「今日から俺は!!」矢本悠馬インタビュー 賀来賢人に対する尊敬・太賀への信頼明かす “受け”の芝居の難しさも
2018.12.16 06:00
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日本テレビ系 新日曜ドラマ『今日から俺は!!』(毎週日曜よる10時30分)に出演する矢本悠馬(やもと・ゆうま/28)がモデルプレスのインタビューに応じた。累計4000万部を超える西森博之氏のヤンキーギャグ漫画をヒットメーカー・福田雄一監督が実写化。矢本は太賀演じる紅羽高校(通称:紅高)の番長・今井勝俊を尊敬しどこまでも一緒にバカを見る健気な不良、谷川安夫を演じる。
矢本悠馬、賀来賢人を「尊敬しています」
― 矢本さんにとって3回目の福田組となりますね。現場の雰囲気はいかがですか?矢本:3回目なんですけど、こんなにガッツリやらせてもらうのは実は初めてです。現場は福田さんをキャスト皆で信じてやっている感じで、和気あいあいとしていて、優しくて、笑顔が絶えないですね。
― 主演の賀来(賢人)さんの印象をお聞かせください。
矢本:器用すぎますよね。かっこいいのにあんなにいろいろできて、ジム・キャリーを見てるみたい(笑)。役者としてのテクニックがすごくて本当に勉強になるし、結構見入っちゃってる感じです。羨ましいし、尊敬しています。例えば家とか楽屋で台詞を読みながらイメージするじゃないですか。ここはこういう感じで動こう、こういう感じで言おうって。大抵はできないんですよ、自分が思っている100%のものは。でも、賀来くんはわりと自分がイメージしてきたものをそのまま体現しているような役者さん。漫画から出てきたみたいなお芝居をするので、本当にすごいなって。あれで「練習してない」と言われたら、天才としか思えないです(笑)。
― 谷川の兄貴分である今井を演じるのは、親交のある太賀さんですね。
矢本:今井さんは原作の中でもめちゃめちゃ面白くて、結構パンチ力のあるお笑いポジションなので、演じる太賀にもプレッシャーはあったと思うんですけど、全然原作に負けてない今井さんになっているんじゃないかなと隣で見ていて思います。
― 太賀さんにお話を伺ったら、「何をやっても矢本くんが拾ってくれる」とおっしゃっていました。
矢本:ああ。それは多分僕が普段からちょっとツッコミ気質なところがあるからでしょうね。今井さんじゃない時も、あの人すごいボケてくるんで(笑)。でも作品も結構一緒にやっていますし、毎回仲が良い役が多いので、今回作品に入る時も安心感があったし、無理せず入れました。
― 阿吽の呼吸というか。
矢本:そうですね。役者としても友達としても、太賀のことすごい好きなので、今井さんのことが好きな谷川を演じるのは違和感がないというか楽です。
矢本悠馬、“受け”の芝居への葛藤
― では、役作りをしていく中で大変だったということもあまりないですか?矢本:やっぱりお芝居なので、2人の掛け合いも漫才みたいにはなりたくないなとは思っています。コントとか漫才っぽいツッコミじゃなくて、お芝居でツッコミをする感じが難しい。普段だったら芸人さんの真似事みたいに「バシッ!」とツッコめるところを、どうお芝居で表現したらいいんだろう?というのは結構悩みましたね。あと福田さんはツッコミ役に対して別に笑わないじゃないですか。「俺、大丈夫かな」みたいなのはある(笑)。
― 自分のお芝居が正解だったかの判断がしづらいと。
矢本:そうそう。ちゃんと成立してるのかなというのは結構心配していました。賀来くんとか太賀のようなお笑いポジションは、僕も他の作品でやったことがあるんですけど、やっぱり充実感があるんですよ。でも“受け”のお芝居ってなんか心配になってくるんですよね。結果が出づらいので。
― 清野菜名さんも似たことをおっしゃっていました。皆が面白いことをやっているから私もやりたくなる、それを抑えるのが大変だと。
矢本:本当にそうなんです。やりたくなりますよね。でも僕はやったらダメなので、その欲を抑えるのが一番大変かもしれないです。面白いことをやって、スベって“谷川感”を失ったら本末転倒。谷川はあくまでもボケを訂正していくポジションであって、今井さんを立てる役だから前に出たらダメなんです。そういうフラストレーションも、今は年齢を重ねたから大丈夫ですけど、もっと若かったら結構悩むところだっただろうなと思います。
― そんな葛藤があるんですね。そのフラストレーションはどうやって解消しているんですか?
矢本:賀来くんと太賀と(伊藤)健太郎と4人で飯行ったりとか、あとは現場の空き時間とかにエピソードトークとか面白い話をしたりしています。誰かを笑顔にしてないとちょっと気がすまないです(笑)。映像で出せないサービス精神をプライベートで放出してバランスを取らないと。
― 溜まりに溜まる一方ですもんね。
矢本:もう溜まりに溜まってますね(笑)。やっぱり面白いので、皆が。羨ましい気持ちを矢本悠馬として吐き出している感じです。
― 矢本さんの周りの方はきっと幸せですね!今回初めて共演される方々はいかがでしたか?
矢本:初めましては橋本環奈さんと若月佑美さんですね。二朗さんは一度お父さんをやってもらったことがあるんですけど、絡むのは今回が初めてでした。橋本さんとは同じ作品に出たことはあるんですけど絡みはなかったので、「どんな人なんだろう?」と思っていたらすごく気さくで明るくて。大人しい方なのかなと思っていたんですけど、全然イメージと違いましたね。若月さんは真面目。でも、僕の方が年上なんですけどちょいちょいイジってくるんですよ。ちょっと警戒してます(笑)。二朗さんは僕のツボ。可愛くて仕方がないです。
― 可愛いんですね。
矢本:上から目線とかじゃないんですけど、お話していてもすごくピュアな方だなと。嘘がなくて正直で優しい。尊敬もありつつ、可愛い人だなと思いながらやっています。
― では、最後に演じられる役柄の見どころをお願いします。
矢本:やっぱり今井さんに対しての“愛と信頼”ですかね。わかりづらいですけど、今井さんが目立っているということは谷川の芝居が活きているということだと思うので、今井さんの面白さを倍増させられたらいいなと思っています。
― 今井さんが目立ってこその谷川だと。
矢本:そうですね。わりと渋い仕事してるんで、その渋さを噛み締めてもらえないと悲しいかなって(笑)。
― ありがとうございました!
(modelpress編集部)
「今日から俺は!!」最終話 あらすじ
三橋(賀来賢人)と伊藤(伊藤健太郎)に最大のピンチが!二人の前に過去最強の敵が現れる…!!谷川(矢本悠馬)から、今井(太賀)がヤクザに襲われ意識不明の重体になったと聞き、怒りに震える三橋と伊藤。しかし、相手はヤクザ。谷川に仇をとってほしいと頼まれた二人は思案するが、次は伊藤が一人夜道でヤクザたちに囲まれ…!圧倒的強さのヤクザ・月川(城田優)の登場!大切な仲間たちを守り切ることができるのか!?…と、そんな最終決戦のさなか、なぜか三橋が突然「今日から俺はツッパリやめます」宣言!?黒髪にメガネ、普通丈の学ランに身を包み「東大を目指す!」と豪語する三橋!理子(清野菜名)も風紀委員として怒る理由が見つからず、ただただ動揺!どうした三橋!最終回だぞ三橋!一体何が起きたんだ!?ついに、待ちきれないけど、永遠に来てほしくなかった最終回が訪れる!開久との真の決着もすべてはこの最終回で!?
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