町田啓太＆白石麻衣、過酷撮影の裏に“徹底した体作り” 初共演で互いに刺激も＜「テッパチ！」インタビュー＞

町田啓太・白石麻衣、初共演の印象は？

― 今回お2人は初共演ということですが、お互いにどういった印象を持ちましたか？

町田：とってもかっこいい方だなと思います。いるだけで現場を華やかにしてくれますし、そういった華やかさを作品にもすごく出してくれています。

そして、白石さんは本当に真っ直ぐな方。白石さんがすごく真っ直ぐに演じてくださるからこそ、僕自身も真っ直ぐ受け取ることができるので、この先の撮影もすごく楽しみです。

白石：町田さんこそすごく真っ直ぐで、男らしい方だなという印象です！大変なシーンもたくさんあるのですが、座長である町田さんがお芝居の動きなどを率先して考えてくださるので、本当に助かっています。

私は考えすぎてしまう性格で自分の意見をあまり出せていないので、町田さんはすごいなと思うし、良いところをたくさん見習って全力でついていこうと思っています。

町田：本当ですか…！それはもう嬉しいです。もっと（意見を）言っちゃいます（笑）。

― 白石さんは今回男性ばかりの現場となりますが、不安はありましたか？

白石：女性1人という点では寂しさはあるのですが、皆さん本当に仲が良くて現場がすごく良い空気なんです。撮影が進むにつれて私も少しずつ皆さんとお話できるようになってきたので、冬美とともに私自身も成長していけるように頑張ります。

町田啓太・白石麻衣、役への想い 体作りも明かす

― それぞれの役を演じる上で大切にしていることや、意思していることはありますか？

町田：僕が演じる国生宙は“やけっぱち”になっている青年で、基本的には人との距離を取る人間なんです。もちろんそれには理由があるのですが、国生宙という人間が集団生活で刺激を受けて、周囲と本心で向き合っていくことで自分の居場所を見出していく、という過程を表現していけたらいいなと思っています。

コミカルなシーンもたくさんあるので、真剣なシーンとの切り替えに気をつけながら演じていきたいです。

白石：私は桜間冬美という女性教官役なのですが、厳しく指導する姿だけではなくて、ちょっと不器用な人間らしい部分もたくさん描かれているんです。そして、自衛官候補生だけではなく、教官の冬美自身の成長も伝わるような作品になっています。色々な場面を通して、良い意味でギャップを見せていけたら嬉しいです。

― お2人とも役に対して真剣に向き合っているのですね。町田さんは陸上自衛官候補生役、、白石さんは陸上自衛官（教官）役ということで、体作りなどはされたのでしょうか。

町田：動くシーンがたくさんあって過酷な撮影になるなと思っていたので、耐えられるだけのフィジカル作りと、自衛隊に見合うだけの体力作りをしました。

白石：私は皆さんほど動くことはないんですけど、一応ジムに行ってちょっとだけ体を整えました。

町田：白石さんがトレーニングしているなんて知らなかったです！やっぱり流石だなと思いました。

白石：皆さんに比べたら全然です…！でも、ありがとうございます（笑）。

町田啓太・白石麻衣、不安を乗り越えたエピソード

― 現在撮影中とのことですが、大変だったシーンや現在苦労しているシーンはありますか？

町田：作品の前半は話を飛ばして撮影することが多かったので、まだ出演者の関係性ができていない段階で数話先の一体感があるシーンを撮影したり、逆にすごく団結感が出てきた段階で1話のぎこちない感じを表現したりすることがすごく難しかったです。中盤に候補生たちが盛り上がるシーンがあるのですが、それは撮影が始まって数週間くらいで撮ったのでしびれました（笑）。みんなすぐに打ち解けられる素敵なメンバーで良かったです。

白石：個人的には剣道のシーンが大変でした…！所作も一から教わったのですが、かっこよく凛とした教官役なので完璧に見せたいという意識があり、ちゃんとできるか不安で…。すごく難しかったです。

町田：そんな風には全然見えなかったです。本当に堂々とされていてすごいなと思いました。

白石：本当ですか？ありがとうございます！

― 劇中では、陸上自衛隊ならではの所作もたくさんありますよね。

町田：そうですね。僕は高校時代航空学校に通っていたので日常的に敬礼をしていたのですが、航空系の敬礼と陸上自衛隊の敬礼が違ったので、直すことに苦労しました。陸上自衛隊はしっかりと肘を張るのですが、航空系のコンパクトな敬礼が染み付いてしまっていたので、いつも腕を注意されてしまいました（苦笑い）。

あと、国生宙は「あまりちゃんとやらない」というキャラクターなのですが、僕自身はビシッとやりたい性格なので最初はすごくもどかしかったです。だからこそ、話が進んでいくにつれて発生や所作がバチッと揃うシーンがあると、すごく気持ち良かったことを覚えています。

― 航空学校の経験も役に活きていそうですね！白石さんも気に入っている所作はありますか？

白石：敬礼！（敬礼をして見せる）

町田：めちゃめちゃお綺麗なんですよね。

白石：初日に教えていただいたときに全然角度が分からなくて、写真を撮るたびに教えてもらったんですけど、それが悔しくて（笑）。鏡を見て、本当に何回も何回も練習しました。

町田：その気持ちわかります。かっこよくやりたいですもんね。

白石：はい（笑）。難しかったからこそ、今ではすごくお気に入りの所作になりました。

町田啓太・白石麻衣の“夢を叶える秘訣”

― 今作は「未熟な青年たちが夢に向かって悩みながら奮闘していく」というストーリーになっていますが、お2人が思う“夢を叶える秘訣”はなんでしょうか。

町田：「自分は何が好きで何が嫌いか」を理解することが大切だと思います。好きなことをすれば好きな人と繋がれるし、それが合わないと感じたら同じような立場の人を見つけて話すことができる。自分を理解することで気持ちを言語化しやすくなるし、それは夢にも繋がると思います。年を重ねたことで、より大切だなと感じるようになりました。

白石：自分が考えていることだけではなく、色々な人の意見を聞くことが大事だと思います。それはきっと将来にも活かされると思うし、私自身も大切にしています。

―　素敵なお話ありがとうございました！

（modelpress編集部）

町田啓太主演「テッパチ！」

次のニューヒーローとして町田が抜擢された今作は、陸上自衛隊を舞台に青年たちの成長と熱き思いを描いた完全オリジナル企画の物語。現実の厳しさ、夢や希望、友情や恋愛、汗と涙など、日々壁にぶつかりながら、「誰かのために命をかけられるのか」「自分がやりたい本当のこととは…」と悩みながらも奮闘していく。町田と白石のほか、佐野勇斗、北村一輝らが出演する。

また、リアリティーを追求するべく、防衛省の全面協力のもと、車両やヘリコプターなども実際に陸上自衛隊で使われている機材を使用。迫力満載のダイナミックな映像にも注目だ。

町田啓太（まちだ・けいた）プロフィール

1990年7月4日生まれ、群馬県出身。劇団EXILEのメンバー。2014年、NHK連続テレビ小説「花子とアン」で主人公の義弟役を務め注目を集める。主な出演作品に、NHK大河ドラマ「西郷どん」（2018）、「青天を衝け」（2021）、 ドラマ「中学聖日記」（2018）、ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」（2020）、「今際の国のアリス」（2020）、「西荻窪 三ツ星洋酒堂」（2021）、「SUPER RICH」（2021）、「ダメな男じゃダメですか？」（2022）などがある。

白石麻衣（しらいし・まい）プロフィール

1992年8月20日生まれ、群馬県出身。乃木坂46の中心的メンバーとして活動し2020年に卒業。現在は女優・モデルと幅広く活躍。主な出演作品に「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」（20）、「嘘喰い」（22）、「俺のスカート、どこ行った？」（19）、「漂着者」（21）、「ミステリと言う勿れ」（22）などがある。