星野源(提供写真)

星野源、新曲「創造」は「自分のイマジネーションを超えるものが作れた」思いを込めた歌詞も明かす<モデルプレスインタビュー>

2021.02.17 13:00

アーティストで俳優の星野源が、新曲「創造」を2月17日にリリースする。2020年、星野はコロナ禍で「うちで踊ろう」「折り合い」などの楽曲を通し人々に希望と勇気を発信。また俳優としてもドラマ「MIU404」(TBS系)や映画「罪の声」に出演するなど、多彩に活躍した。今回モデルプレスでは、星野にインタビューを実施。新曲に込めた想いを聞いた。

  

星野源「創造」

星野源/「創造」ジャケット(提供写真)
任天堂「スーパーマリオブラザーズ35周年」CMソングのオファーを受けたことがきっかけで作られた「創造」。これまでギターで作曲を行っていたというが、同曲は外出自粛期間に始めたキーボードで作曲したという。

前作のEP 「Same Thing」 は人と向き合うことによって自身を見つめ直すセラピーのような作品で、「うちで踊ろう」と「折り合い」 は、コロナ禍で爆発した突発的な衝動によって生まれた作品とのこと。よって今回、星野がじっくりと腰を据えて制作した作品をリリースするのは、2018年末にリリースしたアルバム「POP VIRUS」以来、約2年ぶりとなる。

星野源、任天堂の作品は「大人になってからやり直しても本当に面白い」


― 「創造」が使われている「スーパーマリオブラザーズ35周年」のCMがすでに公開されています。CMをご覧になった感想から教えてください。

星野:撮影も楽しかったし、CMも楽しい作品に仕上がったので嬉しかったです。「スーパーマリオブラザーズ」は、小学校低学年くらいだったと思いますが、親が買ってくれて繰り返し遊びました。物心ついてから1番最初に遊んだゲームでもあり、35周年という節目に関わることができて嬉しいです。

― 創作活動において、任天堂の作品や“モノの作り方”に「とても大きく影響を受けている」とおっしゃっていました。「スーパーマリオブラザーズ」のほかに夢中になった任天堂作品を教えて下さい。

星野:マリオシリーズ以外でも、「ゼルダの伝説」シリーズや「MOTHER」シリーズ、「バルーンファイト」や「アイスクライマー」もいつまで経っても楽しいです。

僕が小学生のころに遊んでいた「スーパーマリオブラザーズ」はカセットでした。今と比べてしまうと、データ容量としてはすごく少ないと思います。でも、あのカセットの中に、果てしない世界が広がっていた気がします。「スーパーマリオブラザーズ」で遊んでいるときは、水中の面では本当に息苦しくなりましたし、お城の面はすごくドキドキしながらやっていました。

「創造」の歌詞の中に「色褪せぬ」という言葉があるのですが、大人になってからやり直しても本当に面白いです。

星野源「自分のイマジネーションを超えるものが作れた」

星野源(提供写真)
― 「色褪せぬ」の他に、思いを込めた歌詞はありますか?

星野:「YELLOW MAGIC」という歌詞があります。「スーパーマリオブラザーズ」のカセットは黄色なのですが、あの黄色のカセットは僕にとって魔法のカセットでした。

また、「YELLOW MAGIC」と聞いたときに「イエロー・マジック・オーケストラ」が思い浮かぶと思います。僕は細野晴臣さんにお世話になっていて、大師匠です。「YELLOW MAGIC」という言葉を思いついたときは、僕自身の関連性と、「スーパーマリオブラザーズ」の関連性を1つにできたと感じ、「良い言葉を思いついたな」と思いました。

― 「これまで色々と音楽を作ってきましたが、こんなにも最高傑作だと言いたくなる曲は初めてです」とおっしゃっていました。そう言いたくなった理由はどこにあるのでしょうか?

星野:じっくり時間をかけて制作した作品は久しぶりだったし、自分のイマジネーションを超えるものが作れたので、自分で聞いていてもすごくワクワクするんですよね。聞いてくれる人ごとに別の“最高”があるので「これが最高です」と伝えたいわけではないのですが、自分では「やばい、最高のものができた」という感じです。

星野源「創造」を通して伝えたい想い

星野源(提供写真)
― そんな楽曲をどのような人に届けたいですか?

星野:やっぱりいつも応援してくれる自分のファンの皆さんには聞いてほしいです。去年、「うちで踊ろう」と「折り合い」という楽曲をリリースしたのですが、避けようがない大変な状況の中で生まれて。去年の音楽活動はコロナ禍の前に予定していたものとはずいぶんと違った形になりました。そういうこともあって、新曲をリリースするのが久しぶりになったので、まずはファンの方に聞いてほしいです。

また、「ジャンルや世代の壁みたいなものを全部破壊するくらい面白い曲を作りたいな」という気持ちで作った曲なので、様々な世代の人だったり、様々な音楽が好きな人にも聞いてほしいなと思います。

― この楽曲を待ち望んでいた方々に、曲を通して伝えたい思いを教えて下さい。

星野:「創造」は作っていくうちに、“自分のものづくり”というテーマが生まれて、そこに、“任天堂の方たちのものづくり”へのリスペクトを重ね合わせるような曲にしたいなと思いました。ぜひ聞いてください。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

星野源(ほしの・げん)プロフィール

1981年1月28日生まれ、埼玉県出身。2010年に1stアルバム「ばかのうた」にてソロデビュー。2016年10月にリリースしたシングル「恋」は、自身も出演したドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系/2016年)の主題歌となり、「恋ダンス」が社会現象となった。2018年12月には5thアルバム「POP VIRUS」をリリース。2019年2月からは5大ドームツアー「星野源 DOME TOUR 2019 『POP VIRUS』」を開催し、計33万人を動員。2019年11月からはワールドツアーも開催した。2020年には、コロナ禍で「うちで踊ろう」を生み出し、外出自粛期間のSNSミームとなった。

俳優としては、映画「箱入り息子の恋」(2013年)、「地獄でなぜ悪い」(2013年)に出演し、第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。その後も映画「引っ越し大名!」(2019年)、「罪の声」(2020年)、大河ドラマ「真田丸」(NHK総合/2016年)、ドラマ「コウノドリ」シリーズ(TBS系/2015年・2017年)、「MIU404」(TBS系/2020年)など、数々の話題作に出演している。

作家としては、著書「そして生活はつづく」、「働く男」、「蘇える変態」、「いのちの車窓から」などを刊行。2016年3月からは、ラジオ番組「星野源のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)でパーソナリティも務めるなど、多彩に活躍中。
【Not Sponsored 記事】

もっと詳しくみる

あわせて読みたい

  1. 橋本環奈&浜辺美波、涙ぐむ“星野源先生”モノマネ披露

    モデルプレス

  2. 星野源、念願のネイルで新アー写撮影「1年前からずっとやりたかった」

    モデルプレス

  3. 男子が「この人と結婚するかも…」と思う瞬間5つ 将来を意識させて!

    モデルプレス for スゴ得

  4. 星野源&近藤春菜“遠近法”2ショットに「2人とも可愛い」「癒やし」の声

    モデルプレス

  5. 星野源、久々インスタ投稿 伸びた前髪披露「可愛い」「お茶目で尊い」の声

    モデルプレス

  6. 星野源「うちで踊ろう」フルバージョン、急遽YouTube公開 紅白で初披露で話題に

    モデルプレス

  7. 「逃げ恥」新春SP、視聴率発表 同時間帯1位を獲得

    モデルプレス

おすすめ特集

  1. 5月のカバーモデルは映画「バジーノイズ」に出演するJO1川西拓実

    特集

  2. 「悪い、興味無いんだ」男性が脈なし女性に送るLINEの特徴4つ

    モデルプレス for スゴ得

  3. インフルエンサー影響力ランキングを発表!「モデルプレスカウントダウン」

    特集

  4. モデルプレス初の読者モデル誕生!

    特集

  5. アパレル業界を覗いてみよう!おしゃれスタッフ&求人情報もチェック

    特集

  6. 国民的推しランキング!各種エンタメにまつわる読者ランキング、読者アンケート実施中

    特集

  7. 「2024年ヒット予測」発表 エンタメ・ライフスタイルなどトレンド完全予測

    特集

  8. フジテレビ × モデルプレス Presents「"素"っぴんランキング」

    特集

  9. グルメや歴史、豊かな自然に包まれる癒しの旅「鳥取女子旅」をご紹介!

    特集

  10. ABEMAで放送中! 新感覚"キャバラエティ"『CHANCE&CHANGE』

    特集

おすすめ記事

SPECIAL NEWS

記事ランキング

RANKING

  1. 01

    JO1川西拓実、内に閉じこもっていた過去と“窓ガラスを割った”メンバーの行動 役と重なる想い「昔の僕だと思いました」<「バジーノイズ」インタビュー>

    モデルプレス

  2. 02

    【「今日好き」“たいみな”カップルインタビュー】Xで話題・たいよう、バズりに「なんで自分なんだろう」みなつが気付いた意外な一面とは?

    モデルプレス

  3. 03

    家訓は「舐められたら負け」――「めざましテレビ」フジ井上清華アナ、自他共に認める“負けず嫌い”の根幹と学生時のエピソード<モデルプレスインタビュー>

    モデルプレス

  4. 04

    駒木根葵汰&新原泰佑、BL作品ラブシーンで“支え合い” 互いへの感謝・関係性の変化明かす【「25時、赤坂で」インタビュー】

    モデルプレス

  5. 05

    「GTO」出演話題の18歳・仲吉玲亜「水深ゼロメートルから」メインキャスト抜擢への思い “今会いたい人”は永野芽郁&満島ひかり【注目の人物】

    モデルプレス