モデルプレスのインタビューに応じた中川大志(C)モデルプレス

中川大志、王子様から一変“究極ヘタレ男子”に!「どれだけ壊せるか」殻破りの挑戦…20歳になった今思うこと<モデルプレスインタビュー>

2018.10.20 08:00

公開中の映画『覚悟はいいかそこの女子。』で主演を務める俳優の中川大志(なかがわ・たいし/20)がモデルプレスのインタビューに応じた。集英社発行「マーガレット」にて、2014年から掲載された椎葉ナナ氏による同名コミックを実写化。人生で初めて本気の恋に落ち、彼女を振り向かせるためにカッコ悪く奮闘する日々を描いた痛快青春コメディ。中川は、4月期に放送され話題となったTBS系ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』で演じた王子様キャラから一変、今作では“超絶イケメン”だけど恋愛経験ゼロで、実は“究極ヘタレ”な主人公・古谷斗和を演じている。

  

中川大志、王子様から一変!“究極のヘタレ”に挑戦

― 今回のオファーを受けた際の心境をお聞かせください。

中川:少女漫画に出てくる男の子なのに“ヘタレ”というのが新鮮でした。僕が今まで少女漫画原作の作品に出させていただいたなかで、こういう役を演じることはなかったので、挑戦したいな、と思いました。

― ドラマでの王子様役とは全く違うキャラクターでしたね。中川さん自身は、恋愛経験ゼロのヘタレ男子という役に対して、どういう印象を持ちましたか?

中川:斗和はもちろん、周りの男子たちも含め、すごくピュアで、真っ直ぐ。劇中では高校生の設定なんですけど、中学生くらいの感じで役作りをしました。とにかくピュアで真っ直ぐで馬鹿な男子たちが、一生懸命恋をする姿が素敵だし、面白くなったらいいな、と思いながら撮影していました。

中川大志(C)モデルプレス
― 中学生くらいの感じで、とのことでしたが、役作りをするうえで他に何か意識した点はありますか?

中川:今回は、「ヘタレな部分をかっこよく見せる」というのがテーマとしてあったんです。がむしゃらにやっているのに空回りしちゃって、でも一生懸命で…その直向きさにグッと来たらいいな、かっこよく見えたらいいな、という思いがありました。とにかく振り切るところは振り切って、ヘタレのさじ加減をわりと大事にしました。

― そのさじ加減は難しくなかったですか?

中川:どれくらいやるのかは難しかったですけど、そのためにこの役をやろうと思ったところもあるし、少女漫画のキャラだけどどれだけ壊せるかというのも今回のテーマでした。だからそこのバランスは難しかったですが、楽しかったです。

― ヘタレ男子に共感できる部分はありますか?

中川:う~ん…(と考えて)、男は好きな子の前だと、どうしてもかっこつけちゃう生き物だと思うんですよね。だからそれを越えて、ダサい部分もさらけ出して立ち向かっていくことは、自分ではなかなか出来ない気がします。でも背伸びせずに自然体でいることって、大事なことだし、なんかかっこいいなって思いました。…なかなか出来ないですけど(笑)。

中川大志「覚悟はいいかそこの女子。」(C)モデルプレス
― 中川さんは、自分のことをヘタレだとは思わない?

中川:いや、ヘタレな部分もありますよ。高いところとか、お化け屋敷とか、ホラー映画とか、あと虫とか…苦手なものが結構多くて。最近は平気なフリが出来るようになりましたけど、ちょっと前までは全然ダメで、ビビりまくってましたね。

― 意外です!そこは斗和に共感できる部分なんですね。

中川:そうですね。そこは僕もヘタレだと思ってます(笑)。

中川大志、告白は「自分からしたい」

中川大志(C)モデルプレス
― 唐田えりかさん演じるヒロイン・美苑がクール女子で、斗和の周りにいる子とは違うタイプの女の子だと思うのですが、中川さんは実際に美苑のような女性をどう思いますか?

中川:クールな女の子がタイプというわけではないので、そういう面しか知らなかったら好きになることはないと思います。でも、ふとした時にギャップが見えちゃったらダメかな。無邪気に笑っている姿とか見ちゃったら、「あ、そんな表情もするんだ」「なんだ、笑えんじゃん」って思って、気になりはじめちゃうかもしれないですね。だからこういうタイプの子は、ギャップを出してきたらずるいな、と思います。

劇中でも披露している“壁ドン”!/中川大志(C)モデルプレス
― 小池徹平さん演じる柾木先生の前では、普段見せない笑顔を見せていますよね。

中川:そうなんです。先生に対しては笑っているので、斗和はいつか自分にその笑顔を見せてほしい、と突き動かされたところでもあるので、あれは共感しました。

― 中川さんは、自分から積極的に告白が出来るほうですか?

中川:出来れば、自分からしたいですね。言われるよりは言いたいです。好きな人が居たとして、相手が自分のことを好きかどうかわからなくても、言うしかない!なんとなく「俺のこと好きなのかな?」って思っていたとしても、告白してみないとどうなるかはわからないですし。ただ、告白したとして、斗和みたいな言われ方をしたらすごい落ち込むだろうな、と思います(笑)。

中川大志(C)モデルプレス
― 確かに(笑)。告白は待つのではなく、自分からしたいタイプなんですね。

中川:待つ意味がわからない!待ってて何が起きるの?この時間は何なんだろう?って思っちゃいます(笑)。相手から告白してほしい、ということは全くないですね。

― 男らしいですね!

中川:どうなんですかね?(笑)

井口昇監督と再タッグ 同世代のキャストとも意気投合

中川大志(C)モデルプレス
― 今作は、2015年に放送されたMBS・TBS系ドラマ「監獄学園-プリズンスクール-」以来の井口昇監督とのタッグということで、現場は親しみやすさもあったのでしょうか。

中川:そうですね。でも前回の作品と通ずる部分はあるかもしれないけど、今回は少女漫画原作で全くテイストが違ったので、最初はどういうふうに作るんだろうってすごく楽しみでした。クランクイン前に1度リハーサルをした時に、監督と「中2くらいでやりましょう!」と話していたんですよ(笑)。

― 井口監督とのお話から生まれた役作りだったんですね(笑)。

中川:はい。それをずっと大事にやっていました。現場に入ってからはところどころ細かい話はしましたけど、自由にのびのびとやらせていただいたので、男子たち4人のわちゃわちゃしたシーンは、結構アドリブが多かったです。それができる4人だったので、良かったなと思います。

― 男子メンバー4人のシーンは、本当に自然体でした。撮影の合間にはどんなことをしていたんですか?

中川:学園ものをやっていると同世代がいっぱいいるので、待ち時間やご飯を食べている時もすごく賑やかで、本当に学校みたいになるんですけど、そういう合間には「次のシーンのあそこはこうしてみよう」って打ち合わせをしたり、待ち時間が長い時はみんなでゲームもしたりしました。物を使わなくていいので、人狼ゲームをしたんですよ。4人だけでなく、他のキャストの同級生何人かも集まって、みんなでわいわい遊んでいました。

中川大志(C)モデルプレス
― 楽しそうです!唐田さんとのエピソードはありますか?

中川:僕は今回、唐田さんと初めてお仕事させていただいたんですけど、勝手にちょっとクールな方なのかな、というイメージがあったんです。美苑にぴったりだな、と思っていたんですけど、実際に会ってみると意外とノリのいい方でした。僕たち男子がふざけていても、誰よりも笑ってくれて、嫌な顔せずに付き合ってくれたりして、すごく嬉しかったですね。

20歳になって心境の変化は?「一生勉強」…中川大志の“これから”

中川大志(C)モデルプレス
― 中川さんは、今年で20歳になりましたが、心境の変化はありましたか?

中川:心境の変化…そんなにガラッと変わったことはないですけど、小学生の頃から活動しているので、今までいろいろ支えてもらっていたところや、甘えていたところを、もっともっと自分で立ってやっていかないといけないな、とはだんだん思うようになりました。自分でちゃんと意識を持って、周りの人を大事にするということを忘れないようにしたいと思っています。

お芝居や役に関して言うと、より楽しいな、と感じるようになりました。通り過ぎてから見えてくるものってあると思うんですけど、2~3年前くらいの作品を振り返った時に「あ、あの時はああいうふうにしか思っていなかったけど…」って新しい発見が毎回あるんです。だから、これから先もずっとそういう新しい発見が続いていくんだな、一生勉強だな、と感じました。

中川大志(C)モデルプレス
今までは、アクセルを全開にしか出来なかったのが、ちょっと変化球というか、遊びが作れたら面白いな、って。こういう学生役もいつまでやれるかわからないので、演じる役の年齢が変わっていくのも楽しみながら、いろいろ挑戦できたらいいな、と思っています。

― 具体的に、今後挑戦してみたい役どころはあるんですか?

中川:やってみたい役と言ったら本当にキリがないんですけど、制服を着ない役!これから、学生じゃない役が演じられることを楽しみにしています。学生じゃない役って、無限じゃないですか(笑)。

― いろいろな職業がありますよね。

中川:学生は僕も通ってきた道というか、リアルに経験している分、実体験を役に生かすことができるけど、学生のその先は経験していないことばかりなので、役作りもどんどん大変になってくるだろうなって。だから本当に楽しみです。…あ、医療ものとかはやりたいです!

中川大志(C)モデルプレス
― いいですね!白衣が似合いそうです。

中川:はい!…あ、はいとか言っちゃった(笑)。

― (笑)。では、最後にモデルプレスの読者に向けて、メッセージをお願いします。

中川:斗和のように、不器用だけど、一生懸命頑張っている姿、一途に思い続ける姿を見て、ちょっとでも「自分も頑張ろうかな」「恋したいな」って思ってもらえたら、すごく嬉しいです。ぜひ劇場でキュンキュンして、応援してください!

― ありがとうございました!

中川大志(C)モデルプレス
(modelpress編集部)

映画『覚悟はいいかそこの女子。』

(C)椎葉ナナ/集英社(C)2018映画「覚悟はいいかそこの女子。」製作委員会
2018年10月12日全国ロードショー
出演:中川大志、唐田えりか、伊藤健太郎、甲斐翔真、若林時英/荒川良々、小池徹平 他
原作:椎葉ナナ「覚悟はいいかそこの女子。」(集英社マーガレットコミックス刊)
監督:井口昇(『ブルーハーツが聴こえる』『ライヴ』『ロボゲイシャ』他多数)
脚本:李正姫(「ホテルコンシェルジュ」「真夜中のパン屋さん」他多数)
企画・プロデュース:木村元子(『きょうのキラ君』『L・DKひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』)
主題歌:ナオト・インティライミ「ハイビスカス」(ユニバーサル シグマ)


<STORY>
幼い頃から女子に囲まれてきた超絶イケメンの“愛され男子”古谷斗和(ふるやとわ)。女性からチヤホヤされ、自分はモテると思い込んでいる斗和だが、実は付き合った経験ゼロ、自覚ナシの非リア充男子だった!

ある日、同級生から「お前は観賞用男子だ!」と指摘された斗和は、その汚名を払拭すべく学年一の美少女・三輪美苑(みわみその)に告白するも、「安っぽい告白」と一瞬でフラれる始末。その後、躍起になって何度もアプローチをするが、撃沈の連続で…。「俺はヘタレだ!」と自覚し、人生で初めて本気で恋した相手に認めてもらうべく、見た目はイケメン、中身はヘタレな男子が、本気で大奮闘!見事ヘタレを克服し、初彼女をゲットできるのか!?

中川大志(なかがわ・たいし)プロフィール

中川大志(C)モデルプレス
1998年6月14日生まれ、東京都出身。小学4年生でスカウトされ、小学5年生で芸能界入り。2009年に俳優デビュー。ドラマ『家政婦のミタ』(2011/日本テレビ系)で一家の長男役を演じ注目を浴びる。主な出演作にドラマ『GTO』(2012/カンテレ・フジテレビ系)、『夜行観覧車』(2013/TBS系)、『水球ヤンキース』(2014/フジテレビ系)、『監獄学園-プリズンスクール-』(2015/MBS・TBS系)、『南くんの恋人~my little lover』(2015/フジテレビ)、NHK大河『真田丸』(2016)、『賭ケグルイ』(2018/MBS・TBS系)、『花のち晴れ~花男 Next Season~』(2018/TBS系)、映画『四月は君の嘘』(2016)、『きょうのキラ君』(2017)、『ReLIFE リライフ』(2017)、『坂道のアポロン』(2018)、『虹色デイズ』(2018)、『覚悟はいいかそこの女子。』(2018)など。


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