モデルプレスのインタビューに応じた北川綾巴 (C)モデルプレス

SKE48のビジュアルエース・北川綾巴、世間のグループへのイメージに訴え<モデルプレスインタビュー>

2018.07.06 10:00

6月16日、愛知・ナゴヤドームにて開催された「第10回AKB48世界選抜総選挙」(別名:AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙 ~世界のセンターは誰だ?~)で、松井珠理奈と須田亜香里がワンツーフィニッシュを飾り、ホームで最高の結果をファンとともに勝ち取ったSKE48。松井と須田だけでなく、100位中に24名がランクイン、グループ結成10周年を目前にその勢いは増すばかりだ。チームSリーダーの北川綾巴(きたがわ・りょうは/19)は、30249票で27位と自己最高の順位に。グループ随一とも言われるビジュアルの北川に約1年前に話を聞いたモデルプレスは、再びインタビューを実施。2017年2月にチームSリーダーにも就任、いまやグループを引っ張る頼もしい存在。自身の1年間やグループの課題、4日に発売した23rdシングル『いきなりパンチライン』について語ってもらった。

  

北川綾巴、2017年は「一番悩んで苦しんでいた」

― 丁度1年ほど前にインタビューをさせて頂きました。昨年のAKB48選抜総選挙から1年間を振り返るとどんな1年でしたか?

北川:本当に大変でした。悩むこともめちゃくちゃあったし、一番悩んで苦しんでいたと思います。

― 一番悩んだことは何ですか?

北川:やっぱりSKE48内の自分の立ち位置もそうですし、与えられる位置と自分の実力の矛盾を感じていました。

― それは自分が追いついてないという意味で?

北川:はい。

― チームSのリーダーに就任しました。

北川:それもすごく大きいです。自信がない上でまとめなきゃいけなかったり仕切らなきゃいけなかったり、リーダーをしている自分が自分じゃない気がしたり…すごく大変でした。

― まとめるのは元々あまり得意じゃない?

北川:そうですね、苦手というか、そういう人間じゃないので。そういうのから逃げてきて、ただついていくっていうことしかできない人間でした。今もリーダーっぽいか?と言われたらそうじゃないと思うし、本当に周りから支えられているリーダーだと思います。

― リーダーの形は色々あると思うんですけど、自分はどういうリーダーでありたいと思っていますか?

北川:そんなにリーダーシップがあるわけでもないし、リーダーリーダーしていないからこそ、優しさで包み込んであげられるような人でありたいというのは常に思っています。それぐらいしか自分にできることはないので、困ったときに綾巴に話したいと思ってもらえるような人になりたいなと思います。

― その考えに至るまでは悩みましたか?

北川:悩みました。リーダーに関しては悩んでしかいなかったです。今も悩んでいないと言ったら嘘になるんですけど、最近やっと「こうすれば良いんだ」というのが分かってきて、心から楽しめるようになったかなと思います。

チームSポーズに苦戦 (C)モデルプレス
チームSポーズ?(C)モデルプレス
― そう思えるようになれた理由は?

北川:皆が教えてくれたからだと思います。チームSは後輩も沢山入ってきたし、その子たちがすごく頑張ってくれていて、「ここで綾巴も頑張らなかったら何してるんだろう」とすごく思ったし、「この子たちのために私は今頑張らなきゃいけないんだな」という風に後輩たちが思わせてくれました。それがすごく大きかったと思います。

― メンバー同士でレッスン中ぶつかることはないんですか?

北川:チームSはないですね。意外と皆ぽわんとしている子が多いんですけど、すごく内に秘めたものとかポテンシャルは高いので、そういうところを伸ばしていってあげられたらなと思います。

― 48グループ全体で見ると、やっぱりSKE48は結束力が高くてパフォーマンス力もすごく高いというイメージです。その要因はどこから来るものでしょうか?

北川:高いと思います。やっぱり先輩が教えてくれたことですね。最初からある熱量は沢山教えてもらいました。これから先も私が卒業してからもSKE48はずっと続いていくと思うし、続いていって欲しいので、先輩から受け継いだものを後輩にちゃんと引き渡していきたいなと思います。

北川綾巴、AKB48との兼任で学んだこと…一番目で追っていたメンバーは?

― 3月までAKB48チーム4との兼任もされていました。約2年半の兼任活動はどうでしたか?

北川:(5月18日に行われた)千秋楽公演は素直に悲しかったです。1曲目から涙目になるくらい悲しかったんですけど、やっぱり最後だから楽しまなきゃと思って1秒1秒カメラのシャッターで撮るぐらいの勢いで噛み締めながらやっていました。元々AKB48が好きだったのでその劇場に立てていることも毎回感動していたし、「ここであの大先輩たちが歌って踊っていたんだ」と思うとすごく自分の中で嬉しかったので、それがなくなったのはすごく悲しいなという思いはあります。

― 兼任は北川さんにとってどんな経験になりましたか?

北川:AKB48のメンバーはすごく自分を魅せるのが上手なので、表情とかすごく学びましたね。皆すごく魅力的だし、惹きつけられるものがあるので、勉強になりました。

― それは、SKE48のメンバーにはちょっと足りてない部分だと感じるところもあるんでしょうか?

北川:うーん…SKE48というと、“ダンス”のイメージがあると思うんですけど、激しいが故に…っていう部分もあるので、それぞれの良さだったりもするのかな?と思います。AKB48と兼任してそういう表現を学んで、SKE48に帰っていざ公演で同じようにやってみると、「元気ない?」みたいに言われることもあって、そこはバランスが難しいなあと。どっちを取れば良いんだろうと悩んだこともありました。

― AKB48らしさとSKE48らしさは違いますよね。特に勉強になったメンバーは?

北川:私がすごく目に入るというか見ちゃっていたのは、こじまこ(小嶋真子)ちゃん。すごく上手だなと思って、いつも見ていました。可愛いし、表情とか表現力もすごい。実は見ていました(笑)。

― 本人には言わず(笑)?

北川:言ってないです。

― メンバーとは結構仲良くなりましたか?

北川:元々てんとうむChu!で一緒だった子とは仲が良かったんですけど、皆本当にいつもウェルカムな感じで迎え入れてくれて。一番仲良くなったのは、村山彩希さん、ゆいりんごちゃんと仲良くなりました(笑)。

勢いがあるSKE48「今のSKE48が一番」

― SKE48自体もすごく今勢いを盛り返していると言われていると思うんですけど、それは実感しますか?

北川:感じますね。雰囲気もすごく良いですし、やっぱりメンバーが口に出して「今良いんだよ」と言えるようになったのがすごく大きいんじゃないかなと思います。皆が皆「今はすごく楽しい、今のSKE48が一番」と口を揃えて言っているのでそれがどんどん良い風に乗って色んな人の耳に伝わって、そういう流れになったのがメンバーとして本当に嬉しいです。

― 今色々なグループがある中で、SKE48のファンではない人に向けてこういうところが良いとアピールするとしたらどんな部分がありますか?

北川:良い意味で身近に感じていただけると思います。ファンとメンバーの距離感が一番近いのはSKE48だと思うし、初めて会った人に「すごく喋りやすかった」とか、「こんなにフレンドリーなんだね」とか言って頂くことがすごく多いので。どのグループよりもきっと近寄りやすい存在だと思うんですよね。いつでもウェルカムです。

― 握手会でもファンとの距離が近い?

北川:はい。距離も近いですし、皆心から楽しんでやっています。

― SKE48として10周年を迎えるにあたって、グループとしての目標は何ですか?ナゴヤドームでのコンサートというのもよく聞きますが。

北川:綾巴としてはやっぱり愛知県名古屋の栄を中心にやっているので、もっともっと愛知県の中で知名度を上げたいですね。

― すでにかなり有名なイメージです。

北川:いや、やっぱり個人個人の名前はあんまり出てこないと思うので、知名度を上げることは勿論なんですけど、愛知県の人に「愛知県の良いところ何?」と聞いたときに「SKE48がいるんだよ」と口を揃えて言ってもらえるような、地元から愛されるグループになりたいなと思います。

最新シングル「いきなりパンチライン」MVはメンバーで何時間も合わせたダンスに注目


― 今回のシングルはすごく大人っぽい楽曲ですね。どんな部分がポイントですか?

北川:今までの楽曲とはちょっと違って、大人っぽいセクシーな一面を見ていただけるんじゃないかなと思うのと、やっぱり「パンチラインって何?」(※オチ、ヒップホップ用語で「印象的な部分」という意味)と多分聴いた人は思うし、覚えやすい歌詞や、この赤い衣装もきっとすごく目に留まると思うので一緒に覚えてもらえたら良いなと思います。

― MV撮影はいかがでしたか?

北川:ダンスがメインなんですけど、皆でめちゃくちゃ練習して、すごく揃っていると思います。基本MV撮影は当日に振り入れすることが多いんですけど、3日前から振り入れをさせてもらって、皆で沢山合わせたので、SKE48の強みであるダンスが良い感じだと思います。

― メンバーが率先してダンスを合わせていたんですか?

北川:気づいたらずっと皆で合わせていて、5、6時間とか予定の時間を超えてもまだまだ足りない、まだまだ追求したい、と。そういう熱い気持ちが皆1人1人にあるんだなと実感できました。

― セクシーな部分も多かったです。セクシーな表現は得意ですか?

北川:すごく可愛いぶりぶりしたのは苦手で、元気とか、どっちかっていうとカッコいい曲の方が入りやすいですね。今年20歳になるのでセクシーを磨いて大人っぽくいきたいなと思うので、この曲で見せられたらと思います。

SKE48は“芋”じゃない!メンバーを「ちゃんと見て」

― ずっと「写真集を出したい」と目標を掲げていますね。

北川:はい、目標です。卒業するまでには必ず。雑誌に取り上げてもらうようになって「綾巴の写真好きだよ」と言ってもらうことがすごく多くて。だから今のうちに、若いうちにできればと思っています。

― 前回のインタビューではSKE48全体の女子人気についてもお話しましたが、1年経って変化はありましたか?

北川:女の子のファンが増えたと思います。結構来てくれるようになりましたね。

― それはSKE48全体で?

北川:少しずつではあると思うんですけど、増えていると思います。感じますね。もっともっと同世代の女の子が来てくれたら嬉しいです。

― モデルプレス読者は北川さんと同世代の女子も多いんですが、そういう人に対して、SKE48さん全体でも北川さん自身でもいいんですけど、アピールするとしたらどんな風にアピールしますか?

北川:(悩んで)“SKE48=ちょっと芋”みたいな、ちょっとそういうダサ可愛いみたいなイメージを持たれる方がすごく多いと思うんです。私も最初そういうイメージだったんですけど入ってみたらみんなめちゃくちゃ可愛いし、「ちゃんと見て」と思います。もう一度ちゃんと見て欲しい。

― (笑)。

北川:可愛いと思うんだけどな(笑)。

― 可愛いです。

北川:注目してもらいたいです。

― ありがとうございました。

後日、メイクポーチ公開企画も配信予定!

(modelpress編集部)


北川綾巴(きたがわ・りょうは)プロフィール

北川綾巴 (C)モデルプレス
ニックネーム:りょうは
6期生
生年月日:1998年10月9日
血液型:B型
出身地:愛知県
身長:163cm
キャッチフレーズ:アイス大好き teamSリーダー北川綾巴です
メンバーカラー:水色・紫
趣味:睡眠、食
特技:いたずら
将来の夢:モデルさん、幸せに暮らすこと
好きな食べ物:アイス、種無し巨峰、ヨーグルト
好きな言葉:アイス

2012年にSKE48第6期生オーディションに合格し2014年にチームSに昇格。デビューして間もなくAKB48の小嶋真子・岡田奈々らとユニット『てんとうむChu!』のメンバーに選ばれるなど次世代メンバーとして期待される。SKE48 16thシングル『12月のカンガルー』で初センター。2015年から今年5月までAKB48チーム4とも兼任していた。グループ随一とも言われるビジュアルで、AKB48グループ公認ファッションブランド『UNEEDNOW』お披露目時のモデルに選ばれるなど、活躍。2017年2月にチームSのリーダーに就任することが発表された。

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