北川景子(C)NHK

北川景子、初大河「西郷どん」はどうだった?反響の大きさに変化も モデルプレスインタビュー

2018.09.29 09:00

2018年NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」(毎週日曜よる8時~)に出演する女優の北川景子が、第36回(9月23日放送)と第37回(9月30日放送)に再登場する。久々の出演と同時に、これが最後の登場となる北川へ、モデルプレスは取材を行った。

  
今作は、「本の旅人」で連載された林真理子氏 の「西郷どん!」が原作。男にも女にも“日本史上最もモテた男”で、明治維新のヒーロー・西郷隆盛を描く。主人公の西郷隆盛を俳優の鈴木亮平が演じ、脚本は連続テレビ小説「花子とアン」などを手掛けた中園ミホ氏が担当。今作が初の大河ドラマ出演となる北川は、天璋院(篤姫)を演じている。

北川景子(C)NHK
― 久々の登場となりますが、鈴木さん演じる吉之助(西郷隆盛)に対してどんなお気持ちで演じられましたか?

北川:(吉之助とは)何十年ぶりの再会になるんですけど、普通に会えたわけではなく、政治的な立場としては複雑な再会になるんですね。でも鈴木さんと久しぶり稽古させて頂いたとき、立場などを抜きにして再会を懐かしむと言うか、天璋院は西郷さんを同じ時代を生き抜いてきた同士だと感じてると思うので、お互いに生き延びてこうして出会えたことに感慨深い気持ちになりました。その気持を視聴者の方に伝えられたらと思っています。

― 鈴木さんについて、印象が変わった点などはありましたか?

北川:鈴木さんとは、鹿児島での最初のロケでご一緒した時から一年も経っていないのに、すごく精悍でたくましくなっていて、この間に大変な撮影をたくさん乗り越えてきたんだなと思いました。

― 再登場まで何十年と時間が経過していますが、どんなことを意識して役作りをしたか教えてください。

北川:時代が飛んで身なりが変化していても、視聴者の方に一人のキャラクターとして違和感のないように見ていただくことが課題の一つにありました。この期間にあった歴史的事実をきちんと学ぶこともそうですし、例えば声の高さをどれぐらい低くしようか、かつらやお着物でどう年齢を出していこうかなどとすごく悩みました。でも最終的には、頭で考えたことよりも、鈴木さんとお稽古して自然と生まれたものがそのまま演技に表れていたと思います。

― 幾島役(篤姫指南役)の南野陽子さんとも久々だと思うのですが、設定では関係性が繋がっています。相談しながら演じたのでしょうか?

北川:実はそういう話はしていなくて、現場では「休みの日は何してる?」などの話がほとんどでした。でも同じ兵庫県出身ということもあり、すごく可愛がってくださったので、それが幾島が天璋院を思う温かい気持ちとリンクしていたんですね。だから演技に入ったら自然と“幾島と天璋院”が信頼し合う昔の関係に戻ることができました。

― クランクアップしたときはどのような気持ちになりましたか?

北川:私は鈴木さんのように毎日ではなく、他の作品をやりながらも参加させていただいたのですが、「西郷どん」は毎週見ていますし、次いつ呼ばれても天璋院になれるよう気持ちを途切れないようにしていたので、常に参加していたという気持ちはありました。こんなにも一つの役柄を長く演じるのは、デビュー作で特撮ものをやらせて頂いた以来なので、寂しかったですし、まだ出ていたいという気持ちでした。

― 初の大河出演でどんなことを得られましたか?

北川:大河ドラマに出演したことで、私の顔と名前が一致していなかった方々に「篤姫の子」と覚えて頂いたり、「応援しているよ」と声をかけて頂いたりと、反響の大きさを感じました。私にとってはじめての大河ドラマで、これまでそうそうたる女優さんが演じられた篤姫という役をうまく演じられないかもしれないと不安もありましたが、「良かったよ」とたくさんの方に言って頂けたので、自信にも繋がりました。ひとつの役を演じた以上の得られるものがたくさんあって、俳優業を続けてきてよかったなと思いましたし、また呼んでいただけるよう頑張ろうと励みにもなりました。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

大河ドラマ「西郷どん」第37回あらすじ

江戸城総攻撃を前に、吉之助(鈴木亮平)は幾島(南野陽子)の手引きで秘密裏に天璋院(北川景子)との対面を果たす。吉之助は江戸城から逃げるように伝えるが、天璋院は徳川の名にかけて戦うと答え、自ら自決する覚悟だと迫る。そして、江戸城総攻撃の前日、吉之助は勝(遠藤憲一)と薩摩藩邸で対面する。江戸の民を救うために総攻撃を中止することを求める勝に対して吉之助は大きな決断を迫られる。
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