モデルプレスのインタビューに応じた倖田來未(C)モデルプレス

倖田來未、20年間輝く秘訣&バラエティ出演で感じた変化「また新しい支持をいただけている」<「BEST~2000-2020~」インタビュー>

2021.12.09 19:00

デビュー20周年のアニバーサリーイヤーを締めくくる、キャリア初のオールタイムベストアルバム『BEST~2000-2020~』を自身のデビュー日でもある12月6日にリリースした倖田來未(39)。今回のインタビューでは、20年間常に第一線を走り続け、常に輝き続けられた理由に迫った。さらに今年、多くのテレビ番組に出演して、感じた変化とは?

  

倖田來未、初のオールタイムベストアルバム「BEST~2000-2020~」

倖田來未 初のオールタイムベストアルバム「BEST~2000-2020~」(提供写真)
倖田來未「100のコドク達へ」(提供写真)
デビュー曲「TAKE BACK」から、2020年にリリースされたデジタルシングル「XXKK(読み:ダブルエックスケー)」までの、100曲近いシングル楽曲を網羅した8CD+3Blu-rayの限定盤と、これまでのシングル曲の中からセレクトされた3CD+DVDの通常盤の2形態でリリース。

倖田來未の活動の歴史がコンプリートされた、すべての倖田來未ファンへ贈る最強のベストアルバムとなっている。

倖田來未、曲選びは「めちゃくちゃ辛い作業」ジャケ写のこだわりも語る

倖田來未(C)モデルプレス
― すごく豪華なベストアルバムが出来上がりましたね!

倖田:そうなんです!フォトブックレットの内容を変えているので、限定盤でも通常盤でも楽しんでもらえると思います。収録曲も結構考えたんですけど、それでも主要メンバー(曲)は入れました!

― 曲選びも大変だったのでは?

倖田:全部我が子のように可愛がっているので、スタッフさんから「どうしますか?」と聞かれても、「選べません」って。めちゃくちゃ辛い作業なので、私にはできませんでした。なので、制作のスタッフさんが、サブスクとかで公開されている曲や、過去の自分の軌跡になっているような曲を選んでくれました。

― 過去作品とリンクしていて、ジャケット写真もこだわりを感じました。

倖田:ベストアルバムが今回で4作目で、1作目だけはちょっと違うんですけど、2006年にセカンドをリリースしたとき、続編が続くとは思っていなくて。そのあとすぐに10周年ということで2010年にリリースしたとき、やるなら成長した私を見てもらおうと思って、同じ演出のジャケット写真になったんですけど、そこから10年が経って、原点に戻るというのも面白いかなと思って。やっぱり歳を重ねているので、不安なところもあるんですけど、自分自身を磨いていて、いい歳のとり方を目指して何年もやってきたので、ビジュアル面でも、素敵な歳のとり方だなと思ってもらえるようにトライしました。

― 等身大の倖田さんを感じられるジャケット写真ですね!

倖田:当時は20代だったんですけど、今回はリアルクローズを出したいなと思って。家では本当にこういうファッションをしていることがわかるようなスタイリングにしました。

― 再現度の高さにも驚きました。

倖田:同じスタジオですが、中がちょっと改装されていたので、同じようなセットを持ち込んで再現しました。フォトブックレットはソファやベッドに横たわるシーンがあるんですけど、前作とリンクさせているんです。比べて見ると、いろいろと面白い発見があると思います。

倖田來未、バラエティ番組出演で変化「また新しい支持をいただけている」

倖田來未(C)モデルプレス
― そしてデビュー20周年のアニバーサリーイヤーを締めくくるということで、今のお気持ちをお聞かせください。

倖田:コロナ禍ということもあって、思うように活動できなかったというのは若干ありましたが、トークショーを初めてトライしてみたり、YouTubeを始めてみたりと、いろいろトライできたなと思いました。ありがたいことにテレビのお話もいただき、ライブができない分、そういう形でファンのみなさまの前に出られる状況を作ってくださって本当に感謝しています。今思い返すと、なんだかんだバタバタしていた1年だったなと思いました。

― 今年は「ガキ使(ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日スペシャル!)」から始まって、バラエティ番組にもたくさん出演していたイメージがあります。

倖田:ガキ使から始まり、怒涛でしたね。ちょこちょこ(テレビの)収録に参加させてもらえているので、(テレビ出演は)まだまだ続きますよ!

― 先程コロナ禍ということもありとおっしゃっていましたが、バラエティ番組に出演しようと思ったきっかけはありますか?

倖田:20周年ということもあるんですけど、倖田來未といったら「キューティーハニー」で止まっている方がいるんじゃないのかなと思いました。当時はまだ20代で、今はもう39歳。みんなが思っている以上に時間も経っているし、音楽も人間性もプッシュアップしているので、そういうところを知らない方たちに改めて見てもらえるきっかけになればと思いました。私もみんなと同じように、家庭を持ったりして、みんなと同じように環境が変わって、今の私があります。バラエティ番組に出たいというより、テレビ越しでコミュニケーションを取れたらなと思いました。

― テレビ出演の反響はいかがですか?

倖田:ここ2年ぐらいは、ダンス関係の方や若い方たちから支持をいただいていたんですけど、テレビに出演することで、同世代の方からの反応があったんです。ダイエットサプリを出したこともあり、年齢を重ねると簡単に痩せられないということに共感してもらえたり、美しくい続けるってことが私の課題なんですけど、そういう悩みを持っている同世代の女性からの反響があり、また新しい支持をいただけているなと感じられて、すごく感謝しています。

― 変化を実感できたと?

倖田:そうですね。すごく変化を感じました。

倖田來未が輝き続ける理由とは

倖田來未(C)モデルプレス
― 20年間第一線を走り続けている倖田さん。輝き続けてこられた秘訣はあるのでしょうか?

倖田:やっぱりいい仲間に恵まれているからだと思います。いい意味で言いたいことも言える。あとは家族ができて最大の味方は旦那さんと思えるようになったことです。私の味方でいてくれる安心感があります。あと旦那さんも倖田來未らしくいてほしい、好きにやってほしいと言ってくれるので、お互いのスケジュールを合わせて、すごく手助けしながらやっているんです。仕事が忙しくても、早く帰らなくちゃ、(仕事が)押したらどうしようとか、そういう心配が一切いらなくて、助け合ってできていることも、自分らしくいられるのかもしれないです。

― 実際に美容面で気をつけていることはありますか?

倖田:まず始めることはココナッツウォーターを飲むこと。抗酸化作用があって、飲む美容液と言われているぐらい体にいいみたいです。やっぱり体がどうしても疲れやすくなっちゃって(笑)。今は基本的に水とココナッツウォーターをできるだけ飲むようにしています。

― よくなっていると感じられていますか?

倖田:心なしか肌の調子がよくなったのと、体の疲れが若干残らないような気がしています。

― ほかに食生活で気をつけていることはありますか?

倖田:3食食べすぎないようにしています。サプリを出させていただいているというのもあるのですが、朝はサプリで、昼は好きなものを食べて、夜は抑えめにする。でもどうしてもお腹が空いて、今日はお腹いっぱいに食べたいなと思ったら、麻婆豆腐をどんぶり一杯食べることもあります。麻婆豆腐って脂質はちょっとあるんですけど、すごく高タンパクで、私の身体作りには合っています。

― 今回のフォトブックレットでも肌見せカットもあり、変わらずキレイだなと思いました。

倖田:年齢を重ねると肌を見せればいいわけではないというふうに思うようになってきました。昔はやっぱり若かったので人のやらないことをやろうと、大胆に肌見せするファッションをしていましたね。

― スタイル面で気をつけたことはありますか?

倖田:今回正直、ノー運動なんですよね(笑)。コロナ禍でライブがないから、リハーサルもない。ということは運動する場所がなかったんです。最近は家でピラティスも全然できてなかったので、撮影の2週間前からちょっとストレッチをしたぐらいで、本当にノー運動で、食事でコントロールしました。

― それでこのスタイルはすごいです!

倖田:ありがとうございます!ダイエットしているときって口内炎とかができ出したら、ちょっと削りすぎだなって、ビタミンが不足しているんだなって思って調整しています。無理をしすぎてもよくないので、無理しない形でダイエットを続けています。

― 無理しないことも秘訣なんですね!

倖田:そうですね。私の性格なんですけど、人のためにやることが好きだから、私自身も倖田來未のためにやっているし、ファンのためにやっているのもあると思います。最終的に自分に返ってくるので、人のために頑張れる性格でよかったなと思います。自分のためだったら、ダイエットとかやりたくないもん(笑)。私、誰にも会わなかったら、太っていくので、スタイリストさんに「そろそろ絞ってきてください」って言われるんですよ(笑)

倖田來未、20年間大切にしてきたこと

倖田來未(C)モデルプレス
― 倖田さんに何年もインタビューさせていただくと、よく「自分らしさ」という言葉が出てきますが、この20年間大切にしてきたことや、モットーなどはあるのでしょうか?

倖田:自分自身の性格と、倖田來未の性格ってやっぱり違ったりするので、そこのバランスを取らなきゃって思っています。多分ほかの方も、お母さんの顔とキャリアウーマンの顔、2つの顔を持っている方もいらっしゃると思うんですけど、しんどいとき、じゃあやめておこうかではなく、目的を達成するために、これは必要か必要じゃないのか、選択していくと思います。私は遠回りするのが苦手なので、早くゴール(目標達成)するために、これは人に任せるのか、もう捨ててしまうのかを判断して、どっちの選択がいいのか、ゲームみたいな感じでやっています。感情論を持ち込むと、芯がブレブレになっちゃうので、目標達成するために、どうすればいいのかを判断しています。

あと、特にコロナ禍だとみなさんもストレスを抱えてしまって、体調に現れたりすることもあると思うんです。自分は大丈夫って思っていても実は大丈夫じゃない。新曲の「100のコドク達へ」という曲もそうなんですけど、こういう曲ばっかり書きたくなるんですよ。普段の倖田來未だったら、イエーイみたいな曲を書きたくなるので、ここ最近はちょっと精神的に疲れているのかなって。そういうときは、緊急事態宣言も解除されたので、沖縄に行ってリラックスしてきたんですけど、思いっきり休むことも大事なんだなと思うようにしています。

― 自分の中でスイッチのオンオフをやられているんですね。

倖田:ここ最近は意識してやっています。基本的には勝手にスイッチが入るんで、楽屋にいるときも本番10分前までいつも通りで、ステージで照明が当たった瞬間パーンって切り替わるんですけど、ちょっと疲れているときは意識的に変えないとダメだなって思っています。みんなにも無理はしてほしくないなって思っていて、このベストアルバムを聴いて、「あのときこうだったな」「このときあの人のことが好きだったな」「このときがむしゃらにやっていたな」とか、この20年の倖田來未の曲を聴きながら思い出してもらって、昔の自分をもう一回呼び覚まして、自分自身を見返してもらえたらいいなと思いました。

― これからの倖田さんの活躍も楽しみにしています!

倖田:頑張りたいと思います!コロナ禍を経験して思ったんですけど、倖田來未はきっと環境が変わっても、どれがベストでどうやったら新しいことができるのかってチーム一丸となって探して乗り越えられると思います。去年、今年とそれができたので、諦めず、探せばやるべきこがあるってことがわかりました。それが自分たちの糧にもなったので、これからどんなことがあっても、きっと邁進し続けるんじゃないのかなと。どんな環境でも、歌を作って、歌い続けることに対しては妥協せずにやっていきたいと思います!

― 今回もたくさんのお話ありがとうございました。

(modelpress編集部)

倖田來未(こうだ・くみ)プロフィール

倖田來未(C)モデルプレス
京都府出身。2000年「TAKE BACK」にてデビュー。以後数々のヒット曲を生み、ベストアルバムのダブルミリオンセールス、2度の東京ドーム公演、海外公演も開催するなど数多くの実績を残す。特にライブでの圧倒的な歌唱力、ダンスパフォーマンスは国内外から「Queen of live」と高い評価を得ている。自身の活動だけではなく国内外のアーティストとコラボレーションを積極的に行う中、写真集やフォトエッセイ等、アーティスト活動のみならずファッションアイコンとしても幅広い活動を行っている。

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