内田理央(C)モデルプレス

<内田理央インタビュー>グラビアの固定概念に抗った10年間 「コンプレックスだらけ」の自分を愛せるようになった理由とは

2021.06.10 08:00

モデルで女優の内田理央(うちだ・りお/29)が6月23日、約5年ぶりとなるグラビア写真集「PEACH GIRL」を発売する。「グラビアは男性が楽しむもの」という固定概念への抵抗、見せるのが嫌だったというコンプレックスも愛せるようになった理由―――2010年のデビュー当時からグラビアの第一線を走ってきた彼女が、“20代ラスト”の同作に込めた想いとは。

  

20代ラストグラビア「PEACH GIRL」

内田理央写真集「PEACH GIRL」通常盤カバー/撮影:三瓶康友(提供写真)
内田理央写真集「PEACH GIRL」/撮影:三瓶康友(提供写真)
“幼馴染”をテーマに撮影を開始したものの、あまりの脱ぎっぷりに“ガールフレンド”という表現に変更したという同作。ひじおっぱい・Oバック・袋とじ…など見どころたっぷりで、おしり総ページ数は30ページ以上に及ぶ。

“レトロえっち”な世界観を内田らしく仕上げ、タイトルはぷりっぷりの桃尻カットをこれでもかと詰め込んだ同作にふさわしい「PEACH GIRL」に。彼女が数年前から考えていたというアイデアがたっぷり盛り込まれ、性別問わずキュンとする1冊となっている。

今回は、内田自身が「脱ぎすぎ注意」とコメントした同作の見どころはもちろん、多彩に活躍する彼女にとってのグラビアの存在について語ってもらった。

内田理央「たっぷりおしりが載っています」

内田理央(C)モデルプレス
― 今回、5年ぶりの写真集ですが、撮影してみていかがでしたか?

内田:自分のアイデアをすごくたくさん盛り込ませていただいて、お気に入りの1冊になりました。

― 5年前との違いは感じましたか?

内田:やっぱり、自分自身が自然と大人になっていました。前回は「大人っぽく撮影しよう」と黒のランジェリーなどを着てちょっと背伸びしたものになっていたのですが、逆に今回は20代最後ということもあり、自分がやりたいぷりぷりっとした可愛い写真集にしました。

― 撮影の中で特に印象に残ってるエピソードがあれば教えてください。

内田:もともとは“幼馴染”というテーマを設定して作戦会議を重ねていたんですが、撮り始めたら「幼馴染ってこんなに脱がなくない?」となって(笑)。“ガールフレンド”という表現になりました。

内田理央写真集「PEACH GIRL」セブンネット限定カバー/撮影:三瓶康友(提供写真)
内田理央写真集「PEACH GIRL」/撮影:三瓶康友(提供写真)
― 今回は“おしり総ページ数30ページ以上”とのことですが、特にお気に入りのおしりカットはありますか?

内田:おしりの部分がハート型にくり抜かれているランジェリーを着たカットがあるのですが、それはタイトルの「PEACH GIRL」にもすごくぴったりだなと思っています。また“エロ”と“可愛い”の中間というか、エロすぎない感じもすごくお気に入りです。

今回“おしり総ページ数30ページ以上”なのに、まさかの表紙におしりが写っていないんですよね(笑)。でも、中には本当にたっぷりおしりが載っています!

内田理央写真集「PEACH GIRL」/撮影:三瓶康友(提供写真)
― “ひじおっぱい”もすごく注目を集めていました。これはご自身で考案されたんですか?

内田:スタッフさんと一緒に考えました。私は胸がコンプレックスで、あまり自信がないんです。だからおしりを推してきたのですが、今回は「だったらトリックアート的なものを作ろう!」という感じで始まりました。

― では、写真集の見どころを教えてください。

内田:性別関係なく楽しんでいただけるものに出来るようこだわりました。バランスを取るのはすごく難しかったのですが、キュンとするようなカットが散りばめられているので、グラビア好きな方はもちろん、普段グラビアを見ないという方にもぜひ手に取っていただきたいです。

「グラビア=男性が楽しむ」に抗ってきた10年

内田理央(C)モデルプレス
― 内田さんはデビュー時の2010年からずっとグラビアをやられていますが、デビュー当初と現在でグラビアへの思いに変化はありましたか?

内田:当時はよく分からず、本当に見よう見まねでやっていたんです。グラビアは、女優になるためのステップアップに必要な登竜門のようなイメージでした。ですが、今は全然そういう風には思っていなくて。グラビアは自分自身を可愛く綺麗に見せるためのもので、服や風景ではなく自分を素敵に撮っていただけるので、すごく贅沢なものだと感じています。

― 内田さんにとってグラビアとはどのような存在ですか?

内田:原点がグラビアだったので、ホームです。この写真集でやり切ったので次があるかは分からないですが、これから先アイデアが生まれたら、また挑戦したいと思っています。

― 今回の写真集は性別関係なく楽しめるものになっているとおっしゃっていましたが、実際に、今は昔に比べて女性もグラビアを楽しむ時代になってきているかと思います。内田さんも、その変化を感じていらっしゃいますか?

内田:はい、感じています。私が始めた時は、まだやっぱり「グラビアは男性のもの」「男性が楽しむもの」という感じがすごく強くありました。ですが私は、当時からそこに抗うかのように女の子も好きになってくれるものを目指していました。なので、今やっとそのような時代になってとても嬉しいですし、やってきて良かったなと思います。

内田理央、スタイルキープ&スキンケアのポイントは「こまめに」

内田理央(C)モデルプレス
― ここからは、美容についてもお聞きできればと思います。まずは、女性も憧れるスタイルをお持ちの内田さんのスタイルキープ法を教えてください。

内田:私は、ストイックにダイエットするのが本当に苦手なんです。例えば5kg太ってしまったら、その後に5kg痩せるためにはめっちゃストイックにダイエットをしなきゃいけないから大変じゃないですか。ですが、1kg太って1kg痩せるのだったら1週間ぐらいで調整が出来るので、なるべくミニマムに調整するように毎日コツコツ気をつけています。

― では、体重はこまめに測られているんですか?

内田:いえ、体重計は家にないです(笑)。「ずっと履いていたデニムがキツくなってきたから、ちょっとご飯気を付けよう」とか、「今日は疲れてるからラーメン行っちゃえ!」となっても、次の日には「昨日食べたから今日はちょっと気を付けよう」とか、そのように調整しています。

― 体重よりも見た目重視ということなんですね。

内田:はい、完全に見た目と感覚です。だからそのためには、自分の体と向き合ったり、触ったり、鏡で見たりすることが大切だと思います。

― 運動やストレッチはされていますか?

内田:ストレッチとマッサージは毎日していますが、運動はすごく苦手なのでやっていないです(笑)。普段はジムにも行っていないですが、今回の写真集の撮影の時は1~2ヶ月前からジムに行って、筋肉をつけるのではなくウエストとおしりだけトレーニングを続けました。

― スキンケアでこだわりはありますか?

内田:化粧水などはケチケチ使わないこと(笑)。たっぷり塗ってます。使っているものは、オイル・化粧水・乳液・クリーム・日焼け止めぐらいです。特別なことというよりかは「クレンジングせずに寝ちゃったという日を作らない」とか「乾燥している時間を作らない」とか細かなことを注意しています。

コンプレックスまで愛せるようになった理由

内田理央写真集「PEACH GIRL」/撮影:三瓶康友(提供写真)
― 先程「胸がコンプレックス」というお話もありましたが、そのようなコンプレックスも見せられるようになった、愛せるようになったきっかけは何だったのでしょうか?

内田:今はこんなにおしりを出していますが(笑)、もともとはおしりもすごく大嫌いな部分でコンプレックスだらけだったんです。自分の笑顔も嫌いだったのでカメラの前で笑うことも出来なくて。ですが「結局変えられないものは変えられない」と思うようになってからはすごく心が楽になりました。「じゃあ変えられないものをどう見せるか」「どう好きになるか」という考え方にシフトしたんです。

具体的な経験があったというよりは、途中から「あ、これはしょうがないんだ」って思うようになったかも。どんなに嫌いでも脚の長さは変えられないし、だったらそこから好きになる努力をしようと思って、私は見せ方を研究するようになりました。

― そんな内田さん一押しのスタイルが良く見えるポーズやアングルがあれば教えて下さい。

内田:例えばお腹が気になる方だったら、手をあげると少し痩せて見えます。手をあげて、お腹をまっすぐに伸ばして片足をあげるのがオススメです。脚を長く見せたい場合には、下から煽って撮ってもらって脚を斜め前に出したり、逆にもうジャンプしちゃったりするのも良いと思います。

― それは、ご自身で色々試されていく中で見つけたのでしょうか?

内田:はい。コンプレックスは人それぞれだと思いますが、普通に撮ったらやはり長さや形が気になってしまうので、撮影の時にはそれが少しでも緩和されて楽しそうに映るようにしています。

内田理央の“夢を叶える秘訣”

内田理央写真集「PEACH GIRL」/撮影:三瓶康友(提供写真)
― 今回の写真集で「やり切った」ともおっしゃっていましたが、今後やってみたいことはありますか?

内田:今回、数年前から「やりたい」と考えていたアイデアは全て詰め込んだので、今後すぐ写真集などの作品を出すことはないかなと思っています。また数年後、その時やりたいことが何かは分からないですが、需要と私自身のやる気があれば出したいです(笑)。

― 2020年には、YouTubeチャンネルも開設されましたよね。

内田:はい。YouTubeは、何がみなさんに喜んでもらえるのかというのがなかなか分からず、未だに苦戦しています。もともとは自分の趣味やプライベートを知っていただけたらいいなと思って始めたのですが、今の情勢では、趣味である旅行や外出、お買い物などが難しく…。本当はVlogとかも撮りたいし、ちょっとニッチな場所や自分の気になるお店に行きたいなとも思っています。やりたいことはたくさんあるので、今後が楽しみです。

― 女優業ではいかがですか?

内田:最近、少しずつ周りが見えるようになってきました。今までは一生懸命になりすぎて楽しめなかった部分もあったんです。ですが、だんだん「楽しんで、みんなと一緒に作りたい」という気持ちが出てきて。今はちょうど「来世ではちゃんとします2」を撮影しているんですが、それもすごく楽しみながらやっています。

内田理央(C)モデルプレス
― 最後に、内田さんの“夢を叶える秘訣”を教えて下さい。

内田:自分が楽しくいることが1番だなと思います。私は「ビッグになりたい」「どうしても女優さんになりたい」など明確な夢があって今までやっていたわけではなくて、本当に楽しみながら目の前にあるものに一生懸命向き合っていた結果、今この場にいるという感じなんです。夢をまだ持っていないという方や見つけている途中の方もいると思いますが、目の前にあることを一生懸命やることで、夢に近づけるのではないでしょうか。

― ありがとうございました。

内田のキュートで愛らしい笑顔の裏には、グラビアに対する深い愛情や強い信念があった。性別問わず誰でもグラビアを楽しめるように―――彼女がこれまで掲げ続けてきたテーマが、まさに「PEACH GIRL」に表現されている。(modelpress編集部)

内田理央(うちだ・りお)プロフィール

内田理央(C)モデルプレス
1991年9月27日生まれ、東京都出身。雑誌「MORE」レギュラーモデル。2018年放送のドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)で主人公の幼馴染・ちず役で人気を博し、同作で第22回日刊スポーツ・ドラマグランプリ助演女優賞を受賞。

その他、ドラマ「掟上今日子の備忘録」(日本テレビ系)、「海月姫」(フジテレビ系)などに出演し、「向かいのバズる家族」(日本テレビ系)や「来世ではちゃんとします」(テレビ東京系)では主演を務める。

2020年8月には舞台「星の数ほど星に願いを」にて舞台初主演を務め、NHK BS時代劇「明治開化 新十郎探偵帖」(2020年12月)ではヒロイン役として、時代劇に初挑戦。2021年は、6月に映画「リカ」、7月に舞台「物語なき、この世界。」、主演ドラマ「来世ではちゃんとします2」(テレビ東京系)の放送が決定している。

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