今田美桜が涙を語る 「本当に私なのか」初めて挑んだボロボロなヒロイン<インタビュー>
映画『わたしの幸せな結婚』(3月17日(金)公開)でヒロインを演じる今田美桜(いまだみお)。これまで演じてきたような気丈で笑顔溢れる快活なイメージから一転、同作では悲劇的なヒロインという初めての役どころ。
インタビューでは、身も心もボロボロで涙が印象的な役柄の難しさ、さらには主演を務める目黒蓮(Snow Man)との距離感についても語った。
映画「わたしの幸せな結婚」
小説投稿サイト「小説家になろう」で連載がスタートし、2019年に小説とコミックが刊行されると、瞬く間に注目を集め、シリーズ累計発行部数が550万部(2022年12月時点/コミック・電子書籍含む)を突破した『わたしの幸せな結婚』。大正ロマンを思わせる時代を背景に、ある宿命をもつ家系に生まれ、能力のなさや生い立ちゆえに家族から虐げられてきたヒロインが、自分を信じて愛してくれる男性と出会い、その人を愛することで、新たな運命を切り開いていくというラブストーリー。目黒が演じる美しく冷酷無慈悲な主人公・久堂清霞(くどうきよか)と、今田が演じる名家に生まれるも使用人同然の扱いを受け、親の愛を知らずに育った斎森美世(さいもりみよ)。心を閉ざした冷酷な軍隊長と悲運の女性の運命のラブストーリーを丁寧に紡ぐ。
今田美桜、目黒蓮との関係性は?
― まずオファーを受けた時の心境からお聞かせください。今まであまりこういう役をやってきたことがなかったので、正直「本当に私なのか」とめちゃくちゃびっくりしましたが、すごくありがたかったです。
― 「今までやったことがない」というのはどんな部分ですか?
どちらかというと(美世を使用人同然として扱う異母妹の)香耶のイメージの方があるのかなと勝手に思ってたので、美世を演じるのは自分の中で新しい挑戦でした。
― ご自身にとっての新しい挑戦に対して「正直不安でした」とコメントしていましたが、その不安はいつ頃解消されたんですか?
時系列はバラバラで撮影していたのですが、細かい感情の変化を、監督が丁寧に説明してくださったおかげで、安心して撮影が出来ました。
― 監督や目黒さんとはどんなお話を?
監督と話しているだけで泣けてくる瞬間もあったぐらいとても丁寧に話してくれたので、すごくありがたかったです。目黒さんとは、あまり会話はしていなかったです。というのも、美世と清霞が政略結婚でお互い探り探りだったので、その距離感を撮影時間以外でも作ってくださっていたんです。
― 目黒さんとは劇中の役柄に近い距離感だったんですね。
地方ロケだったので「昨日は東京だったんですか?」ぐらい(笑)。本当に美世と清霞の距離感だったと思います。
― 公開を前にイベントや番組での共演も増えていますが、撮影のときには見えなかった目黒さんの印象などありますか?
ちょこちょこツッコむ方なんだなって思いました。最近はバラエティでご一緒することもあって「ツッコまれるんだな」って気づきました。
今田美桜、涙を振り返る
― 美世を演じるにあたって難しかった部分はありますか?美世は名家の出身だけど使用人のように扱われてきたため家事がすごく出来るので、着物を着ながら慣れた手つきや動きをするのが難しかったです。歩き方から台所の所作、お料理を出す仕草、襖の開け閉めなどは所作指導の先生に教えて頂きながら練習しました。
― 美世の内面についてはどう捉えていましたか?
美世は家族に虐げられて愛されずに生きてきた為、自分に自信が持てず、幸せになる事を諦めてしまっている子。でも清霞と出会って変わる感情の変化は難しかったところでもあります。「このシーンの時はこういう状態だから、着物もこのぐらいのボロボロ具合だな」とか、「このシーンの時は手のあかぎれは良くなってるな」とか、心情の変化だけでなく、外見にも少しずつ変化を表していくので、そこも難しいところでした。監督、衣装さん、ヘアメイクさん、皆さんと話し合いながらやっていました。
― 作品を拝見してその変化はとても表れていたと思いますが、どう作ってきたんですか?
やっぱり監督とお話したり、目黒さんとの距離感もそうですけどそういうところで表れたのかなと思います。あと、ゆり江(山本未來)さんみたいな温かいキャラクターにも救われました。
人と目が合わないし表情はあまり無いし暗い。だけど、柔らかい。その儚さがどこかにあるのは難しかったです。
― ボロボロの美世はストーリーが進むに連れて笑顔が増える印象です。撮影がお話の順序通りではなくバラバラな中で、気持ちの作り方に関しては監督から何と?
美世の感情の流れを説明して頂いたり、私が分からなくなった時にもすごく丁寧に伝えてもらったり、すごくありがたかったです。
大正ロマン風の世界観で所作もあるので、この時代の所作を綺麗にできているのかなと思っていた時に、監督から「綺麗すぎなくて普通っぽくてよかったよ」とアドバイスを頂きました。
― 涙するシーンも多かったですよね。美世に共感して涙したり、反対に難しかったり、いかがでしたか?
食事のシーンは、褒められて涙を流す、という経験が無いので途中で分からなくなってきちゃったんですが、監督のところに行って、美世の過去のことや斎森家でのことを話してもらっているうちに、その感情に入ることが出来ました。
今田美桜が印象的なシーンは
― お話にあったように美世はボロボロの場面が多いですが、楽しい・明るい場面で印象に残っていることもお聞きしたいです。本当に数が少なさすぎてどれも印象的なんですけど(笑)、あんみつを食べるシーンは清霞と距離感が1歩縮まった瞬間だったのかなと思います。ゆり江さんにお化粧してもらってガラッとイメージが変わるシーンでもあるので印象的ですし、私も好きなシーンです。
― 映画全編を通しての感想もお聞きしたいです。
アクションシーンは全然参加していなくて(出来上がった)映画で初めて観て迫力がすごかったです!あと、清霞とはお家やデートのシーンが多かったので、屯所だとこういう顔をしてるんだとギャップがあって美世として観て新鮮だなと思いました。
― 映画のキャッチコピー『願うはたったひとつ、あなたの幸せ』にちなんで、いま今田さんが幸せに感じることを教えて下さい。
すごく寒いので肌触りのいい衣類、羽織や寝具に包まるのがいいですよね、肌触り重視で探すことが多いです。
今田美桜が壁を乗り越える方法
― 最後に、今さまざまな不安を抱えているモデルプレスの読者に向けて、これまでの人生の中で「壁を乗り越えたエピソード」を教えてください。オーディションに落ち続けたときや、出来ないことにぶつかることもありました。自分では分からないことは人に聞いたり相談したりしますけど、自分が乗り越えるためにやるべきことはある程度自分の中にもあるので、いっぱいいっぱいになって、どうしたら良いか分からなくなった時はもう我慢せずに、とりあえず泣いて、寝て、すっきりさせて、あとは「もうやるしかない!」って頑張る!それが次へ向かう切り替えになっています。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
映画『わたしの幸せな結婚』(3月17日(金)公開)ストーリー
文明開化もめざましい近代日本。帝都に屋敷を構える名家の長女・斎森美世(今田美桜)は実母を早くに亡くし、幼い頃から継母と異母妹から虐げられて生きてきた。すべてを諦め、日々耐え忍んでやり過ごすだけの彼女に命じられたのは、美しくも冷酷な軍隊長・久堂清霞(目黒蓮)との政略結婚だった。数多の婚約者候補が逃げ出したという噂の通り、清霞は美世を冷たくあしらう。しかし逃げ帰る場所さえもない美世は、久堂家で過ごすうちに、清霞が実のところ悪評通りの人物ではないことに気づいていく。そして清霞もまた、これまでに言い寄ってきた婚約者たちとは違うものを美世に感じ、いつしか互いに心を通わせ、それぞれが抱いていた孤独が溶けていく。
「望んでしまった…少しでも長く、この人と居たいと。」
しかしその頃帝都では、不穏な【災い】が次々に人々を襲う。清霞はその最中で国を司る帝から、国民の盾となることを命じられる。命を賭して戦う清霞。その身を案ずる美世。しかしその【災い】の影には、思いもよらぬ陰謀が渦巻いていた。任務を全うする清霞の背後で、美世にも魔の手が迫る。やがて残酷な運命が、容赦なく2人を切り裂いていく―
願うのはたったひとつ、あなたの幸せ。
今田美桜(いまだみお)プロフィール
2016年に現事務所への所属をきっかけに上京。ドラマ「花のち晴れ~花男NextSeason~」「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」「ドクターX 外科医・大門未知子」「半沢直樹」「おかえりモネ」に加え、2022年「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」などの話題作に数多く出演。映画では「東京リベンジャーズ」などに出演し、2023年には「わたしの幸せな結婚」のほか、「東京リベンジャーズ2」の映画出演も決定している。
【衣装】
ワンピース:デシグアル
【スタッフ】
HM:渡嘉敷愛子
STY:髙山エリ
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