野村周平、クロちゃん役に複雑な思い 世間の評価に本音も<「クロちゃんずラブ」インタビュー>
お笑いトリオ・安田大サーカスのクロちゃん(黒川明人)の人生をドラマ化したParaviオリジナル・人生ドラマ劇場『クロちゃんずラブ~やっぱり、愛だしん~』(動画配信サービス・Paraviで独占配信中※第1話は無料配信)で主演のクロちゃん役を演じる俳優の野村周平にインタビュー。
後編では、クロちゃん本人と交わした言葉や撮影中のエピソード、演技に対する世間の評価への本音などを語ってもらった。
野村周平主演「クロちゃんずラブ~やっぱり、愛だしん~」
これまで数々のテレビ企画などでモンスター芸人と取り沙汰されてきたクロちゃん。そんなクロちゃんだが、彼のこれまでの過去を深く知っている人は少ない。今作ではクロちゃんを丸裸にするべく、本人ほか歴代マネージャー、仲の良い芸能人、さらには元カノまで、周辺者に合計30時間超えのインタビューを決行。彼のこれまでの恋愛を中心に、生まれてからこれまでのすべてを余すことなく調査した結果、驚愕なエピソードの数々が…。フィクションのようでノンフィクションなクロちゃんこと黒川明人のすべてが描かれる。
野村周平、クロちゃんの魅力語る
― 撮影現場にはクロちゃんさんご本人もいらしてましたが、どのようなお話をされましたか?野村:ビッグサンダーウェーブ(クロちゃんの必殺技)のやり方は「(クロちゃんの声を真似て)真っ直ぐじゃなくて、ちょっと振り下ろし気味が良いんです!」と言われて、「何言ってるんだ」と思っていたんですけど、後半は僕もクロちゃんになっていたので、ダブルクロちゃんでずっと喋ってました(笑)。
― お話されたり演じたりしたことで、クロちゃんさんに抱いていた印象に変化はありましたか?
野村:結構昔から好きで、最初は「本当にこの人はクズなのかな?」とか「めちゃめちゃ面白いな」とか思っていたんですけど、演じるうちにクロちゃんは男の欲求をさらけ出している人なんだと思いました。ただ、欲に素直に生きてきたんだと思います。なので、世の中の男性が我慢とかせず、欲に忠実に生きればクロちゃんのようになりますね(笑)。
― クロちゃんさんのどのようなところが好きだったんですか?
野村:笑いの神に愛されている人だと思うんですよね。そういう人は、どれだけクズでも面白いから許されるんですよ、だから好きです(笑)。
― 演じられてクロちゃんさんの魅力はどのようなところにあると思いましたか?
野村:面白すぎるからこそ許されているだけで、これが1つでも面白くなかったら本当にやばい人なので(笑)。面白すぎるっていうところが人を魅了している理由なのかなと思います。どの世界でもそうですけど、面白すぎる人と、かっこよすぎる人って、何しても許されるんですよね。
― 撮影中の面白かったエピソードを教えて下さい。
野村:クロちゃんがプロデュースしている豆柴の大群というアイドルグループが4話でキャバ嬢役をやってくれたんです。クロちゃんは豆柴の大群が出演することを知らなくて、僕がその子たちのパンツを覗こうとするシーンがあるんですけど、「自分の娘のパンツを見ようとしているような感じがしてすごい嫌だ」と言っていました。それは面白かったですね(笑)。
― 親心のようなものを持つ一面もあるんですね。
野村:アイドルとは付き合えないから、リチちゃん(クロちゃんの恋人)にアイドル辞めさせたって言ってましたもんね(笑)。
野村周平、自身の半生を演じてもらうなら?
― 野村さんとクロちゃんさんの顔が半々になっているキービジュアルも印象的ですが、ご覧になった感想を教えて下さい。野村:最初に見たときは似てないと思っていたんですけど、だんだん似ているなと思ってきました。ビジュアルだけ見て(作品の)タイトルがなかったら、すごく良いドラマが始まりそうじゃないですか?だから勿体ないと思いました(笑)。「クロちゃんずラブ〜やっぱり、愛だしん〜」と書いてあってめちゃめちゃ台無し!って(笑)。
― もしご自身の人生を描いた作品が作られるとしたら、どなたに演じて欲しいですか?
野村:僕の半生を描ける人は、日本にはいないです。若い頃のアル・パチーノとか、ロバート・デ・ニーロとかジョー・ペシとか、そういうスターの方々の次元になってきますよ。ちょっと今の日本にはいないですね。申し訳ないです(笑)。
― では、クロちゃんさんに負けないエピソードはありますか?
野村:あれに負けないエピソードってなかなかですよね(笑)。半生を描かれるときに言います!
野村周平、世間の評価に本音
― 最近は、モラハラ夫やパワハラ社長など癖の強い役を演じられてSNSでも話題になっていますが、今回もクロちゃんさんという衝撃的な役どころで評価を得ていることに関してはどのように感じていますか?野村:正直、僕は評価を得たいとは思ってないんですよね(笑)。オファーいただいた仕事を全部受けてきちんと演じていたら、こうなっただけという。キャスティングの方々が僕を陥れようとして、クズな役を沢山やらせているのかもしれません(笑)。
― SNSで野村さんの演技を称賛するコメントをよく拝見しました。
野村:もっと違うことで褒められたいです(笑)。人助けでもしたいものですよ。
野村周平、クロちゃん役に複雑な思い
― 今作はドラマ本編と連動して収録したスタジオパートの映像が挟まる構成になっていますが、スタジオメンバーの反応はご覧になられましたか?野村:まだ作品しか見てないんです。でも「(スタジオに)こんなにメンバーいる?っていうぐらいこのドラマだけで面白い」みたいなことを言ってくださっていたと聞いて、すごく嬉しかったです。
― 「かっこいいのに、ちゃんと気持ち悪い」とも言われていたのですが、この感想を聞いていかがですか?
野村:複雑ですよね…(笑)。僕はクロちゃんを気持ち悪いと思って演じていなくて、全部かっこいいと思ってやっているので。クロちゃんを演じた身としては「(クロちゃんの声を真似て)え?気持ち悪いってなぁ〜に!」ってなります(笑)。
野村周平「クロちゃんの気持ちが分かり始めました」
― 先程から度々クロちゃんさんの口調が出ていますが、生活していて役が出てしまうことはありましたか?野村:友達に「クロちゃんやってみてよ!」と言われるのもちょっと癪ですよね(笑)。「ワワワワー!」とかやって「似てる!」と言われても…(笑)。クロちゃんの気持ちが分かり始めました。ただ(ギャグを)振られるってちょっとやだなみたいな。だからクロちゃんに会ってもギャグを振るのはやめておこうと思いました。
― クロちゃんさんへの愛が深まっている感じがしますね。
野村:まあ嫌いじゃないですね…(笑)。
― 最後に、視聴者の方々に向けてメッセージをお願いします。
野村:これだけ面白いことを日本もできるよということを感じ取ってもらいたいなと思いますし、日本も捨てたものじゃないなと思っていただければ良いです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
野村周平(のむら・しゅうへい)プロフィール
1993年11月14日生まれ、兵庫県出身。2009年、アミューズ全国オーディションで、グランプリを受賞。2012年に連続テレビ小説「梅ちゃん先生」(NHK)で注目を浴びる。主な出演作は、フジテレビ系「恋仲」(2015年)、フジテレビ系「好きな人がいること」(2016年)、映画「ちはやふる」シリーズ、映画「帝一の國」(2017年)、テレビ朝日系「僕の初恋をキミに捧ぐ」(2019年)、映画「ALIVEHOON(アライブフーン)」(2022年)、テレビ東京系「夫を社会的に抹殺する5つの方法」(2023年)、映画「そして僕は途方に暮れる」(2023年)など。2024年に公開される映画も多数待機中。
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