<赤楚衛二&町田啓太「チェリまほ THE MOVIE」インタビュー前編>再共演経て「戻れるか不安もあった」 深まった関係性語る
2022.04.02 08:00
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映画「チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(4月8日公開)に出演する赤楚衛二(あかそ・えいじ/28)と町田啓太(まちだ・けいた/31)の2人がモデルプレスのインタビューに応じた。今作は2020年に大ヒットしたドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」の続編で、恋人となった安達(赤楚)と黒沢(町田)のその後を描く。他作品での真逆な役柄での共演も経て、再び安達と黒沢に戻った2人に撮影現場でのエピソードや、役作りについてたっぷりと話を聞いた。前回よりも素を見せられるようになったという2人の関係性に迫ったインタビュー前編。
映画「チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」
「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(通称「チェリまほ」)は、童貞のまま30歳の誕生日を迎えたことにより“触れた人の心が読める魔法”を手に入れた安達(赤楚)と、そんな彼に好意を抱く会社の同期の黒沢(町田)によるラブコメディ。原作は「ガンガンpixiv」で連載中の豊田悠氏による人気コミック。2020年10月期にテレビ東京系列でドラマ化され、ドラマ界の賞を総なめ、その人気は国境を越え、世界中で熱狂的なファンを生んだ。
赤楚衛二&町田啓太、安達&黒沢の関係性に「戻れるか不安もあった」
2人は2021年10月から12月にかけて放送されたフジテレビ系ドラマ「SUPER RICH」でも共演。今回の映画化の知らせを聞いたのは「SUPER RICH」撮影中のスタジオの中だったという。第一報を聞いたときの率直な心境を振り返ってもらった。町田:スタジオで「また一緒にやれるね、すごく楽しみだね」という話をしましたね。
赤楚:僕は今まで同じ役をがっつりやらせていただけることがなかったので、「本当にもう1回やらせてもらえるんだ」とか「どうやって同じ役をもう1回演じるんだろう」と思ったり、色んな考えが巡ったんですけど、何よりも現場の皆に会えるのが楽しみで仕方なかったです。
町田:喜びもすごく大きかった反面、やっぱり期間が空いているのでちゃんと調整ができるのかなという不安も大きかったし、赤楚くんも言っていたみたいに現場の空気感ができあがっている場所に戻れるかなということも思いました。台本を読み返したり作品を見返して準備しました。
赤楚:僕も「SUPER RICH」で(町田の役に)ブチ切れるシーンをやってしまって、そこから戻れるかすごく心配になったんです。次も恋人役をやるのに、ここまで憧れと妬みと羨ましさと怒りを全部ぶつけてしまって大丈夫かなと思ったんですけど、全然そんなことはなかったです。すぐ戻れちゃいましたね。
町田:現場に行くと自然に戻れたんです。2人だけで作るものではないし総合芸術なので、そこに皆が揃ってこその作品だから。自分の居方を間違えなければ、自然に戻れるのかなと思います。僕も(「チェリまほ」の)ドラマ撮影時、あのときにしかできなかった感情表現があったと思うので、今回自分自身がまたできるのかと問うたときに不安はやっぱりありました。
違う役柄を挟んだからこその戸惑いがあった一方で、共演を重ね、ともに過ごした時間が長かったからこそ、得られたこともあった。
町田:長ければ長いほどズレは生じないですよね。例えば他の作品での共演がなくて「チェリまほ」ドラマぶりの再会だったら半年以上は会えてなくて、まず「久しぶり」というところから始まると考えると、今回は黒沢と安達がより関係性が深まった状態のお芝居を求められたから、実際は定期的に会えて「こういう人だよね」とちゃんと人となりを覚えていたのは1つ良かったところなんじゃないかと思います。
赤楚衛二&町田啓太、恋人になった安達と黒沢の役作り
映画では、恋人になった2人の甘い日常だけでなく、安達に転勤話が舞い込み、試練も描かれる。2人の関係性を見せるにあたってどんな準備を行ったのか。赤楚:ドラマで一つのゴールに到達していたので、見返すだけでお互いどのくらいの関係性かは話さずとも分かっていたと思います。そこから映画が始まるので、どうやって変えていこうかというのは話し合いました。
町田:現場で色々相談するというのは前からやっていたので、改めて変えたことはなくて、本当にドラマの延長線上という感覚でしたね。
赤楚:役作りと言ったら僕はちょっと太りました。お餅めっちゃ食べました。
町田:あはは(笑)。僕は髪の毛伸ばしたかな。
赤楚:髪の毛伸びましたね。
町田:「黒沢だー!」って言われる。
赤楚衛二、町田啓太は「今までにないくらいはっちゃけていた」撮影エピソード
終始楽しそうに笑い合い、じゃれ合い、ダンスまで披露するなど、公開されたメイキング写真からは、現場での和気あいあいとした雰囲気が伝わってきた。以前のドラマ版の撮影時よりお互いの関係が深まったと感じることは?赤楚:僕自身から見る町田くんで言いますと、今回今までにないくらいはっちゃけていたなというのが印象的で、それくらい心を開いてくれたというか等身大の姿を見せてくれたので、紳士的な部分を見ると「さん」付けしたくなるなんて言いますけど、今回は「町田くん」でしたね(笑)。
町田:いや~、楽しかったですよ。やっぱり撮影が楽しみだったし、赤楚くんや皆と喋っていると本当に楽しいから、早めに同窓会しに来たみたいな、成人式みたいな感覚でした。本当にそういう関係性のままできていたので、肩肘張らずにお互いに普通にそこに居て何かあれば相談し合えて、仲間として友人としてありがたいなと思いながらやっていました。
― 「はっちゃけていた」というのは具体的にどんな雰囲気だったんですか?
町田:ははは、掘り下げますね。
赤楚:木にぶら下がったり、写真を撮り合ったりしていました。写真は撮影期間が短い中でSNS用の写真を撮っておかないとというのにプラスして、ただ思い出として撮りたかったというのもあります。
町田:撮り合っちゃってたね。
赤楚:撮り合っていましたね。
町田:僕らの中だけの思い出写真もいっぱいありますね。スタッフさんたちとも結構わちゃわちゃしていました。
― メイキング写真の中にはお2人で踊っている写真もありましたが…
2人:あった、あった(笑)。
赤楚:ああいうテンション感でずっと撮り合っていたんです。
町田:「なんでそれやったの?」と聞かれても答えられない。
赤楚:分かります。あのときあのポーズをしたのは覚えているんですけど。ドラマのときにはああいうことは多分していなかったですよね。
町田:多分、もうちょっととどめていたね。
赤楚:だから新鮮ですよね。
町田:開放されちゃったね。
赤楚:ずっとゲラゲラ笑っていた現場でした。
町田:安心できる場所だなと心から思えていました。
赤楚衛二&町田啓太、もし“魔法”を使えるとしたら?
劇中で“触れた人の心が読める魔法”を手に入れた安達は、まだ魔法使いのまま。黒沢は会社のエレベーター内で安達の手に触れ“心の声”でデートに誘うなど、本人以上にこの魔法を使いこなすシーンも描かれる。心の声のやりとりを演じるにあたって演技面で気をつけたことが質問にあがると、「慣れてしまったというか、ほぼないんですよね」と赤楚。赤楚:最初は久々で「どうやるんだっけ?」と思ってやってみたら思いの外スムーズに行き過ぎて「うわ、まだ魔法使えるんだ、自分」と思いました(笑)。
町田:僕も今回は心を読まれているのを分かってやっている部分があって、それはすごく面白かったです。
赤楚:ドラマのときはまだ恋人じゃない関係性で「何を考えているんだろう?」だったのが今回は強い結びつきになっていたのでよりやりやすかったというのはあるかもしれないです。
もし安達のように魔法を使えたら、誰かの心を読んでみたいか―?
赤楚:リアルな話で言いますと、人って色んなことを心の中で思っているので…(笑)。気疲れしてしまうのでできる限り楽しい気持ちに触れてニヤニヤしたいです。あとは実家で犬を飼っているのでペットの感情を知りたいです。
町田:確かに動物だと夢があるよね。
赤楚:猫の方がツンデレなので気になりますね。本当にツンデレなのか実は違うのか気になりません?
町田:人間の勝手な先入観かもしれないよね。
※2人が「チェリまほ」が世界的にヒットした理由を分析し始めると、お互いへの褒め合いが止まらず…!?安達と黒沢についても沢山語ってくれたインタビュー後編に続く。
(modelpress編集部)
映画「チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(4月8日(金)ロードショー)
出演:赤楚衛二 浅香航大 ゆうたろう 草川拓弥(超特急) 佐藤玲 鈴之助 / 町田啓太原作:豊田悠「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(掲載 「ガンガンpixiv」スクウェア・エニックス刊)
監督:風間太樹
脚本:坂口理子
製作:『チェリまほ THE MOVIE』 製作委員会
制作プロダクション:テレビ東京 ラフ・アット
配給:アスミック・エース
(C)豊田悠/SQUARE ENIX・「チェリまほ THE MOVIE」製作委員会
ストーリー
童貞のまま30歳を迎え、“触れた人の心が読める魔法”を手に入れたサラリーマン・安達(赤楚衛二)と社内の人気者で仕事も出来る同期・黒沢(町田啓太)は恋人同士。デートを重ねたり、社内恋愛も順調な幸せな日々の中、安達に転勤の話が舞い込む。やりたい仕事ができるチャンスに喜ぶ安達だが、転勤先は遥か1,200km離れた長崎だった――。転勤話をめぐり、互いを想い合うがゆえにすれ違ってしまう安達と黒沢。そして、遠距離恋愛をきっかけにふたりは未来について考え始めて……。赤楚衛二(あかそ・えいじ/28)プロフィール
1994年3月1日生まれ、愛知県出身。2017年9月に「仮面ライダービルド」に出演した。主な出演作に映画「思い、思われ、ふり、ふられ」(2020)、「妖怪大戦争 ガーディアンズ」(2021)、「決戦は日曜日」(2022)、ドラマ「彼女はキレイだった」(2021)、「SUPER RICH」(2021)、「世にも奇妙な物語 ’21 秋の特別編」(2021)などがある。Season1で主演を務めた「WOWOWオリジナルドラマ ヒル」が放送中。町田啓太(まちだ・けいた/31)プロフィール
1990年7月4日生まれ、群馬県出身。劇団EXILEのメンバー。2014年、NHK連続テレビ小説「花子とアン」で主人公の義弟役を務め注目を集める。主な出演作品に、NHK大河ドラマ「西郷どん」(2018)、「青天を衝け」(2021)、 ドラマ「中学聖日記」(2018)、「今際の国のアリス」(2020)、「SUPER RICH」(2021)、「ダメな男じゃダメですか?」(2022)などがある。NHK総合にて4月より「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」がレギュラー放送スタート。また映画「太陽とボレロ」が6月3日に公開予定。
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