池田エライザ、“兄にそっくり”神尾楓珠と共通点多数発覚 「左ききのエレン」実写化にかける思いとは
2019.10.06 07:00
MBS/TBSドラマイズム「左ききのエレン」(MBS:10月20日より毎週日曜24:50~※初回は25:15~、TBS:10月22日より毎週火曜25:28~ほか)でW主演を務める神尾楓珠と池田エライザが、このほど報道陣のインタビューに応じた。
原作は2016年3月から、かっぴー氏によってcakesにて連載がスタートし、cakesクリエイターコンテストで特選を受賞、2017年10月からは少年ジャンプ+にてリメイク版が発売された同名漫画。
自らの才能の限界に苦しみながらも、いつか“何者か”になることを夢見る朝倉光一(神尾)、圧倒的な芸術的才能に恵まれながらも、天才ゆえの苦悩と孤独を抱える山岸エレン(池田)。高校時代に運命的に出会った凡才と天才、相対する2人の敗北や挫折を通して、その先に「本当の自分」を発見するまでをリアルに描き出す。
池田:(インタビュー時点では)まだそんなにお話する機会が無かったんですけど、神尾くんはお芝居を素直に受けてくれるなと思う瞬間があって、共演する身としてはありがたいです。
神尾:逆に池田さんはドシっとしてくれて…。
池田:どこが(笑)?
神尾:存在感もそうですけど、エレンとしてそこに立ってくれているので、僕の芝居をしっかり受け入れてくれます。
池田:(神尾が)うちのお兄ちゃんにすごく顔が似てるんです。
神尾:そうみたいです。
池田:似すぎてたまに話が入ってこない(笑)。「似てるな~」って思ってたら話が終わってて、「ごめん、なんだっけ?」ってなることが、ちょこちょこあります。
― 顔どのあたりが似てるんですか?
池田:全体的に一緒ですね。
― 親近感がある?
池田:なんか変な感です、お兄ちゃんがお芝居してるみたいな。
神尾:それは違うでしょ(笑)。
池田:うちの叔母から、Instagramに「え、これお兄ちゃん?」ってコメントくるぐらい似てるんです。
― じゃあ、池田さん一族公認の“お兄ちゃん似”ということ?
池田:でも、そんなこと言ったら、お兄ちゃんのハードルがすごく上がっちゃう(笑)。
神尾:「あの人すごいな」「俺はダメだな」みたいに、人と比べて抱えてる感覚はみんな一緒なのかなと思います。僕は凡人側で天才に対する憧れがあるので、そういう意味ではすごく光一を投影しやすかったです。
― 池田さんはいかがですか?
池田:天才を演じるプレッシャーはあったんですけど、実際にエレンを演じてみたら、天才ならではの理解してもらえない苦しみを常々感じています。「どうしてそういう風に考えるの?」って言われても、「最初からそう思ったから」としか説明できないように、自分のことを全部理解してくれる人がいない孤独というか、エレンの人間らしさを感じる瞬間はたくさんあります。
― ご自身が他人の才能に嫉妬したり、天才を前に打ちのめされたりした経験はありますか?
池田:役者さんには“努力してない天才”ってあまりいなくて、天才と言われる方もしっかり努力していますし、天才だからこそ話が合わないみたいなこともあまりないです。ただ、芝居に没入するまでの“瞬発力”でいえば、いわゆる才能がある人は、直前まで雑談してるのにすぐ切り替えられます。私は、どちらかと言うと役にずっと入っちゃうタイプなので、そういう人はいいなって思います。
― そういう人と共演する時はどういう心境なんですか?
池田:純粋に羨ましいなって指をくわえて見てます(笑)。「あんなに直前まで喋ってて気持ち途切れないのかな~」って思ったりするけど、カチンコが鳴った瞬間に顔が変わるから「いいな」って思います。
神尾:僕はそっち側が天才なんだと思った。
池田:どういうこと?
神尾:ずっと役に入ってるほうが天才なのかなって。
池田:えぇ?だって、本当はめちゃめちゃ喋りたいもん(笑)。
神尾:僕はそれこそカチンコが鳴ってスイッチ入るタイプなんです。だから俺は絶対こっち(=池田)が天才だなって思います。
― お互いに「天才」だと思ってたんですね。
神尾:こっち(池田)はたぶん思ってないですよ(笑)。
池田:(笑)。天才として見たことがないだけですよ(笑)。
神尾:サッカーをやっていた時には結構ありました。芸能界は努力がないと続かないし、人と関わることが多いからそういうところも見られると思うんです。でも、サッカーは上手ければ試合に出られる。努力しないけどめちゃめちゃ上手いやつがいっぱいいたんです。僕は頑張ってるけどそいつらに勝てないから、裏で「あいつ練習してないくせになんで試合に出れてるんだよ。」みたいなことを言ってました(笑)
― 光一みたいに「くそっ!」って思って燃えるより、ふてくされてしまうタイプ?
神尾:腐ってましたね(笑)。
神尾:僕は「ジャンプ」が好きで、「ジャンプ」作品の実写化に出演するのが夢だったので、夢が叶ったなという感覚です。
― 光一を演じるにあたっては?
神尾:光一は、悩んで、そこで腐らずに前に進もうとすることがカッコいいなと思います。僕はそういうエネルギーがある人になりたかったんです、なれなかったですけど(笑)。
池田:腐ってたからね(笑)。
神尾:(笑)。
― 池田さんはいかがですか?
池田:かっぴーさんの漫画は「左ききのエレン」より前の作品も読んでました。それで「左ききのエレン」が始まった時、左利きということにも、(エレンという)名前が自分と似てることにもあって親近感がありました。
連載が始まった時はまだ自分に自信がなかったので「この役をやれるか分かんないけどやりたいな」ぐらいの気持ちでしたけど、読み進めていくにつれて、やりがいがある役だと思い「他の左利きの人が演じたら本当に悔しい」って思うようになっていたので、今回決まった時は嬉しかったです。
― タイミング的も、エレンが出来るという自信がついた時だった?
池田:私はたぶん一生自信がつかないんですけど、年齢重ねるほどにエレンのことを理解出来るようになって、今も敏感に演じられているので、今やれて幸せです。
― 他の人がやったら絶対悔しかったですよね。
池田:そうしたら絶対観ない!
一同:(笑)
池田:絶対観ないし、SNSでめっちゃ左利きのアピールすると思う(笑)。
― 「私、左利きで良かった」と感じる瞬間は、まさにこの作品と…。
池田:もうこの作品に尽きます。作品によってはご迷惑をおかけすることもあって、吉沢亮くんと共演した時は人格が一緒になってしまう役だったんですけど、私が先に左手でお箸持っちゃったから、元の人格のお亮(吉沢)も左手で持たないといけなくなっちゃって(笑)。プルプルしながらもスプーンで頑張っていたらしいです。
神尾:スプーンだったら左手でいけるから?
池田:そう、箸よりはスプーンの方がいいと思って頑張っていたのが本当に申し訳なかったです。今回も、エレンが左手で光一を殴るシーンがあるんですけど、私殴るのは右なんですね。なので、そこだけちょっと緊張してました(笑)。
― では、神尾さんが光一役って聞いたときの印象は?
池田:神尾さんがどういう性格の方なのか知らなかったので、会うのが楽しみでした。撮影の前にもお会いしていたんですけど、お芝居を見たら「すごい光一だ!」って。いわゆる顔はやる気なさそうな顔立ちじゃないですか、でも“目力世界遺産”でしたっけ(笑)?
神尾:バカにしてる(笑)。別にそれ言わなくてもいいじゃん(笑)!
池田:(笑)。こう何を考えているか分からないというか、アンニュイな顔いいますか、その顔立ちと、力の漲っている光一という役が、すごく素敵な掛け合わせだなって思いました。いわゆる熱血くんみたいな人よりも、神尾くんが演じるほうが「こういう人も奮闘してるかもしれない」って思わせてくれて役に厚みが出ると思います。私もなかなか「よっしゃー!」みたいに頑張れないタイプなので見てて羨ましいです。
神尾:嘘をつくのが上手いです(笑)。
― どういう時に嘘をつくのが上手なんですか?
池田:オーラが見えるとか言い始めるんです(笑)。現場でも、みんな信じちゃってました。
― 演技が上手ということですよね。
神尾:いやいや(笑)。
池田:そういうことですよね。
神尾:真顔で嘘をつくので信じられやすいんですよね。心では笑いながら冗談で言ってるつもりなんですけど、あんま表情に出てないんです。
池田:でも、上手くいったらちょっとニヤニヤしてましたけどね(笑)。
― 池田さんも騙された?
神尾:まだ嘘ついてないです。
池田:私にはたぶん物怖じして来ないですね(笑)。
― 池田さんはいかがですか?色々器用に出来る印象がありますか…?
池田:なんでもかんでもやるので集中力は高いかもしれないです。楽器にしろ、絵にしろ全部丸一日かけて出来ます。音楽の面で才能があると言って頂けることもありますけど、それは親がシンガーで教えてもらった時間が長かったというのもあります。自分で1日8時間レコーディングして、聞き返して、録り直してを繰り替えしていたの努力もあるかもしれないですけど、そうやってやり続けたのは1つの才能なのかなとは思います。
― 神尾さんが、池田さんに天才っぽさを感じたところはありますか?
神尾:元々色んなことに挑戦しているのがすごいと思います。僕はそういう冒険心がないので、それも才能かなって思います。
― 「冒険心がない」というのは具体的にどういう時に感じるんですか?
神尾:いつも同じ物注文するとか。
池田:それは一緒(笑)。
神尾:あんま入ったことない店に入れないとか。
池田:一緒だよ(笑)。
― そういう共通点もあるんですよね。
池田:ちょっとコミュ障というか、人見知りですよね?
神尾:そんなことないですよ(笑)。
池田:ちょっと人見知りですよ。
神尾:喋れる人の幅が狭いんですよね。
池田:内弁慶だからね。
神尾:そうそうそう。めっちゃ内弁慶なんです。
池田:私もめちゃめちゃ内弁慶なんです(笑)。
― 似たもの同士ですね。
池田:引きこもりではない?
神尾:引きこもり。
池田:一緒だ(笑)。
神尾:親近感が湧いてきました(笑)。
池田:観てくれる方も十人十色であるように、光一とエレンに関わらず「左ききのエレン」に登場する1人ひとりが、誰かに必ず寄り添ってくれる存在になっていると思っています。それは原作もそうですし、ドラマでも主人公だけではなく、そこに関わる人たちの心情も丁寧に描いて映しているので、「天才になれなかった全ての人へ」というキャッチコピーですが、自分を天才だって自負してる方にも、どんな方にも観て頂きたいです。そして是非10話まで、最後までちゃんと観て頂きたいです。
― 神尾さんはいかがですか。
神尾:ほぼ言われちゃった(笑)。
池田:絶対同じじゃないでしょ(笑)。
神尾:普段、人が心の中に抱えているものや、目を反らしているものを突きつけてくるシーンもあるので、それが自分を見つめ直すきっかけになればいいなと思います。
― ありがとうございました。
神尾&池田:ありがとうございました。
(modelpress編集部)
一方、“左きき(ザ・サウスポー)”と呼ばれ、ニューヨークでアーティストとして活動するエレン。他を圧倒する才能を持ちながらも、心の底から湧き上がる“描きたい”という衝動に駆られるものもなく、もがき苦しんでいた…。
“何者か”になりたい凡才と不器用に生きる天才…それぞれの『本気』の先にあるものとは!?天才になれなかった全ての人へ捧ぐ物語。
自らの才能の限界に苦しみながらも、いつか“何者か”になることを夢見る朝倉光一(神尾)、圧倒的な芸術的才能に恵まれながらも、天才ゆえの苦悩と孤独を抱える山岸エレン(池田)。高校時代に運命的に出会った凡才と天才、相対する2人の敗北や挫折を通して、その先に「本当の自分」を発見するまでをリアルに描き出す。
神尾楓珠は兄に似ている?池田エライザ「お兄ちゃんがお芝居してるみたい」
― まずは共演の感想を教えください。池田:(インタビュー時点では)まだそんなにお話する機会が無かったんですけど、神尾くんはお芝居を素直に受けてくれるなと思う瞬間があって、共演する身としてはありがたいです。
神尾:逆に池田さんはドシっとしてくれて…。
池田:どこが(笑)?
神尾:存在感もそうですけど、エレンとしてそこに立ってくれているので、僕の芝居をしっかり受け入れてくれます。
池田:(神尾が)うちのお兄ちゃんにすごく顔が似てるんです。
神尾:そうみたいです。
池田:似すぎてたまに話が入ってこない(笑)。「似てるな~」って思ってたら話が終わってて、「ごめん、なんだっけ?」ってなることが、ちょこちょこあります。
― 顔どのあたりが似てるんですか?
池田:全体的に一緒ですね。
― 親近感がある?
池田:なんか変な感です、お兄ちゃんがお芝居してるみたいな。
神尾:それは違うでしょ(笑)。
池田:うちの叔母から、Instagramに「え、これお兄ちゃん?」ってコメントくるぐらい似てるんです。
― じゃあ、池田さん一族公認の“お兄ちゃん似”ということ?
池田:でも、そんなこと言ったら、お兄ちゃんのハードルがすごく上がっちゃう(笑)。
神尾楓珠&池田エライザが考える「天才」
― ドラマでは「天才と凡人」が描かれますが、お2人はこのテーマについてどうお考えですか?神尾:「あの人すごいな」「俺はダメだな」みたいに、人と比べて抱えてる感覚はみんな一緒なのかなと思います。僕は凡人側で天才に対する憧れがあるので、そういう意味ではすごく光一を投影しやすかったです。
― 池田さんはいかがですか?
池田:天才を演じるプレッシャーはあったんですけど、実際にエレンを演じてみたら、天才ならではの理解してもらえない苦しみを常々感じています。「どうしてそういう風に考えるの?」って言われても、「最初からそう思ったから」としか説明できないように、自分のことを全部理解してくれる人がいない孤独というか、エレンの人間らしさを感じる瞬間はたくさんあります。
― ご自身が他人の才能に嫉妬したり、天才を前に打ちのめされたりした経験はありますか?
池田:役者さんには“努力してない天才”ってあまりいなくて、天才と言われる方もしっかり努力していますし、天才だからこそ話が合わないみたいなこともあまりないです。ただ、芝居に没入するまでの“瞬発力”でいえば、いわゆる才能がある人は、直前まで雑談してるのにすぐ切り替えられます。私は、どちらかと言うと役にずっと入っちゃうタイプなので、そういう人はいいなって思います。
― そういう人と共演する時はどういう心境なんですか?
池田:純粋に羨ましいなって指をくわえて見てます(笑)。「あんなに直前まで喋ってて気持ち途切れないのかな~」って思ったりするけど、カチンコが鳴った瞬間に顔が変わるから「いいな」って思います。
神尾:僕はそっち側が天才なんだと思った。
池田:どういうこと?
神尾:ずっと役に入ってるほうが天才なのかなって。
池田:えぇ?だって、本当はめちゃめちゃ喋りたいもん(笑)。
神尾:僕はそれこそカチンコが鳴ってスイッチ入るタイプなんです。だから俺は絶対こっち(=池田)が天才だなって思います。
― お互いに「天才」だと思ってたんですね。
神尾:こっち(池田)はたぶん思ってないですよ(笑)。
池田:(笑)。天才として見たことがないだけですよ(笑)。
神尾楓珠「僕は頑張ってるけど…」
― 俳優業以外でもありますか?神尾:サッカーをやっていた時には結構ありました。芸能界は努力がないと続かないし、人と関わることが多いからそういうところも見られると思うんです。でも、サッカーは上手ければ試合に出られる。努力しないけどめちゃめちゃ上手いやつがいっぱいいたんです。僕は頑張ってるけどそいつらに勝てないから、裏で「あいつ練習してないくせになんで試合に出れてるんだよ。」みたいなことを言ってました(笑)
― 光一みたいに「くそっ!」って思って燃えるより、ふてくされてしまうタイプ?
神尾:腐ってましたね(笑)。
池田エライザ「左ききのエレン」にかける思い
― 改めて今回の役が決まった時の心境を教えて下さい。神尾:僕は「ジャンプ」が好きで、「ジャンプ」作品の実写化に出演するのが夢だったので、夢が叶ったなという感覚です。
― 光一を演じるにあたっては?
神尾:光一は、悩んで、そこで腐らずに前に進もうとすることがカッコいいなと思います。僕はそういうエネルギーがある人になりたかったんです、なれなかったですけど(笑)。
池田:腐ってたからね(笑)。
神尾:(笑)。
― 池田さんはいかがですか?
池田:かっぴーさんの漫画は「左ききのエレン」より前の作品も読んでました。それで「左ききのエレン」が始まった時、左利きということにも、(エレンという)名前が自分と似てることにもあって親近感がありました。
連載が始まった時はまだ自分に自信がなかったので「この役をやれるか分かんないけどやりたいな」ぐらいの気持ちでしたけど、読み進めていくにつれて、やりがいがある役だと思い「他の左利きの人が演じたら本当に悔しい」って思うようになっていたので、今回決まった時は嬉しかったです。
― タイミング的も、エレンが出来るという自信がついた時だった?
池田:私はたぶん一生自信がつかないんですけど、年齢重ねるほどにエレンのことを理解出来るようになって、今も敏感に演じられているので、今やれて幸せです。
― 他の人がやったら絶対悔しかったですよね。
池田:そうしたら絶対観ない!
一同:(笑)
池田:絶対観ないし、SNSでめっちゃ左利きのアピールすると思う(笑)。
― 「私、左利きで良かった」と感じる瞬間は、まさにこの作品と…。
池田:もうこの作品に尽きます。作品によってはご迷惑をおかけすることもあって、吉沢亮くんと共演した時は人格が一緒になってしまう役だったんですけど、私が先に左手でお箸持っちゃったから、元の人格のお亮(吉沢)も左手で持たないといけなくなっちゃって(笑)。プルプルしながらもスプーンで頑張っていたらしいです。
神尾:スプーンだったら左手でいけるから?
池田:そう、箸よりはスプーンの方がいいと思って頑張っていたのが本当に申し訳なかったです。今回も、エレンが左手で光一を殴るシーンがあるんですけど、私殴るのは右なんですね。なので、そこだけちょっと緊張してました(笑)。
― では、神尾さんが光一役って聞いたときの印象は?
池田:神尾さんがどういう性格の方なのか知らなかったので、会うのが楽しみでした。撮影の前にもお会いしていたんですけど、お芝居を見たら「すごい光一だ!」って。いわゆる顔はやる気なさそうな顔立ちじゃないですか、でも“目力世界遺産”でしたっけ(笑)?
神尾:バカにしてる(笑)。別にそれ言わなくてもいいじゃん(笑)!
池田:(笑)。こう何を考えているか分からないというか、アンニュイな顔いいますか、その顔立ちと、力の漲っている光一という役が、すごく素敵な掛け合わせだなって思いました。いわゆる熱血くんみたいな人よりも、神尾くんが演じるほうが「こういう人も奮闘してるかもしれない」って思わせてくれて役に厚みが出ると思います。私もなかなか「よっしゃー!」みたいに頑張れないタイプなので見てて羨ましいです。
神尾楓珠&池田エライザ、共通点は…?
― それぞれ自慢できる“天才的なところ”を教えてください。神尾:嘘をつくのが上手いです(笑)。
― どういう時に嘘をつくのが上手なんですか?
池田:オーラが見えるとか言い始めるんです(笑)。現場でも、みんな信じちゃってました。
― 演技が上手ということですよね。
神尾:いやいや(笑)。
池田:そういうことですよね。
神尾:真顔で嘘をつくので信じられやすいんですよね。心では笑いながら冗談で言ってるつもりなんですけど、あんま表情に出てないんです。
池田:でも、上手くいったらちょっとニヤニヤしてましたけどね(笑)。
― 池田さんも騙された?
神尾:まだ嘘ついてないです。
池田:私にはたぶん物怖じして来ないですね(笑)。
― 池田さんはいかがですか?色々器用に出来る印象がありますか…?
池田:なんでもかんでもやるので集中力は高いかもしれないです。楽器にしろ、絵にしろ全部丸一日かけて出来ます。音楽の面で才能があると言って頂けることもありますけど、それは親がシンガーで教えてもらった時間が長かったというのもあります。自分で1日8時間レコーディングして、聞き返して、録り直してを繰り替えしていたの努力もあるかもしれないですけど、そうやってやり続けたのは1つの才能なのかなとは思います。
― 神尾さんが、池田さんに天才っぽさを感じたところはありますか?
神尾:元々色んなことに挑戦しているのがすごいと思います。僕はそういう冒険心がないので、それも才能かなって思います。
― 「冒険心がない」というのは具体的にどういう時に感じるんですか?
神尾:いつも同じ物注文するとか。
池田:それは一緒(笑)。
神尾:あんま入ったことない店に入れないとか。
池田:一緒だよ(笑)。
― そういう共通点もあるんですよね。
池田:ちょっとコミュ障というか、人見知りですよね?
神尾:そんなことないですよ(笑)。
池田:ちょっと人見知りですよ。
神尾:喋れる人の幅が狭いんですよね。
池田:内弁慶だからね。
神尾:そうそうそう。めっちゃ内弁慶なんです。
池田:私もめちゃめちゃ内弁慶なんです(笑)。
― 似たもの同士ですね。
池田:引きこもりではない?
神尾:引きこもり。
池田:一緒だ(笑)。
神尾:親近感が湧いてきました(笑)。
「左ききのエレン」神尾楓珠&池田エライザのメッセージ
― 最後に今作の展望を教えて下さい。池田:観てくれる方も十人十色であるように、光一とエレンに関わらず「左ききのエレン」に登場する1人ひとりが、誰かに必ず寄り添ってくれる存在になっていると思っています。それは原作もそうですし、ドラマでも主人公だけではなく、そこに関わる人たちの心情も丁寧に描いて映しているので、「天才になれなかった全ての人へ」というキャッチコピーですが、自分を天才だって自負してる方にも、どんな方にも観て頂きたいです。そして是非10話まで、最後までちゃんと観て頂きたいです。
― 神尾さんはいかがですか。
神尾:ほぼ言われちゃった(笑)。
池田:絶対同じじゃないでしょ(笑)。
神尾:普段、人が心の中に抱えているものや、目を反らしているものを突きつけてくるシーンもあるので、それが自分を見つめ直すきっかけになればいいなと思います。
― ありがとうございました。
神尾&池田:ありがとうございました。
(modelpress編集部)
「左ききのエレン」あらすじ
広告代理店に勤務するデザイナー・朝倉光一(神尾楓珠)は、がむしゃらに努力し働くも、数多いるクリエイターの中に埋もれ、誰もが注目する存在にはなれないでいた。苛立ちとやりきれない思いを抱えた光一は、高校時代に出会った天才・山岸エレン(池田エライザ)との思い出の場所を訪れ、ある事件のことを思い起こす。一方、“左きき(ザ・サウスポー)”と呼ばれ、ニューヨークでアーティストとして活動するエレン。他を圧倒する才能を持ちながらも、心の底から湧き上がる“描きたい”という衝動に駆られるものもなく、もがき苦しんでいた…。
“何者か”になりたい凡才と不器用に生きる天才…それぞれの『本気』の先にあるものとは!?天才になれなかった全ての人へ捧ぐ物語。
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