モデルプレスのインタビューに応じた田中圭(C)モデルプレス

田中圭、Hey! Say! JUMP山田涼介は「昔の自分を見ているみたい」<「キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木」インタビュー>

2020.09.10 08:00

9月11日スタートのTBS系新金曜ドラマ『キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木』(毎週金曜よる10時~ ※初回15分拡大)に出演する俳優の田中圭(たなか・けい/36)が、モデルプレスのインタビューに応じた。主演を務めるHey! Say! JUMPの山田涼介と初共演にして“最強凸凹バディ”を組む田中に、山田の印象や撮影の様子について聞いた。

  

山田涼介&田中圭が“凸凹バディ”「キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木」

原作は第56回江戸川乱歩賞を受賞した横関大氏による刑事小説「K2 池袋署刑事課 神崎・黒木」で、人情派の生真面目キャリア刑事・神崎隆一と超破天荒なキレ者刑事・黒木賢司がバディを組み、池袋の街で巻き起こる凶悪事件に挑む痛快刑事ドラマ。主人公の神崎役には、TBS系連続ドラマ初出演、初主演となる山田。そして、神崎とバディを組む黒木役を田中が演じる。

山田涼介、田中圭(C)TBS
性格も価値観も捜査方針も正反対の超凸凹バディには、幼少期から全く別の人生を歩んできた異母兄弟という誰にも知られてはいけない“キワドい”秘密があった。時にぶつかりながらも、池袋の街を守るために事件捜査に繰り出す2人が、難事件の解決を通して、強固な絆を築いていけるかにも迫る。

2人が勤務する池袋署刑事課・強行犯係のメンバーには、ジェシー(SixTONES)、八嶋智人、江口のりこ、奥山かずさといった個性豊かな面々が登場。さらに、神崎と黒木の事件捜査に関わる謎の女役で関水渚、凸凹兄弟の父親役で椎名桔平が出演する。

田中圭、山田涼介は「超いい人」 印象と魅力を明かす

― 今回山田さんと初共演ですが、共演前と後で印象に変化はありましたか?

田中:共演前は、「クール」「キザ」みたいな(笑)、言葉で言うとそういうイメージがありました。初めて会った時も「アイドルだ」と思ったし、一緒にお芝居をする人というよりも、キラキラしているイメージが当然あったので、最初は距離の詰め方をどうしようかなと思っていたんです。

でも撮影が進むにつれてだんだん距離も縮まっていって、実際はただの超いい人でした。本当に、いい人じゃないエピソードがないくらいいい人です。今までいろいろな人と出会ってきて、「欠点がない」と思う人はもちろん何人かいましたが、その中でも特に、下手したら1位なのではないかというくらいいい人です。

ジャニーズで言うと、僕が“真面目でストイックの神”と崇めている岡田准一さんも大好きでものすごく尊敬しているけれど、やっぱり岡田くんはトレーニングしすぎというダメなところがあるんです(笑)。でも涼ちゃんはダメなところがまったくないんです。

― 山田さんも結構トレーニングで体を鍛えていますよね。

田中:はい。もちろん涼ちゃんもストイックにやっているけれど、欠点ではないです。やりすぎず、普通に憧れるくらいのちょうどいい感じ(笑)。涼ちゃんの魅力はバランスがとれるところだと思っていて、思いやりの精神や真面目でストイックなところはもちろんあるのですが、それだけではなく、ちょっとふざけられるというか、無茶ぶりや悪ノリにもついていける柔軟さがあるんです。真面目だけど面白くて砕けられる、固さと柔らかさのバランスが彼の一番の魅力なのではないかなと思います。

― 山田さんとは「圭ちゃん」「涼ちゃん」と呼び合っているようですが、呼び方で2人の距離は縮まりましたか?

田中:あまり呼び方は関係ないかもしれないです。呼び方は何でも、きっと距離は縮まっていたのだろうという距離感です。

― 田中さんと山田さんは共通点が多いとお聞きしましたが、似ていると感じる時はありますか?

田中:もちろん根本的には違う人間ですが、覆っている部分や咄嗟に出るノリみたいなものは、ほぼ一緒といっても過言ではないくらい似ている気がします。涼ちゃんも言っていたけれど、僕も初めて会うタイプの人です。

― 具体的なエピソードがあればお聞かせください。

田中:さっき『王様のブランチ』のインタビューを受けていた時に、涼ちゃんがメンバーの誕生日にサプライズで何時間もかけて部屋を装飾したと話していて、僕も昔友達のためにサプライズをやっていたなと思い出しました。でも僕の場合は、だんだんサプライズのネタがなくなって、相手もサプライズに慣れてきてしまってやりがいがなくなるから、そのうちやらなくなったのですが(笑)、その話を涼ちゃんにしました。そういう感覚が、言葉が合っているかはわからないですが、昔の自分を見ているみたいだな、と少し感じる部分はあります。

― 山田さんの役者としての魅力は、どんなところだと思いますか?

田中:彼の真面目さは、俳優としてのひとつの武器だと思います。俳優なんて結局、技術的なところもありますが、誰でもできるんです。だけど、涼ちゃんが持っている人間性や感性が役とどうマッチするか、役を通してどこまで山田涼介が生きるか、みたいなことが大事だと僕は思っています。涼ちゃんはすごく魅力的な人だし、涼ちゃん自身もすごくお芝居が好きなのは伝わってくるので、上からになってしまうかもしれないけれど、今後も楽しみだなと思う俳優です。

田中圭、破天荒な刑事役に挑戦 自身の破天荒な一面は?

― 田中さんは今回、破天荒な刑事役ですが、役の印象を教えてください。

田中:一見破天荒で滅茶苦茶に見えますが、実はクレバーで冷静に行動できる人間です。冷静に行動できるけれど、大胆な手をとれるという、男としてはかっこいい役だと思います。破天荒だと思うのは、捜査でいろいろな人を巻き込むのですが、巻き込んではいけないだろうと(笑)

― (笑)。田中さん自身が破天荒だと思うエピソードはありますか?

田中:多々あるのですが、難しいです(笑)。…雨が降っていてもあまり傘を差さないところとか破天荒だなと思います(笑)

― これまでも刑事役を何度か演じていますが、今回違いを意識した点はありますか?

田中:いつもたくさんの役をやらせていただいているので、違いは意識するのですが、結局あまり意識しなくなってしまうというか、そもそも違う人間なので、変に僕が意識することではないのかなと、いつも最終的にそこに着地します。そういう意味で言うと、今までで一番刑事っぽくない刑事だと思うので、演じていて楽しいです。

― 撮影が進むにつれて関係性も変化していくと思いますが、山田さんとのバディ感が増してきたと感じる瞬間は?

田中:2人で現場にいるとだいたいそう思っています。何気ない会話をしたり、お芝居をしたりして、相手の呼吸もわかるようになってきていますし、現場以外でもメールのやりとりをしている時に、お互いが全く気を遣わずに連絡できていて、日々関係性が濃くなっています。撮影も大詰めになって、これから今までにないような感情的になるシーンがあるので、演じるのが楽しみです。

― 強行犯係の皆さんとの撮影現場での雰囲気はいかがですか?

田中:強行犯係は全員適当なので、それがすごく居心地がいいです(笑)。もちろんみんな真剣に撮影をしているのですが、わかりやすい例で言うと、八嶋さん(八嶋智人)は適当なことをペラペラ話しているし、ふざけ倒しているのに、お芝居で大事なところはちゃんと置ける人ですし、江口のりこさんも「私関係ない(のほほん)」とボーっとしているのに、置くところはちゃんと置ける人です。地味でわかりにくくても、お芝居のテクニックはすごいものがありますし、大事なところにみんなフックをかけてくれるような、そういう人たちが集まっていて、重い緊張感がなくて楽しく仕事ができている感じがして、僕はとても好きです。

― 個性派なキャスト揃いでアドリブが飛び交うことも?

田中:台本にないものをアドリブと言うのであれば生まれることはありますが、基本的にはみんな台本通りに忠実にやっています。ただ、八嶋さんだけセリフがないのになぜかずっと喋っているという(笑)。すごく面白かったのが、僕と八嶋さんのネタになっているのですが、最後に黒木と神崎の目線のぶつかり合いがあるシーンの時に、普通に黒木の隣にいる末長さん(八嶋)が話しかけてくるんです!そうすると黒木もそれに反応するお芝居になってしまって、僕はそれはそれでいいかなと思ったのですが、監督に「末長さん店入っちゃいましょうか」と追い出されていました(笑)

― (笑)。良い空気感で撮影しているんですね。

田中:そうですね、楽しいです。

田中圭、久々夏ロケでピンチ?見どころは「山田涼介のナイスバディ」

― コロナ禍で撮影も大変だと思いますが、どんな想いがありますか?

田中:コロナ禍での撮影は、僕ら演者よりスタッフの方が大変だと思うんです。ずっとマスクやフェイスシールドをして、炎天下の中動いて、消毒して…気を付けることがいっぱいあると思うので、本当に感謝です。僕、去年の夏は『あなたの番です』を撮っていたのですが、基本はスタジオでの撮影でしたし、一昨年は舞台をやっていたので、夏にこんなにロケをするのがすごく久しぶりで、単純に暑くてヤバいです!汗で髪の毛がおかしなことになる…(笑)

― 視聴者の方が見終わった後、どんな気持ちになってもらいたいですか?見どころもお聞かせください。

田中:やっぱり、「面白かった」と思ってもらえるのが一番幸せですし、日々の生活に毎週何曜日の何時が楽しみになる、というのが連続ドラマの良さでもあるので、今回の作品もそういう気持ちになってもらえればいいなと思います。見どころは、山田涼介のナイスバディです!結構な頻度で濡れるんです。そうすると、白シャツだからピタっと体に張りつくので、ドキっとすると思います(笑)

― 田中さんはそういったシーンはないですか?

田中:僕は黒シャツなのでありません(笑)。でも涼ちゃんと、お互いタイプが違ういい身体をしているという話から、「1回一緒に脱ぎたいね」「お互い裸になるシーン欲しいよね」と話していたのですが、なさそうです(笑)

― 残念です…!では最後に、メッセージをお願いします。

田中:台本を読んだ感想としては、本当にジェットコースターみたいなドラマだという印象で、展開のテンポや疾走感が凄まじく、今までにない連続ドラマになっていると思います。全話観て、面白さが何倍にも膨れ上がる作品ですし、後半から急にテイストが変わるので、ぜひ楽しみにしていただければなと思います。

― 見逃せないですね!

田中:見逃したらもう終わっちゃってます!

― ありがとうございました!

インタビューこぼれ話

インタビューを実施したのは、夏真っ盛りの8月中旬。多数の作品を掛け持ちし、多忙なスケジュールを極める中でも、「おはようございます!よろしくお願いします!」と元気良く姿を現した。今のリフレッシュや癒やしになっているものを尋ねると、「食事。美味しいものが食べられた時は嬉しいしテンションが上がる!」と教えてくれた。撮影中には、大勢のスタッフに見守られていたことから「恥ずかしい」と照れ笑いを浮かべる姿も。そんなお茶目な一面も併せ持つ“俳優・田中圭”が、今作を通して創り上げる新たな人物が楽しみである。(modelpress編集部)

田中圭(たなか・けい)プロフィール

1984年7月10日生まれ、東京都出身。2000年にCMでデビュー。2003年放送のドラマ『WATER BOYS』(フジテレビ系)で主人公の親友役を演じ注目を集める。近年の主な出演作は、ドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系、2018年)、『健康で文化的な最低限度の生活』(カンテレ・フジテレビ系、2018年)、『獣になれない私たち』(日本テレビ系、2018年)、『あなたの番です』(日本テレビ系、2019年)、『不協和音 炎の刑事 VS 氷の検事』(テレビ朝日系、2020年)など。現在、ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系、毎週木曜よる10時)が放送中。土曜ナイトドラマ『先生を消す方程式。』(テレビ朝日系)が10月31日よる11時放送開始。映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』が公開待機中、『哀愁しんでれら』の公開を2021年2月5日に控える。
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