塩野瑛久インタビュー<前編>「HiGH&LOW THE WORST」小田島の“肩出し”は本人発案だった―役作りの裏側・今後の目標明かす
2019.11.21 09:00
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モデルプレスでは、今注目の俳優・塩野瑛久(24)を直撃。インタビューを実施し、その素顔に迫った。
注目俳優・塩野瑛久インタビュー
「第24回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で審査員特別賞などを受賞したことをきっかけに芸能界入りした塩野。2013年、「獣電戦隊キョウリュウジャー」に立風館ソウジ(キョウリュウグリーン)役で出演。2017年11月からは、オスカープロモーションの男性若手俳優・モデルにより構成される「男劇団 青山表参道X」の副リーダーに就任した。
そして2019年、「HiGH&LOW」シリーズと不良漫画の金字塔「クローズ」「WORST」(原作・高橋ヒロシ氏※「高」は正式には「はしごだか」)がコラボレーションした映画『HiGH&LOW THE WORST』が公開となり、放送中のドラマ「ヤヌスの鏡」(フジテレビ系、毎週月曜24時55分~)・「Re:フォロワー」(テレビ朝日系毎週土曜26時30分~)、舞台「里見八犬伝」(11月23・24日に愛知・名古屋文理大学文化フォーラム、11月30日~12月8日に明治座にて上演)にも出演。
『HiGH&LOW THE WORST』ではゆるっとした脱力系スタイルの小田島有剣役を好演し“小田島沼”にハマった女性たちが続出。一方、「里見八犬伝」では美しい女装姿を披露するなど、振り幅の広い演技と見る度に違うビジュアルで注目を集めている。
今回のインタビューは前後編でお届け。まずは、最近の反響や役作りの裏側に迫った<前編>。
『HiGH&LOW THE WORST』小田島の“肩出し”は本人発案だった
― モデルプレスでは、これまで「男劇団 青山表参道X」としてや「PRINCE OF LEGEND」シリーズ(2018年)などでインタビューさせていただきましたが、塩野さん単独でご登場いただくのは初となります。現在、映画、ドラマ、舞台と出演作が重なっていますが、反響はいかがですか?塩野:ありがたいことに反響をたくさんいただいています。すごく嬉しいです。『HiGH&LOW』に関しては、周りの人からも「良かった」と言っていただけましたし、高橋ヒロシ先生からは「小田島人気やんね」「嫁と子どもが『小田島やべぇ』って言っとるわ」と連絡をいただきました。
― 小田島は女性人気が高いようで。
塩野:こんな風に女性から反響をいただけるって全く思っていなかったです。台本を読んだときも、ほかのキャラクターに比べて分かりやすい見せ場がなくて。
― 「まいど~殺し屋鳳仙だす」は?「WORST」(原作)の名台詞が登場していると話題になっていますが。
塩野:実はあれ、台本にはなくて現場で監督からリクエストをいただいたものなんです。監督からは「小田島風に言って」と言われて、そのあとの「およよ…」とかアドリブがかなり多いんですよ。
― 「およよ」がアドリブだと知ったときは驚きました。小田島のキャラクターにぴったりです。
塩野:「やっておしまい」もアドリブで、それはドロンジョさま(ヤッターマン)が突然降りてきたんです(笑)。喋り口調も自分で考えてダラダラさせました。
― あのゆるゆるとした雰囲気が女性に人気ですが、その辺りも自己プロデュースでしょうか?
塩野:わざとすごく猫背にしていました。衣装もいくつか候補がある中から、自分がいいと思ったものを提案させていただいて。あと、金髪も。カーディガンをゆるっと着て肩を出しているのも、最初のうちは衣装さんに直されていましたから(笑)。
― あの肩出しスタイルあってこその小田島です!モデルプレスでは、場面カットを独占解禁させていただきましたが、その際にも小田島の「肩」についてのコメントが多くて。
塩野:そうだったんですか(笑)?衣装さんに直されたあと、自分でまたゆるくして肩を出していたんですけど、やってよかったです。
― 細部までこだわり作り上げたことが、人気に繋がったんですね。
塩野:本当にたくさんの方に助けていただきながらでしたけど、それくらいやらないとあの人数の中で埋もれてしまうと思ったんです。「WORST」は僕の憧れの世界観だったので、その中で何もできないのは絶対許せなくて。気合いが入っていました。
塩野瑛久、今後の目標は“恋愛モノ”出演「キラキラしたい!」
― 小田島熱が冷めやらぬうちにドラマも放送され、「ヤヌスの鏡」では不良少年役、西銘駿さんとW主演を務める「Re:フォロワー」では俳優志望の青年役を演じていますが、小田島からはビジュアルもガラリと変わって。塩野:「ヤヌスの鏡」は金髪なんですけど、小田島と比べると少し短いです。「Re:フォロワー」では赤髪にしてますね。「ヤヌスの鏡」のあとに「Re:フォロワー」を撮ったんですけど、衣装合わせのときに「ヤヌスの鏡」の髪型で行ったら、「それで大丈夫」と言われたんです。でも、同じになるのが嫌だったので、自分から監督に連絡をして「こういう案があるんですけどどうですか?」と赤髪を提案しました。
― 自らアプローチすることが多いんですね。
塩野:できる限りはやるようにしています。アドリブもですけど、カメラの前でやってみてダメだったら削ってください精神でガンガン入れています。ビジュアルへのこだわりも、もともとアニメ好きでオタク気質なところがあるので、そこから来ているのかもしれないです。小田島なら痩せてた方がいいよなとか、このキャラクターならこう動いた方が魅力的だよな、とかそういう風に考えて役作りしています。
― 幅広い役柄を演じてきたかと思いますが、今後チャレンジしてみたい作風や役柄は?
塩野:青春時代に見ていた「WORST」という世界観に立つっていうひとつの夢が叶ったので、もうひとつの夢である甘酸っぱい恋愛モノに出たいです。キラキラしたい!
― 具体的なイメージはありますか?
塩野:すでに実写化されているんですけど『ストロボ・エッジ』(原作:咲坂伊緒/2015年に劇場版が公開)。初めて読んだ少女漫画です。美容院で読みました。
― 王道のキュンキュンものですね。
塩野:不覚ながらキュンキュンしてしまいました(照)。
― ちなみにどの登場人物目線で読みましたか?
塩野:…分からない(笑)!ただ、蓮くん(一ノ瀬蓮:学年で一番人気のイケメン)かっこいいなーって思っていました(笑)。
― 『HiGH&LOW THE WORST』で共演された山田裕貴さんは、蓮くんのライバル的な役柄でご出演されていますね。(※安堂拓海役)
塩野:そうなんですよね。「何でそこは俺じゃないんだ!」って(笑)。
― 恋愛モノに出演するなら、ライバルポジションの方がいいですか?
塩野:そっちをやらせたらうまいと思います(笑)!キラキラした作品ではないんですけど、叶わない恋をしている役は結構多いんです。いつか出演できるように頑張ります。
※<後編>に続く。
(modelpress編集部)
塩野瑛久(しおの・あきひさ)プロフィール
1995年1月3日生まれ、東京都出身。2011年「第24回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」をきっかけにデビュー。2017年11月からは、オスカープロモーション初の男性エンターテイメント集団「男劇団 青山表参道X」の副リーダーとしても活躍中。近年の出演作は、「PRINCE OF LEGEND」シリーズ(2018年)、映画『HiGH&LOW THE WORST』(2019年)、ドラマ「星屑リベンジャーズ」(2018年、AbemaTV・メ~テレ)、「ヤヌスの鏡」(フジテレビ系、毎週月曜24時55分~)、「Re:フォロワー」(テレビ朝日系毎週土曜26時30分~)、舞台「里見八犬伝」(11月23・24日に愛知・名古屋文理大学文化フォーラム、11月30日~12月8日に明治座にて上演)など。「Re:フォロワー」は2020年6月舞台化されることも決定している。
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