【西野七瀬インタビュー】先日30歳の誕生日 20代に「後悔はない」と言い切れるワケ
2024.05.31 17:25
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<映画「帰ってきた あぶない刑事」(5月24日公開)早瀬梨花役・西野七瀬モデルプレスインタビュー>
出演映画「帰ってきた あぶない刑事」の公開翌日に30歳の誕生日を迎えた俳優の西野七瀬。2011年、17歳のときに乃木坂46のメンバーとしてキャリアをスタートさせ早13年、アイドルとしても、俳優としても、たくさんの人を魅了し続けてきた。30歳の節目に、あらゆる業界のトップと接してきた彼女が、大切だと思う「夢を叶える秘訣」とは。ずっと変わらない考え方や、「後悔はない」と言い切れるワケ、転じて“今の西野七瀬がある理由”の一端にも踏み込んだ。
西野七瀬、30代も「1回きりのチャンスにきちんと向き合っていきたい」
― 映画の公開日が西野さん30歳の誕生日の前日です。20代を振り返っていかがですか。【西野】いろいろな経験をしてきたな~と思います。
― どんな環境下にいても音を上げなかったのが印象に残っています。
【西野】どの出来事も、どの時間も、自分にとって必要な経験でした。確かに本当によく持ちこたえてきたなとは自分でも思いますが(笑)。でも大変であればあるほど、乗り越えたときの、終わったー、という達成感みたいなものも大きくて、それは好きでした。
― 30代への抱負はありますか。
【西野】そうですね、30歳になるから自分が変わるということではなくて。きっと30代も、先のこと、見えないことは考えないと思います。ここまで仕事が決まっているなとなれば、そこまで頑張る。一つの作品との出会い、タイミングはすごく大事。同じ話がまたくるなんてことはないので、20代でしてきたように1回きりのチャンスにきちんと向き合っていきたいです。
― 20代での心残りや後悔も聞けたらと思っていたのですが、西野さんの場合なさそうですね(笑)。
【西野】はい…あった方がいいんですかね…(笑)
― いや、それが西野さんです。もしそれが客観的に見て後悔だったとしても、きっとそれも含めて今の自分がある、と思いますよね。
【西野】そうなんです、全部必要だったと思えてしまいます。お芝居をして出来上がった作品を見て、もっとこうできたのかな、というのはもちろんあるんですけど、大きな流れとしては全部受け入れてしまうので、今でも引きずっている後悔はないです。
― 最近、改めて思ったことなどはありますか。
【西野】友だちとか、自分にとって大事な人は本当に少ないからこそ、大事にしようと思いました。自分と仲良くしてくれるのはすごく嬉しいですし、この年齢になってくると、新しい友だちができるのが本当にまれ、ずっと繋がっている友だちは失いたくないなと。少しのきっかけで人間関係が切れてしまうことはあると思うので、どれだけ仲が良くても、甘えすぎないように、ちゃんと意識を持ちながら、これからも仲良くしていきたいです。
西野七瀬の「夢を叶える秘訣」
― 乃木坂46の中心メンバーとして活躍し、文字通り「トップアイドル」に駆け上がったと思えば、卒業後はその肩書きがなくても通用する「いち俳優」としてその名をほしいままにしている。この世界を目指す人にとって憧れ以外のなにものでもないと思うんです。そんな20代を過ごした西野さんが思う「夢を叶える秘訣」はなんでしょうか。【西野】自分が言える立場ではないと思いますが…ちゃんと表明することは、大事なのかなって思います。こういうことをやりたい、こうなりたいっていうのは、自分の中で思うだけじゃなくて、外に出す、人に言う。言ったからには、頑張ろうって思えると思うから。そういう目標の追い方、夢の叶え方はあるよなって私は思います。周りがわかってくれるっていうのも大きいです。そういえばあの人がそういうことを言っていたな、って思う人が増えるとその分、助けてもらえるきっかけも増えていくと思うので。でも自分は…
― 自分は?
【西野】自分がやっているわけではないです(苦笑い)。私は言っちゃったし頑張ろう、という感じにならないようにしたいので言わない…
― これまであらゆる方々に「夢を叶える秘訣」を聞いてきましたが、自分はやらないけど、というオチがあった方は初めてかもしれません(笑)。
【西野】(笑)。30代で見つけたら真っ先に言いますね(笑)。
― でもたくさんの方とお仕事をしてきた西野さんがそう感じて伝えてくださった言葉だからか説得力がありました。ありがとうございます。
西野七瀬“あぶ刑事”シリーズ最新作に出演
1986年のテレビドラマ放映開始から38年、今作は数多くの社会現象を巻き起こし、ドラマ&映画史上において伝説を作った“あぶ刑事”シリーズの最新作。タカとユージを演じる主演の舘ひろしと柴田恭兵、浅野温子や仲村トオルといったお馴染みのメンバーに加え、ヒロインを土屋太鳳が務める。西野は横浜港署の捜査課課長となった町田透(仲村)の部下で捜査課刑事・早瀬梨花役を演じる。― “あぶ刑事”の世界に入ることになりましたね。
【西野】親も驚いていました。たぶん私が出演することもそうですし、新しく映画をやるんだという驚きもあったのかなと。私もびっくりしましたし、自分がどうやってこの世界に入るんだろう、と全然想像がつかなかったです。
― 完成した映画を観てその不安は杞憂に終わりましたか。
【西野】そうですね。すごく真面目な役だったので、この世界観の中で、逆に良い、と受け入れていただけると嬉しいです。タカとユージのお二人が港署に来たときも翻弄されているし、その後にタカを尾行するんですけど、そこでもやっぱり巻き込まれる。真面目な早瀬にとってはかなり刺激的な感じで、観ている方々にも近いのかなと思います。
― 舘さん、柴田さんの印象はいかがですか。
【西野】拳銃に実際に火薬をつめて音を鳴らす、というので、どれくらいの音かわからないから試しに耳栓を入れてやってみようとなり。舘さんはこれまで何度も経験されているので「大丈夫だよ、やってみな」と声をかけてくださいましたし、手錠のかけ方も舘さんの手首で練習させていただくなど本当に優しい方でした。
― これまで数多くの作品に出演してきましたが、まだ緊張はしますか。
【西野】始まるまではかなり緊張しますし、不安な気持ちも大きいですが、始まって現場の空気感がわかってくると、平気なタイプです。いわゆる物怖じとかもあまりしないで話せると思います。
― 映画で観てほしいシーンはありますか。
【西野】全然自分が関係ないシーンなんですけど、仲村さんが杉本哲太さんに「俺の邪魔をするな!」とか言ってパンチをするシーンが好きで(笑)。それを引きで撮っているのもまた面白いんです(笑)。
(modelpress編集部)
PHOTO:赤英路
ヘアメイク :野口由佳(ROI)
スタイリスト :鬼束香奈子
映画「帰ってきた あぶない刑事」あらすじ
定年退職して刑事を引退し、ニュージーランドで探偵として第二の人生をスタートさせたタカ(舘ひろし)&ユージ(柴田恭兵)。8年後、ニュージーランドで警官と問題を起こして探偵の免許を剥奪され“出禁”となった二人は、再びヨコハマに戻り、探偵事務所を開業する。記念すべき依頼人第一号としてタカ&ユージの前に現れたのは、二人の娘!?かもしれない彩夏(土屋太鳳)という女性だった。母の夏子を探してほしいという依頼を引き受け捜索する中で、危険な香りが二人を待ち受ける。チャイニーズマフィア、謎の美女、元銀星会組長の息子が企む横浜新カジノ構想…。探偵としての二人のショータイムが始まる!西野七瀬(にしの・ななせ)プロフィール
1994年5月25日生まれ、大阪府出身。O型。2011年にアイドルグループ「乃木坂46」のメンバーとしてキャリアをスタート。2018年のグループ卒業後は本格的に俳優として活動。2019年にドラマ「あなたの番です」(日本テレビ系)で注目を集める。主な出演映画は「あさひなぐ」(2017年)、「恋は光」(2022年)、「シン・仮面ライダー」(2023年)など。2021年公開の映画「孤狼の血 LEVEL2」では、日本アカデミー賞の優秀助演女優賞と新人俳優賞を受賞した。
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