モデルプレスのインタビューに応じたCrazyBoy(C)モデルプレス

CrazyBoy(ELLY)「PINK DIAMOND Part2」インタビュー<後編>三代目JSBの“壁”明かす「ちょっと止まってねぇか?」 ソロ活動からの気づき、登坂広臣との関係性とは

2019.10.02 15:00

CrazyBoy名義でソロ活動する三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE(以下:三代目JSB)のELLYが、モデルプレスのインタビューに応じた。

  

CrazyBoy「PINK DIAMOND Part2」インタビュー後編

CrazyBoy「PINK DIAMOND Part2」(9月21日配信)(提供画像)
2017年よりラッパーとしてソロ活動をスタートさせ(※当時はCRAZYBOY表記)、仮装都市をモチーフとした「NEOTOKYO」プロジェクトなど最新かつストレートなヒップホップに挑戦してきたCrazyBoy。


2018年には初のソロツアー「CRAZYBOY presents NEOTOKYO THE PRIVATE PARTY 2018~」を開催し、2019年6月、「LDH MUSIC」への移籍を発表。そして、9月21日に、移籍後第1弾として配信されたデジタルシングル「PINK DIAMOND」(8月23日リリース)の続編ともいえる第2弾配信シングル「PINK DIAMOND Part2」がリリースされた。

今回のインタビュ―は、前後編の2本立てでお届け。三代目JSBが今直面する壁、これからの展望、メンバ―との関係性などを語った<後編>。

三代目JSBの壁とは…「ちょっと止まってねぇか?」

CrazyBoy(C)モデルプレス
― 三代目JSBとしてツアー「三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2019 ”RAISE THE FLAG”」を開催中ですが、ソロ活動を経た今のCrazyBoyさんから見て、どのようなツアーに仕上がっていますか?

CrazyBoy:今回のツアーは三代目の総決算になっていると感じています。2020年の「LDH PERFECT YEAR」はそのスタイルを残しつつ、それ以降に開催されるツアーは「三代目攻めてるね」って思ってもらえるものにしていきたいです。今の僕らは「ちょっと止まってねぇか?」ってところにいて、破れない壁にぶち当たっているので、今後さらに面白くなっていくと思います。

― “止まっている”感覚というのは?

CrazyBoy:常にチャレンジを続けている(※インタビュー前編より)っていうのは、チャレンジしないと止まってしまうってことに気づいたからなんですけど、それをしないとイメージがストップしてしまうし、ストップしたらつまらなくなる。三代目もグループとしてそこに直面していると思っています。ソロではそれぞれキャラクターが立っていて面白いことができているけど、同じことをグループでやろうとすると、難しいんですよね。でも、その壁を壊さないといけないっていうことはメンバー7人で話し合って、今やるべきことだって共通認識として持っています。それはソロ活動をやったから気づいたことです。“なんで三代目ではこれができてないんだろう”って。

― それぞれがソロ活動に注力した2018年はやはり大きな1年だったということでしょうか。

CrazyBoy:臣(登坂広臣)も(今市)隆二も僕もソロツアーをやって、EXILEのメンバーもツアーをやって、それぞれが別の場所で活動して得たものは大きかったと思います。グループのイメージがストップしてしまっているから更新させないといけないし、そのためにはソロでそれぞれが成長する必要があったんです。

CrazyBoy(C)モデルプレス
― 3月に三代目JSB全員で「Yes we are」(3月13日リリース)の会見を開いた際、メンバーで何度も話し合いを行っているというエピソードが出ていましたが、その話し合いというのは今お話いただいたような内容を?

CrazyBoy:「Yes we are」は僕らのイメージ中の三代目を表現できた楽曲だし、作ったときにはまだそこまでの話は出てなかったです。ただ、その頃にはもう「1つ2つ(上に)いけるかな」ってことをそれぞれが思っていただろうし、ソロ活動をやっていく中でそれをさらに実感していって、そのあと話したと思います。ソロではワールドミュージックなマインドになっているけど、三代目としては「最近、何かつまらないよね」っていう。「R.Y.U.S.E.I.」でバーンと壁を抜けたけど、まだその辺をウロウロしている感じ。

― 「R.Y.U.S.E.I.」という絶対的な代表曲ができて、今日までというのはどのような期間でしたか?

CrazyBoy:たくさんの人に知ってもらうきっかけになった曲だし、やっていて楽しかったですけど、アーティストとしてのブランドイメージや打ち出したいことっていうのはまだ出しきれてないなと。それを出すのが2020年になると思っているので、2020年はがっつり攻めていきたいです。

― ワクワクする1年になりそうですね。

CrazyBoy:やっぱり面白いことをやりたいんですよ。(振り付けを担当した)「R.Y.U.S.E.I.」の“ランニングマン”もそう。遊びを真剣に考えてやるっていう感覚です。だって、(“ランニングマン”の手のポーズしながら)こんなのおかしくないですか(笑)!?普通はおかしいって思うと思うんです。僕もウケるって思いながら作っていましたし(笑)。最初に(事務所の会議で)「どうですか?」って披露したときには、「何やってんの?」っていう人もたくさんいました。でも、「絶対大丈夫です。見ていてください」って言って、結果的にはウケるが“受ける”になったんですよね。


― 「R.Y.U.S.E.I.」の“ランニングマン”は一大ブームを巻き起こしましたよね。「絶対大丈夫」という確信は、それまでの経験から?

CrazyBoy:客観的に三代目を見ていたからです。がっつり踊らないボーカルとパフォーマーが何をやったら面白いかな?どうしたら楽しいダンスになるかな?って考えてできたのがあの“ランニングマン”。“ランニングマン”自体はダンスの基礎なので、そこにオリジナルを足しました。

― 客観視するというのは、なかなか難しいことだと思います。

CrazyBoy:振り付けを担当しているからですかね?自分が踊るっていうよりは、三代目が踊るって考えて作っています。

― “ランニングマン”を見たときのメンバーの最初の反応は覚えていますか?

CrazyBoy:臣とかは「ウケる。やるっしょ」って。三代目のメンバーの中には、「マジで?」とかそういう反応をした人はいなかったです。振りに関しては、ほぼ100%やっていたので信頼してくれていたんだと思います。

CrazyBoy、登坂広臣との関係性語る

CrazyBoy(C)モデルプレス
― 先程、世界視野でチャレンジする中で周りから影響を受けることがある(※インタビュー前編より)というお話が出ましたが、LHD所属でどなたか影響を受けた方はいますか?

CrazyBoy:HIROさんはもちろんですけど、あとは臣ですかね。“俺”って感じがあって、2人はそこが魅力的だなと思います。

ー CrazyBoyさんもそのイメージがあります。

CrazyBoy:本当に!?嬉しい!だからかな?後輩が「ELLYさん、俺こういうことがやりたいんですけど、どうしたらいいと思いますか?」とか「ELLYさんみたいなことがしたいです」とか相談してくれるんですよ。「誰かに話した?」って聞いたら、「誰にも言ってないです」って。たまに先輩からも相談を受けることもあります。

― 独自のスタイルを切り拓いているからこそ。

CrazyBoy:僕が“これをやりたい”“あれがしたい”ってことをどうやって形にして進めていったのか、そのやり方を知りたいっていうことかもしれないですね。人それぞれ進め方って違うと思いますけど、臣はやり方が似たタイプ。本当に頭がいいし、めっちゃ周りを見てくれてる。僕のことも言わなくても感じ取ってくれる。やっぱり影響し合っている部分はあると思います。

― 実際に登坂さんとそういったお話をされることも?

CrazyBoy:口には出さないけど、分かるんですよね。会議とかで僕が「この曲は絶対違う」って思って黙っていたら、臣も喋ってないとか。

― 感覚が同じ。

CrazyBoy:CrazyBoyをやるって話をしたときに、「絶対やった方がいいよ」って一番最初に言ってくれたのも臣でした。その当時は、パフォーマーがマイクを持つなんて何事だ!くらいのことだったんですよ。今はスダンナユズユリーとか、THE RAMPAGE(from EXILE TRIBE)とかいますけど、当時のLDHにはいなくて。臣は「LDHでそういうことをやっている人っていないからやった方がいい」って客観的な意見をくれました。「ていうか一緒に曲やろう」ってLINEもくれて。もう4、5年位前の話ですね。

臣がソロをやるようになったのって最近の話だと思うんですけど、ずっとそういう話をしていたんです。臣が台湾でライブ(HIROOMI TOSAKA 台北演唱會 2019 SUPERMOON ~UNDER THE MOONLIGHT~)をやったときにも、「ライブやるから何曲かやって」って連絡がきました。いつもそういう感じです。臣は自分で動かしているなって思いますし、自分がやりたいことをやってるなって見ていて感じます。

CrazyBoy(C)モデルプレス
― CrazyBoyさんにとって、登坂さんはどのような存在ですか?

CrazyBoy:生まれた時病院で赤ちゃんがベッドで並ぶじゃないですか!?それで自分の隣の赤ちゃんが臣だった的な(笑)。生まれた瞬間から一緒だったから、今何考えているか分かっているような感覚です。

― 絆の深さを感じます。

CrazyBoy:逆に(小林)直己さんは何を考えているか全く分からない!(笑)僕なら家でゲームしてそうとか想像できると思うんですけど、直己さんが家で何をやっているのか想像ができないし、そこが面白い。三代目はバランスがいいんですよ。

― メンバーとの距離感はデビュー当時と比べ変わりましたか?

CrazyBoy:前ほどプライベートで遊ばなくなりました。皆大人になって、“そこ”って決めた方向というか、やるべきことに向かっていくことができるようになったのかなと思いますね。

― ちなみに“エリケン”と呼ばれている山下健二郎さんは言葉にすると?

CrazyBoy:「普通の極み」。めちゃくちゃキャッチーさがありながら普通のお兄さんみたいなんですよ。そういうのが健二郎さんのいいところ。

― せっかくなので、全メンバー教えて下さい!

CrazyBoy:ちょっと待って!(考える)…ほかの人は次のインタビューでやりましょう!それまでに考えておきます(笑)。

― 楽しみにしています!では、最後になりますが、改めてモデルプレス読者に向け、「PINK DIAMOND Part2」についてメッセージをお願いします。

CrazyBoy:Part2は女性のために作った曲なのでぜひモデルプレス読者の方々にも聴いていただきたいです。あと、男性の方には好きな女の子とドライブするときにかけてほしいです。ストレートな歌詞なので「好き」ということが伝わると思います。

CrazyBoy、本格的に“世界”に向け展開

CrazyBoy(C)モデルプレス
11月13日には初のパッケージシングル「DONNA???」をリリースすることが決定。MVはアメリカで活躍する仲間達とLAで撮影するなど、今作から本格的に活動の幅をワールドワイドに展開していく。

インタビューからも垣間見えた飽くなき向上心、そして自分の想いを形にしていく行動力を武器に、次のステップへと進んでいくCrazyBoy。「常に面白いことをやりたい」――今度はどんなエンターテインメントでファンを楽しませてくれるのか…まずは「LDH PERFECT YEAR 2020」に向け、続報に期待がかかる。(modelpress編集部)


CrazyBoy(ELLY)プロフィール

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三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマーとして活躍するほか、ヒップホップアーティスト・CrazyBoyとしても活動中。また、ゲームアカウント名“リテイルローの村長”として、新たな一面も見せている。

2019年は三代目 J SOUL BROTHERSとして、全国ドームツアー「三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2019 “RAISE THE FLAG”」を開催。全15公演で70万人の動員を予定している。

CrazyBoyとしては、「LDH MUSIC」への移籍を発表し、配信シングル「PINK DIAMOND」(8月23日)、「PINK DIAMOND Part2」(9月21日)をリリースした。
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