作詞作曲家/音楽プロデューサー・岡嶋かな多、世界の第一線でヒットを生み出す秘訣とは?2児の母の時間との向き合い方に迫る<「シチズン クロスシー」インタビュー>(C)モデルプレス

作詞作曲家/音楽プロデューサー・岡嶋かな多、世界の第一線でヒットを生み出す秘訣とは?2児の母の時間との向き合い方に迫る<「シチズン クロスシー」インタビュー>

2026.11.05 17:15

BTS、TWICE、M!LK、ILLITなど数々のアーティストに楽曲を提供し、世界の第一線で活躍し続ける作詞作曲家で音楽プロデューサーの岡嶋かな多。その華々しいキャリアの裏には、自分と向き合い、困難を乗り越えてきた確かな歩みがあった。モデルプレスでは、人の心を動かす楽曲を生み出す仕事への矜持と、自分らしい道を切り開くための“ヒント”に迫った。【「シチズン クロスシー」インタビュー第4弾】

岡嶋かな多、中卒で音楽の道へ 当時刺激を受けた歌手とは?

岡嶋かな多(C)モデルプレス
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― 多くの人気アーティストに楽曲を提供し、第一線で活躍されている岡嶋さんですが、幼少期はどんな子どもでしたか?

岡嶋:部屋の隅っこでずっとカタログを見て、「このおもちゃで次は遊びたいな」とか想像しながら、過ごしているような子でした。自分に自信のある人が周りに多くいた中、私は「早くこの世から消えてしまいたい」と思うタイプで、暗闇の中に長くいる感覚でした。どこまでいっても、自分のことをなかなか信じられなかったり、好きになれなかったりする部分は今もあるけれど、それ故に「誰かのためになりたい」という気持ちも人一倍強いのだと、最近は前向きに捉えるようになりましたね。自己肯定感が低いことも、プラスにして生かしていこうと思っています。

― ご自身の性格を自認しながら日々を過ごす中で、最初に音楽に衝撃を受けた原体験は覚えていますか?

岡嶋:8歳までアメリカに住んでいて、その頃ですね。ある日音楽の先生が大きなラジカセを教室に持ってきて、マイケル・ジャクソンの楽曲を流してみんなで歌ったのがすごく楽しくて!淡い記憶として残っています。次に衝撃を受けたのは、小学5年生のとき。担任の先生が音楽が専門で、朝の会にそれぞれ好きな曲を持ち寄って歌っていました。それまで音楽に強い興味はなかったんですけど、色々な曲に触れる中で目覚めていきましたね。あと、その先生が生徒一人ひとりに曲を作ってくれたんです。音楽は聴いたり歌ったりして楽しむものだと思っていたけれど、初めて「作れるんだ!」と気付いたことは、とても大きかったと思います。

― 実際に音楽の道へ進もうと決意したきっかけを、改めて教えてください。

岡嶋:中学生のときに友達と行ったカラオケです。私が歌うとみんなが褒めてくれて、「カラオケの締めは、かな多だね!」と言ってくれるようになって。そこから、誰かが失恋したら慰めるような曲や、卒業が近づいたら卒業の曲といったように、気持ちを代弁する楽曲を歌うようになりました。歌うことでみんなが泣いたりするのを見て、「自分は音楽や歌うことで、誰かのためになれるのかも」と思い始めたんです。

― 高校へは進学せず音楽の道に進まれますが、自分の職業を決めるにはすごく早いご決断ですよね。当時、ご両親や周囲の方からの反応はどうでしたか。

岡嶋:反対はあまりなく、前例もなかったので「頑張ってください」という感じで(笑)。最初は遠慮して「高校に行きながら夜間で音楽の勉強をしようかな」と相談したんです。でも、私の決意を父が見抜いていて「そんな中途半端な気持ちで高校に行くな」と怒られまして。その言葉で背中を押され、「私にはもう音楽しかない」と迷いなく進みました。だから、頑張るしかなかったんだと思います。
岡嶋かな多(C)モデルプレス
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― 音楽に没頭する日々で、当時は「今やらなければ」という焦りもありましたか?

岡嶋:焦りがすごく大きかったです。宇多田ヒカルさんや安室奈美恵さんなど、自分と近い年代の方が15歳でデビューしたり、17歳で武道館に立つのが当たり前の時代。音楽の素養がない私は、すでに15歳で「一刻も早く音楽業界に入らないと、もう道はない」と思っていました。お金がなかったので朝から夜までバイトして、夜中に制作をしたり、布団をかぶりながらレコーディングをして、また朝起きてバイトに行く。やれることは全部やろうと、売れていないのに、分刻みのスケジュールで過ごした10代でした(笑)。

岡嶋かな多、少女時代のスヨンの言葉に「すごく嬉しかった」

― アーティスト活動と並行して楽曲提供をする中で、次第に作詞作曲家としての活動に軸を移した理由が知りたいです。

岡嶋:最初は「歌うことに意味がある」と思っていたのですが、楽曲提供を通していわゆるスーパースターと呼ばれる方々とご一緒し、ライブを見せていただく中で「こういう人たちが表舞台に出る人たちなんだ」と痛感して。具体的に言うと、安室奈美恵さんが、私が作った楽曲を歌ってくださった際、何十万人、何百万人の方に自分の音楽や言葉が届いている現実を見て「こんなに幸せな仕事はないな」と心から思えました。だから自分がダメということではなく、単純に性格や運命が、裏方として音楽を作ることに合っているのではないか、と。
岡嶋かな多(C)モデルプレス
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― 今ではヒットを連発する、作詞作曲家で音楽プロデューサーになられました。現在は子育てをしながら多忙な中で楽曲作りをされていますが、インスピレーションはどのように得ているのか教えてください。

岡嶋:色々な人との何気ない会話から、インスピレーションをもらうことが多いですね。誰かの相談事だったり、時にはカフェで隣に座っている女の子たちの会話からヒントをもらったり、SNSでの皆さんの発言ややり取りを観察したりしています。皆さんがどういうことに喜んで、何に憤りや悲しみを覚えているのかを感じ取って、それを音や言葉にしていくのが自分の役割だと思っています。

― “リアル”を大切にされているからこそ、岡嶋さんの作る曲は共感を生んで多くの人に刺さるんですね。日常での気付きは、何かにストックされていますか?

岡嶋:強烈な言葉だったり「絶対に忘れちゃいけない」と思うものはメモしますが、基本的にはふわっと受け取って、自分の“頭の中の図書館”のような場所に陳列して、必要な時にアクセスする感じです。曲を聴いた時に「あの時の感覚で書こう」とか「あの人の言葉を反映させてみよう」という風に、プロジェクトに応じて引き出しています。

― 近年では特にM!LKさんの「イイじゃん」は、彼らを広く知ってもらうきっかけにもなりましたよね。

岡嶋:恐縮です…。ちょうど女性アーティストが自己肯定感を高める楽曲を多く出していた時期で、「男性だって自己肯定感を高めたいんじゃないか」と密かに思っていたんです。女性は「可愛いね」「その時計いいね」と褒めることがコミュニケーションの始まりになったりしますが、男性同士でももっと褒め合ったりお祝いし合ったりする文化があってもいいんじゃないかなって。そこで、私自身の口癖でもあった「いいじゃん!」をテーマにしました。元々サビだけあったんですけど、「全然違うアイドルど真ん中の音楽をくっつけてもらえませんか」とリクエスト頂きまして、「本気ですか?」と思いながらも頑張って作りました(笑)。
岡嶋かな多(C)モデルプレス
岡嶋かな多(C)モデルプレス

― それがSNSでのバズに繋がったのですね!制作の段階で「これは話題になる」という手応えはありましたか?

岡嶋:正直分からなかったですね…。当時はとにかく時間がなかったので、「キャッチーかつ、音楽として、とにかくいいものにしたい」という思いだけで、必死に走っていました。

― 多くのアーティストさんに詞や曲を提供される中、かけられた言葉で忘れられないものはありますか?

岡嶋:そうですね…。色々あるんですけど、最近ですと、少女時代のスヨンさんから「散らばっているピースを気持ちよくはめて、綺麗なパズルに仕上げるのが本当に上手いですね」と言っていただいたことです。歌にしたい思いを作品に昇華する力と、レコーディングで複数のテイクから一番輝いているところを抽出してまとめあげる作業の2つの意味で、「すごく上手いから思い切って任せられる」という言葉をいただいたときは、すごく嬉しかったです。

岡嶋かな多が語る「シチズン クロスシー」30周年記念限定モデルの魅力

岡嶋かな多(C)モデルプレス
岡嶋かな多(C)モデルプレス
― お仕事柄、急な依頼やタイトなスケジュールに合わせないといけないことも多いと思います。子育てを経験し、家族との時間も充実させるようになった今、時間のやりくりはどのようにしていますか?

岡嶋:今は1日を細かく区切って、スケジュールを立てています。自由業なので1日中曲を書くこともだらけることもできるのですが、午前中は一番創作のコアな時間にして、午後は打ち合わせや現場での制作、レコーディングに。そして夕方6時半には終えて、自宅で家族と過ごします。子どもたちが寝た9時半頃から夜中までが自分の時間で、楽曲を仕上げたりディレクターさんとやり取りをしたり。もちろんプロジェクトによって前後しますが、それぞれの時間帯で最大限のパフォーマンスが出せるように生活をデザインしています。

― お子さんとの時間もしっかり確保するためのスケジュール設計なのですね。

岡嶋:子どもが生まれるまでは、365日24時間仕事で、休みという言葉が辞書にないタイプだったので(笑)。結婚した当初も休み方が分からなくて戸惑いましたし、デートの時間を作るのが難しくて「土日休むのがきつい」と夫に相談していました(笑)。今は土日は家族の時間にしていて、やっと休みの大切さや楽しさが分かるようになってきましたね。

― そんな岡嶋さんの「時間」を彩るアイテムとして、今回シチズン クロスシーの限定モデルを着用いただきました。「氷の世界」がテーマで艶やかで繊細な白蝶貝の文字板、凛と輝くラボグロウン・ダイヤモンドが特徴ですが、着用してみていかがですか?

岡嶋:すごく素敵!「氷の世界」というテーマもクールで美しいですよね。白蝶貝ならではの色の深みが綺麗で、ずっと眺めていたくなります。場所や光の加減によって文字板の見え方が変わるのも新鮮で、色々な表情があって素晴らしいです。その中でキラキラ輝くラボグロウン・ダイヤモンドも豪華で、見るだけでスペシャルな気持ちにさせてくれるというか。仕事でもう一息踏ん張らないといけないときや、時間に追われているときにこの時計を見ると、「あと一歩頑張ってみよう」という気持ちになれると思います。
シチズン クロスシー 30th Anniversary mizu collection Limited Model (ES9468-60D)(C)モデルプレス
シチズン クロスシー 30th Anniversary mizu collection Limited Model (ES9468-60D)(C)モデルプレス

― チタン製なのでつけ心地が軽いのもポイントですが、機能面はどう感じましたか?

岡嶋:本当につけていてストレスがなくて、肌馴染みもよくピタッとくる感覚がありました。あと、世界限定1,200本というのも、そそられますね(笑)。年末のご褒美や自分へのプレゼントにもぴったりだと思います。

― 岡嶋さんは普段のファッションアイテム選びで、こだわっているポイントはありますか?

岡嶋:その日の楽曲制作に合わせて選んでいるところがあって、ストリート色が強いアーティストさんのときはその雰囲気に合わせたスタイリングで行ったり、綺麗めな方のときは上品なコーディネートで行ったりとTPOを楽しんでいます!その中でも、心地よさがありながら少しエッジが効いているスタイルが好きで、アクセサリーや色で自分らしさを出しています。

― 今回の時計は、どんな日常のシーンで身につけたいですか?

岡嶋:常に着けたいと思いつつ、特にスペシャルなときに活躍しそうですね。大事な人とのディナーや、華やかさもあるデザインなので、パーティーなどでドレスアップしたときにも合いそうだな。あと、「今日は大事なプレゼンがあるから気合いを入れていこう」というときなど、自分の気持ちを上げたいシーンで着用したいです。
岡嶋かな多(C)モデルプレス
岡嶋かな多(C)モデルプレス

岡嶋かな多の「夢を叶える秘訣」

― クロスシーは今年でブランド誕生30周年。岡嶋さんは今年音楽活動20周年ですが、30周年までに叶えたい夢や長期的な目標はありますか?

岡嶋:すごい、シチズン クロスシーさんは大先輩ですね。私は叶うことなら、息が尽きるまで音楽を作っていきたいと思っています。おばあちゃんになっても「いらっしゃい、今日はどんな歌詞を書きましょうか?」みたいな感じで(笑)。具体的な目標としては、自分が橋渡しとなって国境を越える音楽を作っていきたいですし、日本の音楽を大事にしながら海外のエッセンスを取り入れたり、反対に日本の良さを海外に持っていけるような存在にもっとなっていけたら嬉しいです。先日はスペインのアーティストさんのアルバム収録曲で、YOASOBIの幾田りらさんとのコラボ楽曲「Perfectos imperfectos feat. Lilas」を制作してラテン・グラミー賞にノミネートされたり、イギリスのアーティストさんのリリースが決まるなど、実際に海外での活動が増えていますね。


― 読者の中には、いま困難を乗り越えたいと思っている人もいます。岡嶋さんが人生で挫折を感じた瞬間や辛かった経験と、その克服方法を教えてください。

岡嶋:音楽を始めた当初、学校の中では褒められて「結果が出る」と信じ込んでいたのですが、16~17歳ぐらいで「自分はそんなにすごくなかったんだ」と痛感させられたときですかね。自分の計画では武道館や東京ドームに立っているつもりだったのに、お客さんがあまりいないステージに立っているという現実が大きな挫折でした。当時、同世代の友達も少なく、両親とも距離があった時期で、「人生踏み外しちゃったな」とピアノに突っ伏してずっと泣いていましたね。

でも、人との出会いに救われたというか。周りの皆さんが少しずつ仕事に声をかけてくださったり、「バンドもいいんじゃない?」と広い視野でアドバイスしてくださったりして。諦めかけていた音楽の道に、また一歩踏み出そうと思うことができました。やると決めたからにはやる、という強がりもあったけれど、諦めずに小さなチャンスを一つひとつ藁にもすがる思いで掴んでいった結果が今に繋がっています。あのときの葛藤や気持ちが、傷ついている人の気持ちを分かりたいとする原動力になっているとも感じますし、自分が音楽に救われたからこそ、自分の音楽でまた誰かを救うことができたら嬉しいです。

― 小さなチャンスを掴み続けたことが、今の岡嶋さんを作ったのですね。当時、特に救われた曲はありますか?

岡嶋:Mr.Childrenさんの「ALIVE」という曲です。人生のテーマソングだと思うくらい、主人公や歌詞を自分に照らし合わせて、這いつくばって生きていました。

― 最後に、夢を追いかけている読者に向けて、岡嶋さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。

岡嶋:なるべく色々な方に会って、話を聞くことですかね。意外と自分のことって、分かっているようで分からないことがたくさんあって。私自身、音楽スクールで「作詞がすごくいいよね」と言っていただいていたのに、「でも、私は歌うんだ」と意固地になっていた部分がありました。今はインターネットやAIもあり、自分の頭の中だけで完結してしまったり、チャレンジする前に諦めてしまうことも多くなってしまう。でも、実は気付いていないだけで、色々な方がヒントやチャンスをくれていたりするんです。それにいかに気づいて大切にできるかも大事かもしれません。なるべく多くの話を幅広く聞いて、吸収していくことで、自分の人生の道筋が少しずつ見えてくる気がします!

― 素敵なお話をありがとうございました!
岡嶋かな多(C)モデルプレス
岡嶋かな多(C)モデルプレス
トップアーティストたちから絶大な信頼を寄せられ、数々のヒット曲を世に送り出し続ける岡嶋かな多。どこまでも自然体で、驚くほど謙虚な人柄が深く印象に残った。泥臭く音楽と向き合ってきた彼女だからこそ、その言葉には嘘のない「リアル」な温もりが宿っている。他者の言葉に耳を傾け、柔軟に受け入れる姿勢を持つことが、自分の想像を超えた大きな夢へと導いてくれる。(modelpress編集部)[PR]提供元:シチズン時計株式会社

撮影:堅田ひとみ

「シチズン クロスシー 30th Anniversary Limited Model」

シチズン クロスシー 30th Anniversary mizu collection Limited Model (ES9468-60D)(提供素材)
シチズン クロスシー 30th Anniversary mizu collection Limited Model (ES9468-60D)(提供素材)
品番:ES9468-60D
価格:148,500円(税込み)世界限定1,200本

岡嶋かな多(おかじま・かなた)プロフィール

作詞作曲家 / 音楽プロデューサー。BTS、TWICE、Snow Man、aespa、LE SSERAFIM、Ado、Becky Hill、Jax Jonesをはじめ、国内外で900曲以上の作品を制作・提供。オリコンチャート1位獲得は190回を超える。2017年、三浦大知「EXCITE」、2025年にはM!LK「イイじゃん」で日本レコード大賞 優秀作品賞を受賞。作詞作曲を手がけたBTS「Crystal Snow」は世界17の国と地域で1位を獲得。2026年、Pablo Alboran “Perfectos imperfectos feat. Lilas” にてラテングラミー Best Contemporary Pop Album、ノミネート。安室奈美恵のラストアルバム『Finally』ではボーカルプロデューサーとして15曲のレコーディングに参加。BABYMETAL「DA DA DANCE feat. Tak Matsumoto」収録の『METAL GALAXY』は、米Billboard Top Rock Albumsチャートでアジア人アーティストとして初の1位を獲得した。作詞・作曲に加え、英語詞・翻訳、ラップ、ボーカルディレクションまで幅広く手がけ、現在も世界各地のクリエイターとのコライトやライティングキャンプに参加。国境を越えて多数のアーティストへ楽曲を提供している。近年は『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』への日本語訳詞提供をはじめ、企業やアートプロジェクトの音楽制作、クリエイティブ・ディレクションなど活動領域を拡大。2023年にはPHP研究所より中高生に向けた著書『夢の叶え方はひとつじゃない』を出版。

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