中村光宏アナ(C)モデルプレス

フジ中村光宏アナ、妻の生野陽子アナから絶賛「シルク・ドゥ・ソレイユ」一次審査突破…抜群の運動神経には理由があった スポーツ実況の難しさも語る<モデルプレスインタビュー>

2024.03.01 17:00

「フジテレビ」と「モデルプレス」がコラボレーションするアナウンサー連載「“素”っぴんランキング」。同じ場所で働く・協力し合う仲間だからこそ知る“素”の一面を、多彩なランキングテーマによって引き出していく同連載。今回は、Vol.10のテーマ「運動神経抜群・スポーツ万能なアナウンサー」。

フジテレビアナウンサー45人以上への取材から1位に輝いたのは、中村光宏(なかむら・みつひろ/39)アナ。インタビューでは、幼い頃から様々なスポーツに挑戦してきた理由やその経験が現在の仕事にどう活きているか、そして家族とのプライベートにも迫った。

  

フジテレビアナの素顔に迫る「“素”っぴんランキング」

フジテレビ×モデルプレスPresents“素”っぴんランキング(C)モデルプレス
テレビには映らないフジアナの知られざる素顔に迫った連載第1弾「女子アナの“素”っぴん」、第2弾「“素”っぴんトーク」に続く第3弾「“素”っぴんランキング」では、フジアナ45人以上に取材し、その結果をもとにしたランキングを発表する。

第10回のテーマ「運動神経抜群・スポーツ万能」1位の中村アナは、2007年に入社。入社後は「めざましテレビ」「VS嵐」など人気番組に出演し、「S-PARK」のメインキャスターや五輪やW杯の実況などスポーツの分野でも活躍している。2014年には、同期入社の生野陽子アナウンサーと結婚し、現在2人の子どもの父でもある。

中村光宏アナ「運動神経抜群・スポーツ万能なアナウンサー」選出に納得?

中村光宏アナ(C)モデルプレス
― 「運動神経抜群・スポーツ万能なアナウンサー」1位に選ばれた感想を教えてください。

中村アナ:1位に選んでいただいたというのはもう率直に嬉しいです。ただ、確かに昔は運動神経に自信がありましたが、今はそんなに運動している姿を見せるシーンもないので、運動神経が良いと知っている人は本当にいるのかと不思議で仕方がないです(笑)。

昔は“隠し芸大会”というものがあって、バク転やバク宙をしたり、トランポリンを背中で飛んで壁に登ったりしていましたし、同年代はスポーツを一緒にすることもあって、ボウリングでも卓球でも勝つタイプだったのと、『芸能界特技王決定戦 TEPPEN』のリフティング王決定戦で優勝したこともあったので、隠し芸のメンバーや同世代から声が上がると思いましたが、それよりも後輩たちが選んでくれているのが不思議で、噂が先行しているのかなと思っています。

― 中村光宏アナが思う運動神経抜群なアナウンサーはどなたですか?

中村アナ:野球で球速140キロを投げる大川(大川立樹アナ)や、大学野球部の山本(山本賢太アナ)、サッカー部だった堀池(堀池亮介アナ)など、大学で体育会に所属していたアナウンサーは運動神経が良いと思います。ただ、様々なスポーツのトータルの運動神経で考えると自分が1番だと思います(笑)!

中村光宏アナ「シルク・ドゥ・ソレイユ」一次審査突破していた

中村光宏アナ(C)モデルプレス
― やはりご自身でも運動神経には自信があるんですね!その運動神経の良さが分かるエピソードとして、谷岡慎一アナから「シルク・ドゥ・ソレイユの一次審査を突破したことがある」というお話も伺いました。

中村アナ:入社してから『プレミアの巣窟』というイベント紹介の番組を担当していて「シルク・ドゥ・ソレイユ」を紹介する中で、突然、何をするかも知らずに「オーディション受けるから」とロケが入ったんです。ジャグリングの達人や新体操の選手など、何十人とオーディションに集まっている中で、番組からは「何かやって」としか言われず…本当にひどいですよ(笑)。その時は、幼い頃から習っていた器械体操のゆかで、バク転やバク宙をしたり、トランポリンを飛んだりと、とにかく飛んで跳ねて回って面白おかしく3分間のアピールタイムを終えたら、一次試験に合格していました。

― ご自身が元々持っていた身体能力のポテンシャルで乗り切ったんですね!

中村アナ:そうですね、かっこよく言うとポテンシャルです(笑)。

中村光宏アナ(C)モデルプレス
― (笑)。奥様の生野陽子アナからは「去年スキー場でストックを持たずに滑り降りてきて、夫ながら感激しました」というお話もありました。

中村アナ:子どもたちも体を動かすことが好きなので、スキーに行って。子どもに教える時にスキー板を持ちながらだったり、抱きかかえながら一緒に滑ったりするので、ストックを持っていると教えづらくて、最初から借りずにずっと一緒に滑っていました。でも、せっかくスキー場に来たので「お願いだから1人で1回だけ滑らせてください」とリフトに乗って滑らせてもらいました。

― すごいですね!ずっとストックなしで滑っていらっしゃるとはびっくりしました。

中村アナ:数をこなしてきただけです。2歳から器械体操に通って、小学校1年生で、5年生、6年生と一緒に週2回同じグループで練習するなど、厳しい環境で習っていました。小学校に入ると、水泳、サッカー、バレー、スキー、中学は野球部、高校はラグビー部、体育の授業で柔道など色々なスポーツに挑戦してきました。向いてないことに挑戦するのが好きなんです。小学校はメインでサッカーをやっていたのですが、投げるのがあまり得意ではなかったので、運動神経の良いメンバーが中学の野球部に集まると聞いて野球部に入って、体が小さく自分にはパワーが足りないと思っていたので、高校では1番向いてないラグビー部に入りました。楕円球を投げられないことが面白くて、できないことへ、できないことへとその道に進むことが好きで、いつの間にかアナウンサーになっていました(笑)。

中村光宏アナ、家族とのスポーツは「全力でやる」がモットー

中村光宏アナ(C)モデルプレス
― 先程お子さんとのスキーのお話もありましたが、松村未央アナからも「何をしても運動神経が良い気がしますし、子どもと遊ぶのも体力勝負だと思います」という声をいただいています。お子さんと遊ぶ際に心がけていることやご自身の運動神経を活かして教えていることはありますか?

中村アナ:「全力でやる」ではないでしょうか。教えるというのもおこがましいですが「全力でやることが楽しい」「出来ないことを出来るようになることが楽しい」という気持ちを持ってもらえたら嬉しいと思っています。「大人だから出来る」ではなく、縄跳び1つでも限界まで飛ぶなど全力の姿を見せています。目で見て学ぶことも多いと思いますし、お手本を見せられるのはいいことかなと思います。

奥さんも運動が好きで、バドミントンや卓球、ボウリングなど意外と上手なんです。そうやって楽しそうに遊んでいる様子を子どもが見て、喜んで一緒に始めています。

中村光宏アナ(C)モデルプレス
― お子さんが特に楽しそうにされていたものはありますか?

中村アナ:先日も雪が降りましたが、“夫婦全力雪合戦”はキャッキャッとはしゃぎながら見ていましたし、子どもたちは全力でお父さんに(雪を)ぶつけるのが楽しくて、寒くても「外に出たい」と言って楽しんでいました。ちゃんと顔を狙われて投げられてばかりで、本当に終わらないんです。奥さんはその間上手く存在を消しています(笑)。

中村光宏アナ、スポーツ実況のやりがいと難しさ

― 抜群の運動神経や様々なスポーツに挑戦されてきた経験が、現在担当されている「S-PARK」やスポーツ中継などの仕事に活きていると実感する場面はありますか?

中村アナ:もちろんプロの方々とレベルは違いますが、スポーツのセオリー、技術やルールなどの基本的な部分、選手の気持ちや考え方、スポーツの面白さという部分は、一通り経験しているからこそ分かることも多いかと思います。自分はスポーツが好きで、世界のトップにいるプロ選手たちへの尊敬や憧れの気持ちは昔から変わらず持っているので、その気持ちを大切に仕事ができていると思いますし、凄さや難しさはそのスポーツを経験していない人よりは知っているかな、仕事に活きているかなと感じています。

中村光宏アナ(C)モデルプレス
― ご自身の経験が様々なスポーツへの理解度に繋がっているのですね。そういったスポーツ番組や実況に感じるやりがいを教えてください。

中村アナ:スポーツは「筋書きのないドラマ」といいますが、純粋に「面白い」「楽しい」「かっこいい」「感動」「勇気」「希望」「全力」…その瞬間瞬間に全部が詰まっています。今は、実況という立場で携わっていますが、選手それぞれの最高の瞬間、ファンが最高に喜ぶ瞬間など、歴史的な瞬間に立ち会えるというのが、実況アナウンサーとして最高の喜びだと思います。もちろん取材選手と直に話すことができて、取材で得た情報を視聴者の方々に届けられることや、丁寧に説明した部分を評価していただけることも、嬉しいことです。一方でとても難しい仕事だとも思います。

― 中村アナにとって、どういった部分が難しいと感じますか?

中村アナ:目の前で起きたことを瞬時に言葉に変える瞬発力も1つです。視聴者の方々には、その競技や選手に詳しいという方もいれば、たまに試合していれば観るという方、たまたまその時間にチャンネル合わせたという方もいらっしゃいます。できるだけ皆さんに満足してもらえるように考えながら、常に頭を働かせながら話す難しさがあります。正解も無いとは思いますが。

中村光宏アナ(C)モデルプレス
― 先程「歴史的な瞬間に立ち会える喜び」についてもお話ししていただきましたが、これまで関わってきたお仕事の中で1番立ち会えて嬉しかったと感じた試合や瞬間は何でしょうか?

中村アナ:1番震えたのは、2022年のサッカーワールドカップの日本対スペイン。そのゴールの瞬間と勝った瞬間というのは今まで1番でした。それまで東京オリンピック(2021年夏季)、北京オリンピック(2022年冬季)と無観客の試合が多かったので、スタジアムの空気やサポーターの力を感じて、震えるほど感動しました。でも、ある程度は気持ちを抑えなくてはいけないというバランスの中で、精神力をかなり試されました。

―実況を行う中で、ときには感情を抑えなくてはいけないということもあるのですね。

中村アナ:感情を出して直球勝負をするシーンももちろんあると思うのですが、しっかり言葉に変換して感動や興奮を伝えるのも仕事なので、緊張も興奮もしますが、気持ちの面でバランスの取り方やコントロールは常に考えています。話せば話すほど大変な仕事に感じますね…(笑)。

中村光宏アナが挫折を乗り越えた方法

中村光宏アナ(C)モデルプレス
― そういった大変なお仕事を続けていく中で、中村アナが挫折や失敗など、怒りや悲しみを感じたエピソードがありましたら教えてください。また、それをどのように乗り越えてきましたか?

中村アナ:仕事するたびに、実況するたびに、常に挫折や後悔をしています。それを繰り返すのは辛いですが、準備に関してはその時の自分ができる限界はやってきていると思っているので、失敗は伸びしろだと考えるようにしています。結果がたとえ不出来だったとしても、準備に関しては納得しているので、次に繋がる後悔と反省だと思いますし、繋げなくてはいけないと、繰り返し17年続けてきました。準備段階から前にできなかった部分や準備が足りなかった部分も含めて徹底して、自分にプレッシャーをかけています。

― 先程もおっしゃっていましたが、とても精神力が試される現場ですね。

中村アナ:でもやっぱりこれくらい気持ちを追い込んで仕事しないと終わった時に楽しくないですし、辛かった分終わった時は楽しいので、あえて自分で追い込んで追い込んで気持ちの谷を作っています。

中村光宏アナの夢を叶える秘訣

中村光宏アナ(C)モデルプレス
― 最後に、挫折や失敗を何度も乗り越えてきた中村アナが思う「夢を叶える秘訣」を教えてください。

中村アナ:常に自分に何が足りないか考え続けること、絶対に手を抜かないこと、満足しないことかなと思います。どんな仕事も100点はないと思うんです。100点を出したとしても、足りない部分はありますし、本当だったら120点を取れる仕事だったのかもしれない。できた部分よりもできなかった部分にフォーカスして、その足りない部分を常に考えています。

1回手を抜くとそれは癖になるので、人が見ている・見ていないは関係なく、手は絶対抜いてはいけない。やはりそういう人たちが成功していますし、常に楽な道ではなく厳しい道を選択して、もがき続けることが大事だと感じています。楽しい方は選んでもいいと思いますが、決して楽な方は選ばない。それはいつか絶対に返ってくるというのを、自分のスポーツの経験から学びました。誰かと比較するわけではないですが、やはり自分が劣っていると感じたら、その人より物理的な量をこなさなくてはいけないし、物理的にもっと考えなくてはいけないと、自分に厳しくすることの積み重ねが夢に繋がっていると思います。

― ありがとうございました!

(modelpress編集部)

中村光宏アナプロフィール

中村光宏アナ(C)モデルプレス
生年月日:1984年8月28日
出身地:東京都
出身校:慶應義塾大学法学部
入社年:2007年
担当番組:S-PARK(メインキャスター)、ノンストップ!(プレゼンター)、スポーツ中継(野球・サッカー・バレーボール・柔道・フィギュアスケート・バスケットボールなど)、麻雀中継
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