田中圭、吉田鋼太郎・奈緒らと再共演「違う役でお芝居をする楽しさがある」 続編に手応え<「死神さん2」インタビュー>
2022.09.16 08:00
views
俳優の田中圭が主演を務めるHuluオリジナル「死神さん2」が9月17日よりHuluで独占配信スタート(全6話、毎週1話配信)。前作からさらにパワーアップし、自身のイメージを180度覆して生み出す“破天荒なダークヒーロー”に再び挑戦する田中に、続編への思いや共演者とのエピソードなどについて聞いた。
田中圭主演「死神さん2」
今作は、大倉崇裕の「死神さん 嫌われる刑事」(幻冬舎文庫)が原作、堤幸彦が監督を務める1話完結型刑事ドラマ。儀藤は、警視庁内にある謎の部署でたったひとり、無罪確定となった事件を再捜査するクセモノ刑事。警察組織が掘り返されたくない事件の証言と証拠を徹底的に洗い直して、事件を180度転換させ、真犯人を検挙していくため、彼の相棒になる者も組織から疎まれ、出世の道を閉ざされることに。こういった背景から組織内では「死神」と呼ばれ、誰からも愛されず、誰とも群れない儀藤は相棒を常に変えながら「逃げ得は許しません」を決めセリフに、闇に葬られた真相をあぶり出していく。
儀藤はいつもジメっとした独特の語り口、猫背で目深な帽子を被り、思考中は手を気味悪くクネクネさせるなど謎だらけだが、妻の“フローラ”を大切にする愛妻家の一面も持ち合わせている魅力満載のキャラクター。儀藤と相棒役の豪華俳優陣との掛け合いも大きな見どころの一つとなっており、今作では儀藤の2代目パシリ・小刀祢葵を山本舞香が演じ、儀藤の相棒役として、吉田鋼太郎、奈緒、小関裕太、松本若菜、大友康平ら豪華キャスト陣が集結した。
前作で世間と警察内部を騒がせた“エンジェル伊藤”のその後や、“フローラ”の過去など、様々な事実が明らかになるほか、病院で起きた入院患者の殺害事件や、住宅街で発生した一家3人の殺害事件など、新たな事件の数々に儀藤が挑む。
田中圭、長台詞と格闘「死神さん2」決定は「すごく嬉しかった」
― 儀藤を演じるのは1年ぶりですが、暑い中での撮影はいかがですか?(※インタビューは夏真っ只中の7月中旬)田中:すごく暑いのでどうなることかと思いましたが、外ロケでもなるべく日差しの当たらない場所を選んでくださったり、コートの裏地を取ってくださったりしているので、意外となんとかもっています(笑)。首を冷やしたり、水を飲んだり、倒れないようにちゃんと食べることを心掛けながら撮影しています。
― 田中さんのイメージを覆す風貌で、前作からとてもインパクトを与えていたと思いますが、続編に対しての思いをお聞かせください。
田中:続編が決まった時はすごく嬉しかったです!台本も前作よりさらに面白くなっていたので、演じるうえでもしっかり面白くしなきゃダメだなというプレッシャーを感じていました。前作では儀藤が自分にようやく馴染んできたタイミングで撮影が終わってしまって、これからもっといろいろできたのにと少しやり残した感じがあったので、今回はスタートから儀藤が染み付いた状態でやれています。あとはやはりゲストの方々が本当に豪華なので、お芝居していてすごく楽しいですし、相変わらずセリフが長いので毎日セリフと闘っています(笑)。
― やはり堤さんならではのセリフや演出はあるのでしょうか?
田中:そうですね。僕自身は結構自由にやらせていただいているのですが、ゲストの方たちは半分無茶ぶりみたいなことが現場で急に決まったり(笑)、今日も朝からすごくややこしいセリフがその場で増えたり(笑)、現場で流動的に変わることが多いです。初めて台本を読んでから、実際に現場で演じる時に、「ここはそういう風にやるの?」と驚くこともあったと思うのですが、皆さん楽しみながら演じていて、対応力がさすがだなと思いました。
― 田中さんはその時、どのような感じで見ているんですか?
田中:面白がって見ています(笑)。儀藤としては、それに対してリアクションをとったりとれなかったりするところがあるのですが、何か新しい要素が加わると当たり前に流れも変わるので、儀藤なりにキャッチしてそこに存在できればいいなと思いながら演じています。
― 印象的だったゲストの方のエピソードを教えてください。
田中:今の段階で撮影しているのは鋼太郎さんと奈緒さんと小関くんの3人ですが、皆さんすごく面白いです(笑)。何度も共演している方が多くてより相棒感を感じていますが、以前とは違う役でお芝居をする楽しさがあります。その人の呼吸は変わっていないけど、やはり役を纏うことによって少し変わるので、その違いを感じられるのが僕的にはすごく面白いですし、儀藤自身も特殊な役なので、きっと皆さんも楽しんでいただいているんじゃないかなと思います。
田中圭、再共演・山本舞香の印象を語る
― 山本舞香さんとは8年ぶりの共演とのことで、「成長したところを見せたい」と山本さんがお話ししていましたが、いかがですか?田中:あどけなさや無邪気さは残しつつ、しっかりしている部分もあって、お芝居のテンポ感やセリフの間はもちろん、特殊な小道具にも苦戦しながら必死についていく感じが可愛らしいなと思いながら見ています。これから撮影がどんどん増えてくるので楽しみです。
田中圭「死神さん2」ならではの魅力とは
― 続編ならではの魅力や見どころについてお聞かせください。田中:前作はトリックの部分で、「いや、そんなことわからないよ!」「儀藤よくわかるな!」と思ってしまうような難しい展開が結構ありましたが、今回は「あ~、なるほど!」と納得させられつつも驚く展開が多いです。考察というところでは本当に面白く、前作の時よりもパワーアップしていて、そこにちゃんと心情も足されていて、もっと面白くなるんだろうなと期待しています。
― 最後に視聴者へ向けてメッセージをお願いします。
田中:すごく面白い仕上がりになっていると思うので、“堤ワールド”そして“死神さんワールド”にぜひハマってほしいです。画やカット割りもすごくかっこよくて、テンポ感も良いです。シリアスなところに急にボケやツッコミが飛び交って、見ていてワクワクドキドキもさせてくれるドラマだと思いますので、ぜひ儀藤と一緒に「逃げ得は許さない」という気分で楽しんでもらえたら嬉しいです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
田中圭(たなか・けい)プロフィール
1984年7月10日生まれ、東京都出身。2000年にCMで芸能界デビュー。2003年放送のドラマ『WATER BOYS』(フジテレビ系)で主人公の親友役を演じ注目を集める。近年の主な出演作は、ドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系、2018年)、『あなたの番です』(日本テレビ系、2019年)、『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系、2020年)、『ナイト・ドクター』(フジテレビ系、2021年)、『らせんの迷宮 ~DNA科学捜査~』(テレビ東京系、2021年)、『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』(TBS系、2022年)など。舞台『夏の砂の上』(11月上演)が控える。
【Not Sponsored 記事】