Sexy Zone菊池風磨が語る「一番辛かった」過去 約8年ぶり映画で“ヒモ役”演じる心境・真逆の恋愛観<「もっと超越した所へ。」インタビュー>
Sexy Zoneの菊池風磨(きくち・ふうま/27)が「もっと超越した所へ。」(10月14日公開)で約8年ぶりに映画出演を果たす。モデルプレスらでは、そんな菊池が自身とは「真逆」と語る“ヒモストリーマー”朝井怜人役を演じる上で感じたことや、役柄への解釈、そして恋愛観などについてインタビュー。さらに多忙を極める中での、過去の悲しみや怒りを乗り越えた秘訣についても語ってもらっている。<モデルプレスインタビュー>
菊池風磨出演映画「もっと超越した所へ。」
原作・脚本は、異能の劇作家・根本宗子。“映像化不可能”と言われた伝説の舞台を自ら大胆なアレンジで表現。クズ男を引き寄せてしまう4人の女性の恋愛模様と、彼女たちの意地とパワーが引き起こすミラクルを痛快に描き切った。めんどくさい感情とキレのある本音をさらけ出しながらも、強くたくましく生きる姿に、奮い立つようなエネルギーを得られ、「なんでこんな人を好きになっちゃうんだろう」と思うような恋愛をしているすべての人たちに捧ぐ、恋愛エンタテインメントが誕生した。菊池は、前田敦子演じるデザイナー・岡崎真知子の恋人でバンドマン志望の“ヒモストリーマー”怜人を演じる。
菊池風磨“8年ぶり”映画出演「初めての映画に近い感じ」
― 今作で映画が約8年ぶりですが、オファーをもらったときはいかがでしたか?菊池:約8年ぶりという感じはしなかったですけど珍しいとは思ったかもしれないです。作品の雰囲気もリアルな感じと奇抜さの両方の良いとこ取りのようで、すごく楽しみに思ったのを覚えています。初めて出させていただいた映画「劇場版 仮面ティーチャー」(2014)は、ドラマの続編で撮り方が(ドラマと)変わらなかったので、撮影方法で言うと初めての映画に近い感じです。ドラマに比べると時間に追われているわけではないと思うので、ちゃんと納得するものを時間かけてでも撮るというのが素敵だと思いました。
― 山岸聖太監督ならではのポイントは感じられましたか?
菊池:出来上がってから「このカットはこういうことだったんだ」というのは思いました。カットが多いと気持ちが途切れてしまうこともあると思うんですけど、完成を観てみるといろいろな面白いカットが要所要所で入っていて、集中を切らさずにそれぞれのシーンを観られたのですごく面白い撮り方だと思いました。
菊池風磨が役柄と“真逆”と語る理由
― 今回の役柄・怜人について発表の際のコメントではご自身と「真逆」とお話されていましたね。菊池:真逆というか、真逆でありたいです(笑)。自分に無い思考をする人物だったので、演じる前には難しいかと思っていたんですけど、いざ本番を迎えてみると真逆な分すごくやりやすくて。もしかしたら自分と似ている役よりも、違うほうがやりやすいかもしれないです。
自分のことを好きでいてくれる人に甘えちゃうのも分かるんですけど、僕の中に“ヒモ”という要素や束縛という考えが全く無いので、一番共感できないのは僕の役だと思っています。一番ひどいと思うのは(オカモト)レイジくんの(演じる泰造)。「倫理的にまずいんじゃないか?」という部分はありますけど、怖いというのは分かるんです。(ある出来事に対して)…まずドキッとしちゃうような気持ちは分からなくもないです。
菊池風磨「危険な男だとは思います」役柄への印象は?
― 菊池さんから見て、そんな怜人に感じる魅力はどのようなところでしょうか?菊池:可愛らしさですかね?人の懐にスッと入れるところはまどろっこしくなくて良いと思います。いわゆるガツガツいく肉食系には見えないけど、実はちゃんと肉食系ですよね。だからこそ、ネガティブな要素が無ければすっと入られちゃうから危険な男だとは思います。
― ご自身の中にも怜人のような可愛らしさはありますか?
菊池:本当に真逆なので、そういった可愛らしさはあまり無いかもしれない。女の子に人懐っこく行くこともあまり無いと思うので、そこが真逆なんです。
― 演じる上で特に工夫された点を教えてください。
菊池:言い合いのシーンで、絶対に破綻している意見を100%正義だと思って相手にぶつける場面があるんです。怜人の異常な考えを、さも自分の本心かのように感情に乗せて相手にぶつけなきゃいけないというのは、難しいことでもあり1つの醍醐味でもあるとは思っています。そこが大変だったと言えば大変だったんですけど、だからきついわけじゃなくて、やり甲斐があると感じました。
菊池風磨、前田敦子の姿勢から刺激「すごく素敵だと思いました」
― 現場の雰囲気はいかがでしたか?菊池:本当に良かったと思います。みんなすごく良い人たちなんですが、きれいに違うジャンルの8人が集まったような感じがして刺激的で楽しかったです。
― 恋人・真知子役である前田敦子さんとはどのような会話をされましたか?
菊池:僕がかなり人見知り…かなりというか人見知りなんです。勝手なイメージで、前田さんはすごく落ち着いていて、あまりお話をされない方なのかと思っていたんですけど、その逆でした。1、2回フルキャストで集まったんですけど、そのときも中心になって話題を作ってくれたり話を振ってくれたりとすごく気さくな方で。だからお芝居のことを話すことはあまりなかったんですけど「普段は何をしているの?」とか、そういったことでコミュニケーションはとっていました。
― 前田さんから何か刺激を受けた場面はありましたか?
菊池:まさにそういう部分ですね。僕は本当にあんまり現場で喋れないんですが、前田さん自身が意識していらっしゃるのか、持ち前の人柄なのかわからないですけど、ちゃんと皆にパスを回して楽しく作り上げていくという姿勢がすごく素敵だと思いました。
― ほかの6人の共演者の方々の印象はいかがですか?
菊池:千葉雄大くんは人づてですごく面白くて良い人と聞いていたので、逆に僕が照れてしまって…。実際には、前田さんなど過去に共演歴のある方とマシンガンばりに話していて、すごく面白い人なんだと思いました。レイジ君はピュアな感じ。三浦貴大くんはツッコミが的確で面白くて。僕はそんなにですけど、他の演者さんをいじっていたので、笑いが絶えない現場でした。8人全員で会ったのは1回ぐらいのはずなんですけど、すごく笑っていたことを記憶しています。
菊池風磨の恋愛観「自分からです」
― 今作では“クズ男に沼る4人の女性”が描かれますが、菊池さん自身の恋愛観はいかがですか?菊池:普通だと思います。今多いとされている奥手や内気なタイプの人ほどではないとは思います。自分からです。怜人のように束縛したいような思いも全く無くて、むしろ出かけて欲しいぐらいのタイプで、男性と2人きりで出かけられても全然気にならないです。
― 今作に登場するような、仕事に没頭しているような相手にアプローチしたい場合はどのように行動しますか?
菊池:どう動くかな?相手の時間に合わせるとかですかね。自分が忙しくても、自分の時間を削る分には良いかなと思うので、相手の都合の良い時間でとにかく連絡を取ったり、直接会ったりして、コンタクトを取ることだと思います。
菊池風磨が怒りや悲しみを乗り越えたエピソード
― (インタビューは9月中旬)現在舞台「DREAMBOYS」やドラマなど、あらゆる場面で活躍されていますが、芝居の仕事の面白さや難しさ、やり甲斐はどういった部分に感じていますか?菊池:作品やジャンル、映画、ドラマ、舞台で全く違うところでしょうか。監督がいて、演出家の人がいて、10人いたら10人違うので、それは面白いと思います。「DREAMBOYS」では(堂本)光一さんに「ドラマっぽい」「舞台だと大きくやらないといけないから」と指導を受けて。どちらかだけをやると、その動きしか取れなくなる気がするので、いろいろやらせてもらっているからこその強みはあると思いました。
― 現在あらゆるメディアで活躍されていますが、そこに辿り着くまでに悔しい経験をされたこともあったと思います。そこに至るまでにお仕事での怒りや悲しみを乗り越えたエピソードを教えてください。
菊池:寝ることです。僕はそこまで溜め込まないタイプなので、(この仕事が)向いているは向いていると思うんです。いろいろな仕事をさせていただいて良い評価や悪い評価、絶対にどちらも出てくると思うんですけど、そんなにそれが気にならないんです。寝ちゃえばあまり覚えていないというか…。だからこそ、深く考えて「きつかったからご褒美にこれを」などはあんまり考えたことが無いです。「頑張ったからこれを買う」など言い訳や口実にすることはありますけど、辛いから何かをする、というのは仕事が無い方が辛いので、(仕事が)ある分には(怒りや悲しみが)全く無いです。4年前の9月は本当に6日間ぐらいしか仕事をしていないので一番辛かったです…。何が起きているかわからないレベルで24日間休んでいたんですよ(笑)。
― そういった時期はどのように気持ちを保たれていたのでしょうか?
菊池:せっかく空いているから「あれやろう、これやろう」といろいろやりました。それこそ体作りを始めたのもその時期でしたが、体を大きくし過ぎたので、それはそれで「痩せろ」と言われることもありました。でも気にせずに自分のペースでやっていたので、そのときが嫌だったわけではないですけど、仕事面の話で言うと、あると無いとでは0と100ぐらい違いますから、今は寝ることで忘れています。
― 最後に、完成した作品を観て印象的だったシーンを教えてください。
菊池:僕と真知子ちゃんが互いに激昂して言い合うシーンがあるのですが、そのようにそれぞれ(のカップル)に山場のようなシーンがあるんです。そのシーンはそれぞれに面白みや生々しさがあって見応えがあると思ったので、もう1回観たいです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
「もっと超越した所へ。」ストーリー
クズ男に沼る4人の女性―家に転がり込んできたストリーマーの怜人をつい養ってしまう衣装デザイナー・真知子。意味不明なノリで生きるフリーター・泰造と暮らすショップ店員・美和は泰造に絶大な信頼を置いている。プライドばかりが高く、承認欲求の塊である俳優の慎太郎のお気に入りである風俗嬢の七瀬は今日も淡々と仕事をこなす。父親の会社で働くボンボンで自己中心的な富と共同生活を送る元子役のタレント・鈴は世話をするのも楽しそう。それなりに幸せな日々を送っていた4組のカップルに訪れた、別れの危機……。ただ幸せになりたいだけなのに、今度の恋愛も失敗なのか?それぞれの”本音”と“過去の秘密”が明らかになる時、物語は予想外の方向へと疾走していく!
菊池風磨プロフィール
1995年3月7日生まれ、東京都出身。2011年にSexy Zoneとして1stシングル「Sexy Zone」でCDデビュー。代表作にドラマ「時をかける少女」(日本テレビ系/2016)、「嘘の戦争」(関西テレビ・フジテレビ/2017)、「吾輩の部屋である」(日本テレビ系/2017)、「バベル九朔」(日本テレビ系/2020)、「イタイケに恋して」(読売テレビ・日本テレビ/2021)、「ファイトソング」(TBS/2022)など。もっと詳しくみる
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