<石原さとみインタビュー>「毎日泣いていた」挫折の日々―人生を変えたきっかけとは「色んな段階を経て今がある」
7月11日スタートの日本テレビ系新水曜ドラマ『高嶺の花』(毎週水曜よる10時~※初回10分拡大)に主演する女優の石原さとみ(31)が、モデルプレスのインタビューに応じた。同作は、「高嶺の花」月島もも(石原)と「無力に花を見上げるだけの地上の凡夫」風間直人(銀杏BOYZ・峯田和伸)であるはずの男女が、ひょんなことから出会い、「運命の恋」に落ちていくさまを描く純愛エンターテインメント。脚本は石原念願の野島伸司氏が手がける。演じるももは、抜群のルックスと圧倒的な才能を持つ一方、婚約者に裏切られたことから男性不信に陥っている…という役どころ。華道の一大流派「月島流」本家の長女として責任を全うしようとするももの生き方に「他力本願にならないってことを大切にする気持ちは分かる気がする」と共感を覚えているという石原。その言葉の意味は、「ずっと何かのせいにして生きていた」という2010年頃に遡る。
石原さとみ「辛かった」8年前 人生を変えたきっかけは?
いまでこそ、数多くの雑誌の表紙を飾るなど、女性の憧れとして確固たる地位を確立している彼女だが、当時を「メイクとかファッションに興味があまりなかったし、表に出る仕事ではあるけれど、プロデューサーさん、監督、ヘアメイクさん、スタイリストさんとか、皆さんがいて自分が出来上がっている感じがしていたんです」と振り返る。「5年間やらせて頂いたラジオも1人喋りするコーナーがあるのにネタがなくて。仕事しかしてないから、プライベートのことで話せることがなかったんです。それを『仕事ばっかりしてるからいけないんだ』って他力本願にしていた時期がありました。うまくいかなかったことは全部誰かのせいにして…つまらないし、苦しいし、運がないなと思ったり。そのときちょうど、周りの人からも『さとみは運ないよね』『さとみちゃんってつまんないよね』って言われて、それが辛かったです」。
2010年、石原が23歳の頃。15歳でデビューし、キャリアはすでに8年。ドラマ、映画、CM…仕事は途切れることなく、傍から見れば順調な日々の裏で、その葛藤は続いていた。
「ただ、言われていたことは本当にその通りで、自分がつまらなかったら、世間も私のことをつまらないって思ってるし、それはそうだよなって思ったんです。好きなことをやってるって思わないと好きになれない。挫折でした。その頃、いくつかレギュラーのお仕事がたまたま同じくらいの時期に終わってしまって、誰からも求められてない必要とされてないって思ってました」。
そこから抜け出したきっかけは、2010年末の1人旅。米ニューヨークへ単身1ヶ月。そこでの経験が彼女を変えた。
「毎日泣いていた」挫折の日々―「色んな段階を経て今がある」
「深呼吸できた気がしました。それまでは、毎日泣いてましたから。そのくらい、本当に辛かったんです」―15歳から走り続けた石原にとって、その1ヶ月はとても大きなものだった。「それまでは、褒めてもらっても斜めに受け取って、アドバイスも真摯に聞こうとしなかったんです。ファッション誌の表紙とか、出てみたいCMとか、共演したい人とかやりたいこともいっぱいあって、そのためにどうすればいいかまでリストアップまでしてたのにやらない。そんな自分が情けなくて追い込まれてイライラして、そのイライラを人にぶつけてた。何かのせいにしなくちゃ保てなかったんだと思います」。
それもすべて、1人旅が気づかせてくれたこと。そして、そう振り返るきっかけをくれたのが2017年に発表した写真集『encourage』でのインタビューだったという。
「叶ってる時期は必死だから振り返ってなかったんです。写真集で振り返ることになって、あのときがあったから、今に至るんだってことがやっと分かりました。30歳になった頃だったので、ある意味すごく分岐点になったと思います。15歳でこの世界に入って、あれだけ辛い時期があって、それが徐々になくなっていって、楽しくなって、楽しくて仕方がなくなって、もっと楽しくなるために責任を持つようになって、プレッシャーを感じるようになって…色んな段階を経て今がある気がします」。
念願の野島伸司作品で演じるのは“高嶺の花”
『高嶺の花』の脚本を手がける野島氏と石原が出会ったのは、8年前。ちょうど「辛かった」と語ったその時期だ。そこから「ずっとご一緒したかった」と、その言葉にも力がこもる。念願の野島作品。美貌、キャリア、財力、家柄、才能とすべてを兼ね備えた“高嶺の花”を石原はどう演じるのか…「もものセリフや感情は、野島さんが共感する部分とか考えることが表されてるのかなと思うので、それを読み取っていきたいです」。この夏、野島氏によって “女優・石原さとみ”の新たな一面が開花されそうだ。(modelpress編集部)
石原さとみ(いしはら・さとみ)プロフィール
1986年12月24日、東京都出身。2002年ホリプロタレントスカウトキャラバン、グランプリを受賞し、「わたしのグランパ」(03)で映画デビュー。NHK朝の連続テレビ小説「てるてる家族」のヒロインを演じて人気は全国区に。近年の出演作は映画「風に立つライオン」「進撃の巨人」(15)、「シン・ゴジラ」(16)、「忍びの国」(17)、ドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」(16/日本テレビ)など。2018年は、主演ドラマ「アンナチュラル」(TBS系、毎週金曜よる10時~)が放送されたほか、主演舞台「密やかな結晶」を上演。また、第43回ホリプロタレントスカウトキャラバン「ホリプロスターオーディション -好きになってもいいですか?-」(8月12日23:59〆切)のポスタービジュアルに登場している。
第1話あらすじ/7月11日スタート(毎週水曜夜10時放送※初回10分拡大)
もも(石原さとみ)は、華道の名門「月島流」本家に生まれた令嬢。上流階級に育ち、美しく、華道家としての才能も圧倒的なももには、何一つ足りないものなどなかった。あとは愛する恋人・吉池(三浦貴大)との結婚で、パーフェクトな幸せを手にする、はずだった。しかし、式当日に吉池が別の女性を妊娠させていたことがわかり、結婚は破談となる。以来、精神的に不安定になったももは、あろうことか、吉池の周辺をつきまとうまでに。月島流家元の父・市松(小日向文世)と妹のなな(芳根京子)は、深く傷ついて立ち直れないももを心配していた。この月島のピンチに乗じて、新興華道家・宇都宮龍一(千葉雄大)が、市松に接触を図ってきていた。
ある日、ももは、自転車で激しく転んでしまう。泥だらけで壊れた自転車を引きずり、小さな商店街に迷い込んだももは、古ぼけた自転車店で店主の風間直人(峯田和伸)と出会う。ももは「直して!」と直人に修理不能と思えるほど大破した自転車を押しつけ、汚れた服の着替えまで要求する。直人は、高飛車で奔放なももの態度にいら立ちもせず、にこやかに自転車を預かった。
直人は店を営む傍ら、長く病床にある母・節子(十朱幸代)の介護をしてきたが、ついに節子が息を引き取った。一人になった直人に、彼を心配する商店街の人々から見合い話が持ち込まれる。直人は生まれてこのかた、恋人ができたことがないのだった。
ももが借りた服を返すため自転車店を訪れると、ちょうど直人が見合いをしていた。ももは商店街の人々から、直人の人柄を知らされる。優しく穏やか、どこか不思議な魅力を持つ直人は、皆に“ぷーさん”と呼ばれて愛されていた。
直人と出会い、自分が生きてきた世界とはまったく違う下町の人々に触れて、最初は戸惑いを覚えるももだったが…。
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