「ドラゴン桜」平手友梨奈インタビュー 落ち込んでも前を向ける理由「本当に感謝しています」
2021.04.12 17:00
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<平手友梨奈『ドラゴン桜』インタビュー>「モデルプレス」の新企画「今月のカバーモデル」第一号に起用された、平手友梨奈(19)。女優、アーティスト、モデルなど、様々なフィールドで妥協のない表現をし、クリエイティブであり続けている彼女の新たなチャレンジとなるのが、TBS系日曜劇場『ドラゴン桜』(4月25日スタート)。
3月下旬にクランクインし、監督やプロデューサーとディスカッションをしながら岩崎楓を作り上げている真っ只中。「楓の一生懸命さ、なにかにひたすら頑張る姿は、見ている私も応援したくなるし、気持ちがわかる部分もあるので、そこが丁寧に届けられたらなと思います」―――役と向き合う今に迫った。
平手友梨奈、バドミントンを猛特訓中
『ドラゴン桜』で平手が演じる岩崎楓は、全国トップレベルのバドミントン選手として活躍し、何事にも全身全霊で取り組む性格。クランクイン前から日本代表選手にバドミントンの指導を受けているという平手に「手応えはあるか?」と聞くと、「自信はないですが、でもそれをやらないと楓ではなくなるので、できるだけ近づけていけるように日々やっています」と余念がない様子がうかがえた。初主演を飾った映画「響 -HIBIKI-」で「第42回日本アカデミー賞」新人俳優賞をはじめ数々の著名な賞を受賞、さらに「さんかく窓の外側は夜」「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」(6月18日公開)と豪華キャスト集結の映画に参加してきた平手だが、ゴールデン帯の連続ドラマは初挑戦。演じる役、ひいては物語の結末がわからない役を演じることへの戸惑いはあるのか。
「不安はもちろんあります。でも逆に先が読めないのが連続ドラマのいいところ。私もドキドキしながらやっているのですが、その感じはすごく好きだなって思いました。役作りについては、映画とドラマの違いというより、今回はバドミントンの練習が必要なので、それが今までの作品とは違うアプローチになっています」
落ち込んでも前を向ける理由「本当に感謝しています」
楓に共感する部分は「たくさんあります」と話す平手。「具体的にって言われると、ネタバレになってしまうので、なかなか言えないんですけど(苦笑い)。でも自分で思うっていうよりは、周りから楓に似てるって言われることが多いです」と微笑む。楓は期待に応えようとするがゆえに、大きな壁にぶち当たってしまう。平手自身はどうか。「これまで壁にぶつかったとき、どのように乗り越えてきたか?」と問うと、「えーと…」と頭を抱えながら「その時その時で違うと思うし…乗り越えてきたっていう感覚はなくて」とぽつりとこぼし、続けた。
「ただ落ち込むことはあります。そういうときは自分でどう持ち直すかというよりは、ずっと一緒にいるスタッフさんに助けられている部分が大きいなと思います。時と場合によりますが、例えば『大丈夫』の一言だけでも、私が『大丈夫』という言葉があまり好きではないことを知った上で、少し大きめの声で『大丈夫』と言ってくれる。私の気持ちを理解してサポートしてくれて、本当に感謝しています」
平手友梨奈「今までがあったから今の自分があると思っています」
取材はクランクインからまだ日も浅い3月下旬、阿部寛が演じる桜木建二との緊迫したシーンの撮影後に実施。平手は「きちんと楓として届けられていたか、不安な気持ちもあります」、これまでも「自分の表現に対して今まで1回も納得したことはないです」と話した。今作の『ドラゴン桜』は、楓を通してスポーツと勉強の相互関係、部活を頑張ったからこそ得られる受験へのメリットなどにも触れていく。平手自身も楓と同じように、過去があって現在がある、と断言する。
「小さい頃から学んできたこともあるし、この世界に入ってから経験してきたこと、すべてが今につながっています。今までがあったから今の自分があると思っています」
平手友梨奈が『ドラゴン桜』を通して伝えたいこと
これから約3ヶ月にわたって楓と日々を共にする。最後に『ドラゴン桜』を通して伝えたいメッセージについて尋ねると、ひと呼吸を置いてから、ゆっくりと話し始めた。「このドラマが伝えたいメッセージはたくさんあると思います。桜木先生の一言一言は、どれも今の時代に刺さると思うし、私自身にも響いています。台本を読んでいて、これこれって代弁してくれてるような感覚にもなります。
ドラマは一つのくくりにしたら、先生も生徒も関係なく、役者というカテゴリの中ではありますが、この作品は先生と生徒のかけ合いがすごく大事になってくると思っています。だからこそリアルに近い3ヶ月間を、先生の言うことを聞いたり、たまには歯向かうかもしれないけど、私も岩崎楓という女の子と一緒に歩みながら、東大を目指していければいいなと思っています」
―――取材中、平手が漏らした「壁を乗り越えてきた感覚がない」という言葉。その言葉に嘘偽りはなく、思わず出た本音なのだろうと感じた。ただし傍から見ている人間としては決してそうは思わない。
同席したマネージャーも「たくさん乗り越えてきたと思います。なにかあったときは、お互いが納得するまでたくさん話し合う、そして目指す場所をもう1回確認する、ということはこれまで何回もありました。迷うことは多い、でもそれは良いことだと思っています」と話していた。
悩み苦しみながらも前に進んでいく岩崎楓がどんな結末を迎えるのかも楽しみだが、そこに寄り添う平手友梨奈の3ヶ月後も楽しみでしかたがない―――。
平手友梨奈インタビューこぼれ話
<美容に対する意識は変わりましたか?>本当は変わらないといけないのかもしれないんですけど(苦笑い)なにも変わってないと思います。(マネージャー「私の肌が荒れていた場合は気づいてくれます。なので美容への意識は高いはず。指摘はしてくれます(笑)」)
(modelpress編集部)
PHOTO:赤英路
TBS系日曜劇場『ドラゴン桜』4月25日スタート、毎週日曜よる9時~ ※初回は25分拡大
今作は週刊漫画誌「モーニング」(講談社)にて2018年から連載中の三田紀房氏による「ドラゴン桜2」を実写化。2005年に放送された前作ドラマの原作である「ドラゴン桜」の15年後を描く続編となっているが、今の時代に合わせたエッセンスを入れ、ドラマオリジナルの展開が予定されている。主演の阿部寛が演じる桜木建二が向き合うことになる「東大専科」の生徒たちは、1000人にも及ぶ応募の中から選考され、平手友梨奈の他、King & Princeの高橋海人(※「高」は正式には「はしごだか」)、南沙良、細田佳央太、志田彩良、鈴鹿央士、加藤清史郎らが名を連ねている。
平手友梨奈(ひらて・ゆりな)プロフィール
2001年6月25日生まれ、愛知県出身。デビューから8作連続で「欅坂46」のセンターを務め、2020年1月に脱退を発表。昨年末から今年にかけ、個人名義としては初となる1stデジタルシングル「ダンスの理由」も大きな話題に。またドラマ『ドラゴン桜』をはじめ、映画「さんかく窓の外側は夜」、映画「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」(6月18日公開)など女優としても活躍の場を広げるほか、パリコレクションのオープニング映像に参加しモデルとしても注目を集めている。
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