綱啓永が惹かれるタイプ “いま”盲目になっているものとは?<「恋愛のすゝめ」インタビュー前編>
2023.11.21 07:00
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11月21日スタートのTBS深夜ドラマ枠「ドラマストリーム」11作目『恋愛のすゝめ』(毎週火曜深夜24時58分~)にて、初の連続ドラマ単独主演を務める俳優の綱啓永(つな・けいと/24)。モデルプレスのインタビューでは、初主演の覚悟や共演者との撮影エピソードについてたっぷりと語ってくれた。<前編>
綱啓永主演『恋愛のすゝめ』
人生を勉強に捧げてきた超エリートメガネ男子たち。そんな彼らの頭脳をもってしても解けない最大の難問…それは「恋愛」。本作は、人生を懸けて校則で禁止された「恋愛」に挑む“大袈裟・大真面目ラブコメディ”となっている。綱は、名門校創設以来の最強の天才で、勉強に人生の全てを捧げてきた生徒会長・鳳啓介を演じる。さらに、鳳の禁断の恋に振り回される仲間役で本田響矢、一ノ瀬ワタル、若林時英、ひょっこりはんが出演。強烈な個性の面々が繰り広げる全員天才、全員メガネの大袈裟・大真面目ラブコメが開幕する。
綱啓永、単独初主演の心境
― まず、単独ドラマ初主演の心境を教えてください。綱:「ドラマストリーム」という素敵な枠の主演をやらせていただけることは光栄であり、すごく嬉しくてびっくりしました。脚本を務められる中屋敷法仁さんとは舞台『タンブリング』(2021)でもご一緒した繋がりもあって決まったことだと思うので、ここに来て少しずつ蒔いていた種に芽が出始めたような、今までの努力が一つ実った瞬間で嬉しかったです。
― 役の印象はいかがですか?
綱:まだ学生役がいけるんだと思いました(笑)。1年前くらいから「今のうちに学生役をやりたい」と言っていたのですが、まだ学生役をやらせていただけることが素直に嬉しいです。超エリートという部分に関しては、僕には全く無い一面なので正直不安もありましたが、一生懸命演じていれば鳳啓介に自然と近づいていきました。毎日考えすぎて頭が痛くなるくらい熱を込めて演じています。
― 普段の印象をガラリと変えたビジュアルですよね。
綱:前髪を下ろしたのも黒髪も久しぶりで、眼鏡もかけているので最初は本当に慣れなかったですが、今はしっくりきています(笑)。
綱啓永、難しいセリフの中で印象に残っていること
― 演じるうえで難しかったことはありますか?綱:セリフが多いのはもちろんですが、超エリート役ということで聞いたことのない単語がたくさん出てくるんです。全部調べて理解しながら進めているのですが、そこが一番難しい部分であり、見どころでもあります。頭の良い人は自分の考えていることが話すスピードに追いつかなくて早口になるらしいのですが、僕はその領域にいったことがなく、分からない中でも視聴者のみなさんにはその部分も伝えなければいけないということで、本読みやリハーサルを何回もさせていただきながらセリフのスピードの緩急を意識しています。
― 特に印象に残っている言葉はありますか?
綱:とても多すぎてあえて挙げるのは迷うのですが、例えばマスカラの語源となったマスケラの意味。正解は「仮面」で、英語ではマスクと言うのですが、このような知識がどんどん増えています。この作品の撮影中はセリフを自分の中に落とし込むためにも、いろいろな人にクイズを出しています。
綱啓永、恋愛観明かす
― 高嶺の花的存在に恋する役ということで、綱さんが惹かれるタイプはどんな方ですか?綱:女の子の部分と、大人の女性の部分を兼ね備えている人です。笑顔が素敵な人や、周りを見られる人、仕事を一生懸命やっている人など、人として尊敬できる人は良いなと思います。
― 本作では恋愛と勉強がキーとなっていますが、綱さんにとってはどちらが難題ですか?
綱:(かなり悩んで)…勉強?難しいですね。学生時代から気付いていたのですが、勉強は努力だと思うんです。そう考えたら実際に難しいのは恋愛だと思いますが、僕にとっては勉強です。
― 情報解禁時のインタビューでは、”恋は盲目”という言葉に共感されていましたが、恋愛に限らず好きなものに対しては盲目になるタイプですか?
綱:音楽はハマったらそれしか聴かなくなることはありますし、最近はまたタピオカブームが来ています。疲れて外に行くのがどうしても厳しかった日に出前をしようとアプリを開いたらタピオカが目に入って、「今すごく飲みたい…!今日は我慢しなくていいや」と思い頼んだら、そこからブームが来ました。
綱啓永、一ノ瀬ワタル&ひょっこりはんとの共演エピソード
― 共演者の方とのエピソードを教えてください。綱:クセが強いですよね(笑)。高校生の役なのに30代の一ノ瀬さんとひょっこり(はん)さんがいて最初は少し驚きました。ですが、悩んでいるときにひょっこりさんの顔を見ていると自然と笑顔になっていると周りに言われて、ひょっこりさんから元気をもらって助けられているのだと感じました。一ノ瀬さんは、Netflixドラマ『サンクチュアリ-聖域-』に出演してから“ちゃし”という相撲用語が抜けないらしく、何を言っても“ちゃし”と返ってきます(笑)。他のメンバーも撮影を通して仲良くなり、久しぶりに共演者の方とのLINEグループを作りましたが、基本的にそのお二人が盛り上げてくださっています。
― LINEグループではどのような会話をされるのですか?
綱:響矢から「LINEグループ作ろうよ」と言われて、僕は普段は人見知りでそのようなことを言い出すタイプではないのですが、「僕がやるしかない。ここだけ座長感を出させてくれ」と言って、みんなで食事をしているときに声を掛けて作りました。そこで「本読みのときからずっと支えられて、疲れたときに元気をくれて、本当に感謝しています。クイズ研究会のメンバーがこのキャストで本当に良かったです」と感謝の言葉を伝えました。
綱啓永の夢を叶える秘訣
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、綱さんが思う「夢を叶える秘訣」を教えてください。2022年7月のインタビューでは「身の回りの人を大事にする」と話していました。綱:それが全てだと思います。あとは、結果がどうであれチャレンジすることがすごく大事です。チャレンジしたこと自体がその人にとっての糧になりますし、武器にもなると思うので、チャレンジした方はそこに自信を持ってほしい。まだチャレンジをしていない方は、是非チャレンジしていってほしいと思います。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
綱啓永(つな・けいと)プロフィール
1998年12月24日生まれ、千葉県出身。2017年「第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にて、17,293人の応募者から激戦を勝ち抜き、コンテスト史上初の敗者復活によるグランプリを獲得し芸能界デビュー。スーパー戦隊シリーズ第43作『騎士竜戦隊リュウソウジャー』にリュウソウブルー/メルト役(テレビ朝日系/2019〜2020)に出演し一躍話題に。その後も『君の花になる』(TBS系/2022)から『明日、私は誰かのカノジョ Season2』(MBS/2023)、『ばらかもん』(フジテレビ系/2023)など6作連続で地上波連続ドラマ出演を果たしている。現在は、CX「ぼさにまる」に出演中で、今後も2024年1月26日公開の映画「違う惑星の変な恋人」、2月~3月にシアタートラムで上演する舞台「う蝕」への出演も決定している。「恋愛のすゝめ」第1話あらすじ
勉学だけに邁進すべきと教えられ、娯楽の類は一切禁止。特に恋愛行為は最大の禁忌。発覚したら即刻退学。という校則を掲げる超名門進学校・開明学院。そんな狂気の学び舎で入学以来学年1位を獲り続け、学院創設以来の天才と呼ばれているのが高等部3年の鳳啓介(綱啓永)だ。生徒会長であり、クイズ研究会の会長でもある鳳は、憧れの大山秀弥教授(橋本じゅん)がいる大学を目指し、日々勉学に励んでいた。そんなある日、鳳が大山教授の独占インタビューが掲載された雑誌を読み進めていくと、大山教授が学生時代“恋愛”に熱中していたという記述を発見。大山教授の発言に衝撃を受け、心を乱された鳳は、川沿いの道を歩いていたところ後ろから自転車でぶつかられ川に落ちてしまう。カナヅチの鳳が溺れかけたところを救ったのは、成和高校に通う可憐な女子高生・高田華子(矢吹奈子)だった。それをきっかけに、鳳は華子に生まれて初めての恋をしてしまい…?
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