「ドラゴン桜」志田彩良「涙が溢れました」忘れられない阿部寛との撮影・東大専科クラスメイトの“絆”を語る<モデルプレスインタビュー>
2021.06.20 19:00
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TBS系日曜劇場「ドラゴン桜」(毎週日曜よる9時~)で東大専科の生徒・小杉麻里役を好演中の志田彩良(21)。麻里は、学園文系トップの秀才だが、第6話で受験しない理由が明らかに。本当は受験したい麻里のために東大専科メンバーが奔走するシーンは大きな反響を呼んだ。インタビューでは、その第6話の撮影や、阿部寛演じる桜木先生とのシーンで「涙が溢れました」というエピソード、東大専科のクラスメイトとの絆を感じた瞬間など、「ドラゴン桜」撮影現場の裏側をたっぷりと語ってもらった。
阿部寛主演「ドラゴン桜」
本作は、週刊漫画誌「モーニング」(講談社)にて2018年から人気連載中の三田紀房による「ドラゴン桜2」が原作。2005年に放送された前作ドラマの原作である「ドラゴン桜」(2003年~2007年連載/講談社)の15年後を描く続編だが、今作は今の時代の日曜劇場でやるべきエッセンスを取り入れたドラマオリジナルのストーリーが展開されている。
阿部演じる桜木建二がかつて受け持った「東大クラス」の教え子・水野直美役の長澤まさみをはじめ、東大合格を目指す“東大専科”の生徒役に志田のほか、高橋海人(※「高」は正式には「はしごだか」)、南沙良、平手友梨奈、加藤清史郎、鈴鹿央士、細田佳央太などが出演する。
志田彩良、第6話の反響を語る…撮影は「専科のみんなにも助けられた」
― たくさんの反響が届いていると思いますが、ご自身ではなにか実感されていますか?志田:わかりやすいところで言うと、インスタのフォロワー数が放送前と比べたら、かなり増えており、そこで実感することはあります。普段は友達から「見たよ」って言われることがあまりないのですが、6話が放送された後、「すごいよかった」という連絡が家族や友達からたくさんきて嬉しかったです。
― インスタのフォロワー数はどれくらい増えたのでしょうか?
志田:2万人くらいだったが、今7万2000人くらいになりました。(※取材時)
― 5万人以上増えたんですね!
志田:そうです!自分でもびっくりしています!
― やはり第6話(父親からDVを受けている麻里のために東大専科メンバーが奔走する回)の反響がすごかったですか?
志田:そうですね!5話も常に一緒にいる健太くんの回だったので、麻里も常に登場していて、反響も大きかったのですが、6話で一気に感情を爆発させていたので、そこでたくさんの反響をいただきました。
― 第6話で麻里が涙を流すシーンは、すごく印象的でした。撮影はいかがでしたか?
志田:その撮影は2日間にわけて撮影したのですが、感情の繋がりがすごく難しくて。阿部さんや長澤さんはもちろんですけど、専科のみんなにも助けられた撮影でした。あのシーンがすごく集中して挑んだシーンになりました。
志田彩良、オーディションで麻里役に抜擢&役作りを明かす
― 本日はじめて志田さんとお会いして、麻里とは全然イメージが違うなと思いました!志田:かなり言われます(笑)。それこそ、取材していただく方みなさんに言われますし、共演者のみんなからも「1番違うよね」って言われます(笑)
― 撮影に入るときのスイッチがあるんですか?
志田:頑張って切り替えています(笑)。でも専科のメンバーみんなも、役と普段の印象が違う子が多いので、みんなが切り替えているのを見て、自分も自然と切り替えられています。
― 専科のみなさんも普段とは全然印象が違うんですか?
志田:藤井役の鈴鹿央士くんも全然違うんですよ。普段はすっごくほんわかした方ですけど、藤井になった瞬間にすっごく嫌な人に変貌するので、凄いんです。高橋海人くんも普段柔らかい天然な感じなんですけど、カメラが回ると一気にかっこいい瀬戸くんになります。
― 今回の役はオーディションで勝ち取ったそうですが、オーディションはいかがでしたか?
志田:今までで1番出演したいと思ったんじゃないのかなってくらい、すごく強い思いで挑んだオーディションで、マネージャーさんとも「絶対に決めようね!」って話してから会場に向かいました。でも、終わったあとは「もし決まらなかったらどうしよう」って毎日不安で、結果が来るまで眠れない日もありました。なので、受かったときは嬉しかったです!
― 受けている最中に「これはいける!」という自信みたいなものはありましたか?
志田:それが全くなくて…。最終オーディションではいろんなパターンのお芝居をさせていただいたんですが、本当に自信がありませんでした。今までのオーディションは「これはいけたかもしれない」と思ったときは受かっていたことが多かったんですけど、ドラゴン桜に関しては全くわからなくて、「大丈夫だったかな?」「もうちょっとこうした方がよかったかな?」って不安ばかりでした。
― 会場の雰囲気もいつもとは違うように感じましたか?
志田:違いましたね!空気感や緊張感がすごく漂っていて、今までの人生で1番緊張したかもしれないってくらい緊張しました。
― 決まったときはどんな心境でしたか?
志田:もちろん嬉しかったのですが、なかなか実感が沸かなくて「本当に自分が日曜劇場に出れるのかな?」って不思議な気持ちでした。その後、台本をいただいて、みなさんと読み合わせをさせていただいたり、制作発表があったりと、いろいろと進んでいく中で少しずつ実感が沸いてきました。
― 役作りで減量もされたそうですが…
志田:麻里は細いイメージがあったので、今の自分のままだとイメージとはちょっと違うなと思って、家族の問題とかが解決する6話まで痩せようと思って6kg減量しました。7話からは大食いキャラになるので(笑)
― どのように痩せたのでしょうか?
志田:なるべく階段を使うようにしたり、普段すごく食べるので量を減らしたり。食べ物を見ると食べたくなっちゃうので、家ではリビングに行かず、自分の部屋に籠もって映画を観たりして、紛らわしていました。でもある程度食べないと健康的にもよくないので、野菜を食べたり、はまっていたフルーツ入りサラダを食べたり、それでお腹を満たしていました。
― どのくらいの期間で6kg痩せたのでしょうか?
志田:2~3週間で痩せました!
― すごいですね!
志田:もともと増えたり、減ったりしやすい体質なので、普段の食べる量を減らしたら自然と痩せていきました。増えるのもあっという間なので、今すごく怖いんです(笑)
― 現在は戻られたんですか?
志田:少しずつ戻りだしています。今は気にせず食べています。
― 麻里に共感できるところはありますか?
志田:本当に私自身とは真逆というくらい性格も人間関係も、家族環境も違うんですけど、最近麻里は大食いキャラになって、私も高校時代に大盛りラーメンにご飯をつけたり、ハンバーガーを何個も食べていたりしたので(笑)、初めて共通点を見つけられた気がします。
― 模擬試験のときのお弁当は豪華でしたね!
志田:あのシーンは幸せでした(笑)。カメラが回っていないところでもパクパク食べていました。
― 志田さんは勉強は好きでしたか?
志田:苦手でしたね。麻里のように好きにはなれませんでした。テスト前とか、自分のモチベーションを上げるために新しい文房具を買い集めて、なんとか勉強する気を起こしていました。勉強に関しては割と菜緒ちゃんタイプかもしれないです(笑)
志田彩良、印象に残っている阿部寛の台詞に「涙が溢れました」
― 桜木先生役の阿部さんの台詞が「毎回刺さる」と話題になっていますが、志田さん自身が印象に残っている台詞はありますか?志田:たくさんありますが、1番は5話の海のシーンです。健太と桜木先生が言い合っているシーンは現場で聞いていてグッとくるものがすごくあって。「いらない命なんかないんだよ」というセリフです。あのシーンは泣いちゃいけないと思って必死に堪えていたんですけど、涙が溢れました。響かない台詞がないってくらい毎回響く言葉があります。
― カメラが回っていないときの阿部さんはどんな印象ですか?
志田:阿部さんは甘いものが大好きで、甘いものを食べていらっしゃるイメージがあります(笑)。そういうギャップが素敵な方だなと思いました。
― 普段から東大専科メンバーとコミュニケーションをとられているのでしょうか?
志田:阿部さんも長澤さんもすごくコミュニケーションをとってくださって、昨日は私の走り方について話をしていました!
― 走り方!?
志田:「どうやったらいい走り方ができますかね?」という話をしています(笑)
― 演技の話をすることもありますか?
志田:あります!この間は、専科のみんなで話し合うことがあって、みんな迷っている時期があって、そのとき長澤さんが「みんな迷っているみたいだけど大丈夫?」って声をかけてくださいました。
― みんなで作り上げている感じがしますね!
志田:キャストのみなさんもですが、スタッフさんもすごく考えてくださるんです。「どうしようかな?」と悩んでいたシーンで監督に相談することもあるのですが、プロデューサーさんもすごく的確にアドバイスをくださるので、本当にありがたい環境でお芝居をさせていただいているなと感じます。
― 志田さんが1つだけ印象に残っている麻里の撮影を挙げるとしたら、どのシーンになりますか?
志田:父親からビンタされるシーンはすごい印象に残っていますね!初めてそういうシーンを撮りました。今までビンタされたことがないので、ちょっとワクワクしていました(笑)
― 撮影はどんな雰囲気でしたか?
志田:父親役の迫田(孝也)さんがすっごく優しい方で、カットがかかった瞬間、「本当にごめんね」みたいな優しい空気が流れていました。
志田彩良、東大専科メンバーとの“絆”「すごく刺激を受けた」
― 専科メンバーとの撮影も残りわずかだと思いますが、クラスメイトという絆を感じられた瞬間はありましたか?志田:日に日に絆が増していっていると思います!はじめの頃はみんなで他愛もない話をすることが多かったのですが、最近は芝居や現場のことを話すようになってきて、みんなの熱量もどんどん上がっているので、すごく刺激を受けて自分ももっと頑張らないとと思うようになりました。
― 仕事の話を自然とみんなと話すようになっているんですね!
志田:なんとなくみんなで集まって、そういう話しに自然となったりしています。
― 東大専科の生徒役のみなさんの一人一人の印象もお聞きしたいのですが、まずは高橋海人さんからお願いします。
志田:面白い人ですが、何か熱いものを持っている方だなと感じます。お芝居をされるだけでなく、グループ活動もされていることもあって、専科の中だとリーダー的存在で、みんなの輪を作ってくれています。ムードメーカーでもあるんですけど、パキッとする空気を作ってくれ、尊敬するところがたくさんあります!
― 1番最年少の南沙良さんは?
志田:沙良ちゃんは役と普段が全然違うんですよ。普段はすっごく大人しいんですけど、役になるとすごく明るい菜緒ちゃんを演じていて本当にすごいなと感じます。はじめの頃はお話する機会が少なくて、なかなか話せなかったんですけど、最近はいろいろと話しをするようになって、甘えん坊さん的な一面もあって可愛いなって、猫みたいな子なんです(笑)
― 平手友梨奈さんは?
志田:平手ちゃんはすごいオーラを持っている方です。お芝居もそうですが、普段からの立ち姿もすごく素敵で人として魅力的な方だなと思いました。あっち向いてホイをするお茶目な一面も感じられました。
― 南さんも平手さんもはじめの頃と比べると話す機会が増えてきたんですね!
志田:そうですね!はじめの頃は沙良ちゃんや平手ちゃんとも絡むシーンがなかったので、なかなかお話する機会がなかったんです。でも最近は専科の教室でみんなで集まるようになって、みんなで指ゲームをしたり、少しずつ打ち解けて、1つになっている感じがします!
― 加藤清史郎さんはいかがですか?
志田:すっごく紳士的な方で、ちょっと疲れている子がいたりすると、その子に話しかけて元気づけているんです。あと私がすごく好きなお菓子があるんですけど、それが現場になくなっちゃって清史郎くんが1個だけ持っていたとき、「いいな~」って思いながら見ていたら「食べる?」ってくれて(笑)。年下なんですけど、優しいなって思いました!
― すごく優しい方ですね!
志田:私が見すぎたんですかね(笑)。そういう紳士的な一面がたくさんあるんです!
― 鈴鹿央士さんは?
志田:央士くんとは今回で2回目の共演になるんですけど、前よりも深い話をお互いするようになりました。戦友というか良い関係を築けている感じがします。お芝居の話を央士くんと細田佳央太くんと3人ですることもあるんですけど、前回共演したときよりも央士くんの深いところを知れたというか、すごくいろいろなことを考えている方だなと思いました。
― 戦友ということは、刺激を受けることも多いのでしょうか?
志田:かなり受けてますね。迷ったとき央士くんに「今のシーン大丈夫だったかな?」と聞くことが多いです。それに対して刺激を受けるアドバイスをしてもらっています。
― 1番共演シーンの多い細田佳央太さんは?
志田:佳央太くんは1番私の変化に気づいてくれるなって思っていて、迷っていたら言わなくてもわかってくれているというか「大丈夫?」って声かけてくれるんです。あと、私が「やっぱりお芝居って難しいな」と言っていると、「大丈夫だよ!今のところ良かったよ!」とか元気づけてくれることが多くて。特に6話の大事なシーンの前も「この後不安だなー」って言っていたら「絶対大丈夫だよ!」って元気づけてくれたんです。いつも私に自信をつけてくれる方です。
― そのおかげもあり、あの感動的なシーンが誕生したんですね!
志田:みなさんのおかげですが、佳央太くんには本当に助けてもらいました!
― この専科メンバーの中で最初のイメージと1番印象が変わった人はいますか?
志田:南沙良ちゃんですかね。はじめの頃は大人しい女の子というイメージだったんですけど、最近は笑っている姿もよく見かけます。本当に笑顔が素敵な方です。最近は菜緒ちゃんに近づいている気がします!
― みんな本当のクラスメイトって感じが伝わってきます!
志田:そうですね!本当に尊敬する方たちばかりです。
志田彩良、女優として成長「新しい感情に出会えた」
― 志田さんにとって「ドラゴン桜」は、女優人生の中でも大きな作品となったと思いますが、女優としての成長や得られたものはありますか?志田:本当にたくさんのものを毎日吸収させていただきました。これからの自分にとって本当に大切な作品になるんだろうなという思いが日々強くなっています。みんなから受ける刺激もですが、先輩方のお芝居を間近で見て、毎日いろんなことを吸収させてもらいました。役としても今までに演じたことがなくて、新しい感情に出会うこともできましたし、自分の引き出しを増やせることができました。
― 今回の経験を通して、次に挑戦してみたいことはありますか?
志田:今までわりと明るい役をやったことがなくて、いつもなにかを抱えているんです(笑)。自分とは違う役を演じることが多かったので、普段の自分に近い明るい役や狂気的な役にも挑戦してみたいなって思います。
志田彩良、夢を叶える秘訣を語る
― 夢を追いかけているモデルプレス読者に向けて、夢を叶える秘訣を教えてください。志田:私もまだ叶え途中なので、逆に知りたいくらいなのですが、やはり私自身が思うのは夢って少し遠いものに感じてしまうので、1つ1つ近い目標を立てていき、それを1つずつクリアしていくと、それが夢に繋がっていくのかなと思っているので、常に目標を立てるようにしています。「今の自分にはこれが足りないから、この目標を立てて、ここに向かって頑張ろう!」と思うようにしています。
― 挫折しそうになることもあると思います。そのときはどうしますか?
志田:誰かに相談したり、話すことを大事にしています。以前は自分の中で処理して自分の中で解決することが多かったんですけど、誰かに話して自分とは違う意見をもらうことで「そういう考え方もあるんだな」って気づかされたり、誰かに話すことは大事なんだなと思うようになりました。
― たくさんのお話ありがとうございました!
(modelpress編集部)
日曜劇場「ドラゴン桜」9話あらすじ
大学入学共通テストまでのカウントダウンが始まった。今までに招へいした特別講師陣たちと試験に向け追い込みに入っている生徒たちに、桜木(阿部寛)はいよいよ共通テストの出願書を渡す。そこで決意の表情を見せる専科メンバーに、桜木は「共通テストの心構え5か条」を授ける。そして迎える共通テスト本番。6回の模試を乗り越えてきた瀬戸(高橋海人)をはじめとする、東大専科の生徒たちの決戦の時が来た。しかし、彼らをただならぬ緊張とプレッシャーが襲う。共通テストを終えた瀬戸に襲いかかる試練…藤井(鈴鹿央士)の決断とは!?
一方、水野(長澤まさみ)は弁護士として、学園の売却を阻止する方法を必死に探っていた。学園の先代と直接対決を迎える桜木たち。さらに、桜木・水野に襲いかかる驚愕の真実が…。
志田彩良(しださら)プロフィール
1997年7月28日生まれ、神奈川県出身。ファッション誌「ピチレモン」の専属モデルを経て、女優デビューしTBS系ドラマ「チア☆ダン」(2018)など数多くのドラマで活躍。今クールは「ドラゴン桜」のほか、テレビ東京系木ドラ25「ゆるキャン△2」(毎週木曜深夜0時30分~)にも出演していた。
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