凜(あおさわ・かりん)役を菅井、緋山に近寄る謎の男・P.J.役を橋本が演じる。

こだわりの役作り&苦戦した部分語る

藤原丈一郎「ロンダリング」第1話(C)カンテレ
― 今回役作りをする上で意識したこと、演じていて難しいと感じたことがあれば教えてください。

藤原:緋山は関西弁で、日常で使っている喋り方だったので、そこまで苦労はしなかったんです。緋山の特殊能力というのが「幽霊の声だけが聞こえる」ってことだったので、苦労した部分でいうと、声しか聞こえない演技。“見える”ってなると、いわば誰かが代わりに演じてくれたりとかができるんですけど、声だけってなると僕自身の演技力でも色々変わってきますし、今回初めてのことでした。あとは叫ぶシーンも結構多かったので、家で練習できないっていう…!叫ぶと近所迷惑になっちゃうから、そこは1発本番でしたね。何回も叫んだり、幽霊の声が聞こえて逃げたりするシーンが多かったので、そこはちょっと苦戦しました。

菅井:私が演じる夏凜は違和感がある場所を色で認識できるので、自分の中でイメージしながら、監督とお話しながら役を作っていきました。自分の中でイメージしていく作業が楽しかったですし、夏凜は実際の私とは全然違う部分も多かったので、そこがすごくやりがいを感じて。殴ったり蹴ったり舌打ちをしたり…というのがすごく新しくて、爽快だなっていう発見もありました(笑)。

橋本:P.J.を演じるのは結構悩みましたね。ト書きに「半グレのリーダー」と書いてあって、「いや、めちゃくちゃ普通の市民なんだよな、俺(笑)」って考えたときに、監督ともお話しました。身長も別に高くないですし、威圧感っていう意味ではちょっと別路線でいかなきゃダメだなと思いました。それに「P.J.軍団」っていうのがいまして、みんなすっごく大きいんですよ。僕が1番男で小さい感じだったんですけど、ちょっと笑いを入れてみたり、敢えてニコニコしてみたり、別の攻め方で怖い感じを出していきました。

― 監督から「こんな風に演じて欲しい」と言われた部分や、相談して作り上げていった部分があれば教えてください。

藤原:そのシーンで何を伝えたいか、とかは随時相談していました。例えば、僕だと緋山の心情について「ここは絶対に伝えて欲しい」とか、人とのシーンが結構あるので、その中での空気感とかはリハーサルの段階で色々と話し合いました。「これをしてくれ」というよりは、一緒に意見交換をしながら作り上げていくことが多かったです。あとは、さっき(橋本が)言っていたみたいにP.J.がニヤってしたりしてくれて、僕はそれにまた反応できるので、すごく良いキャッチボールが生まれてたなって思いますね。

藤原丈一郎、菅井友香「ロンダリング」第1話(C)カンテレ
― 藤原さんなりにオリジナル性を出した部分はありますか?

藤原:「作ろう」っていうことを意識せずにやっていました。緋山自体がすごく真っ直ぐで、そこに自分からいこうとすると作りすぎた感じが出ちゃうので、そのあたりは意識せず。台本を読んで素直に思ったことを表現しましたし、そこに監督さんがプラスアルファで「もうちょっとこういうニュアンスを足して欲しい」という感じだったので、削るというよりは足していく作業をしていました。

菅井:緋山くんは自分の能力に対して、それを人に使っていこうと頑張っていくのですが、夏凜は自分のギフトに対してあんまりこんな力は欲しくなかったって思っていて。その違いや、“なぜそう思うようになったのか”という過去をしっかり作ってくださったので、監督と確認しながら進めました。夏凜はどんどん緋山くんに影響を受けて変わっていくのですが、普通は気持ちが動いていく中で“ツン”が“デレ”になる瞬間があると思うんですけど、夏凜はそうじゃなくて、逆にそういうときにキレるキャラクターだと、監督からアドバイスをいただいて。そういう考え方があったんだと発見でしたし、それがすごく新鮮でした。そこを夏凜の魅力として受け取っていただけたら嬉しいなと思います。

橋本:P.J.という役を作るにあたって監督と色々お話させていただきましたが、1番びっくりしたのはビジュアルでした。最初に台本を読んだときは黒髪のちょっと“陰”なイメージだったんですけど、髪を結んでいるし“陽”の髪型をしていて、そっちなんだ、すごい面白いと思いました。そのイメージでもう1回読み直したら、それもまた面白くて。劇中に出てくるP.J.の手下のような人たちもみんな派手髪なんですよ。そこからお芝居を逆算していったら、また物語とも繋がっていて、個人的にそこが痺れました。

― 本読みのときに準備していたものから、ビジュアルも結構変わったんですね。

橋本:結構変わりましたね。僕はB&ZAIというグループなんですけど、台本を読んだときに「黒髪だ!」と思って、茶髪から黒髪にしていったんです。その後、衣装合わせにいったら「(P.J.は)髪明るいよ!」って言われて。黒染めした後に、ブリーチしてまた明るくしたんですよ(笑)。でも、「じゃあ、何でP.J.は髪が明るいんだろう」っていうのが後半になると個人的にすごく繋がってきて、そういう意味でも台本を読んでてすごく楽しかったですね。

藤原丈一郎&菅井友香、撮影現場で恐怖体験

菅井友香「ロンダリング」第1話(C)カンテレ
― 今作は「死者の声」というのもテーマですが、皆さんの中で霊感的なものがあったり、ちょっとした恐怖体験をしたことがあったりする方はいますか?

藤原:(菅井と)2人のシーンで、誰もいない部屋からノックが聞こえたんです、コンコンって。で、聞こえたのは俺らだけやと思う。スタッフさんとかに「今聞こえたんですけど…!」って言ったら「あぁ…」みたいな、みんなそれどころじゃなさそうというか、カメラマンさんとかも本来なら「え!?聞こえたの!?」とか言うのを「え、本当に?」くらいで、もっと盛り上がって欲しかった(笑)。俺らだけやったんな?

菅井:あれは明らかに誰もいなかったです…!事前にその(音がした)部屋を覗けて、段ボールしかなかったし…。

藤原:ドンって当たった音とかじゃなくて、本当にコンッコンッ!

菅井:本当にあれは鳥肌立ちました…!

藤原:その後のセリフもビクビクしながら、たぶん全話通してそこが1番リアリティがありました。

菅井:リアルホラーです!

橋本:(思い出したように)あれ、菅井さん良くないです!これが昼の話なんですけど、ちょうど夕方くらいに菅井さんが(先に撮影が)終わって東京に帰るときにこの話を置いて、僕ら(藤原と橋本)は深夜にそこにいかなきゃいけないのに「怖いよ、あれは(幽霊が)いるよ。じゃあ、私は帰るね…」みたいな感じで(笑)。

久保田磨希、菅井友香「ロンダリング」第1話(C)カンテレ
― 夜は何もなかったのでしょうか?

橋本:夜は…ちょっと僕らもそれどころじゃなかった(笑)。

藤原:それどころじゃなかったですね、セリフに追われてました(笑)。でも、たぶんこういうお話だからこそ敏感になってたっていうのもあると思います。

菅井:その怖さも活きてるといいなと思います!

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

藤原丈一郎(ふじわら・じょういちろう)プロフィール

藤原丈一郎(C)カンテレ
1996年2月8日生まれ、大阪府出身。2004年2月21日より関西ジュニアとして活動開始。2018年10月に結成されたなにわ男子のメンバーに選ばれ、2021年11月12日に『初心LOVE(うぶらぶ)』でCDデビュー。近年の主な出演作はドラマ『消しゴムをくれた女子を好きになった。』(2022年、日本テレビ)、『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』(2023年、TBS)、『恋する警護24時』(2024年、テレビ朝日系)など。2025年1月期放送の金曜ナイトドラマ『僕のあざとい元カノ from あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)では主演を務めた。

菅井友香(すがい・ゆうか)プロフィール

菅井友香(C)カンテレ
1995年11月29日生まれ、東京都出身。2015年、欅坂46の1期生オーディションに合格。2016年、欅坂46 1stシングル『サイレントマジョリティー』でCDデビュー。2017年初代欅坂46のキャプテンに任命される。2020年舞台『飛龍伝2020』で初主演を務め、 女優として活動するほか、幼少期より習っていた馬術を活かし、日本馬術連盟『馬術スペシャルアンバサダー』に5年連続で就任するなど活動の場を広げる。2022年、櫻坂46から卒業。その後、ラジオパーソナリティーや「競馬BEAT」、「開運!なんでも鑑定団」での番組MCなど様々な分野にて活躍。主な出演作はドラマ「チェイサーゲームW」シリーズ(2024)、映画「怪獣ヤロウ!」(2025)、「女神降臨」(2025)など。

橋本涼(はしもと・りょう)プロフィール

橋本涼(C)カンテレ
2000年10月30日生まれ、神奈川県出身、B&ZAIのメンバー。2023月4月放送のテレビドラマ『墜落JKと廃人教師』(MBS)で連続ドラマ単独初主演を果たし、2024年6月には続編となる『墜落JKと廃人教師 Lesson2』も放送された。
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