＜吉田朱里インタビュー＞NMB48卒業後の変化は？「こんなにも心細いものなのか…」新たな挑戦への思い明かす

吉田朱里、NMB48卒業後の変化は？

― 生配信、お疲れ様です！配信を通してですが、久しぶりのファンの方との交流はいかがでしたか？

吉田：卒業してから1ヶ月くらい身を潜めていたので、交流がなくて寂しくて…。仕事が好きで約10年間突っ走って来たので、その時間がぴたっと止まって、1日がすごく長く感じました。NMB48を卒業して忘れられていたらどうしよう…と思っていたので、たくさんの人が見てくれて嬉しかったです！生配信が楽しみすぎて、いつも12時くらいに起きるんですけど、今日は10時に起きました（笑）。

― （笑）。NMB48を卒業した後、生活に変化はありましたか？

吉田：グループにいた時は、リハーサルがあったり、土日は握手会やオンラインお話し会があったりして拘束時間が決められていたし、メンバーともプライベートでもお仕事でも一緒だったので、1人になると「こんなに時間があったんだ」とすごく時間がまったりに感じました。久々に会ったメイクさんにも「なんかおっとりしたなぁ」と言われるくらい、マイペースになったし、穏やかになった気がします。

― 時間の流れの感じ方が変わったのですね。

吉田：今までは時間がなくて目の前のことをこなすことに必死で、YouTubeも必要最低限の編集で出していたんです。でも今は、自分がやりたい雰囲気の編集方法をじっくりと勉強したり、部屋も常に片付けてあったり、洗濯機を毎日回していたり、生活が丁寧になった気がします。本当にゆったり過ごせていますね。

― 生配信中に「グループに守られていたんだなと実感する瞬間があった」とおっしゃっていましたが、そう感じる瞬間があったのですか？

吉田：何かがあったわけではないのですが、グループにいた時は“NMB48”というグループがあった上で私の活動を見てくださっている人がいたので、“吉田朱里”になってしまうと「どんな人なんだろう」となってしまうな…とグループの存在の大きさを実感しました。グループの名前に負けないように、頑張っていかないとなと思っています。

― 最新ビジュアルを見て、ぐっと大人っぽくなった印象でした。メイクにも変化はあったのですか？

吉田：大きく変えたことはないのですが、NMB48にいた時には、若い子にも負けないように可愛らしいアイドルメイクをしていたけれど、卒業を機に大人っぽくなりたいなと思ったこともあって、アクセサリーもシルバーがずっと好きだったのに女性らしいなと思ってゴールドを選んだり、髪を切ったりしました。1番大きいのは、肌のメイクですね。アイドルの時には、汗で崩れないように肌のメイクはセミマットにしていたのですが、今は艶肌にしたり、オイルの強いハイライトを入れたり、自分の好きなやりたいメイクをできていると思います！メイクにかけられる時間も増えたので、いろんなメイクを試すこともできて、時間があるのは素敵だなと思っていますね。

吉田朱里「こんなにも心細いものなのか…」新たな挑戦への思い

― これまでアイドルとして高い自己プロデュース力を発揮してきましたが、今後はどのようにご自身の強みを活かしていきたいですか？

吉田：私はメイクにおいては、好きだからこそ人よりも研究してきたと思うし、知識もあるかもしれないけど、プロではないので、逆にそこを強みにしていきたいと思っています。私自身が、美容の雑誌などを見ていて、プロの言葉で発信してくれていることが難しいものに感じてしまうことがあったので、プロではないからこそ、私のメイクを見てくれている人たちと同じ感覚でいられるのかなと思っているんです。

なのでメイクに関しては、自分が良いと思ったものを発信していきますが、私がみんなよりも欠けている人間力の部分は、一緒に成長して行けたら良いなと思っていて。憧れだけど近いような、「あれ？もしかして吉田朱里は友達だったっけ？」と思えるくらい、一緒に成長していって、将来みんなが同級生みたいな感じに思うように進んで行けたら良いなと思います。

― ファンの方と一緒に成長していくんですね。「吉田朱里部署（仮）」にもすごい応募数があったとか…。

吉田：4,088名の応募をいただきました！最初は500名くらいかなぁと思っていたのですが、すごいたくさん応募していただいて…！私にない発想を持ってくれている人が来てくれたら良いなと思っています。もしかしたら、握手会にめっちゃ来てくれていた子が入って来るかもしれないし…楽しみです！

― これからの活動にワクワクがたくさんありますね！

吉田：自分で何か物事を決めて進めていくのが好きなので、すごく楽しみです！アイドルの時は、どうしても用意された仕事を一生懸命やることで精一杯になってしまっていたけど、それだけではスキルはどんどん上がっていっても何かの形には変えづらいなと思っていて…。YouTubeを始めてから、自分が発信したことが次に繋がっていくことの楽しさを知ったんです。

でも、これまではこの仕事をやってきた見本みたいな先輩方がいらっしゃったけど、これからは1人になってしまうので、こんなにも心細いものなのか…とも思って、あたふたしています。それに、アイドルの時は競争社会だったので、自分も負けたくないと思っていたし、頑張っているメンバーが周りにいたから気を休めることなく頑張り続けられることができていたけど、私は今誰と戦えば良いのかがわからなくて、自分の中でそれが1つの課題になっています。自分自身との戦いでしかないので、難しいなと思いますね。

― そういう意味でも、一緒に成長していくと言う感じですね。

吉田：そうですね。なので、このプロジェクトが失敗したら「失敗しちゃいました」と言ってると思います（笑）。強がらずに、頑張ります！

吉田朱里が語る“夢を叶える秘訣”は？

― 今後女優業にも挑戦していきたいですか？

吉田：太田夢莉ちゃんがドラマに出ているのを見て、すごいなぁと思ったのですが、私が女優業をするというのは何か違うかなと思っていて…。でも、演技はすごくちっちゃい頃から興味があったので、お話が来て自分でもやりたいなと思ったり、何かの縁があったりすれば、やってみたいなと思います！

プロデュースを手がけるコスメブランド「B IDOL（ビーアイドル）」の名前が特徴的なので、恋愛の短編ドラマを作れたら面白いなと思っています！

― そういうプロデュースも良いですね！ファンの方からも「アイドルグループのプロデュースもして欲しい」という声も多いですよね。

吉田：私にとって、NMB48はすごくお世話になったとても大事なグループなので、アイドルのプロデュースをするなら、NMB48に還元できる形で力を貸していきたいと思っています。グループにいたこと自体がすごいことだと思うし、あの卒業コンサートができたことも自分の人生において大きなことだったので、やっぱりこれから私も“NMB48”という名前に助けられることがたくさんあると思うのですが、その代わりに、違った形で恩返しをしていきたいなと思います。

― 吉田さんが今思う、夢を叶える秘訣はなんですか？

吉田：理想を描き続けることです。でも、それだけでは夢は叶わなくて、描き続けた上でちゃんと分析して、今の自分には何が足りないのか、どうなったらその夢に近づけるのかというプロセスを考えることが大事だと思います。私も、最初は知名度を上げたいという思いでYouTubeを始めましたが、そこからモデルになって、雑誌の表紙を飾って…というプロセスを常に考えてきました。

― 今の吉田さんの夢はなんですか？

吉田：「B IDOL」がベストコスメランキング上位を総なめすることです！

― 最後に今後の意気込みやメッセージをお願いします！

吉田：卒業して時間ができた分、自分で調整できることが増えたので、今まではアイドルとして活動していたことで見ていただく機会が多かったと思うのですが、その機会を減らさないように、自分でもコンテンツをしっかり作っていきたいです。吉田朱里が開拓していけるジャンルを作れるように頑張ります！

― 今後の活躍も楽しみにしています。ありがとうございました！

（modelpress編集部）

吉田朱里（よしだ・あかり）プロフィール

1996年8月16日生まれ、大阪府出身。愛称はアカリン。2010年よりNMB48の1期生として活動。2016年“美容系YouTuber”としてチャンネルを開設。企画、撮影、編集をすべてひとりでこなし、ヘアアレンジやメイクテクニックを解説する『アカリンの女子力動画』が好評を博し、2017年7月に初のフォトブック『NMB48 吉田朱里ビューティーフォトブック IDOL MAKE BIBLE＠アカリン』を発売。各方面に支持を拡大し、2018年からは『Ray』専属モデルとしても活躍中。2019年には自身がプロデュースするコスメブランド『B IDOL』を立ち上げ幅広く活躍。2020年12月21日、NMB48を卒業。