モデルプレスのインタビューに応じた森七菜(C)モデルプレス

森七菜、現場で託されている“ミッション”とは 成田凌との撮影ハプニングも明かす<「逃亡医F」インタビュー>

2022.02.05 12:00

俳優の成田凌が主演を務める日本テレビ系土曜ドラマ「逃亡医F」(毎週土曜よる10時~)に、沢井美香子役として出演中の女優の森七菜(もり・なな/20)。モデルプレスのインタビューに応じ、演じる役柄への想いや撮影エピソードを語ってくれた。現場で見た主演・成田の努力や、TOKIO松岡昌宏との会話、そして森が成田から託されている撮影現場でのミッションとは?

  

森七菜、本格サスペンス挑戦に喜び

本作は、天才的なオペ技術をもつ脳外科医の主人公・藤木圭介(成田)が、ある日、恋人を病院の屋上から突き落として殺したという濡れ衣を着せられ、指名手配犯となってしまう。恋人の死の真相を究明するために地位と名前を捨て「鳴海健介」としての逃亡の日々が始まる“サバイバル・ドクター・エンターテインメント”。

成田凌、森七菜「逃亡医F」第3話(C)日本テレビ
出演が決まったときの心境を振り返った森は、「今までラブコメとか学園モノが多かったので、こういう大人のハラハラするサスペンスが初めてで新鮮でした。サスペンスドラマと言えば学生時代、家に帰ったら再放送でやっていた刑事ドラマをよく観ていた思い出があって、そのハラハラ感をどうやったらお届けできるかというのは色々思い出しながらやっています」と本格サスペンスものへの挑戦を楽しんでいる様子。同名コミック(Jコミックテラス刊 原作:伊月慶悟・作画:佐藤マコト)が原作となるが、森は「普段原作のある作品は読むこともあるんですけど、今回はサスペンスなので犯人を知りたくなくて読まないようにしています」とキャラクターと同じ気持ちで臨んでいると話した。

同局系ドラマのレギュラー出演はブレイクのきっかけとなった「3年A組-今から皆さんは、人質です-」以来。「『3年A組』のときは皆で大部屋の楽屋を使っていたりしたので初めて『森七菜さん』という一人の楽屋を見たときは感動しました」と懐かしんだ。

森七菜、美香子役に感じる使命感「本当に強い女の子」

森七菜「逃亡医F」第3話(C)日本テレビ
森七菜、成田凌「逃亡医F」第1話 (C)日本テレビ
美香子は成田演じる藤木が潜伏する海洋観測船「第一海風丸」で出会った駆け出しの海洋観測士。漁師だった亡き父の影響を受けて船の上の仕事を志望し、その夢を叶えたばかり。初回で事故に遭い、藤木に片腕の緊急手術をしてもらったことをきっかけに藤木の冤罪を信じてともに真犯人を追うようになる。

「藤木さん(成田)のお隣で視聴者の皆さんをリードしていくような役でもあるので使命感を感じました。まっすぐで自分の信じているものを確かであると直感する強さとか、思い続けるところが本当に強い女の子だなと思ったので、自分もこの作品の中でどこか曲がらないものがあると良いな、とそういう気持ちを持っていたいと思って演じています」

まっすぐで意志の強いキャラクターは森のイメージにもぴったりだが、共通点はそこまでないと言い、「美香子は気が強い感じがしますけど、私は気まぐれでもあるしあんまりものをビシッと言えないので自分にないものを沢山持っているなと思います」と笑う。

指名手配犯を信じ逃亡を手助けする行動は、勇気のいる行動だが、何が美香子の想いを突き動かしているのだろうか。そう聞いてみると「うーん、何なんですかね…」と頭を悩ませながら「やっぱり藤木さんとの出会いに直感というか運命的なものを感じてそれは恋心もあるかもしれないんですけど、『これで何か人生が変わるかもしれない』と思って動いているんじゃないかなと思います。命を助けてもらったとしても一緒に殺人犯を探すなんてそんなリスクのあることをできる人ってなかなかいないと思うのでそれをしてあげたいという想いの強さがすごいなといつも台本を読んでいて思います。過ごしてきた時間の長さとか関係なく藤木さんへの想いが強いんじゃないかな」と考えを明かしてくれた。

森七菜、成田凌は「本当にストイック」

逃亡していく藤木を取り巻く舞台は第1話・船上、第2話・雪山と変わっていき、ロケは過酷なものではないかと感じてしまうが、「寒かったですけど、その分スタッフの皆さんもすごく気を遣って下さるので、しんどくはなかったです。新鮮な空気を吸えて良かったし、この『逃亡医F』の壮大な世界観を忠実に再現できたのかなと思って嬉しかったですね」と充実感をにじませる。

「やっぱり手術シーンは見どころだと思います。現場でも『おー!』と声が出ちゃうほど、自分も体験しているかのような臨場感がありますし、成田さんも実際に撮影の合間に沢山練習されていて専門的な言葉も使っていて『本当のお医者さんみたいだな』と思いながら見ているのでぜひ注目して欲しいです」と見どころをアピールしてくれた。

成田凌、森七菜「逃亡医F」第3話(C)日本テレビ
再共演となる成田については出演決定の際、「これまでは兄と妹のようなお互いの立ち位置がはっきりした役どころばかりでした。なので、今回のように対等な間柄のキャラクターとして初めてお芝居ができることをとても楽しみにしています」とコメントしており、尊敬の眼差しを向ける。

「以前は数日間しか一緒に撮影していなかったのでどういう人なんだろうな、というままで終わったんですけど、今回一緒にさせていただいて本当にストイックだし集中力がすごい方なんだなと思っています。自分に求める高さというのは見習わせていただかなきゃいけないところだし尊敬しています」

成田凌、森七菜「逃亡医F」第3話(C)日本テレビ
先に行われた成田のインタビューで撮影中のハプニングとして2人が寝るシーンの撮影中、成田が一瞬本当に寝てしまったことを明かしていたが、それが話題に出ると、森は「私も寝ました、あははは(笑)」と告白。「藤木さんから喋りかけてくれるシーンなんですけど、本当に同じときに一瞬寝ていたみたいでちょっと始まりが遅れちゃったんです。後ろを向いていたから揺れないようにハッと起きたので良かったんですけど、顔が映るシーンだったら危なかったです。監督にはバレていなかったんですけど成田さんにはバレていました(笑)」

成田のインタビューでは森も寝ていたことは伏せられていたと告げると、「さすがですね。一瞬疑ってしまいました、すみません(笑)」と先輩の気遣いに感謝していた。

森七菜、松岡昌宏との撮影エピソード「頼っています」

また、藤木圭介に妹を殺されたと知り、復讐に燃える元自衛官・八神拓郎役として出演している松岡とも仲を深めているようで「何度かご一緒したんですけど本当に『拓兄』という感じで現場の雰囲気がすごく明るくなるムードメーカーだなと思います。拓兄のままじゃないかなというくらい頼もしさがあって、私も現場にいるときは頼っているんですけど、こないだ私が1日中撮影で夜から松岡さんがいらっしゃって一緒のシーンを撮影した後に、私が映るのか映らないのか微妙なシーンがあって、松岡さんがスタッフさんに全部確認してくださったおかげで私は早く帰れたということがありました(笑)。その日が去年の仕事納めだったので素敵な終わり方ができて良かったです」とエピソードを明かしてくれた。

共演シーンはまだ少ないが烏丸京子役を演じる前田敦子との共演にも、感慨深い表情。「この間ご挨拶をさせていただく機会があったんですけど、AKB48さんのときに見ていた世代だったので感激しちゃいました。あのときステージに立っている前田さんを見ていたのが今一緒のドラマに出させていただいているという実感が急にそこでじんわり湧いて嬉しかったです。いつか一緒のシーンがあると良いなと思っています」と喜びを口にした。

森七菜、現場で託されたミッションとは?

さらに、森には現場で成田に任命されたある“ミッション”があるという。

「キャストやスタッフさんの写真を全員ポラロイドカメラで撮ってそれを前室にバーッと貼ってお名前を書いて何かをしようかなと思っているのでそのミッションを達成するのに今必死なんです。私が元々チェキを持っていて成田さんとかと『それ貼ったら面白いよね』という話をして『お前しかいない』と任命してもらいました(笑)。フィルムも『良いよ!買ってあげるよ!』と言って下さって。まだ飾ってないんですけど、どうなるかなと楽しみです」

森七菜、新成人を迎えた今の“夢を叶える秘訣”

森七菜(C)モデルプレス
1月10日の成人の日には新成人を迎えたが、どんな大人になりたいかという問いには「子供と大人を行き来できるような人が良いなと思います!」と子供心を忘れたくない、という想いが詰まった回答が飛び出した。

最後にモデルプレス定番の“夢を叶える秘訣”を質問。2019年の「天気の子」インタビューでは、「声に出すこと、周りの人を大事することが大切だと思います」と答えていたと伝えると、「そうだ!その通りですね」と頷きつつ「この数年で学んだことを…」とアップデートしてくれた。

「自分の直感を信じてあげることも大事だなと思いました。以前は悪く言えば周りの人頼みの部分もあったと思うんですけど、やっぱり自分の直感が言っていることを信じてそれを突き通すことも夢を叶えるためには大切だと思います」

(modelpress編集部)


「逃亡医F」第4話あらすじ(2月5日放送)

成田凌「逃亡医F」第4話(C)日本テレビ
渡辺いっけい、森永悠希、成田凌「逃亡医F」第4話(C)日本テレビ
命からがら(松岡昌宏)の元から逃げ出した(成田凌)。しかし拓郎は、手に入れた藤木のスマホから、(森七菜)の元へと辿り着く。

一方、教授(酒向芳)に会うため東京を目指す藤木は、業務用トラックの荷台に忍び込むが、そこにはたくさんの犬が乗せられていて大苦戦。さらに、車を運転していた(渡辺いっけい)と(森永悠希)にも隠れていたことがバレてしまう。そんな中、トラックが警察の検問に引っかかり、ピンチが襲う。しかし、間宮と昌明は藤木以上に検問に動揺。実は2人はある事情を抱えていた……!

森七菜(もり・なな)プロフィール

2001年8月31日生まれ、大分県出身。2016年から芸能活動を開始。2019年1月クールに放送された同局系ドラマ「3年A組―今から皆さんは、人質です―」の演技と、新海誠監督映画「天気の子」のヒロイン役声優で一躍脚光を浴びる。2020年、NHK連続テレビ小説「エール」でヒロインの妹役を演じ、TBS系ドラマ「この恋あたためますか」で連続ドラマ初主演。映画「ラストレター」の演技で、第44回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。歌手としても活動しており、CMで披露したホフディランの「スマイル」のカバーも話題に。2021年にSixTONES松村北斗とW主演を務めた映画「ライアー×ライアー」が公開。

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