<間宮祥太朗&桜井日奈子「殺さない彼と死なない彼女」インタビュー>お互いの“ギャップ萌え”明かす 初共演の感想は?
2019.11.13 07:00
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映画「殺さない彼と死なない彼女」(11月15日公開)でW主演を務める俳優の間宮祥太朗(26)と女優の桜井日奈子(22)が、モデルプレスのインタビューに応じた。
間宮祥太朗&桜井日奈子「殺さない彼と死なない彼女」インタビュー
Twitter発の人気コミック(作:世紀末)を映画化した同作は、「殺す」が口癖でスマホ依存症の無気力少年・小坂れい(間宮)と「死にたい」が口癖の心優しきネガティブ少女・鹿野なな(桜井)の恋模様を中心に、いびつでピュアな少年少女たちを巡る三つの物語を描く青春群像劇。今回が初共演となる2人。インタビューでは、お互いの印象や現場での裏話を聞いた。
お互いの“ギャップ萌え”明かす 間宮祥太朗の反応に桜井日奈子安堵
― 初共演ということで、まずはそれぞれの印象を教えて下さい。桜井日奈子:これだけイケてる方なので…
間宮祥太朗:やめてください(笑)!
桜井:(笑)。黙っていると怖い印象もあって、最初は話しかけちゃダメなのかな?って思っていたんですけど、実際は明るくて居心地の良い方でした。
間宮:“ギャップ萌え”ってことですね
一同:(笑)。
桜井:そうですね(笑)。良いギャップでした。
間宮:僕も撮影だけじゃなく取材や番宣含め、すごくやりやすかったです。何をするにも居やすかったですし、そういう桜井さんの雰囲気が、僕の明るさを引き出してくれたのかなと思っています。
― 間宮さんは桜井さんに、“ギャップ萌え”するところはありましたか?
間宮:もっとふわっと女の子らしい人なのかなと思っていたら、意外と負けず嫌いな一面もあるスポ根系で。それは撮影中に感じたことじゃなくて、その後の番宣とかで気づいて、振り返ってみると撮影期間中の追い込み方とかプレッシャーのかけ方とかはそこからきてるのかなって。
桜井:そうなんですよ、負けず嫌いなんです…スポ根系なので、引かれたらどうしようって思って…引いてないですか?
間宮:うん。
桜井:よかった~…。引かれる方もいるかなと思っているので、今回はラッキーでした。それを気にして、初対面の方の前では隠してしまいますし、心をオープンにしたときにしかスポ根な部分は出せないです。
― それだけ間宮さんとの信頼関係があるということですね。
桜井:たくさんお話できたわけではなかったんですけど、実は楽しい方だって分かったので、撮影期間中からオープンでした。
― 現場の雰囲気はいかがでしたか?
間宮:のんびりしていました。(小林啓一)監督が“やりたいことをやっていい”というスタンスだったので、自分たちも色々チャレンジさせてもらいましたし、役の距離感が縮まっていくにしたがって、アドリブというか台本にない動きは多くなっていきましたね。話し合いながらというよりも、段取りやテストの段階から、ポンとやったことが採用されるみたいな。
― アドリブで特に印象に残っているシーンは?
桜井:2人で肉まんを食べているシーンでの間宮さんのアドリブです。あるものを投げるんですけど、あのシーンは私が演じた鹿野のキャラクターをより引き出していただいたなと思っています。
間宮:テストでやったことを監督が「いいね」って採用してくださって。そのときにはもう何をやっても大丈夫なくらい僕らの信頼関係も築けていましたし、役の距離感も近くなっているシーンだったのでそれを表現しました。ぜひ、注目して観てみてほしいです。
間宮祥太朗&桜井日奈子が語る“夢を叶える秘訣”とは
― 今作にはお2人が演じる小坂や鹿野だけではなく、様々な悩みを抱えたキャラクターが登場しますが、登場人物や間宮さん、桜井さんと同世代に向け伝えたいメッセージは?桜井:ラブストーリーではありますけど、ドタバタキュンキュンコメディではないですし、ゆっくりとした幸せに包まれる作品になっていると思います。間宮さんと私はクラスの中でも孤立している2人を演じますが、言葉は暴力的でもその奥にある優しさを感じていただきたいです。
間宮:色々なキャラクターが登場するからこそ、それぞれの生き様があるよねって感じていただけると思いますし、“それを全部肯定していこうよ”みたいなメッセージもあるのかなと。肯定っていうのは、“そのままでいこう”とか“そのままでいい”とか強いものじゃなくて、“そうあればいいでしょう”っていう優しいニュアンス。(原作の)世紀末さんの考え方って優しい感じがするんです。
例えば、いつも「死にたい」って言っている鹿野みたいな人に対しては、“メンヘラだな”とか“自殺願望があって危ない”とか、1枚かませて見る人が多いかもしれないし、その見方が鹿野みたいな人を苦しめているかもしれない。でも、鹿野は小坂っていう“大丈夫だよ”“それでいいじゃん”って普通に接してくれる人と出会えた。それだけで周りの目って気にならなくなると思うんです。そういう意味では、鹿野のようにちょっと引っかかるものがある方には特にグッとくる映画だと思います。
― では、最後になりますが、今、夢を追いかけている読者へ“夢を叶える秘訣”を教えてください。
間宮:(桜井に向かって)岡山から出てきたもんね。(女優は)夢だったの?
桜井:今はこれからも女優として頑張っていきたいなと思っているんですけど、もともと夢ではなかったので、ちょっと特殊で。“ここを目指して頑張ってきました”っていうよりは、この仕事がラッキーで近寄って来てくれたというか、面白そうと思ったことに乗っかったらそれが夢になったっていう形なんですよね。そんな私が言えることは、今夢や目標がない人も、やってみて目標になることもあるので焦る必要はない、ということだと思います。それは、私自身も実感していることです。間宮さんは今の仕事が夢でしたか?
間宮:ううん、僕も違う。小さい頃はプロ野球選手になりたかった。それに、僕は夢を持たないタイプなんですよね。だから、“夢を叶える秘訣”とは少し違うかもしれないですけど、夢が叶うって結果だし、大事なのはその先だと思っています。夢を叶えるってことに固執し過ぎると夢が叶ったあとに“どうしよう”って思ったり、夢が叶わなかったときに自分を否定したりするとも思う。やりたいことがあるなら、その過程を楽しんだ方がいいし、着地点はあまり決めない方が生きやすいと思います。
― 素敵なメッセージありがとうございました。インタビューは以上になります。
桜井がインタビュー中に語っていたように殺伐とした言葉が飛び交う会話劇が繰り広げられるが、その裏に温かさを感じることができる今作。それは2人が癖のあるキャラクターを魅力的に演じているからこそ。そして、小坂と鹿野が心を通わせていく様に心が温まったときに迎える思いがけない展開…まさにニュータイプのラブストーリーがここに完成した。(modelpress編集部)
映画「殺さない彼と死なない彼女」概要
出演:間宮祥太朗 桜井日奈子/恒松祐里 堀田真由 箭内夢菜 ゆうたろう/金子大地 中尾暢樹/佐藤玲 佐津川愛美/森口瑤子
監督・脚本:小林啓一
原作:世紀末「殺さない彼と死なない彼女」(KADOKAWA刊)
<ストーリー>
何にも興味が持てず、退屈な高校生活を送っていた少年・小坂れい(間宮祥太朗)は、リストカット常習者で“死にたがり”の少女・鹿野なな(桜井日奈子)に出会う。
それまで周囲から孤立していた二人は、<ハチの埋葬>をきっかけ同じ時間をともに過ごすようになる。不器用なやりとりを繰り返しながらも、自分を受け入れ、そばに寄り添ってくれるあたたかな存在――
そんな相手との出会いは、互いの心の傷を癒し、二人は前を向いて歩み出していくのだが…。
間宮祥太朗(まみや・しょうたろう)プロフィール
1993年6月11日生まれ、神奈川県出身。2008年俳優デビュー。近年の主な出演作は、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」(18)、ドラマ「ハケン占い師アタル」(19)、「べしゃり暮らし」(19)、映画「翔んで埼玉」(19)、「ホットギミック ガールミーツボーイ」(19)など。桜井日奈子(さくらい・ひなこ)プロフィール
1997年4月2日生まれ、岡山県出身。15年CM出演をきっかけに“岡山の奇跡”として一躍注目を浴び、16年に舞台『それいゆ』で女優デビュー。近年の主な出演作は、ドラマ「僕の初恋をキミに捧ぐ」(19)、「みかづき」(19)、「ヤヌスの鏡」(フジテレビ系で放送中)、映画「ママレード・ボーイ」(18)、「ういらぶ。」(19)など。
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