JO1×R3HAB/(後列)佐藤景瑚、川西拓実、河野純喜、R3HAB、金城碧海、木全翔也、與那城奨(前列)川尻蓮、大平祥生、豆原一成、白岩瑠姫、鶴房汐恩(C)LAPONE Entertainment

<JO1木全翔也&河野純喜&豆原一成×R3HAB対談>JO1の印象に残った楽曲とは 音楽制作のためのアドバイスに感動

2023.10.31 17:20

グローバルボーイズグループ・JO1(ジェイオーワン)がアンバサダーを務めるYSL BEAUTYの新作アイシャドウパレット「クチュール ミニクラッチ」にインスパイアされたタイアップソング「Eyes On Me(feat.R3HAB)」が20日、デジタルリリースされた。今回、同曲の制作を手掛けたモロッコ系オランダ人のDJ兼プロデューサーR3HAB(リハブ)が来日し、メンバーの木全翔也河野純喜豆原一成と取材会に出席。大の親日家で世界有数のEDMアーティストであるR3HABに、同曲の制作秘話からJO1の印象まで語ってもらったほか、JO1からもR3HABに向けて質問が飛び出した。終了後もしばらく日本のゲームやオススメのお寿司屋の話題で盛り上がっていた4人。英語も混じえJO1からも積極的にコミュニケーションを取っていた取材会の様子を伝える。

  
「Eyes On Me(feat.R3HAB)」は、グローバルのトレンドを取り入れた音楽で、モロッコを彷彿とさせるサウンドが特徴。JO1としては、2022年のYSLタイアップソング「ALL HOURS」に続く全編英語詞の楽曲となっている。

JO1×R3HAB、コラボレーションへの想い

― 今回、どんな楽曲に仕上がりましたか?どんなサウンドメイクを意識されましたか?

R3HAB:楽曲としては楽しいアップビートなものに仕上がったと思っているのと、モロッコ要素が盛り込まれているので私にとっても新しい挑戦になりました。また、映像はまだ撮影前(取材時)なのですが、聴いているとビジュアル面も連想できる楽曲に仕上がっています。そういった意味で曲の構成を通してパートごとにどう活きるかが分かりやすい楽曲で、普段はこういったアプローチをすることがあまりなかったのでチャレンジングでした。

― 楽曲を聴いたときのJO1の皆さんの感想を教えて下さい。

河野:EDMはフェスに出たときにアレンジしてやってもらったことはあるんですけど、僕たちの曲自体では初めてだったので最初に聴いたときにすごく衝撃を受けましたし、R3HABさんがそこからどんどんアップデートしていく曲を送って下さったのでどんどんかっこよくなっていって、毎回聴くのが楽しみでした。それによって僕たちの振付もどんどん変わっていってクールになっているので映像撮影も楽しみです。

木全:今まで自分たちがやってなかった曲調ですし、「音楽の入りとかサウンドがすごく面白いね」とメンバーで話した記憶があります。

河野:ただのEDMじゃないなと。YSLさんの商品のダークなイメージも活かしつつ、セクシーだし踊りたくなるような瞬間もあって、JO1のちょっと闇を抱えている雰囲気にぴったりなんじゃないかなと思います。

JO1「Eyes On Me」パフォーマンスは…

「Eyes On Me(feat.R3HAB)」(C)LAPONE Entertainment
― パフォーマンスはどうなりそうですか?

豆原:振付は少しずつ固まっていっています。JO1は今まで速かったりテクニカルな動きが多かったんですけど、今回は割とベーシックな動きが基本となっている振付が多くて、JO1としてそういうダンスを今まで沢山やってきたかというとそうじゃないのでかっこよく見せるのは難しいなと思いながら11人で力を合わせてかっこいいものに仕上げたいと思います。

― レコーディングもLAで行われたということですが、どうでしたか?

木全:楽しかったです。すごく大きいモニターがあるスタジオでレコーディングをしました。日本だと結構木とかナチュラルな落ち着きのある感じのスタジオが多いんですけど、LAのスタジオは近未来みたいでテンションが上がる感じの色味でした。

河野:宇宙空間みたいでした。

豆原:日本だと音声チェックをするんですけど、それもなしに「じゃあ録ってみようか」とスパッと始まったので「これがLAスタイルか」と思いました。

河野:あとスターバックスの機械があって無料で飲めたのがめっちゃ最高でした(笑)。

― R3HABさんとコラボレーションしたことで刺激を受けたことを教えて下さい。

豆原:本当に知っている曲ばかりリミックスを手掛けられていてかっこいいなと思いました。僕も趣味でマッシュアップを作ってみたりDJをやってみたりというのをやっているのでとても刺激を受けました。

― ビューティーブランドのタイアップということで意識した部分はありましたか?JO1さんのどんな魅力を引き出したいかと思ったか教えて下さい。

R3HAB:言語化するのは難しいんですけど、曲を聴いて頂ければすぐにモロッコを感じられるメロディーの構成になっています。普段作っている音楽ではあまりビジュアルのコンテンツを作らないので、曲を聴いているだけで今から何が起こるか分かるよう、彼らのダンスの要素を活かす工夫しました。

R3HAB、JO1の印象は?ゲーム・アニメ談義で盛り上がる

― 今日初めて顔を合わせたと思いますが、印象はいかがですか?

木全:(マスクを下げて顔をアピール)

R3HAB:総じてクールな人たちで、まだグループメンバーの3割ぐらいしかお会いできていないので撮影で残りのメンバーに会えるのも楽しみにしています。映像の撮影が一緒にできるということもすごく楽しみで、僕はダンスが苦手なのでダンスは任せます(笑)。今までリミックスの制作はあったんですが、日本でオリジナル楽曲を提供するのは今回が初めてなので新しい形で来ることができて嬉しいです。YSLさんの時代を越えて愛され続けているカラーを取り込めたのも嬉しかったです。オランダでもアニメカルチャーは人気なので、日本のことは大好きです。「ファイナルファンタジーVII」をやっていたし、「キャプテン翼」は知っていますか?

(河野と英語で雑談。河野から「食べ物はどうですか?」と質問する場面も)

R3HAB:話し始めるとキリがなく、色々な良いものがあるので私にとって日本はすごくスペシャルです。

河野:今日お会いして日本を愛してくれているのを感じて、勝手に誇らしい気持ちです。

R3HAB:人生を通して日本に影響を受けてきました。90年代で育った身としてはインターネットも普及する前だったので、アニメやゲームのカルチャーは入ってきたけど、実際手にすることはすごく高かったし難しかったです。それらが世に出てきたときの衝撃はすごかったです。

木全:僕たちが知っているアニメやゲームをキラキラした目で話して下さるのが嬉しいです。

R3HAB:クリエイターの私たちにとってインスピレーションになるのでゲームやアニメといったカルチャーに触れることは大事ですよね。

R3HAB、JO1の印象に残った楽曲明かす

― 今回JO1の楽曲を手がけるにあたり、JO1というグループを初めて知ったと思うのですが、どんなグループだと感じましたか?

R3HAB:普段色々と音楽のリサーチをする中で、Spotifyのチャートに入っていたりYouTubeの再生回数もすごかったりしたので、以前からJO1は知っていました。アジアのマーケットが好きでリサーチをしていて、インスピレーションを得られるし行く先々のトレンドから学べることもあるので良い機会になっているんです。ヨーロッパではMV(ミュージックビデオ)というカルチャーが下火になっている中で、特にJ-POP、K-POPのアーティストはMV文化を根強く支えてくれている国だなと感じています。それは私にとってすごく良いことで、というのもMVは聴くだけでなく実際に視覚化されるものなので、音楽に命が宿る良いものだと考えています。

― もしJO1の良いと思った曲や映像などあれば教えてください。

R3HAB:「SuperCali」は色使いが面白かったです。

河野:いつかぜひリミックスをして頂きたいです!

R3HAB:すごく良いアイデアですね。

― メンバーのボーカルを聴いてどんな印象を持ちましたか?

R3HAB:音符の長さ一つ一つすごく細かなところまで気を遣っているのが分かったので、すごく大変な作業時間を費やしたんだろうなと思いました。そこが分かるか分からないかで大きな差が開いてくる要素だと思います。

河野:僕たちもレコーディングの際にトレーナーに教えてもらって発音をアクティベートしました。JO1の11人それぞれに声に色があって特徴的だなと思うので、そこはJO1ならではのポイントなんじゃないかと思います。

R3HAB:同じメロディーでもどういったフィーリングで歌にするかということで楽曲をダメにしてしまうことも良くすることもあると思います。

R3HAB、プライベートでは「意図的に音楽の摂取量を減らしています」理由にJO1驚き

― 日本のライブで印象に残っているライブはありますか?

R3HAB:初めて「SUMMER SONIC」で日本に来たときのことは印象に残っています。「Samurai」、「Karate」などは日本にインスパイアを受けた楽曲だったのですごく盛り上がりました。次に来た「SUPERSONIC」のときはコロナ禍だったので3日間ホテルから出られない状況で、Uber Eatsを頼んで日本食を楽しみました。これからももっと色んな都市でツアーを行いたいと思っています。

― 日本のアーティストでよく聴く方はいますか?

R3HAB: 私は常に文化やジャンルを変えながら様々な音楽を聴いています。多くの日本のアーティストを尊敬しています。しかし、最近はスタジオモードに入っているので、私が取り組んでいることにしっかり集中するために、意図的に音楽の摂取量を減らしています。他のメロディーが入ると混乱してしまうので、聴かないようにしています。

河野:それは興味深いです。たくさん聴いて、内面のイメージを広げると思っていました。

R3HAB:ここ3、4年くらいはスタジオ作業が多いため音楽を聴くのを避けていますが、それ以前は趣味でたくさん聴いていました。70年代から2000年代くらいまでの音楽は曲名を言ってもらえたらサビが何小節あるか思い出せるくらい聴き込んでいました。だけど聴いてしまうとそれをコピーしてしまうような自分の癖が出始めたので聴かないようになりました。聴くのであればクラシック音楽でそこからフィーリングを得ます。70・80年代の音楽は今よりもストーリーを語るような、一緒に聴いていると旅をできるような音楽が当時のトレンドとしてあったなと感じています。トップチャートを分析や勉強のために聴くことはもちろんあるんですけど自分のフリータイムに聴くことは減りました。

河野:楽曲を自分で作りたいというメンバーも多いので、すごく興味深いお話です。

R3HAB:もし自分で楽曲を書くことになったら大事にして欲しいのはヒストリーの部分です。この曲はこの時代に何故人気になったのかということを分析すると良いと思います。

R3HABがJO1に伝えたいこととは

木全:普段音楽のために勉強する時間はどのくらいですか?

R3HAB:1日6~8時間くらいです。若い頃はもっと長かったのですが、最近は疲れるので減りました。ヘリコプタービューというのですが、ドラフトを作って2週間くらい寝かせて俯瞰してみることをします。作ったものを良い作品か分からないまま作り続けるのは少し危険だと感じているので、もう少し時間を置いて上から見て本当に良い作品か考えます。15〜20年前に比べて、最近はリスナーの音楽の聴き方も変わってきたと思っていて、最近はリリースするとアルゴリズムで人気が出たり出なかったりもあるので、とりあえず楽しみながら音楽を作ってそれがマーケットの中でどう捉えられるかですね。皆の理想はヒット曲を出すことだと思いますが、パーフェクトなものを作ろうと思って毎回作れるわけじゃないのでとにかく常に出していくということが大事だと思います。ファンもアップダウンがあった方が一緒に楽しめるので人生だし完璧すぎても面白くないし、プレッシャーなど色々背負いすぎると精神的にも良くないと思います。11人もグループワークになると違う難しさがあると思うけど、お互いの良いところを活かせるのは面白い作業だと思います。

河野:とてもすっきりしました。

R3HAB:皆さんおいくつですか?年寄りみたいな発言になっちゃいますが、私が20代の頃は色々なことをチャレンジしても「もっともっと(経験したい)」と思う時期があって、それもそれで良かったけど今その時代の自分に語りかけるとしたら、もう少しあるものを楽しむ時間も取れたのかなと伝えたいです。JO1さんの場合はすでに結果を残しているので、今あるものを楽しむことも大事にして良いと思います。

R3HAB、ライブを盛り上げるためのアドバイス

― JO1は11月にアジアツアーも行うのですが、ライブでお客さんを盛り上げるためのアドバイスを頂きたいです。

R3HAB:お客さんとの一体感ややり取りをもっとパーソナルなレベルでできると、全体のエネルギーがより良い方向に行くんじゃないかなと思います。常に思っているのは、来たお客さんの中にはおそらく1週間とかかけてお金を一生懸命貯めて来てくれる人ももちろんいると思うので、そういう人たちのことを忘れないこと。昔ある人にもらったアドバイスで、「例えば10万人いる中でその中の99990人が楽しんでいて10人だけ楽しんでいなかったとしたらその10人に目が行きがちになっちゃうけど楽しんでいる人たちのために頑張った方が全体のエネルギーが上がる」という言葉が印象的に残っています。

― R3HABさん目線では日本の音楽にどういったイメージがありますか?

R3HAB:日本の音楽やマーケットは日本重視という印象を持っていて国内で解決するイメージがあります。ただ今回の曲は世界でも通用するように作ったので、そういった壁を破ってくれると嬉しいなと思います。個人的な意見なので間違っているかもしれませんが、すごく良い意味で特徴的なので外に向けての目線があまり見えてこないです。僕はよく日本のゲームを日本語にしてわざと楽しむことをしますが、日本語もすごく世界でクールな言語だと思うので、もっと海外に発信できたら良いと思います。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

R3HABプロフィール

マルチプラチナムDJ兼プロデューサーのFadil El Ghoulは、R3HABとしてもよく知られ、過去15年間にわたりダンスミュージックシーンを牽引。これまでに、Rihanna, Drake, Taylor Swift, Calvin HarrisなどのリミックスやPlatinum認定されたアンセム「All Around The World (La La La)」や「Lullaby」などのヒット曲がある。ほかにも、Ava Max, ZAYN, Luis Fonsi, Sean Paulなどとのコラボレーションにより、ダンスミュージック界をリードする存在となっている。2016年には自身のレーベルCYB3RPVNKを立ち上げ、彼が手がけた作品のストリーミング再生回数は、2022年だけでの11億回を含め、累計90億回を超えている。 R3HABは世界中のアーティストとタッグを組み、ジャンルや言語を超えてコラボレーションすることで、ダンスミュージックの境界を押し広げ、サウンドの進化と多様化を続けている。また、 Spotifyで最も多くストリーミングされたアーティスト200人の1人であり、世界で最も権威のある「DJ MAG Top 100 DJs」では13位にランクインしている。世界中で行われたライブツアーは何度も売り切れとなり、中国では15公演連続完売した最初のダンスミュージックアーティストとなった。加えて、EDC, Ultra Music Festival, Tomorrowland, Balaton Sound, Coachella, Summer Sonic Festival, DWP Jakartaなどの世界の最大級音楽フェスティバルにも出演。生まれつきの芸術性とその革新性でその地位を確立した。
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