岩田剛典、朝ドラ初出演から馳せた両親への思い「虎に翼」で巡りあえた“縁”とは【インタビューVol.1】
2024年度前期連続テレビ小説「虎に翼」(NHK総合・毎週月~土あさ8時~ほか)で朝ドラ初出演を果たすEXILE/三代目 J SOUL BROTHERSの岩田剛典(いわた・たかのり/35)が、モデルプレスら報道陣のリモート取材に応じ、出演が決まったときの周りからの反響や縁を感じたことについて語ってくれた。<インタビューVol.1>
伊藤沙莉ヒロイン「虎に翼」
第110作目の連続テレビ小説となる本作は、日本初の女性弁護士である三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんをモデルに描くリーガルエンターテインメント。主人公の猪爪寅子(いのつめ・ともこ/通称・トラコ)を、ヒロインの伊藤沙莉が演じる。そして岩田演じる花岡悟は、社交的で学生たちの中心的な人物。寅子にとっても気になる存在となる。
岩田剛典、朝ドラ初出演 周囲の反応「両親が喜ぶ」
― 改めて「虎に翼」への出演が決まったときの心境、また周りからの反響を教えてください。岩田:まずは、両親が喜ぶなと素直に感じました。幼少期から、朝ドラが生活の一部になっている家庭で育ちましたので、きっとすごく喜んでくれるだろうなと思いました。あとは周りの友人やプロダクションの先輩、同期の方をはじめ、皆さんから「おめでとう」と言ってもらいました。なかなかドラマの出演が決まって「おめでとう」と言われることはないので、皆さんのその言葉で改めて朝ドラの影響力の大きさを身をもって感じました。
― 実際に朝ドラの現場に参加してみて驚いたことや他の現場と違って新鮮だと感じたことはありますか?
岩田:撮影前に毎週リハーサルが入るというのは他の局にないので大きな違いだなと思いました。あとは、カメラの台数が多いですね。芝居はほとんど本番一発で撮影が進むスピードも早いです。噂には聞いていましたが、舞台稽古をやってから当日本番に入って、また段取りテストをやって本番へと進む感じなので、普通の連ドラよりも一つ工程が多く、すごく丁寧に作られているのだと感じました。
岩田剛典「虎に翼」に縁を感じたこと
― 花岡は社交的で学生の中で中心的な存在ですが、第18回は彼の素顔が垣間見えた回になったと思います。岩田さんは、花岡をどういう人物として捉えて演じていらっしゃいますか?岩田:基本的に、この時代は男尊女卑の時代でしたので、花岡自身も当時の時代背景を背負ったバックグラウンドがありながら、女性に対して優しさを見せる一面があって、夢を追いかける女性を純粋に応援したいという本心もあったと思います。ただ花岡は、学校内でのヒエラルキーの中では、きっとカースト上位の生徒だったと思うんですよね。だからこそ、男としてのプライドや見栄を守りながら女生徒と付き合っていかなければならないので、女生徒からして見たら、花岡という人物は本心で語っているのか、実際にはどんな人なのか、と少しミステリアスに捉えられると思いますし、そう映ったらいいなという思いで役と向き合っていました。
― ご自身との共通点や違う点はありますか?
岩田:共通点としては、僕は一応大学を卒業していまして、奇遇にも法学部だったんですよ。政治学科だったので法律を専門で学んできた分野ではなかったのですが、こうした法を扱うドラマに出演できたこと、加えて初の朝ドラで巡り合えたことにご縁を感じました。違うところは、やっぱり時代背景ですかね。こんなにも女性に発言権や決定権が与えられなかったんだと演じていてすごく実感しました。
― 女性に人気な点も共通しているかと。
岩田:なるほど、そうですね…(照れ笑い)。花岡は恋文をもらっていたり、そういった描写がとにかく多いですよね。僕は男子校でしたし恋文をもらうなんてことはなかったですが(笑)。ただ共感というよりは「羨ましい奴だな」と思いながら演じていました(笑)。
― 同じ法学部ということで撮影を通じてどこか懐かしさや馴染みを感じることはありましたか?
岩田:まず教室のセットが階段教室になっていて、大学の教室も同じような感じだったので久しぶりだなという感覚はありました。その反面、やっぱり男尊女卑というバックグラウンドは、現代とあまりにもかけ離れていますのでギャップを感じました。
― やはり男尊女卑の部分は驚かれましたか?
岩田:そうですね。セリフの節々もそうですし、この作品自体の大きなテーマの一つとして取り上げていると思いますので、常にそれを感じながら演じています。ましてや、そういった教育を受けてきているからなのか、社会に出る前の学生ですらその感覚を持っていたので、今と違ったんだなと感じました。
― ファンの皆さんにとっては岩田さんの学生服姿も一つの見せ場だと思うのですが、久しぶりに着てみた気分はいかがですか?
岩田:久しぶりに着ましたね。僕も学ランだったので懐かしい気持ちになりました。なかなか日常で着ることはないですし、やっぱりちょっと特別ですよね。未だに学生役を演じられるというのは役者冥利に尽きるのかなと思います。
― 実際にご自身で着た姿を見た感想は?
岩田:時代背景が違いますし、大学生で学ランを着ることがあまりないじゃないですか?そういう当時の時代背景もあって、意外と成立するものだなと感じました。
花岡悟の初登場シーンの“意図”とは
― 花岡の初登場シーンでの「ごきげんよう」という第一声がとてもインパクトがありましたが、監督と相談されたことや心がけられたことはありますか?岩田:やっぱりいきなり「ごきげんよう」って変ですよね(笑)?ただ、これはファーストインプレッションのインパクトを作りたかったという脚本チームと監督の意図があるシーンだと思うので、僕もそこを汲み取って、なるべく爽やかに映ることを意識しました。そして二面性のある役でもあるので、ある意味この先のフリにもなっていて、素顔が明らかになったときにギャップを感じていただけると思うので、最初のシーンは本当にただただ元気に、爽やかに演じさせていただきました。
― ハイキングのシーンの撮影での思い出は?
岩田:撮影が10月頭辺りだったと思うのですが、めちゃくちゃ暑かったんですよ(笑)!みんなで1日がかりでロケしていて、日傘をさしたり水分を摂ったりしながら撮影していました。なおかつ崖を登る前のシーンから、崖を登って僕が転落するまでのシーンを全部1日で撮らないといけなかったので、時間もギリギリになってしまって、ワイヤーで落ちるシーンは他の役者さんもいない中で、僕1人居残りでやっていました。ほぼほぼテスト本番のような感じでどんどん撮影して、なんとか日没に間に合ったので延泊せずに済みホッとしました(笑)。
― ご自身の中で“ここを見てほしい”というポイントを教えてください。
岩田:自分のバックグラウンドを話したり、本心を吐露したりするシーンがあるのですが、そこは本当に芯食ったことを言っていますし、花岡の役を作る上で、“こういう役なんだな”と自分の中に落とし込んでくれたシーンでもあったので見どころだと思います。
― 第4週より本格登場ということで、視聴者の方にメッセージをお願いします。
岩田:視聴者の皆様、僕が演じた花岡悟という役が3週目ラストから登場しました。最初はすごく鼻につくキザなキャラクターに思うかもしれませんが、徐々に彼の内面が描かれるシーンも出てきますし、寅子との恋愛模様も楽しみにしていただきたいです。あとは、同じ学び舎で学んだ学生たちがどんな人生を送るのかというところも十人十色になっているので、ぜひ物語を楽しんでいただきたいなと思っております。
★インタビューVo.2、Vo.3は後日公開予定。(modelpress編集部)
岩田剛典(いわた・たかのり)プロフィール
1989年3月6日生まれ。EXILE/三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマー。俳優としては、2016年公開の映画初主演作品「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」では第41回報知映画賞新人賞、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞・話題賞などを受賞。近年の出演作はドラマ「シャーロック」(2019年)、「プロミス・シンデレラ」(2021年)、「金魚妻」(2022年)、「あなたがしてくれなくても」(2023年4月期)、映画「AI崩壊」(2020年)、映画「新解釈・三國志」(2020年)、映画「名も無き世界のエンドロール」(2021年)、「ウェディング・ハイ」(2022年)、「死刑にいたる病」(2022年)、「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」(2022年)、「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」(2023年)など。また、TBS系日曜劇場「アンチヒーロー」(毎週日曜よる9時~)にも出演している。「虎に翼」第19回あらすじ
ハイキングで足を滑らせてしまった花岡(岩田剛典)はけがのため入院することに。花岡と言い争っていた寅子(伊藤沙莉)は責任を感じて見舞いに行くが、花岡とすれ違ってしまう。いっそ猪爪を訴えるという花岡に対し、轟(戸塚純貴)は花岡を非難する。大学に戻った花岡は梅子(平岩紙)に謝罪し、父や兄が優秀な弁護士であることへのプレッシャーを告白する。寅子も花岡と本心を語り合い、少し絆を深める2人だった。
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