超特急のライブはどうやって作る?公演前の準備を深掘りしてみた<モデルプレスインタビュー
2019.01.23 08:00
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ライブに定評があるメインダンサー&バックボーカルグループ・超特急。2018年には、単独公演では自身最大となるさいたまスーパーアリーナでのライブを成功させ、同公演を含んだアリーナツアー「BULLET TRAIN Arena Tour 2018 GOLDEN EPOCH」を完遂したことも記憶に新しい。盛り上がれるダンスナンバーから琴線に触れるバラードまでの耳馴染みのよい楽曲、全身を使った激しいダンス、見るものを虜にし感動を誘う演出…。見応えたっぷりでファンのみならず初見の人も楽しませてくれるエンターテインメント性に溢れた彼らのライブはどうのように作られるのか。
昨年は、年末以外にも春に計5万人を動員したアリーナツアー「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2018 Sweetest Battlefield」を開催。1月23日には、同アリーナツアーより武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナ公演(2018年5月27日公演)を完全収録したライブBlue-ray「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2018 Sweetest Battlefield at Musashino Forest Sport Plaza Main Arena」を発売する。
今回は360度ステージで行ったアリーナツアー「Sweetest Battlefield」について、超特急がライブに向けてどれくらいの期間、どのような準備をしてきたのかを深掘り。メイキングでも“ライブの裏側”の彼らの姿を追っているが、詳細を語ってもらった。
ユーキ:3ヶ月前くらいかな?
リョウガ:アイディア出しはそれくらい前からします。
ユーキ:作り込みは1ヶ月くらいですね。
カイ:「GOLDEN EPOCH」の場合だと、新曲の振り入れも含めたら2ヶ月くらい使いましたし、今回Blue-rayが発売される「Sweetest Battlefield」に関してはフォーメーションチェンジなどもあったので、制作も含めると年始からずっと準備してきました。
― 演出でこだわった部分や大切にしたことを教えてください。
ユーキ:メドレーがあるなど、ノンストップなところは見どころの一つかと思います。初披露となった「Feel the light」の導入の部分も、曲の世界観が伝わるようにすごくこだわりましたね。演出によって見え方が全然変わるので、力を入れました。とくに初披露となると、それが第一印象になるので、より思い入れが強いです。これまでの超特急にはない世界観の曲ですし、違う振り幅としてインパクトを与えることができたと思います。
ユーキ:いつもの僕たちのダンスは前に向かって皆さんに伝えていますが、全方位から見られているので、サビの部分で全員が360度見渡したり、あのステージしか出来ないところもこの公演の魅力の一つです。後ろ姿を見られることもあまりないので。後ろはこういう感じだったんだと見て楽しんでもらえたら嬉しいです。僕らとしては、神経を研ぎ澄まして後ろ姿も気が抜けませんでしたが(笑)
― 360度のステージとなるのに振りを覚えるのも大変なのでは?
ユーキ:そうなんです!ターンした時にどこが前なのかわからなくなるんですよ。これ、360度あるある(笑)ターンした時「あれ?どっち前だ?」みたいな(笑)
カイ:四方を向く曲だとなおさらね。「Kura☆Kura」とか。
― その他に苦労したことがあれば教えてください。
ユースケ:1曲目の「超ネバギバDANCE」は移動もややこしく苦労しましたね。いつも苦戦する曲です…。めちゃくちゃ緊張しました。
タクヤ:「Feel the light」の前、ダンサーのダンスパートがあるのですが、それがめちゃめちゃ速い振り付けで大変でした。えんどぅさんの振り付けなのですが、詰め込まれていて、苦戦しましたね。
タカシ:僕はどこがというわけではないのですが、どういうふうに8号車の皆さんに届けれるかをすごく考えました。根本的なところで悩みましたね。でも、迷っているところを本番に見せてはいけない。そういうところは見せるべきではないと一人で戦っていました。
カイ:全体を通して僕たちの決意や「止まらないぞ」という思いが表れています。セットリストも演出も、今までにない挑戦的なツアーになりました。MCが少なく、ずっと踊っていてステージに誰もいない時間がほとんどないというのも珍しかったと思います。ユーキでさえ「ちょっともうキツイわ」となるくらい大変なライブでしたが、映像を見て振り返るとやっぱり楽しいライブだったなと実感します。すごくいいライブになりました。
リョウガ:いっぱいありますが、ぜひ、メイキングに注目してほしいですね。とくに今回はすごく攻めていまして、ライブ中の移動や1度捌けてまたステージに出る様子など、裏側を本当におっぴろげて見せいます(笑)。足を伸ばしている人がいたり、酸素を吸っている人がいたりと、ライブの裏のリアルな姿を見ることができます。早着替えの様子もあり、確かタクヤのぎりぎり太ももなんかも見られます(笑)まさかあんなところが使われるとは、といった感じですが、8号車にだからこそ見せられるものです。
― 移動の導線や早着替えも大変そうだなと。
カイ:始めにステージツアーみたいなものがあって、ここから出たり降りたりできますよというの一通りやってからリハーサルに入ります。その時間はやはり大事ですね。一人ひとりに先導してくれるスタッフさんがついてくれることもあり、安心してできています。
― 衣装チェンジもファンとしては楽しみの一つかと思いますが、限られた時間での着替えも至難の業のように思います。間に合いそうにないといったことはありましたか?
タクヤ:着替えが間に合いそうにないということはありませんでしたが、リハーサルでリョウガの事件があって(笑)衣装のトップスを全部脱いで出てきちゃったんです。メドレーから「fanfare」のカラーガードに続くところで、2枚重ねていたシャツを1枚抜いで、カラーガード用のジャケットを羽織るのですが、2枚とも脱いじゃって、肌色のインナーにブラジャーみたいに見えるヘッドセットをつけてジャケットを羽織っていました(笑)おもしろかったけど、リハーサルでよかったと思います(笑)
リョウガ:メイキングを撮っていたので、ネタを提供した結果になりました(笑)収められているかな?(笑)
カイ:カラーガードはちょっと長かったよね。
ユーキ:うん。トータルで1ヶ月近くやったんじゃない?あれほど大きな旗を振るというのも初めてでしたし。
― 皆さんでスケジュールを合わせて練習を?
ユーキ:はい。みんなで練習しました。
ユースケ:僕はこの公演でミスをしてしまったので、次の神戸に向けて持ち帰って家でも練習しました。
ユーキ:どこでやったの(笑)?
ユースケ:家の前で深夜に…
ユーキ:やめて!(笑)
リョウガ:怪しい!通報されるよ(笑)
カイ:東京の2日目が終わって、ユースケがスタッフさんと一緒にカラーガードを持っていて、それでタクシーに乗っていました(笑)
ユーキ:練習できる場所もないので、みんな基本的には持ち帰ることはしていないんです。
― ユースケさんの気合い、素晴らしいです。
ユースケ:本当にあの時は悔しかったので。
― 今回のカラーガードや、過去の公演だと和太鼓やトランポリンなど、さまざまなチャレンジをライブで披露してきたみなさん。こういったパフォーマンスはどのように決めるのでしょう?
ユーキ:演出家の方と一緒に新しい挑戦を決めていきます。被らない物をやりたいと思っていて、他の人がやってないようなことに挑んでいきたいという気持ちを持っています。
ユーキ:僕の方でセットリストを組ませてもらっています。それにプラスアルファで意見をもらって曲順を変えたり、曲を追加したり。メンバーのみんなでプラスアルファを出し合って、いいものを作っています。
― セットリスト作るとき、大切にしていることや意識していることは?
ユーキ:このツアーでは、より多く超特急の曲を聴かせたいということに重きを置きました。春だったので新生活を応援できるような「fanfare」などがキーになってくるかなと思い、それを軸にしました。見ている人が飽きないように強弱というか、抑揚をつけてセトリを組んでいます。僕としては、今回のキーはメドレーかなと思っていて、メドレーから「Feel the light」に入っていく部分はお気に入りです。盛り上がる時間もしっとり聴く時間も両方必要で、ファンの方が飽きないように工夫をしています。
― ありがとうございました。
1公演の時間は2時間半ほど。見ている側としては、楽しくあっという間の時間だが、超特急のメンバーはファンと一緒に楽しい空間を共有しつつも、それぞれが戦っている。思わずくすっとしてしまうリハーサルでの失敗談からプロ根性を感じさせるエピソードまでが明らかになったが、これらはライブまでの道のりの一部に過ぎない。彼らがライブに注ぐ情熱を今回のライブBlue-rayでも感じてほしい。(modelpress編集部)
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今回は360度ステージで行ったアリーナツアー「Sweetest Battlefield」について、超特急がライブに向けてどれくらいの期間、どのような準備をしてきたのかを深掘り。メイキングでも“ライブの裏側”の彼らの姿を追っているが、詳細を語ってもらった。
見応えたっぷり!超特急のライブはどうやって作る?
― ファンを楽しませてくれる公演までにはどのような準備があり、どれくらい前から準備を始めるのでしょうか?ユーキ:3ヶ月前くらいかな?
リョウガ:アイディア出しはそれくらい前からします。
ユーキ:作り込みは1ヶ月くらいですね。
カイ:「GOLDEN EPOCH」の場合だと、新曲の振り入れも含めたら2ヶ月くらい使いましたし、今回Blue-rayが発売される「Sweetest Battlefield」に関してはフォーメーションチェンジなどもあったので、制作も含めると年始からずっと準備してきました。
― 演出でこだわった部分や大切にしたことを教えてください。
ユーキ:メドレーがあるなど、ノンストップなところは見どころの一つかと思います。初披露となった「Feel the light」の導入の部分も、曲の世界観が伝わるようにすごくこだわりましたね。演出によって見え方が全然変わるので、力を入れました。とくに初披露となると、それが第一印象になるので、より思い入れが強いです。これまでの超特急にはない世界観の曲ですし、違う振り幅としてインパクトを与えることができたと思います。
360度“全方位”で超特急を堪能
― 360度のステージというのも新鮮でした。ユーキ:いつもの僕たちのダンスは前に向かって皆さんに伝えていますが、全方位から見られているので、サビの部分で全員が360度見渡したり、あのステージしか出来ないところもこの公演の魅力の一つです。後ろ姿を見られることもあまりないので。後ろはこういう感じだったんだと見て楽しんでもらえたら嬉しいです。僕らとしては、神経を研ぎ澄まして後ろ姿も気が抜けませんでしたが(笑)
― 360度のステージとなるのに振りを覚えるのも大変なのでは?
ユーキ:そうなんです!ターンした時にどこが前なのかわからなくなるんですよ。これ、360度あるある(笑)ターンした時「あれ?どっち前だ?」みたいな(笑)
カイ:四方を向く曲だとなおさらね。「Kura☆Kura」とか。
― その他に苦労したことがあれば教えてください。
ユースケ:1曲目の「超ネバギバDANCE」は移動もややこしく苦労しましたね。いつも苦戦する曲です…。めちゃくちゃ緊張しました。
タクヤ:「Feel the light」の前、ダンサーのダンスパートがあるのですが、それがめちゃめちゃ速い振り付けで大変でした。えんどぅさんの振り付けなのですが、詰め込まれていて、苦戦しましたね。
タカシ:僕はどこがというわけではないのですが、どういうふうに8号車の皆さんに届けれるかをすごく考えました。根本的なところで悩みましたね。でも、迷っているところを本番に見せてはいけない。そういうところは見せるべきではないと一人で戦っていました。
ライブの裏側の“リアル”な超特急
― もう一度この公演をBlue-rayで見返す人、もしくは初めてこの公演を見る人に、どんなところに注目してほしいですか?カイ:全体を通して僕たちの決意や「止まらないぞ」という思いが表れています。セットリストも演出も、今までにない挑戦的なツアーになりました。MCが少なく、ずっと踊っていてステージに誰もいない時間がほとんどないというのも珍しかったと思います。ユーキでさえ「ちょっともうキツイわ」となるくらい大変なライブでしたが、映像を見て振り返るとやっぱり楽しいライブだったなと実感します。すごくいいライブになりました。
リョウガ:いっぱいありますが、ぜひ、メイキングに注目してほしいですね。とくに今回はすごく攻めていまして、ライブ中の移動や1度捌けてまたステージに出る様子など、裏側を本当におっぴろげて見せいます(笑)。足を伸ばしている人がいたり、酸素を吸っている人がいたりと、ライブの裏のリアルな姿を見ることができます。早着替えの様子もあり、確かタクヤのぎりぎり太ももなんかも見られます(笑)まさかあんなところが使われるとは、といった感じですが、8号車にだからこそ見せられるものです。
― 移動の導線や早着替えも大変そうだなと。
カイ:始めにステージツアーみたいなものがあって、ここから出たり降りたりできますよというの一通りやってからリハーサルに入ります。その時間はやはり大事ですね。一人ひとりに先導してくれるスタッフさんがついてくれることもあり、安心してできています。
― 衣装チェンジもファンとしては楽しみの一つかと思いますが、限られた時間での着替えも至難の業のように思います。間に合いそうにないといったことはありましたか?
タクヤ:着替えが間に合いそうにないということはありませんでしたが、リハーサルでリョウガの事件があって(笑)衣装のトップスを全部脱いで出てきちゃったんです。メドレーから「fanfare」のカラーガードに続くところで、2枚重ねていたシャツを1枚抜いで、カラーガード用のジャケットを羽織るのですが、2枚とも脱いじゃって、肌色のインナーにブラジャーみたいに見えるヘッドセットをつけてジャケットを羽織っていました(笑)おもしろかったけど、リハーサルでよかったと思います(笑)
リョウガ:メイキングを撮っていたので、ネタを提供した結果になりました(笑)収められているかな?(笑)
見せ場で失敗…ユースケの気合いと意地
― 今、お話に出たカラーガードも圧巻でした。どれくらい練習されたのでしょうか?カイ:カラーガードはちょっと長かったよね。
ユーキ:うん。トータルで1ヶ月近くやったんじゃない?あれほど大きな旗を振るというのも初めてでしたし。
― 皆さんでスケジュールを合わせて練習を?
ユーキ:はい。みんなで練習しました。
ユースケ:僕はこの公演でミスをしてしまったので、次の神戸に向けて持ち帰って家でも練習しました。
ユーキ:どこでやったの(笑)?
ユースケ:家の前で深夜に…
ユーキ:やめて!(笑)
リョウガ:怪しい!通報されるよ(笑)
カイ:東京の2日目が終わって、ユースケがスタッフさんと一緒にカラーガードを持っていて、それでタクシーに乗っていました(笑)
ユーキ:練習できる場所もないので、みんな基本的には持ち帰ることはしていないんです。
― ユースケさんの気合い、素晴らしいです。
ユースケ:本当にあの時は悔しかったので。
― 今回のカラーガードや、過去の公演だと和太鼓やトランポリンなど、さまざまなチャレンジをライブで披露してきたみなさん。こういったパフォーマンスはどのように決めるのでしょう?
ユーキ:演出家の方と一緒に新しい挑戦を決めていきます。被らない物をやりたいと思っていて、他の人がやってないようなことに挑んでいきたいという気持ちを持っています。
ユーキが語るセットリストのこだわり
― セットリストもライブで重要なポイントとなってきますが、どのように考えているのでしょうか?ユーキ:僕の方でセットリストを組ませてもらっています。それにプラスアルファで意見をもらって曲順を変えたり、曲を追加したり。メンバーのみんなでプラスアルファを出し合って、いいものを作っています。
― セットリスト作るとき、大切にしていることや意識していることは?
ユーキ:このツアーでは、より多く超特急の曲を聴かせたいということに重きを置きました。春だったので新生活を応援できるような「fanfare」などがキーになってくるかなと思い、それを軸にしました。見ている人が飽きないように強弱というか、抑揚をつけてセトリを組んでいます。僕としては、今回のキーはメドレーかなと思っていて、メドレーから「Feel the light」に入っていく部分はお気に入りです。盛り上がる時間もしっとり聴く時間も両方必要で、ファンの方が飽きないように工夫をしています。
― ありがとうございました。
1公演の時間は2時間半ほど。見ている側としては、楽しくあっという間の時間だが、超特急のメンバーはファンと一緒に楽しい空間を共有しつつも、それぞれが戦っている。思わずくすっとしてしまうリハーサルでの失敗談からプロ根性を感じさせるエピソードまでが明らかになったが、これらはライブまでの道のりの一部に過ぎない。彼らがライブに注ぐ情熱を今回のライブBlue-rayでも感じてほしい。(modelpress編集部)
超特急 プロフィール
メインダンサーのカイ(2号車)、リョウガ(3号車)、 タクヤ(4号車)、ユーキ(5号車)、ユースケ(6号車)とバックボーカルのタカシ(7号車)からなる6人組。2011年12月25日に結成。2012年6月にデビューシングル「TRAIN」を発表。その後も立て続けにシングルやアルバムをリリース。エンタテイメント性の高いパフォーマンスと、8号車と呼ばれるファンとの一体感ある参加型ライブが話題を呼び、ライブチケットは毎回秒速完売。「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2018 Sweetest Battlefield at Musashino Forest Sport Plaza Main Arena」
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