(左から)FURUTATSU、カルマ、kyohey、Gai、KAIRI (C)モデルプレス

YOSHIKIプロデュースバンドの“運命的な”出会い YOSHIさん急逝も「絶対に止めてはいけない」5人の覚悟とは<モデルプレス「XY」独占インタビューVol.1>

2023.03.12 17:00

YOSHIKIがプロデューサーとなり、世界に勝負を挑むネクストスーパースターを発掘するボーイズグループオーディションプロジェクト「YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X」。同プロジェクトから誕生した5人組バンドと8人組ダンスボーカルグループを合わせた13人が「XY」と名付けられた。モデルプレスでは、デビュー決定直後の彼らに独占インタビューを実施。第1弾では、バンドメンバーのkyoheyKAIRIFURUTATSUカルマGaiの5人をフィーチャーする。<モデルプレス「XY」独占インタビューVol.1>

  

YOSHIKIプロデュース「XY」とは

「最強の個性派集団」「圧倒的なボーカル力」「世界も絶賛のダンス」という3つの強みを持つ「XY」。 4日に開催された「第36回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 SPRING/SUMMER」で華々しい初パフォーマンスを飾り、今後の活躍が期待されている。

(上段左から)西垣道隆、丸尾隼、P→★、藤岡孝成、道木来明、有薗莞爾、後町和輝、kice(下段左から)FURUTATSU、Gai、kyohey、カルマ、KAIRI/XY (C)モデルプレス
バンドメンバーは、2022年11月にkyohey(ドラム)、KAIRI(ギター)、FURUTATSU(ベース)、YOSHIさん(ボーカル)の4人に決定したことを発表。しかし、YOSHIさんの訃報を受け、遺族の強い想いとともに新たなボーカリストオーディションを開催する運びとなった。その追加オーディションにて選ばれたGaiと、ダンスボーカルグループの審査に参加していたカルマを、新たにバンドのボーカルとして迎え、5人でのデビューを果たす。インタビューでは、5人のYOSHIさんに対する思いやデビューという夢を掴んだ秘訣に迫った。

「XY」バンドメンバーの“運命的な”出会い

FURUTATSU (C)モデルプレス
― まず「YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X」に参加したきっかけを教えてください。

FURUTATSU:元々、音楽の裏方での仕事をしていて、表に出る機会が欲しいと思っていたところ、 “運命的に”YOSHIKIさんのオーディションに出会って参加しました。

kyohey:“運命的に”を強調してる。

カルマ:何か嫌やな(笑)。

kyohey (C)モデルプレス
kyohey:僕は、関西で音楽活動をしている時からお世話になっていて上京してからも情報交換を頻繁にしていた先生から、「YOSHIKIさんがこういうオーディションをやっているから受けてみない?」と紹介を受けて応募してもらったので、正直最初はそんなにオーディションの内容も知りませんでした。でも、直感的に“運命”を感じて受けました(笑)。

カルマ (C)モデルプレス
カルマ:僕は元々ホストとして働いていましたが、ずっとホストをやるつもりはなく「どこかで絶対チャンス掴んでやる」という思いで毎日頑張っていました。そうしたら事務所の社長さんからこのオーディションの話をもらって、出てみようと思って受けました。感情で動くタイプなので、元々両親がX JAPANやYOSHIKIさんを聴いていたこともあって“運命的なもの”を感じたのだと思います(笑)。

KAIRI:僕は音楽を諦めて3年ほど会社員として勤めていた時期がありましたが、どうしてもどこかで諦めきれない部分があり、その時に見つけたのがこのオーディションで。最後の挑戦だと思って自分の人生を変えるつもりで受けました。“運命”を感じました!

一同:(笑)。

Gai (C)モデルプレス
Gai:僕は9歳の頃にKISSのジーン・シモンズさんを見て、ロックから音楽を始めました。そこからは1度韓国で活動していてロックから離れていましたが、日本に戻ってきて次の人生を考えた時に、このオーディションをいち視聴者として見て「いいな、俺もロックやりたいな」という気持ちになり、YOSHIくんが決まったときも応援して観ていたんです。

でも、YOSHIくんが亡くなってしまってショックを受けると同時に、YOSHIくんのお母様が「作りかけていた曲を完成させてください。ボーカルを新しく探して前に進んでほしい」と話していたのを観て、自分のためだけではなく彼のため、自分以外の人のために、ロックを奏でたいと思い、追加オーディションを受けました。

「XY」バンドメンバーが悲しみを乗り越えた方法

― 2022年11月5日にYOSHIさんが亡くなられて、そこからバンドは再出発に向けて決意されましたが、FURUTATSUさん、kyoheyさん、KAIRIさんはその時お互いにどんな話をされていましたか?

kyohey: YOSHIが亡くなって悲しいのはもちろんですが、それよりもこのプロジェクトを絶対に止めてはいけないと思う気持ちのほうが強かったので、全員でこの先どうしようという話になった時に、誰1人としてもうバンドをやめようとはなりませんでしたし、その心がぶれたことはなかったです。

KAIRI (C)モデルプレス
KAIRI:YOSHIKIさんともYOSHIのお葬式でお互いの意思確認をして。

FURUTATSU:「これから頑張らないといけないね」という話をしました。

― 番組を拝見していてカルマさんもYOSHIさんと大変仲が良かったと感じましたが、その悲しみからどのようにして前を向いてきましたか?

カルマ:実際には、YOSHIとちゃんと話したのは2回だけなんです。でも、その2回にありえないくらいの思い入れがあって。くだらない話も一言一句全部覚えているし、少し会話しただけでも「深い愛のある男だな」と人間性を感じられて、これから衝突はあると思うけど一緒に良いものを作れるという確信があったので、とても残念な気持ちはあります。でも、やっぱりその遺志を止めてはいけないし、YOSHIにはなれないけど、YOSHIが見せたかった景色を俺らなりの音楽で作ることはできるので、それを必ず実現させたいと思っています。

― Gaiさんも自分自身のためだけでなくYOSHIさんのためにボーカリストオーディションへの参加を決意したとお話しされていましたが、YOSHIさんに対してどのような思いを抱いていますか?

Gai (C)モデルプレス
Gai:YOSHIくんのことはこのオーディションの前から知っていて、芸術性のある音楽が好きな人、同じ世界に行きたいという夢を持った仲間として、いつかライバルになる人だという意識があったので、ライバルであり仲間が消えたような喪失感がありました。

僕自身も近い時期に親戚を亡くして命に対して考えていた時に、1回きりの人生で僕にできることはなんだろうと考え、ライバルであり仲間でもあった人の遺志を受け継ぎたいと思いました。

「XY」バンドとダンスボーカルの融合に必要なこと

― このXYはバンドの5人だけではなくダンスボーカルの8人とともに活動されていくと思いますが、そういった形に対してはどう考えていますか?

kyoheyYOSHIKIさんがせっかく2つのグループを生み出してくださったので、それぞれがちゃんと自分たちの立ち位置や音楽を確立して力をつけた上で、お互いを刺激し合って化学反応が起こるステージを作れたら嬉しいです。

カルマ (C)モデルプレス
カルマ:僕はダンスボーカルもバンドも含めて全員で良いものを作っていきたいと思っています。「良いものを作りたい」という思いは共通認識なので、しっかり話し合ってやっていきたいと思います。

Gai:僕らはまだ楽曲も5人でできていないし、ダンスボーカルも新曲ができたばかりという初々しい段階なので、それぞれがプロとして別々でもやっていけるくらいの力を持ちながら、2組が絆を結んで生まれる化学反応でお互いの力を加速させていくことで、世界に少しでも届く力になると思います。

FURUTATSUGaiくんが上手くまとめてくれました。

カルマ:さすが!ナイスガイ!

「XY」バンドメンバーの夢を叶える秘訣

― 皆さん考えをお聞かせくださりありがとうございます。最後に、バンドデビューという夢を叶えた皆さんの「夢を叶える秘訣」をお伺いしたいです。

カルマ:うわ!いいな、そういう質問大好き!

Gai:僕はまだ100%叶ったとは思っていなくて、叶う瞬間はこのバンドとグループで世界を取るというところにありますが、夢を叶える秘訣はそれぞれの覚悟と強い意志だと思います。僕はずっと模索してきて自分に納得できていない人生でしたが「世界を取りたい」という気持ちで音楽を続けてきたので、その諦めない心が大事だと思います。そして、その熱い気持ちとともに自分を分析する冷静な部分を持っていること、限られた時間の中で自分がどれだけ練習するかという面に関してプロフェッショナルであることも大事だと思っています。

KAIRI (C)モデルプレス
KAIRI:僕も諦めないことだと思います。諦めずにやっていく中でうまくいかない時もありますが、そういう時期でも絶対にできることはあると思うし、常に自分が何をやりたいかというのを意識していればいつか叶います。また、1つ叶ったら次の夢が出てくると思うので、そこに向かってまた頑張っていくというのを繰り返していくのが大事なのではないかと思います。それと、闇雲に努力してもダメで、夢に向かって頑張っている自分に酔っている人をたくさん見てきたので、努力するのと同じくらい俯瞰で自分を見て何が足りないのか考える力はかなり大事だと思います。

カルマ:満足しないことです。僕は今まで生きてきた中で、自分に満足したことは1回もないし、満足をするとそこで成長が止まって先が見えなくなってしまうと思っています。常に自分は1人では何もできないし皆に支えられているという気持ちを忘れずに、満足せず、どんどん上へと貪欲な気持ちを持つことが大事。あとは、今の社会では自分のやりたいことや表現したいことをできずに終わってしまう場面がとても多いと思っていて、YOSHIも言っていたように、みんなが平等に天才で、みんなにチャンスがあるし輝くべき部分があるから、曲げない意志を持って1歩踏み出す勇気が必要だと思います。

kyohey (C)モデルプレス
kyohey:僕もまだ夢が叶ったとは全然思っていなくて、自分が音楽を始めるきっかけになったアーティストさんが見てきたステージを自分たちも踏んでいって、次は僕たちが誰かのきっかけになりたいと思っています。

その上で、夢を叶える秘訣はまず叶えられる場所に行くことだと思います。大阪から東京に上京して、一線で活躍している人が多くいる場所に身を置かなければ絶対にデビューできていなかったです。そこで、自分らしさを作ることも大事だと気づきました。僕は、苦手なところを克服するのではなく、得意なところを伸ばすことをずっと意識しています。あとは、誰になんと言われても流されない心。YouTubeでいくらでもすごい演奏が見られる時代なので惑わされそうになりますが、自分はこれをやりたいということを1つ持っていることが絶対条件だと思います。

FURUTATSU (C)モデルプレス
FURUTATSU:僕は考え続けることだと思います。夢に向かうには、実力やそれを得るために何をしていくかなどプロセスをいくつか踏まないといけないので、どういうプロセスを踏むべきかを考え続けることが重要だと思います。

― ありがとうございました!

「XY」バンドメンバーこぼれ話

(左から)FURUTATSU、カルマ、kyohey、Gai、KAIRI (C)モデルプレス
kyoheyがバンドを引っ張り、カルマがムードメーカーとなって会話を盛り上げ、Gaiが上手にまとめるなど、5人の関係性とバランスがとても素敵だと感じました。インタビューの終盤には「それに付随すると…」とそれぞれがお互いの意見に対して自由に発言している様子も見られ、その仲睦まじい姿とマシンガントークに、記者は必死についていっていました。(modelpress編集部)

「XY」プロフィール

(上段左から)西垣道隆、丸尾隼、P→★、藤岡孝成、道木来明、有薗莞爾、後町和輝、kice(下段左から)FURUTATSU、Gai、kyohey、カルマ、KAIRI/XY (C)モデルプレス
「XY」は、YOSHIKIがプロデューサーを務める「YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X」から誕生した5人のバンドメンバーと8人のダンスボーカルメンバーからなる13人組グループ。

バンドメンバーはkyoheyKAIRIFURUTATSUカルマGai、ダンスボーカルメンバーは有薗莞爾、kice(キス)、後町和輝、道木来明、西垣道隆、P→★、藤岡孝成、丸尾隼と、オーディションを勝ち抜いてきた実力を持ったメンバーで構成される。

YOSHIKI、XY(提供写真)
4日に東京・国立代々木競技場第一体育館にて開催された「第36回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 SPRING/SUMMER」のステージでデビュー曲『Crazy Love』を華々しく初披露し、今後の活躍にも期待が寄せられている。現在、楽曲「XY feat. YOSHI」が配信中(https://yoshikisuperstar.lnk.to/xyfeatyoshi)。

「XY feat. YOSHI」ジャケット(提供写真)
【Not Sponsored 記事】

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