モデルプレスのインタビューに応じた森香澄(C)モデルプレス

テレ東退社の森香澄、個人TikTok開設までの会社説得秘話 “アナウンサーメイク”の秘訣も解説<インタビュー後編>

2023.04.01 12:00

テレビ東京を退社し、4月より新たなスタートを切った森香澄(もり・かすみ/27)。アナウンサーとして数多くの番組を担当したほか、Instagram・TikTokをフル活用しアナウンサーの枠を超えた人気を獲得している彼女のSNSに投稿する上でのこだわり、会社への説得秘話、さらにはメイクやスタイルキープの秘訣まで探った。<モデルプレスインタビュー後編>

  

森香澄、テレ東退社で事務所所属発表

森香澄(C)モデルプレス
2019年に同局に入社。以降、複数の番組MCを担当し、同局の公式SNSで公開された歌やダンスのカバー動画がバズり、一躍話題に。それだけでなく、自身のInstagramで公開しているキュートな日常の様子や、TikTokでのメイク動画などが「あざと可愛い」「参考になる」と大きく注目を集めた。

そんな森は4月よりプロダクション「seju」に所属し、5月4日に開催される日本最大級のファッション&音楽イベント「Rakuten GirlsAward 2023 SPRING/SUMMER」のMCを務める。

森香澄、SNS投稿開始の裏側「パワーポイントをまとめ…」

― SNSでの投稿が常に注目を集めていますが、実際にバズりを実感し始めたのはいつ頃ですか?

森:SNS自体は入社1年目の頃から始めていたんですけど、恐らくYouTubeで歌ったり踊ったりした動画がバズったことからちょっとずつフォロワーの方が増えたと思います。一番大きかったのはTikTokを開設したことです。その反響が大きかったので、その辺りからいろいろな取材を受ける機会が増えました。

森香澄(C)モデルプレス
森香澄(C)モデルプレス
― アナウンサーの方で個人のTikTokをここまで熱心に投稿している方は中々いないですよね。

森:私がアカウントを開設した時は自分の個人アカウントを開設している局のアナウンサーの方は恐らく他にいなかったんですが、ただ興味がありましたし、撮影や編集も好きだったので開設に踏み出しました。分からないからダメと言われてしまわないように上層部上司にはTikTokがどんなものかを説明することから始めて、自分でTikTokについて説明したパワーポイントをまとめ、社内の許可を得てから開設に至りました。

― 歌もダンスもとてもお上手ですが、元々やられていたのでしょうか?

森:小学生ぐらいの頃から習っていて、好きでレッスンに通っていたんですが、それがお仕事に繋がるとは1ミリも思っていなかったです!

森香澄、話題のメイクTikTok制作秘話

森香澄(C)モデルプレス
― TikTokというとメイク動画が大きく話題になりましたよね。

森:やっぱりメイクの投稿は一番反響が大きかったです。本当に出来心というか、すっぴんからメイクが完成したら面白いんじゃないかと思ってやってみただけだったんですけど、初めて会う方からも「メイク動画見ました」と言っていただくことが多くて、私が一番驚いています。

― お仕事の合間に編集することは大変じゃないですか?

森:完全にプライベートの時間でやっていたんですが、めちゃくちゃ大変でした(笑)。本当に初めて撮影から編集まで自分でやって(笑)、鏡越しにメイクをするのは普段と違うので、アイラインなどすごく難しいことが多かったです。

森香澄(C)モデルプレス
― 投稿する上でのこだわりはありますか?

森:画質です。最初の方は内側のカメラで撮影していたんですが、やっぱり外側のカメラの方が綺麗なので、変えたら再生数が伸び始めたんです。やっぱりメイク動画だと細かいところが見えた方が興味を持ってもらえるんだと気づきました。あとは、画面のどこに自分の顔があって、どこに一番見て欲しいポイントを持ってくるか、というところは意識してやっています。その辺は番組のスタッフさんやテレ東の社員の人たちに聞くこともあります。

― 開設する前からよくTikTokは見ていましたか?

森:開設する前から好きでよく見ていましたし、共演したTikTokerさんとかティーンの子たちを見るようにしていました。ただ同じことをそのままやっても若さには勝てないというところがあるので、会社員、アナウンサーならではの視点を入れると私らしさが出ると思いながら投稿しています。

森香澄「あざとい」の声への本音

森香澄(C)モデルプレス
― “あざとい”“男性受け”などの反響を受けることも多いと思いますが、そういった声をどのように受け止めていますか?

森:あざといメイクをしていたというよりは自分の好きなメイクを突き詰めていたら周りからそういう声をいただくようになったので、最初は結構びっくりしたんですけど、結果としてはそういうふうに言っていただけて、興味を持っていただけたことが嬉しかったです。私は「あざとい」という言葉を褒め言葉だと受け取っているので、逆に極めてみようと思いました。

― コメントの男女比はどれぐらいですか?

森:私が担当している番組が競馬やサッカーなど男性が観る番組が多かったので、最初は男性のファンの方が多かったです。でも、ファッションやメイクなどを上げていく内に、女性から「真似してみたいです」「どこのブランドですか?」などそういうコメントが増えて嬉しかったですね。やっぱりアナウンサーのメイクとして万人受けすることを常に意識していたので、どの方でも取り入れやすい要素があるんだと思います。

森香澄、ファッション選びでのこだわり

― ファッションは普段からフェミニンなものを着ることが多いのですか?

森:どっちも着ます。普段からこういったいわゆるアナウンサーらしいワンピースを着ることもありますが、ジーンズにパーカーなどのパンツスタイルも多いです。アナウンサーのイメージからは少し離れた感じを楽しみたいので、ラフな感じの服も多いです。

森香澄(C)モデルプレス
― テレビに出演するファッションを選ぶ上でのこだわりはありますか?

森:フリフリしたものが好きだと思われていることが多いんですけど、意外とシンプルなアイテムが好きなので、ピンクやホワイトなどの淡い色味だけど形はシンプルなシルエットのものが多いです。甘すぎずに清楚感を残しつつ、でも全体的には可愛らしくまとめるスタイルが好きです。

森香澄の“アナウンサーメイク”の秘訣 ポイントは「肌」「目力」

― メイクをする上でのポイントを教えてください。

森:肌を綺麗に見せることです。やっぱりアナウンサーはニュースを伝えることが一番大事なので、顔に気になるところがないように肌もしっかり綺麗に見せることを常に意識しています。あとは、目力がないことがすごくコンプレックスで。高校生でメイクを始めたときは、笑うと目がなくなるのがすごく気になっていて、やっぱりお人形さんのような目に憧れますし、目力があると言っていることの説得力にも繋がるので、清楚に見せながら目力を出すことは意識していました。だいぶ研究しましたね。

森香澄(C)モデルプレス
― 肌を綺麗に見せる上でおすすめのベースメイクアイテムはありますか?

森:テレビのスタジオだと艶がテカリに見えてしまうことが多いのですが、やっぱり艶がないと綺麗には見えないので、&beの下地でしっかりツヤを出してからSUQQUのファンデーションのリキッドでツヤとマットの間ぐらいに仕上げて、パウダーで抑えています。カバーはしつつ、厚塗りにならないように素肌感をだすのがポイントです。

― 目力を出すためのアイメイクのこだわりを教えてください。

森:インラインは焦げ茶のペンシルで引いて目尻は黒で引いています。インラインまで黒で引くと結構強い感じになってしまうので、抜け感を出しています。

森香澄(C)モデルプレス
― お仕事とプライベートでメイクの方法に違いはありますか?

森:プライベートはそこまで濃くないですし、淡い色を使うことが多いです。マスカラもテレビに出るときはがっつり黒でボリュームという感じなんですけど、プライベートは茶色でロングという感じです。

森香澄、美肌を保つスキンケア方法

― スキンケアにこだわりはありますか?

森:結構しっかりやります。ファンデーションを薄づきにこだわっていると、肌の調子が悪いときに荒れた部分が目立ってしまうので、スキンケアはお風呂上がってから5秒以内に保湿するぐらいの気合でやっています(笑)。普段使用するものとしては、まず導乳化粧水、ビタミンCの美容液、化粧水、乳液…これをすぐにやります。20代後半でシミが気になる世代になってきたので、ビタミンCなどにも気を使うようになりました。やっぱり積み重ねが大事なものはルーティーンの中に入れるようにしています。

森香澄「1日最低5キロ」ストイックなスタイルキープ術

森香澄(C)モデルプレス
― スタイルを保つために実践していることはありますか?

森:1日最低5キロ走るようにしています。

― ストイックですね。

森:これまでは走ることが本当に嫌いで…マラソン大会の前の1週間前から憂鬱になるような感じだったんですけど(笑)、一度走り始めたら意外と楽しくなってきて続けられています。元々走ることがすごく嫌いだった親友がフルマラソンに出場して、その子に「意外と走ってみな。楽しくなるから」と言われてしぶしぶ始めたら、2キロを過ぎた辺りから「永遠に走れる気がする!」みたいな気持ちになってくるんです。脂肪が落ちていくのも楽しく思えてきて、続けられています。毎回全局分観るぐらいドラマが好きなので、マシンで走るときは、それを観ながら30分~45分ぐらいは走れちゃいます。

― 実際に体調に変化などはありましたか?

森:走ることを始めるまでは食事制限をしていたのですが、炭水化物を抜いていると逆にお腹がぽっこりしてくることなどがあったので、食事はしっかり摂るようになりました。そこで神経質にならずに食を楽しめるようになったのは、心の面でもプラスになりましたし、走っていると前向きな気持ちになれると感じています。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

森香澄(もり・かすみ/27)プロフィール

森香澄(C)モデルプレス
1995年6月16日生まれ、東京都出身。2019年4月にテレビ東京に入社し、2023年3月末で退社。主な担当番組に「ウイニング競馬」(毎週土曜ひる3時)「THEカラオケ★バトル」(毎週日曜夕方6時30分)「FOOT×BRAIN」(毎週土曜深夜0時25分)などがあった。
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