“8LOOM”インタビュー連載：桧山竜星役の森愁斗

オーディションを通し、芝居・ダンス・ボーカルとそれぞれの得意分野やバックボーンの異なるフレッシュな若手を選抜した同グループは、劇中だけでなく、期間限定のボーイズグループとして実際にデビュー。ドラマ楽曲の発表や、物語と連動したライブ、イベントなど多岐にわたる活動を行っていく予定だ。

モデルプレスでは、合同で行われたグループ取材のほか、ソロインタビューも実施。様々な質問から7人のパーソナリティーに迫り、夢を追いかける読者に向けて夢を叶える秘訣も答えてもらった。

森演じるリュウセイは、歌うことが大好きで、甘えん坊でふざけたりもする弟組の1人。鼻が利き、主人公・仲町あす花（なかまち・あすか／本田）が作っている料理のメニューがわかるほか、人の気配がわかるという特技を持っており、自由人で少しミステリアスな一面があるという役どころ。

森愁斗、BUDDiiSの経験活かしメンバーにアドバイス

― 歌やダンスの練習で一番力を入れていることや苦労したことを教えて下さい。

森：BUDDiiSとしてアーティスト活動をやっている分、他のメンバーよりも経験があるので、歌ではレコーディングの前に作ってくださった方の意図に添えるようにたくさん聴き込んで、自分なりに解釈して表現することを大事にしています。

ダンスでは個人的な課題はもちろんありますが、やっぱりグループでやっていく上で皆で合わせていかなければならないので、そこは皆と話し合ったりしています。今後も活動やレッスンを通してより団結力が深まればいいなと思っています。

― レコーディングでもダンスレッスンでも、やはり森さんは教える立場になることが多いのでしょうか？

森：レコーディング済みなのはまだ1曲だけで、個別で録ったので直接アドバイスなどはできていないですが、ダンスではしていますね。

― 他の6人から刺激を受けたエピソードや、「この人の成長がすごい」「この人のここを見て欲しい」など尊敬できる、すごいと思うポイントがあれば教えて下さい。

森：歌・ダンス未経験の（高橋）文哉くんと綱（啓永）くんは、未経験ながらも食らいついているところがすごいなと思います。綱くんはすごく成長が早いですし、文哉くんもわからないことは積極的に聞いてくれます。皆が真剣にやっているところを見て、僕も改めて頑張ろうと思いました。

森愁斗が驚いた宮世琉弥の一面

― 練習はもう長くやられているのでしょうか？

森：ダンスレッスンの日には1日3～4時間やっています。時間がない中、皆でスケジュールを合わせて集まっているので、これからもっと詰めていかないとなという感じです。

― 普段もグループで活動されている森さんだからこそ思う、8LOOMのグループとしての魅力を教えて下さい。

森：1人1人が個性豊かというのは、皆と会う回数を重ねていくうちにより強く思うようになりました。グループ活動の中では、1人1人の引き立つ場所があると思うんです。歌やダンスだったり、今回で言うと演技だったりとか。色々な一面やキャラクターが見られるので、そこは皆さんに楽しんでもらえるのかなと思っています。

― 特に「この人のこういう個性・一面に驚いた」という経験はありますか？

森：琉弥くんは最初結構静かだったのですが、最近はもうはっちゃけていますね（笑）。琉弥くんのおかげでより皆の距離が縮まりましたし、琉弥くんを起点に場が和むこともあるので、そこはすごくありがたいです。最初の印象からすると意外ではありますが、楽しくやらせてもらっています。

森愁斗、オーディション前に兄・森英寿と話したこと

― もし実際にこの7人で共同生活をしたら自分はどんな役割になると思いますか？

森：僕も意外とおちゃらけちゃうのですが、綱くんや文哉くんがツッコんでくれるのでそこに甘えちゃうんです。だから、やるところはしっかりやりつつも、楽しみながらおちゃらけちゃうようなポジションだと思います（笑）。

― お兄さんである森英寿さんとのYouTubeチャンネルも拝見していますが、そこではしっかりされている印象が強い分、8LOOMにいる時は弟感が増している感じがします。

森：確かにそうですね。兄と2人だと「僕がしっかりしないと」というのが自分の中で無意識にあるので…。でも動画では僕がツッコむ役ですが、普段は意外と僕も自由奔放な感じなんです。なので8LOOMは8LOOMでまた自分の素が出せますし、今までとは違った一面を皆さんにも見せられるのかなと思っています。

― 出演が決まった時、お兄さんの反応はいかがでしたか？

森：めちゃめちゃびっくりしていました（笑）。でも、僕にオーディションのお話が来てお兄ちゃんに話した時に、2人で「なんか決まりそうだね」と話していたんです。2人とも意外と直感が当たるタイプで、僕も「行けるかもな」と思っていたのですが、決まった時はすごく嬉しかったです。僕のお父さん・お母さんはテレビが好きなので、すごく喜んでくれました。

森愁斗、兄・森英寿の影響で考え方に変化

― 崖っぷちのボーイズグループという設定ですが、ご自身の人生で“崖っぷち”だと思った時期や、過去に挫折した経験はありますか？

森：挫折という経験はそこまでなかったかなと思います。僕はもともとネガティブなんですが、この業界に入ってから特にお兄ちゃんの影響もあって考え方が少し変わりました。「失敗しても次成功するための糧になる」と思っていて、自分の気持ちが落ちてもそこで止まっちゃうのは自分自身だし、自分は自分のまま突き進むしかない。失敗も成功の材料にできたらいいなと思っています。その意識があるのか、例えばライブで満足のいくパフォーマンスができなかった時なども、挫折したとは感じなかったです。

― 芸能界に入った時に考え方が変わったというのは、具体的にきっかけとなる出来事があったのでしょうか？

森：お兄ちゃんの性格が僕と真逆でポジティブなので、僕が落ち込んでいても「そんなん気にしなくていいじゃん」という感じなんです。僕は今もネガティブな部分もありますが、それでちょっと気がラクになったというか、ポジティブに考えられることも増えました。

― 困った時はお兄さんに相談されているんですか？

森：いや、そこまで相談はしないですが、話している流れの中で深い話をすることもあります。僕も気楽に考えられるようになったので、そこはありがたいですね。

森愁斗の夢を叶える秘訣

― そういった経験を踏まえてご自身の考える夢を叶える秘訣を教えていただきたいのですが、2021年5月のインタビューでは「自分の見せ方を知ること」とおっしゃっていました。そこから約1年、考え方に変化や「これも大切だな」と感じたことはありましたか？

森：僕はそこまで明確に夢を持たないので、気付いたら叶っているぐらいがいいなと思います。あまりしっかり決めたくないというか、何事も「自分がやりたいからやる」という気持ちなんです。もちろんやりたくないことをやらなきゃいけない時もあるかもしれないですが、やっぱり自分がしたいことをしていれば気付いた時には大きくなっていると思います。それが色々なことに繋がればより力になると思いますし、やりたいことをたくさんやって、結果的に夢や大きな目標に繋がればいいなと思って行動していますね。

― 夢を明確に決めずに努力をするのは難しいことでもあると思いますが、その努力のモチベーションはどう保っているのでしょうか？

森：向かう先はあって明確に定めていないだけなので、どこに向かうか迷っているわけではなくて。誰かに決めつけられてしまう、義務付けられてしまうのが嫌いなんです。自分のやりたいことを率先してやっていくと自然と自分の力になると思っているので、色々な経験をしたいと考えています。この作品もすごく深い経験になると思ったので、チャレンジしてみたいという気持ちになりました。この経験をいいものにして、次に繋げられたらいいなと思っています。

― ありがとうございました。

（modelpress編集部）

本田翼主演10月期火曜ドラマ「君の花になる」ストーリー概要

本作の主人公は、ある出来事により挫折した元高校教師・あす花。

あす花は突如、ボーイズグループが共同生活する寮の“寮母”になったことをきっかけに、かつての教え子・佐神弾（さがみ・だん／高橋）と再会。弾がグループのリーダーとして夢に向かってまっすぐ挑戦する姿に心を打たれ、気づけば教師だった頃の情熱を取り戻し、自身の挫折とも向き合うようになっていく。30歳の節目に、恋も仕事も友情も新たなステージへ進む女性の成長と胸キュンを描いたオリジナルストーリーである。

8LOOM（ブルーム）メンバー・キャスト

佐神弾（さがみ・だん）役：高橋文哉
成瀬大二郎（なるせ・だいじろう）役：宮世琉弥
古町有起哉（ふるまち・ゆきや）役：綱啓永
一之瀬栄治（いちのせ・えいじ）役：八村倫太郎
桧山竜星（ひやま・りゅうせい）役：森愁斗
久留島巧（くるしま・たくみ）役：NOA
小野寺宝（おのでら・たから）役：山下幸輝

彼らのオーディションからドラマ放送までの1年間を追った密着＆応援コンテンツ「君の花になるまでの365日」もTBS公式YouTube・Paraviで配信中。
URL：https://youtube.com/playlist?list=PLCUNF--_h4OyyVIxv-ax-H69N4neJagne

森愁斗（もり・しゅうと／19）プロフィール

生年月日：2002年9月18日
出身地：東京都
趣味、特技：デニムを育てる（ファッション）、ラーメンを食べる、散歩、ギター、カメラ

ダンス＆ボーカルグループ・BUDDiiSのメンバーで、実の兄である森英寿と開設したYouTubeチャンネル「もーりー【アホと弟】」では、歌ってみた・踊ってみた動画をはじめ、兄弟の仲の良さが伝わる様々な企画に挑戦し話題に。「沼にハマってきいてみた」（NHK Eテレ）や「よるのブランチ」（TBS系）には準レギュラーとして出演するなど、活動の幅を広げている。