西岡孝洋アナ、井上清華アナ、伊藤利尋アナ (C)モデルプレス

井上アナ「めざましテレビ」メインキャスター就任で「役割が10倍くらい増えた」西岡アナを救った伊藤アナの“メール”とは【フジテレビアナウンサー×モデルプレス連載<“素”っぴんトーク>】

2021.12.16 17:05

「フジテレビ×モデルプレス」アナウンサー連載第2弾『“素”っぴんトーク』―――― Vol.15~16は伊藤利尋(いとうとしひろ・49)、西岡孝洋(にしおかたかひろ・45)、井上清華(いのうえせいか・26)で「情報キャスターのこれから」についてトーク。

  

フジテレビアナの素顔に迫る「“素”っぴんトーク」

フジテレビ×モデルプレスPresents“素”っぴんトーク(C)モデルプレス
テレビには映らないフジテレビ女性アナの知られざる素顔に迫った連載第1弾「女子アナの“素”っぴん」に続く本連載では、男性アナも交えた鼎談形式にパワーアップ。共通点を持ったメンバー同士が集まり、仲間だからこそ知る“素”の一面を引き出していく。

2021年最後となる第8回は、1995年入社の伊藤アナ・1998年入社の西岡アナ・2018年入社の井上アナが集結し、「情報キャスターのこれから」についてトーク。

――――――――後半戦(Vol.16)スタート!

伊藤・西岡・井上アナの“新たな挑戦”

井上清華アナ (C)モデルプレス
西岡:井上は4月から「めざましテレビ」メインキャスターになってやはりプレッシャーは感じた?

井上:普段はあまりプレッシャーを感じないタイプなのですが、さすがに就任直前の3月末にはもう逃げ出したい!とも思いました(笑)。伊藤さんも「バイキング」で2時間50分の間、アナウンサー1人でやられているのは大変ですよね。

西岡:あれは伊藤さんだからこそできるよね。

― 西岡さんも今年は、これまで担当していたスポーツから新たに情報キャスターへの挑戦となりました。

西岡:「めざまし8」への出演は、4月は週2日でしたが徐々に増えていき、9月から毎日出演することになりました。なので突然、情報担当の中で年次的には伊藤さんの次が僕という形になってしまって。

井上:西岡さんはスポーツ担当のイメージが強かったので、私たちも新鮮です。

アナウンサーの仕事をスポーツに例えると…?

西岡孝洋アナ (C)モデルプレス
伊藤:僕は率直に言うと、スポーツもバラエティーも報道も情報も、アナウンサーのアプローチとしては基本的に同じだと思う。色々な場面で他の現場で経験したことと通ずる部分があるから。だから、若いアナウンサーは色々な仕事を経験した方が絶対いい。

西岡:僕は、スポーツ実況は例えるとサッカーのようだと思っています。運動量が求められるので、常に走っていなきゃいけない。情報番組は野球。「走らなくてもいいから、ここでホームランを打ってくれない?」みたいな要望に応える人が必要なので。報道は常にハイペースで走り続けなければならないからマラソン。バラエティーはテニス。瞬時に良いクロスを返すことが重要だと感じています。

なので、ずっとサッカーをやっていた僕が野球をやることになった時に「この番組の中での俺の長所はなんだろう」と思ったんです。1~9番の打順の中で、自分はどこにハマるのかというのを、初めてアナウンサー人生の中で考えました。今までは常に動いてパスを回していたけど、自分の強みを探さなければいけなくなったんです。

伊藤:確かに。でも、スポーツ・情報・報道はそれまでの蓄積と努力で補えるところもあるよね。唯一バラエティーだけは感覚的なところも必要になると思うけど…。

西岡:全てに共通して言えるのは、走らなければしょうがないということですよね。

伊藤&西岡アナ、森昭一郎アナのワールドカップ中継回顧

伊藤利尋アナ (C)モデルプレス
伊藤:昔、担当したF1の実況で1時間以上順位が変わらない単調なレースがあった。つないでしゃべり続けるのは大変だったけれど、あれを経験したことで今スタジオで1分尺があったとしても、そこまで困らなくなってくる。「めざましテレビ」では、15秒余っただけでも結構大きいことだよね。

井上:そうですね…。そのような時は三宅(正治)さんなど先輩方がたくさんいるので心強いです。

西岡:三宅さんもスポーツ実況をやっていたから、時間に関する怖さがあまりないと思います。でも、少ない情報の中で話さなければいけない時、どこか一つに集中するのはあまり良くないのではないかな。

伊藤:俯瞰は大事だよね。バラエティーでもどういう空気になっているか察したり…。井上は性格悪いからそういうのよくわかっているよな(笑)?

井上:ちょっと!やめてください(笑)。

伊藤:少しくらい性格が悪い方がいいよ。というか、「今この人にこういうふうに言ったらどんなリアクションになるか」という面も含めて俯瞰で発想できた方がいい。

西岡孝洋アナ、井上清華アナ、伊藤利尋アナ (C)モデルプレス
西岡:でも、スポーツ実況は優しさが大事だと思います。ファンの人が皆ピュアだから、こちらもピュアに接しないと見透かされてしまいます。

伊藤:確かにそうか。森(昭一郎)なんて、2003年のワールドカップバレーで日本が絶対に勝てないと言われていたポーランドに勝って、中継で泣いていたんだから(笑)。竹下(陽平)は宮里藍さんの引退会見の時も泣いていたよね。ずっと取材していたから(笑)。

西岡:宮里選手、最後の一言で「先に泣くのはずるいよ」って言っていました(笑)。

井上:え~(笑)!

西岡:森さんはそのワールドカップですごく反省していたのに、2004年の最終予選でもまた泣いていました(笑)。本当にピュアですよね。

井上アナ、4月からの成長

井上清華アナ (C)モデルプレス
― 井上アナは4月の「“素”っぴんトーク」でもお話をお伺いしていて、その時は「めざましテレビ全部見せ」で、自分で尺を管理することについて悩まれていました。8ヶ月やってみていかがですか?

井上:これまでは先輩と進行していき、常に助けてもらっていたのですが、4月から後輩の渡邊渚アナと2人で進行する日ができたんです。渚ちゃんも4月から初めてエンタメキャスターになったばかり。慣れていない者同士、どうやったら少しでもサポートできるだろうとその時は悩んでいたのですが…。今は何も悩んでいないです(笑)。

伊藤:ほら!わかったでしょ、性格の悪さ(笑)。

全員:(笑)。

井上:私も渚ちゃんもだんだん時間の感覚が掴めてきたんです(笑)!そこは成長できたかなと思います。

西岡アナを救った伊藤アナのメール

西岡孝洋アナ (C)モデルプレス
― 最後に今年1年の新しい挑戦を振り返るとともに、来年の目標を教えてください。

西岡:確かに1年前は、自分がここで情報番組について2人と話しているなんて全く想像ができなかったことです。僕もスポーツから離れるなんて考えたことがなかったのですが、やはりコロナの影響は大きかったです。2人を含め他のアナウンサーはテレビに出ていたけれど、僕はスポーツ実況の機会がなくなりテレワークが多くなって。その時に一生懸命頑張っている同僚を家で見るのが本当に辛かったです。

でも、そんな中だったからこそ「情報やらない?」と言われた時に「やってみようかな」という気持ちになれました。そういう意味では、これまでの24年間を振り返ってもすごく大きな1年だったと思います。周りから見たら小さな1歩かもしれないけれど、僕のアナウンサー人生の中では大きな1歩でした。

伊藤利尋アナ (C)モデルプレス
伊藤:管理職の間でも、中継やロケがなくなってしまった後輩アナウンサーたちが「このような緊急時に自分が家にいていいのだろうか」と悩んでいるという話が出たんだよね。それで西岡を含め、自分が担当するメンバーに「とにかくそんな悩む必要はないから、皆で頑張ろうね」というメールを送った。

西岡:そう!珍しく送ってくれました!

伊藤・井上:(笑)。

西岡:「あなたが今家にいることも、感染拡大防止のためには大事なことです」と書いてくれていて、その言葉にすごく肯定してもらった感じです。それがなかったら僕は自分のことを正当化できなかったと思うから、伊藤さんの一言で救われました。

3人が語る今後の目標

西岡孝洋アナ、井上清華アナ、伊藤利尋アナ (C)モデルプレス
伊藤:西岡はコロナが収束してきたら、またスポーツに戻るの?

西岡:来年以降はどうなるかわからないですが、情報番組の楽しさもこの1年でわかったのでこのまま頑張っていければいいなと思っています。

伊藤:キャリアの中では、そのチェンジオブペースみたいなものは必要かもしれないよね。井上は、まずはとにかく「めざましテレビ」を頑張るという感じだよね。

井上:まさにそうです。西岡さんもガラッと変わりましたけれど、私も大きく変わった1年でした。これまでも「めざましテレビ」を担当していたのですが、メインになってからいきなり役割が10倍くらい増えた感覚があります。東京オリンピックも取材できて、すごく充実していました。ですが、自分から見ても先輩方から見ても、もっとこうした方がいいというポイントばかりだったので、来年はさらに一生懸命頑張っていけたらと思います。

西岡:伊藤さんは今年を振り返っていかがですか?

伊藤:「バイキング」は局アナで出ているのは僕だけで、あとはタレントさんという番組。それぞれ自由に話していくのだけれど、その中でメディアとしてどう考えるかという部分をどうしても振られることになるのが難しい。メディアがどのようなスタンスでそのテーマを報じるのか、適切な言葉が見つからないことも多くて、扱うテーマについて考えることが増えた。

西岡:でも、それをきちんとこなしているというのがすごいと思います。伊藤さんにしかできない仕事ですからね。

伊藤:たまたま僕はジャンル横断的に色々な仕事をこれまでしてきたので、逆にスポーツ一筋だった西岡が24年目で新しい挑戦をしているのが羨ましくも感じる。井上もこれから色々な仕事を経験するだろうしね。僕もおっさんらしく頑張ります(笑)。

― 貴重なお話をありがとうございました。

(modelpress編集部)

西岡孝洋アナ、井上清華アナ、伊藤利尋アナ (C)モデルプレス

伊藤利尋(いとう・としひろ)プロフィール

伊藤利尋アナ (C)モデルプレス
伊藤利尋アナ (C)モデルプレス
生年月日:1972年7月22日/出身地:兵庫県/出身大学:慶應義塾大学/血液型:O型/入社年:1995年

<担当番組>
バイキングMORE
ジャンクSPORTS(ナレーション)
なりゆき街道旅(ナレーション)

西岡孝洋(にしおか・たかひろ)プロフィール

西岡孝洋アナ (C)モデルプレス
西岡孝洋アナ (C)モデルプレス
生年月日:1976年2月13日/出身地:佐賀県/出身大学:慶應義塾大学/血液型:A型/入社年:1998年

<担当番組>
スポーツ中継(サッカー・フィギュアスケートなど)
めざまし8

井上清華(いのうえ・せいか)プロフィール

井上清華アナ (C)モデルプレス
井上清華アナ (C)モデルプレス
生年月日:1995年4月23日/出身地:福岡県/出身大学:青山学院大学/血液型:B型/入社年:2018年

<担当番組>
めざましテレビ
世界法廷ミステリー

「フジテレビ女性アナウンサーカレンダー2022~Unveiled~」

「フジテレビ女性アナウンサーカレンダー2022~Unveiled~」(C)フジテレビ
入社9年目の内田嶺衣奈アナ、三上真奈アナを筆頭に、後輩アナ全員が参加。総勢19人の女性アナが華やかに登場する。

今回プロデュースを担当したのは、入社7年目の小澤陽子&宮司愛海アナの同期コンビ。誕生日が同じ日で、共に今夏30歳を迎えた二人。新たなステージへと進む両アナが思い描く“働く女性の格好良さ&凛とした美しさ”を、ファッション誌「JJ」と共に表現した。

都内スタジオにて行われた撮影には、カレンダープロデュース初挑戦の2人も立ち会い、衣装やヘアメイクのチェック、カメラマンと写真の構図を念入りに打ち合わせするなど、細部までこだわり抜いた。爽やかな白い衣装に身を包んだ女性アナ19人の表紙をめくると、一変、中面はいつもとは異なる表情が映し出されたカレンダーになっている。

サブタイトルの『Unveiled』(=秘密などを明かす、初公開するという意)には、「これまで画面では見せなかったような表情や一面を見せたいという思いを込めた」と語った宮司アナ。小澤アナは「一人一人の秘めた魅力を引き出しながらおしゃれで洗練されたカレンダーに仕上がった」と自信を見せる。普段から同僚の働く姿や日々の葛藤を近くで見ている2人だからこそ引き出すことができたアナウンサーたちの表情に注目だ。

販売価格:2300円(税別)
発売日:10月12日(火)より全国書店にて発売中
販売場所:フジテレビショップ、フジテレビ公式通販サイト「フジテレビe!ショップ」、全国書店他
制作:光文社JJ編集部
撮影:佐々木大輔<SIGNO>

【Not Sponsored 記事】

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