芳根京子「真犯人フラグ」真相に迫る“ヒント”&瑞穂への想い語る「私が守らなきゃ」<インタビュー>
2022.01.07 00:00
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日本テレビ系日曜ドラマ「真犯人フラグ」(真相編が1月9日よりスタート/毎週日曜よる10時30分~)に出演している女優の芳根京子(よしね・きょうこ/24)。モデルプレスでは、同作の“真相”を全て知っているという彼女にヒントを聞いたほか、心の支えとなっている人物や夢を叶える秘訣について語ってもらった。
「真犯人フラグ」“真相編”へ突入
同作は、企画・原案の秋元康氏と「あなたの番です」制作スタッフが手掛ける、西島秀俊演じるごく普通の中堅サラリーマン・相良凌介が、家族の失踪事件をきっかけに、真実を暴く壮絶な戦いに挑んでいくという予測不能のノンストップ考察ミステリー。第1部の最終回では、戻ってきた凌介の息子・篤斗(小林優仁)が警察に「パパがママを殺した」と証言する衝撃のラストを迎えた。視聴者の間では様々な考察が飛び交う中、物語は第2部となる「真相編」へと続いていく。
芳根が演じているのは、凌介が働く亀田運輸の部下・二宮瑞穂。凌介の協力者として、ともに犯人に迫る。
芳根京子、瑞穂への思い「私が守らなきゃ」
― 様々な考察が上がっていますが、芳根さんにはどのような反響が届いていますか?芳根:「誰が犯人なの?」と同じぐらい「犯人でしょ?」と言われます(笑)。他の現場でも挨拶の次には「犯人でしょ?」と聞かれるぐらい怪しまれていて、上手くかわしています(笑)。
― 客観的に作品をご覧になって、どう感じていらっしゃいますか?
芳根:今回はキャストがすごく多いということもあって、知らないブロックも結構多いんです。台本でしか読んでない部分もあるので、視聴者として菱田さん(桜井ユキ)の動向などを楽しみに見ています(笑)。桜井さんがその不気味さを台本以上に表現されているので、そのシーンを読んでいる分さらにすごさを感じます。
― 撮影する中で、他のキャストさんの怪しい瞬間が見えたりすることはありましたか?
芳根:現場で「怪しいな」と思うことはありました(笑)。皆さん、それぞれ現場で監督と1対1で話していらっしゃる時があるので、それを見かけると「あれは何!?」と思ってしまって(笑)。「このシーンを演じるにあたって何か感じていることがあって、それを表現したいんだな」と察して、そこには皆あまり踏み込まないようにしています。
― 常に凌介の味方である瑞穂ですが、今後は怪しい部分も見えてくるのでしょうか?
芳根:これから、瑞穂を含めもっとキャラクターのバックボーンが見えてくるので、それが出てきた時に視聴者の方がどう思うのか、どう捉えるのかは、私自身も気になる部分です。
― 芳根さんは瑞穂をどういう人物だと考えていますか?
芳根:瑞穂も色々なものを背負って生きている女性なので、とにかく応援したいという思いです。瑞穂がたくさんの人に愛されるといいなと思いながら役を作っているのですが、愛してもらえるかは視聴者の皆さま次第なので、そんなに狙いすぎないように心がけています。ただ、瑞穂が嫌われるような見え方には絶対にしたくないですし、彼女を1番守れるのは私なので、「私が守らなきゃ」と強く思っています。
芳根京子、真相に迫る“ヒント”は?
― シリアスなシーンだけではなく、テンポの良い掛け合いや一言のセリフで思わずくすっと笑ってしまう場面もありますが、アドリブなどはあるのでしょうか?芳根:基本は台本です。ただ「至上の時」での撮影は“何をやっても許される感”みたいなものがあって、皆でワイワイやっています(笑)。「至上の時」でも亀やん(亀田運輸)のシーンでもすごく良いチームワークが出ているので、本当にどの撮影の日も楽しいです。
― ついに「真相編」が始まるということで、視聴者に向けて考察のヒントや注目してほしいポイントを教えてください。
芳根:瑞穂のシーンで言うと、「ここと瑞穂が繋がってるんだ」「ここに瑞穂がいたんだ」と新たな事実が判明します。10話までは課長の横にいることが多かったですが、実はそれだけではなくて、まだ放送された部分では明らかになっていないこともあるんです。瑞穂はただのアンパンマン※じゃないということです(笑)!
※第7話にて、凌介が自身との不倫疑惑でマスコミに責められる瑞穂を助け、「アンパンマンが誰かを助けようとして顔をちぎってあげる時に、下心があるって考えますか?困っている人に手を差し伸べるボランティアの方々に、何か裏があるって非難するんですか?この人は何の見返りもなく善意で行動する人です。彼女を貶めることは、人の優しさを否定するのと同じなんです」と訴える場面があった。
主演・西島秀俊のお茶目な一面
― 真相を知った上で演じるのはどのような感覚ですか?芳根:キャストさんごとに役作りの方法が違うので、犯人を知って演じている人と知らずに演じている人に分かれているんです。西島さんは「相良凌介という目線でこの物語を追っていく」という思いで真実を知らずに進んでいるのですが、「実は私、真犯人を知っています」とお伝えする前までは、いつも私たちに「これどう思う?」とご自身の考察を話してきたので「それ知ってるんだよな…」と思っていました(笑)。
― ストーリーはかなり緊張感が高まっている印象ですが、現場は楽しそうな雰囲気ですね。
芳根:笑いが絶えなくて困っています(笑)。シリアスな場面がたくさんある分、笑いが溢れている現場で良いバランスが取れている感じです。
― 現場のムードメーカーはやはり西島さんですか?
芳根:そうですね。西島さんはとっても温厚で、クランクインした時からずっとマイナスイオンを出されている方だなという印象です。一緒にいて和みますし、きっと何かにイライラしながら現場に来ても、皆さん西島さんのパワーで浄化されると思います(笑)。だからこそ、ドラマの展開を知った時の反応もすごく面白いです。
― 佐野勇斗さんとのシーンも多く、SNSでは互いに撮影し合った写真なども投稿されていますが、最初の印象はいかがでしたか?
芳根:私は人見知りなのですが、半年間一緒にやらせていただくならキャストの皆さんと仲良くやっていきたいと思い、自分から頑張ろうという心構えで入りました。ですが、佐野くんは何も頑張らなくても仲良くなれました(笑)。感謝しています。
― 芳根さんは「あなたの番です」のファンとお伺いしたのですが、クロスオーバーはいかがでしたか?
芳根:「わ~!本物だ~!」と思って、もう内心ドキドキでした(笑)。放送を観た家族も「同じ世界にいる!」とすごく興奮していました。
芳根京子の“心の支え&夢を叶える秘訣”
― 瑞穂はいつもパワフルに凌介を励ましていますが、芳根さんは誰かから勇気づけられて印象に残っている出来事はありますか?芳根:私は自分がダメになりそうだなと思ったら絶対母に話します。うちの母はすごくポジティブで、働いている会社から「職場を明るくしてくれてありがとう」と盾をもらってきたことがあったぐらい、周りも認める明るい人物なんです(笑)。なので、自分が落ち込みそうだなと思ったら母に話して「行ってこーい!」と背中を押してもらいます。それが心の支えで、母のおかげで10代の頃からここまでずっと進んでこれていると感じています。そんな母のようになりたいですし、年齢を重ねるごとに、より一層自分もパワーをあげられる人でいたいと思うようになりました。
― では、そんな芳根さんの “夢を叶える秘訣”を教えてください。ちなみに2017年にインタビューさせていただいた時には、「言葉にすること」とおっしゃっていました。
芳根:今、全く同じことを言おうと思っていました(笑)!
― (笑)。変わらず大事にされているんですね。
芳根:すごい直近の出来事なのですが、一昨日母に「今後こういう作品をやりたいな」と初めてずっと思っていたことを話したんです。そしたら、昨日その作品のお話をいただいて。
― すごいですね!まさに“言葉にすること”。
芳根:そうなんです。言霊って本当にあるんだなとびっくりしましたし、この3日間で実感しました(笑)。
また、夢は大きく持つようにしようとずっと思っています。19歳の時に朝ドラのヒロインを演じさせていただいたのですが、19歳でヒロインなんて夢にも思っていませんでした。でも「やりたい」とはもちろん思っていて、言葉にもしていました。大きな夢を言葉にしても何も恥ずかしくないですし、むしろ言っている方が自分の意識も高まるので、私はとにかく「大きな夢を言葉に出していこう」と思っています。
― 最後に、ドラマを通して視聴者へ伝えたいメッセージをお願いします。
芳根:私はこの作品で、人から聞いた話を真に受けてはいけないと強く思いました。自分で見たこと、自分で体験して感じたこと以外は100%信じるのは怖いなと。私は表に立って発言をする立場なので、改めて言葉というものはすごく大切にしなければいけないなと実感しました。皆さんにもそのようなメッセージが伝われば嬉しいです。
― 貴重なお話をありがとうございました。今後の展開も楽しみにしています!
芳根京子(よしね・きょうこ)プロフィール
1997年2月28日生まれ、東京都出身。血液型はA型。スカウトで芸能界入りし、2013年にドラマ「ラスト シンデレラ」で女優デビュー。2016年、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」のヒロインを演じ、一躍話題に。近年の主な出演作にドラマ「TWO WEEKS」(カンテレ・フジテレビ系/2019年)、「コントが始まる」(日本テレビ系/2021年)、「半径5メートル」(NHK、2021年)、映画「ファーストラヴ」(2021年)、「Arc アーク」(2021年)など。2022年に映画「峠 最後のサムライ」の公開を控える。
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