<THE RAMPAGE「THE RIOT」インタビュー>個人活動増え意識に変化―5年間を振り返る「“諦める”とか“やめる”っていう選択肢がまず僕らの中にない」
10月30日に2ndアルバム「THE RIOT」をリリースするTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEより、ボーカルの川村壱馬、パフォーマーの陣、与那嶺瑠唯、山本彰吾、岩谷翔吾、藤原樹、武知海青、龍の8人がモデルプレスのインタビューに応じた。
THE RAMPAGE、2ndアルバム「THE RIOT」インタビュー
THE RAMPAGEは、2014年にEXILEの新メンバーを決めるために行った「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」など3つのオーディションから選ばれたメンバーで構成された16人グループ。候補生として全国を回った「武者修行」のファイナル公演で、全員が正式メンバーになることが発表された2014年9月12日から、先日5周年を迎えたばかり。
これまでに9枚のシングル、1枚のアルバムをリリースし、単独ホールツアー、アリーナツアーを開催。俳優業など個人活動も増え、活躍の幅を広げる彼らだが、公式発表はしていないものの、デビュー前には約1年間の活動休止期間があった。
様々な経験を経て迎えた5周年。彼にとってこの5年間はどのような時間だったのか…そして、これから目指す場所とは――
THE RAMPAGE、個人活動増え意識に変化
― まずは、2ndアルバム「THE RIOT」について教えて下さい。1stアルバムから約1年ぶりのリリースとなりますが、どのような作品に仕上がっていますか?川村壱馬:リード曲が「Move the World」というタイトルで、“世界を動かす”“自分たちが新境地に向かう”というダブルミーニングになっています。1stアルバムが現状の自分たちの集大成であり、プロローグ、名刺代わりになる1枚だったとしたら、2ndアルバムはこれからの僕らの歴史に繋がる1枚であり、ここからストーリーが展開されていくことを予感させる1枚になったかなと思います。
― 結成6年目となり、個人活動も増えたかと思いますが、意識的な変化は感じますか?
山本彰吾:俳優業をやるメンバーがいたり、ラップをやるメンバーがいたり、一人ひとりの仕事が増えてきた中で、個人として意見を持つことが大事だなと感じるようになりました。一歩RAMPAGEを離れたら個人の名前で活動しているので、誰も助けてくれない。そういうときに、自分の意見をきちんと言えることとか、挨拶ができることの大切さをこの5年で勉強できたなと思います。
龍:そういう面で言うと、「HiGH&LOW」(企画プロデュースをEXILE HIROが務め、男たちの友情と熱き闘いを様々なメディアで描く総合エンターテインメント)でほかの事務所の方々と共演させていただいたことは大きい経験でした。色々話を聞くことも多かったですし、一人ひとりがしっかりやっていかないといけないなという思いが強くなりました。
― メンバー内でそういったお話をすることも?
陣:色々な方と共演させていただく機会が増えたので、「○○さんと出会ったよ」「こういう話をしたよ」とか。「こんな風に話していたよ…」とか聞くことで、そういう考え方もあるんだなって学ぶことも多いです。
川村:改まってと言うことはあまりないかもしれないですけど、自然と話していたり、勝手にインスピレーションを受けていたりっていうことはあると思いますね。
与那嶺瑠唯:先輩方が個人に対してサラッと言ってくださった言葉とかを、メンバーで共有し合うこともあります。自分が今でも特に覚えているのは、ホールツアーのときの(EXILE)USAさんの言葉なんですけど、「ホールツアーでしかできないダンスがあるし、アリーナやドームって大きくなると、ダンスを踊ることも少なくなるから、(観客が)直接観える範囲のときはしっかり踊った方がいいよ」って。そのとき、そういう感覚なんだって自分の考えが変化しましたし、その言葉をもっと深堀りして、「じゃあRAMPAGEらしいステージにするには…」ってヒントにもなりました。
あと、オーディションのときに、(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの小林)直己さんが「ドームになると後ろの席の人まで500メートル離れているから、スクリーンを通してじゃなくて、生の自分を500メートル先の人まで届ける気持ちで踊っている」というような話をしてくださったこともすごく覚えています。どんなステージに立つときも、その気持ちを持っていようと思いながらやっています。
― 実際に単独でホールツアー(2017年~2018年)とアリーナツアー(2019年)を開催し、いかがでしたか?
与那嶺:ホールとアリーナでは来てくださるお客さんの数が違いますし、USAさんのおっしゃっていたようにホールではできていたことがアリーナではできないんだなと実感することもありました。その分というか、どんな規模でもお客さんと一体になれるように、挨拶や煽りをするときは一番後ろの席の人から目を配るようにしています。
藤原樹:フェスとかイベントに出演させていただいたときにも、初めて出るイベントのときはまず会場を見渡して、どこまで花道があるのか、どこまで奥にお客さんが入っているのかステージを把握した上でパフォーマンスをするように自然と皆がなっていった気がします。センターステージで踊っていても、もしかしたら観えないお客さんもいるかもしれないですし、隙間から観ている方もいるかもしれないので、色々なところに気を配るようになりました。
メンバー:(頷く)
陣:ホールツアー以降ですね。
川村:意識としては武者修行のときからありましたけど、ツアーでしっかり実践できた感覚です。
与那嶺:武者修行があったからこその再認識でしたね。やってきたことが間違ってなかったんだって思えたのがホールツアー。
陣:自分たちしか出ないライブにお金を払って来てくださるっていう重さについて、ホールツアーのときに皆で話したんですよ。意識としてはあったけど、改めて気持ちをしっかり伝えていかないといけないって言い合ったことを今でも覚えています。
THE RAMPAGE、5年間で得たこと、今後の目標は…
― 9月には結成5周年を迎えたかと思いますが、改めてこの振り返るとこの5年はどのような時間でしたか?岩谷翔吾:濃い5年だったなと思います。浮き沈みもたくさん経験して、リアルにもまれて、自分たちでたくさん考えてきた5年でした。その中でも、失敗したときに学ぶことが多かったなと思いますし、良い時期こそ気をつけなきゃいけないなとか。そう思えたのは活動休止の期間があったからこそで、それを経て今はどっしりとした状態で、皆さんにエンターテインメントを届けられているなという自信があります。
武知海青:長いようで短かった5年だったなと自分は感じていて、複雑な感情です。結成してから5年ですけど、デビューしてからは2年半で、ここまで突っ走ってきて、デビュー後もゴールがない世界なので、目の前にあるものを常に全力でやってきたなと。前を向いて走り続けていたら止まる時間はないじゃないですか?その時間がないから、5年と聞くと長いですけど、短く感じるのかなと思います。
― 皆さん、この5年は長かったですか?短かったですか?
メンバー:(口々に)短かったです。
川村:過ぎてしまえばあっという間というか。
山本:考えてみれば。
川村:当時は1日60時間位あるんじゃないかな?って思うくらい長かったですけど(苦笑)。
メンバー:分かる!
山本:何もしてない日もありましたし。
岩谷:天井の模様とか見てた日もあった(笑)。
川村:14、15年の頃とか?
陣:明日もオフかーって。僕らは16人全員分のスケジュールが一気に送られてくるんですけど、ありがたいことに、今はスクロールを何度もしないと下まで見れないんです。でも、そのときはスクロールなしで全部見れた。スケジュールがたくさん入っている日は、たまにそのときのことを思い出しますね。
山本:3日分スクロールなしで見れるくらいオフばっかりとかね。
岩谷:自分では「自主練」って書いてた。
川村:オフって書きたくなかったんだよね。
― それが変わったなと実感したのはいつの頃からですか?
川村:2015年の年末くらいだと思います。2度目の武者修行が決定した頃。
山本:EXILEさんのツアー(EXILE LIVE TOUR 2015“AMAZING WORLD”)にサポートダンサーとして出演させていただいたんですけど、福岡公演で「もう1回武者修行をやります」って言われたときの皆の顔が…。すごくキラキラしてて、「もう1回RAMPAGEができるんだ」って覚悟が表れていましたね。
陣:それって、まだ結成して1年くらいしか経ってないときの話だよね。その1年だけで3年分くらいに感じる。驚くほど長い1年でしたね。
武知:正式メンバーになる前の武者修行と、活動再開したときの武者修行まではとにかく長かったですね。
川村:さっきの“1日60時間”って結構当たってるかもね(笑)。
武知:本当に、毎日3日分くらいの感覚だったもんね。
― グループとしての転機というと、2度目の武者修行が決定したときでしょうか?
陣:一番最初に歯車が動き始めたのはそこだと思います。
― 5年経って今、グループとしての目標は?
川村:目標と言うと、ドームツアーとかスタジアムツアーとかになるんですけど、そこに行くまでの一歩一歩が9.9割だと思っているので、今は目の前のことに全力で取り組むことが大事だと思っています。目標がないとそこには向かっていけないので、置いてはいますが、そこに向かうために今すべきことを逆算して考えていくスタイルです。そのスタンスでここまできて、2020年には2度目のアリーナツアー(THE RAMPAGE LIVE TOUR 2020 “RMPG”)をやらせていただくことも決定しましたし、スタイルを貫いていくことが永遠のテーマかなと。
― 全力で走り続けていく中で、辛くなること、止まってしまいそうになる瞬間はありませんでしたか?
与那嶺:全然ないです。というより、そう思う余裕がないのかもしれないです。辛いことはデビュー前に一度経験しているので、今はそれ以上がないっていうのもあります。
あと、16人もいるので、何かあっても誰かに言えばすっきりしますし、助け合ってここまで来たなと思います。…まあ、僕は半年に1回沖縄に帰りたくなりますけど(笑)。
メンバー:(笑)。
川村:何かあっても笑って話して忘れてるかもしれないですね。楽屋で盛り上がっているうちにその気持ちがなくなっていく。
武知:“諦める”とか“やめる”っていう選択肢がまず僕らの中にない。ダメだったらそれを糧にして、もう1回あたりに行こうってスタイルです。
川村:それに、好きなことをやっているから永遠に続けられる気がします。
陣:LDHのアーティストって皆さん同じなんですけど、RAMPAGEのメンバーも裏表がないので、それもしんどくならないひとつの要因だと思います。“RAMPAGEの陣”として何かを伝えるときはもちろんありますけど、普段の自分とのギャップがないから、自分たちの伝えたことをまっすぐに届けられますし、良い意味で楽ちんですね。自分をさらけ出しているからこそ伝わることもあると思ってやっています。
川村:MCで喋っているときも、自分の思ったことをさらけ出しているので楽です。
与那嶺:うん、楽でした。
メンバー:「でした」!?
山本:何で過去形(笑)?明日沖縄帰る?
与那嶺:スタッフさん!沖縄行きのチケットください!
山本:何で人にとらすんだよ!自分でとれよ!
一同:(爆笑)。
― (笑)。では最後に、モデルプレス読者に向けメッセージをお願いします。
川村:一つ一つ120%の思いを込めて作った、僕たちの2ndアルバム「THE RIOT」が完成しました。このアルバムは次に繋がる通過点だと思っていますし、1stアルバムからの成長や進化も感じて楽しんでもらえる1枚になったと思います。
陣:元々あった楽曲でも、年月を重ねたことで、ボーカル3人(RIKU・川村・吉野)のアプローチの仕方が変わっていますし、これまでRAMPAGEを応援してくださった方々にも新鮮な気持ちで聴いていただけると思います。全編英語の曲があったり、それぞれしっかりコンセプトをもって制作していたり、こだわった楽曲ばかりなので、ぜひ手にとっていただけたら嬉しいです。
結成6年目のTHE RAMPAGE、次のステージへ
初のアリーナツアーを経て、次のステージへと到達したTHE RAMPAGE。そんな彼らの“今”を詰め込んだ「THE RIOT」には、リード曲「Move the World」のほか、全国アリーナツアーのキックオフソング「THROW YA FIST」、US現行トレンドを取り入れた新たなグループ像を提示した「WELCOME 2 PARADISE」、10月4日に公開した映画「HiGH&LOW THE WORST」の劇中歌にも使用されている「SWAG & PRIDE」「FIRED UP」などが収録される。結成当時、平均年齢が17.5歳だった彼らも全員成人に。LDH、6年に一度のPERFECT YEARとなる2020年に向け、さらにスピードアップしていく彼らに期待したい。(modelpress編集部)
THE RAMPAGE from EXILE TRIBE(ザ・ランペイジ・フロム・エグザイル・トライブ)プロフィール
2014年にEXILEの新メンバーを決めるために行った「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」など、3つのオーディションから選ばれたメンバーで構成。メンバーは、ヴォーカルのRIKU、川村壱馬、吉野北人、パフォーマーのLIKIYA、陣、神谷健太、与那嶺瑠唯、山本彰吾、岩谷翔吾、浦川翔平、藤原樹、武知海青、長谷川慎、龍、鈴木昂秀、後藤拓磨。結成から、約3年、1月25日にシングル「Lightning」にて、メジャーデビュー。2020年2月からは2度目となるアリーナツアー「THE RAMPAGE LIVE TOUR 2020 “RMPG”」の開催が決定している。
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