杉野遥亮、初舞台を糧に挑むヤンキー役「俳優としての自分のあり方がわかった」<「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」インタビュー>
女優の杉咲花が主演を務める10月6日スタートの日本テレビ系水曜ドラマ『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(毎週水曜よる10時~)に出演する俳優の杉野遥亮(26)。クランクイン前に行ったモデルプレスのインタビューでは、今回演じる黒川森生への憧れや、共演者への印象、自身の恋愛観を語ってくれたほか、今年6~7月に上演された初舞台が「俳優としての自分のあり方がわかった」と今後の俳優人生の糧になったことなどを明かしてくれた。
杉咲花主演「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」
原作は、WEB連載での閲覧数累計2,000万PVを突破した「ヤンキー君と白杖ガール」(うおやま/KADOKAWA)。勝ち気だけど恋には臆病な盲学校の女の子と、喧嘩上等だけど根は純粋なヤンキー。ある日出会ってしまった運命の2人の笑って泣けて時々ハッとする、新世代ラブコメディー。光と色がぼんやりわかる程度の弱視の盲学校生・赤座ユキコを杉咲が、喧嘩っ早いけど純粋な不良少年の黒川森生を杉野が演じるほか、鈴木、奈緒、岸谷五朗、田辺桃子、細田佳央太らも出演する。
杉野遥亮、初のヤンキー役の心境
― まずは黒川森生という役をどのように捉えたのか教えてください。杉野:ヒーローだなと思いました。原作を読むとそのピュアさやストレートな性格が伝わってきて、森生と関わることで周りの人たちが変わりたいと思えるような、生きているだけで周りに影響を与えていくような人だなと思いました。
― 初めてのヤンキー役ですが、聞いたときはどう思いましたか?
杉野:今回演じるにあたって、ヤンキー役ということに囚われたりはしていません。それよりもユキコと出会ってからの森生ってすごく魅力的だなと、僕はそっちに目がいってしまいました。
― 役作りはどんなことをしましたか?
杉野:特殊メイクで顔に傷をつけることしか、予め決まっていません。本読みリハーサルがあったのですが、みなさんがどのように演じるのか事前に感じることができたので、クランクインまでに森生の内側を丁寧に作っていこうと思います。
杉野遥亮、森生への憧れ「めっちゃかっこいい」
― 解禁時、森生と同じく「僕もピュアな面を持っている」とコメントされていましたが、具体的にどのようなところが自分と森生が似ていると感じるのでしょうか?杉野:ピュアと言ったもののなんだろう…(笑)。森生みたいになりたいという気持ちがあるんですよ。森生は目の前の人の言葉に純粋に一喜一憂するのですが、自分にもそういうところがあるなと思いました。
― 森生に憧れている部分があるのでしょうか?
杉野:めっちゃかっこいいなと思っています。自分のことを偏見なしに見ているし、自分の軸にしっかり沿って生きているところが素敵だなと思いました。人の意見で動くよりも、自分の信念で動く、自分が感じたまま動く人の方が、今の時代すごく求められているのかなと思っていて、そういう風に生きている森生は素敵だと思います。
杉野遥亮、杉咲花&鈴木伸之の印象を語る
― 実際にお会いして、杉咲さんとお話したときの印象も教えてください。杉野:いい意味で肝がしっかり据わっている人だなと思いました。まだまだわからない部分の方が多いので、これから3ヶ月の撮影の中で知っていけたらと思います。
― まだそこまで深いお話はできておらず?
杉野:できていないのですが、一緒に取材をさせてもらったとき、こういうことを考えているんだなと思いました。
― 森生のライバルでヤンキー・金沢獅子王役を演じる鈴木伸之さんとは、今作についてなにかお話されましたか?
杉野:この前、本読みリハーサルでお会いしたのと、『東京リベンジャーズ』の舞台挨拶時に少し会ったくらいで、まだ深くお話はできていません。でも、本読みでみんながまだどんな演技するのかを探っている中、森生に「今日で蹴りつけるぞ」というセリフがあるのですが、そのときに思いっきり明るく言ってくれたんですよ。まだみんなが探っている雰囲気をパーンってぶち壊してくれて、すごく感謝していますし、好きです(笑)
― 『東京リベンジャーズ』では共演シーンがなかったものの、やはり安心感があるんですね!
杉野:ありますね!あと、身長が高いので、安心です(笑)
杉野遥亮、恋愛シーンの共感は?恋愛観を明かす
― 今回はラブコメ作品で、森生は一瞬で恋に落ちてしまう役とのことですが、恋愛部分でご自身と共感するところはありますか?杉野:森生のようにストレートな行動をとるタイプというよりは、恥ずかしくなっちゃって、中々好きな人の前では動けないかもしれないです。
― ちょっと奥手な部分があるんですかね!?
杉野:好きな人に対しては、相手にどう思われているのか、すごく気にしちゃいます。
― 最近“一瞬で恋に落ちた”と思ったことはありますか?
杉野:うーん…立体になっているマスクかな(笑)。つけたただけで、好きになっちゃいました。そういうのしかないですよ(笑)
― そうなんですね(笑)。趣味とかも全然なく?
杉野:全然ないです。毎日生きるだけで精一杯(笑)。撮影して家に帰って、自分と向き合って、台本を読んでいると、あっという間に時間が過ぎていくので…。
― 家にいる時間は台本を読んでいることが多いんですか?
杉野:台本を読むこともですが、ボーッとしながら自分に問いかけてみたり、友達と電話したり、家族と会話したり、本当にそれくらいしかやっていないです。
杉野遥亮、初舞台を糧にして…「俳優としての自分のあり方がわかった」
― 家にいるときはじっくり台本を読んでいるとのことですが、今回の台本を読んだときはどう思いましたか?杉野:どう役作りしようかなと考えながら読んでいました。漫画を読んでイメージする森生と、台本を読んでイメージする森生を、できるだけ違和感ないように繋げるにはどうすればいいんだろと考えています。自分が1番しっくりくる形や感情を探しています。
― 頭で考えながら読み進めて、役作りしていっている段階なんですかね?
杉野:これまでと考え方が変わって、舞台(「夜への長い旅路」/2021年6~7月上演)を経験してから、役をより追求するようになったり、役の感情を深堀りしていくことが大事だなと思うようになりました。舞台で新しく培ったいろんなものを、これからも俳優として取り組んでいきたいなと思っています。
― 俳優としての考え方をいい意味で変えることができた舞台だったんですね!?
杉野:幅が広がったなと思いました。俳優としての自分のあり方がわかったような気がします。すごくシンプルになったと思います。
― その自分のあり方とは?
杉野:今までは周りを見ながら、こういう風に表情を作っていけばいいのかなと考えていた部分があったのですが、それを一回全部削ぎ落として、自分がその役の感情にどれだけ寄り添えるのかを考えるようになりました。それから、もし気になった話し方や口調があったら、あとから変えていけばいいのかなって、先に感情を深堀りしていき、ほかの共演者の方がどんな風に演技をするのか想像して役作りするようになりました。
― 舞台でいろんなことを経験し、吸収したことで、『恋です!』では俳優として新たな一面が見られそうですね!
杉野:どうなんだろう…。舞台って人というのがすごくリアルに浮いて出てくるので、そこはわかりやすい部分なのかなと思ったのですが、今回は漫画で描かれているセリフを立体的にしていくためには、やっぱりバックボーンがすごく大事になってくるので、そういった描かれていない部分を共有することの難さも最近感じています。なので、役が自分の中にちゃんと入って来たとき、やっとセリフも自然に言えるようになるんだろうなと思います。
杉野遥亮、視聴者にメッセージ「心に火を灯すことができる」
― 『恋です!』を楽しみにしている視聴者の方へのメッセージをお願いします。杉野:見ていただいた方の心に火を灯すことができるのではないのかな、ホッとできる温かいものをお届けできるのではないのかなと思っています。僕自身、初恋ってこうだったな、ピュアな恋ってこうだったな、人との繋がりって大事だなとか、自分らしく生きるってなんだろう、普通ってなんだろうと考えさせられました。みなさんもそういう大切なことを自然と感じられる作品になると思います。
― 初恋を思い出したりもしたんですね!
杉野:初めての恋って大人になるにつれて、感覚を忘れてしまうというか…好きな人と目が合うだけでドキドキするみたいな感情って薄れていってしまうと思います。でもそれって本物の恋だなって、大事だなって再確認することができました。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」第1話あらすじ
盲学校高等部に通う赤座ユキコ(杉咲花)は、おっちょこちょいなカメラマンの父・誠二(岸谷五朗)と、心配性なネイリストの姉・イズミ(奈緒)との3人暮らし。色と光がぼんやりわかる程度の弱視のユキコは、その日、いつものように白杖をついて学校へと急いでいた。しかし、朝からツイていないこと続きで時間は遅刻寸前。そんな日に限って、点字ブロックの上で話し込む男たちに遭遇してしまう。何やら物騒な会話を交わす男たちに、どいて欲しいと頼むユキコだが、相手は地元でも有名な札付きのワル『黒ヒョウのモリ』ことヤンキーの黒川森生(杉野遥亮)と、その仲間・花男(戸塚純貴)と草介(堀夏喜)だった……!そんな中、白杖を掴まれて、反射的に蹴り上げたユキコの足が、偶然にも森生の股間にヒットしてしまう!悶え苦しむ森生を心配し、よく見ようと覗き込むユキコ。だが、その瞬間、ユキコの顔の近さに驚いた森生は、恥ずかしさから思わずフリーズ!森生の中で“何か”が始まる!その日以来、なぜかユキコの通学路で待ち伏せするようになった森生。謎のアプローチに戸惑うユキコを、盲学校のクラスメイトの空(田辺桃子)と青野(細田佳央太)は「一目惚れだ」と冷やかすが……。
一方、花男と草介の前には、森生のライバル・獅子王(鈴木伸之)が現れる。森生との因縁の喧嘩対決に決着をつけようと宣戦布告する獅子王。しかし、いつもは喧嘩っ早いはずの森生は、その話を聞いても心ここに在らずで……。森生の異変に気付いた行きつけの喫茶店店主・茜(ファーストサマーウイカ)は、「それが、『恋』だよ」と森生に告げる。その日の夕方、森生は下校するユキコを再び待ち伏せて……。
純粋すぎるヤンキー・森生と、ある理由で恋に臆病になっているユキコ。全く違う世界に生きてきた2人が出会った時、想像もしていなかったラブストーリーが始まる!
杉野遥亮(すぎのようすけ)プロフィール
1995年9月18日生まれ、千葉県出身。第12回 FINEBOYS 専属モデルオーディショングランプリを経て、トップコートに所属。映画「キセキ ―あの日のソビト―」(2017年)で俳優デビュー。その後、ドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」(TBS系/2018年)、「スカム」(MBS・TBS系/2019年)、「ハケンの品格」(日本テレビ系/2020年)、「僕の姉ちゃん」(Amazon Prime Video/2022年にテレビ東京にて放送予定)、映画「羊とオオカミの恋と殺人」(2019年)、「水上のフライト」(2020年)、「東京リベンジャーズ」(2021年)など多彩な作品で活躍。もっと詳しくみる
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