<窪田正孝インタビュー>30歳に向け抱く焦りと葛藤「やっぱり後悔したくない」
9月2日に自身初となるフォトブック「マサユメ」を発売する俳優の窪田正孝(29)が、モデルプレスのインタビューに応じた。17歳で俳優デビューを果たし、今年8月6日に30歳の誕生日を迎える窪田。意外にも初フォトブックとなる今作は、出版プロデューサーから熱烈なオファーを受け、常々ファンに恩返しができないかと考えていた自身の要望もあり、今回実現に至ったという。過去2作のカレンダーに続き、写真家・齋藤陽道(さいとう・はるみち)氏とタッグを組んで制作。制作期間は、28~30歳までの約3年。30歳の誕生日当日の様子も撮り下ろされる予定となっている。
窪田正孝、30歳に向け抱く焦りと葛藤
人生のひとつの節目を迎える心境を、「あまり30歳になるっていう実感がないんです」と落ち着いたトーンで明かした窪田。「30歳になっても高校生役とか意外と出来たりするんじゃないかなと思うんですよね。でも、焦りは感じていて、ちょっと無知過ぎるかもって(笑)」。
そう実感したのは「28、29歳の頃」。海外での撮影を振り返った場面では、「まず、飛行機の中で書く紙で止まった(笑)」というエピソードも。
「生きていく中で普通に人に起こる焦りなのかな?例えば、周りの人がどんどん結婚していったり、子どもができたり…流行りも分からないし、興味を持てる範囲が狭いから、ずっと広げよう広げようとはしているんですけど」と誰もが共感できるような悩みと直面しながら、「嫌なものにも真摯に向き合おうと思っても、ずっと続けていると疲れちゃう自分もいる。変に先が読めるようになって、気づかないふりをすることもあります」とこれまでの人生の中で確立してきた“自分”とのバランスに葛藤していた。
楽しみな気持ち、自然体な自分…「やっぱり後悔したくない」
一方で、「身を任せることは必要だし、やっぱり後悔したくないっていうのが一番」と自然体であることも忘れない。「先輩方からは『30代は楽しい』としか聞かない。それが、どういう世界なんだろうっていうのが今一番気になっています。ご家庭を持っている方、お子さんがいらっしゃる方は、どんどん印象が変わっていく。本人は自覚してないけど、周りからの見え方は変わるんだなって思います。それって色々な経験だとも思うので、30歳になったらもっともっとそういう物を見つけたいです」。
自然体な人柄は、窪田の魅力のひとつ。それは今作にも収められており、撮影では「いつも自然体でいられたし、陽さんはその部分を引き出してくれる。僕は撮影中、あまり笑ってないと思っていたんですけど、意外と笑ってるんですね。そういう瞬間を収めてくれる。自分で普段鏡を見ることって歯を磨いているときくらいなので、向き合えるいい機会をもらった感じがします」と新たな発見もあったようだ。
初のフォトブック 海外でも撮影
撮影は2016年12月からスタート。2017年には、アメリカ・ロサンゼルスで撮影を行い、「スカイタワーの展望台にも行きましたし、市場みたいな街中も歩きましたし、海にも行きました。日本の地を離れてみると、空気も変わりますから」と刺激を受けた様子。また、今後行ってみたい国を聞いてみると、「クロアチアのドブロブニク。『紅の豚』とか『魔女の宅急便』のモデルになった街らしいんです。あと、ニュージランドも。ニュージランドはどこからでも満点の星空が見えるらしいので、行ってみたいです」と想像を膨らませた。
海外に興味を持ったのは、「仕事や芝居だけでは、世界は広がらない」という思いから。それは、ここ数年で感じているという“無知な自分”を変えるための、ひとつの手段なのかもしれない。
“俳優・窪田正孝”いつか演じてみたいのは…
7月からは、主演をつとめる新ドラマ「ヒモメン」(テレビ朝日、毎週土曜よる11時15分~)がスタート。昨年は、主演ドラマ「僕たちがやりました」(カンテレ・フジテレビ系)で放送開始当時28歳での高校生役も話題を呼んだが、最新作では働かないことに全力を尽くす“ヒモ男”、と新境地に挑む。常に新たな顔でファンを楽しませ続ける“俳優・窪田正孝”。いつか演じてみたいと語るのは、「お父さん役」。「高校生とか大学生とか、若い役が多いのですごくやってみたい。でも、実際に、そういう役が来るのは50代くらいかな?ただ、願望はありますよってことです。これからはちょいちょい小出しにしていきます(笑)」。
28~30歳。10代から20代への変化とは全く違う一歩。“自分”が分かってきたからこそ、理想と現実が最も交錯するそんな時期。「仕事以外にもっと興味を持つことがあったら、意外とすんなりそっちに行っちゃうかも。それも人生一度きりだからいいかな」――インタビュー中、こうとも言っていたが、50代での「お父さん役」を演じる姿をぜひ、見せてほしい。(modelpress編集部)
窪田正孝(くぼた・まさたか)プロフィール
1988年8月6日生まれ。神奈川県出身。2012年6月「平清盛」に平重盛役でNHK大河ドラマに初出演し、2014年NHK連続テレビ小説「花子とアン」、その後TBS系ドラマ「Nのために」や「アルジャーノンに花束を」への出演、さらに日本テレビ系ドラマ「デスノート」、「MARS~ただ、君を愛してる~」など話題作への主演が続き、様々な役をこなす演技力が各界から高く評価され、世代を問わず注目を集める実力派俳優。2017年7月には映画『東京喰種』で主演、2018年1月、TBS金曜ドラマ「アンナチュラル」に出演し、2月には、映画「犬猿」で主演を務めた。7月28日から、放送スタートのテレビ朝日土曜ナイトドラマ「ヒモメン」の主演が決定している。
書籍情報
発売日:9月2日タイトル:窪田正孝×写真家・齋藤陽道 フォトブック「マサユメ」
発行:SDP
作品情報ページ:http://www.stardustpictures.co.jp/book/2018/masayume.html
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