山田裕貴「特捜9」現場で号泣の理由 「頑張ってきてよかった」プレッシャー乗り越え得たものとは?<モデルプレスインタビュー>
2018.06.06 20:00
views
V6の井ノ原快彦が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ「特捜9」(毎週水曜よる9時/6日放送第9話は15分拡大)で、井ノ原演じる浅輪直樹らと捜査をする若手刑事・新藤亮役を演じる山田裕貴(27)が、モデルプレスのインタビューに応じた。撮影現場の様子や本作に込める思い、俳優業についてなどたっぷり話を聞いた。
「警視庁捜査一課9係」シリーズからリニューアルした今作。新班長・宗方朔太郎(寺尾聰)のもと再結集した元9係メンバーが、“特別捜査班”として難事件に立ち向かう姿を描く。
12年続いた人気シリーズに新たに加わった山田が演じる新藤は、深く考えずに先走り、時に直樹らに怒られながらも、積極的で実直な性格でどこか憎めないキャラクター。前シリーズから健在のチームワークの良さを見せる特別捜査班に、新たな風を吹かせる存在だ。
新藤の愛されキャラは現場における山田にも通ずるところがある。共演者、スタッフからは「山ちゃん」と親しみを込めて呼ばれており、井ノ原と寺尾の合同誕生日セレモニーで山田が感極まり涙してしまった際には、共演者が駆け寄って温かなツッコミを入れる場面もあった。
山田:みなさんへの感謝が溢れてしまって…(笑)。正直、今まで僕は愛されることくらいが自分の取り柄なのかなって思ってやってきたんですよね。出来なかろうがまず現場で愛される。だから何本も作品に呼んでくださる監督さんもいるのかなと思っているんです。それくらいしか自分のいいところってわからなくて…目は好きですけど(笑)。
でも今回はそれ以上に、こんなにも愛を感じることってなかったんじゃないかと思うくらい、みなさんの愛を感じています。井ノ原さんはじめ、ちょっとした気遣いをしてくださったり助けてくださったり、第一線にいる方はちゃんと人を愛せる方なんだなと考えさせられました。こんなにも人から何かをもらえる現場はなかなかないので、このチームに入れていただけて本当にラッキーだなと、頑張ってきてよかったなと素直に思いました。
― みなさんから愛を感じた印象的なエピソードはありますか?
山田:撮影が始まってすぐの頃、取材の方が現場にいらっしゃっていたんですが、井ノ原さんがきっと僕のことを知ってもらおうと思ってくださったのか「山ちゃん、ちょっと来て」とカメラに一緒に映してくれたことがありました。僕にとっては、まだ多くの人に知られていないということがコンプレックスでもあったんですが、何も話さなくてもそこを拭ってくださる気遣いがあって。
寺尾さんからは、初日に「新人だろうがどれだけ長くやっていようが、目が行ったほうが勝ちなんだから、気にしなくて良いんだよ」という言葉をいただきました。冷静に周りを見ようと思って現場に臨んでいたんですが「あ、がむしゃらでいいんだな。まだガツガツしていいんだな」ともう一度思わせてくれた言葉でした。
― チームワークの良さが伝わってきます。撮影が始まる前はプレッシャーもあったとおっしゃっていましたが。
山田:一人だけ20代の新人刑事で、初めて僕を見る方もいるでしょうし、不安やプレッシャーはすごくありました。メンバーに馴染むというのは最低目標で、それ以上に、魅力的なキャラクターを作り上げてみなさんに愛してもらわなくてはいけない。新藤というキャラクターがどこまで伝わって広がるかというのは撮影が進んでいってもずっと不安で、日々悩んで考えるし、もっとこうしようと思うことも多いです。
― 作品が多くの方に支持されていることは視聴率などからみてもうかがえると思います。山田さん自身、手応えを感じる部分はありますか?
山田:僕自身の手応えはわからないですね。僕は全力でやっていますけど。視聴率などもあまり意識してこなかったんですが、たくさんの方に見ていただいているのであれば、もっと自分にできることを考えなくてはいけないなと。新人だろうが、井ノ原さんを支えなくてはいけない、少しでも力になれる存在でいないと、ということは1話の頃から思っていました。そういう部分で視聴率だったりにも鼓舞されたり、ガソリンのように励みになったりします。
山田:まだまだです。コンプレックスというかずっと気にしていなきゃいけないことだと思っています。きっと死ぬまで「まだまだだな」と言っているんじゃないかな。最期に「頑張ってよかった」と言えればいいなと思っているので、いつまでも満足したくはないですね。「このドラマに出られてよかった」で終わりにしてしまったら僕の中ではダメなので(笑)、ちゃんと人に届けないと、と思っています。
― 出演作の多さよりもどれだけ届いているかと。
山田:そうですね。だけど、そうは言っても今年はいろんなお仕事が決まったりと、とてもありがたい状況にいるなとは思います。もちろんそれは感じていて、今の状況を見つめられてはいます。少し前は来月仕事ないな…って感じだったので(笑)。でも今だけではなくて、ずっと続けないと。僕が俳優を続ける限り、ずっとこの状況が続いていればすごいことになってるんじゃないかと思うので、その時ちやほやしていただきたいです(笑)。
― 様々な役を演じているなかで、何か大切にしていることはありますか?
山田:思い込みって結構重要だなと思っています。エキストラをしていた18歳の頃に、モーニング娘。さんたちの振付をしてきた夏まゆみ先生に、ダンスを教えていただくことがあったんですけど、「目からビーム、手からパワー、毛穴からオーラだよ」って言われたのをずっと覚えていて。いまでも作品ごとにそれは意識しています。例えば「HiGH&LOW」であれば化物みたいなオーラ、新藤だったら、刑事としてしっかりしているけど、先走ってしまうようなオーラ。そういった雰囲気を持てる俳優でいたいというのは、現場でも常日頃思っています。
山田:今回の現場で、愛情深くいなきゃいけないということを皆さんから学びました。言葉にしなくても伝わってくる吹越(満)さんや田口(浩正)さんの愛情だったり、津田(寛治)さんや羽田(美智子)さんのように言葉で「こうしたほうがいいよ」と教えてくれたり、原(沙知絵)さんは「いや~、山ちゃん輝いてたよ」と羽田さんと電話で話してくださっていたみたいで。
みなさんのように本当に深く人を思えたら、きっと返ってくるものがあると思うんです。今僕は皆さんに対して、もちろん井ノ原さんにも寺尾さんにも、何かをお返ししたいと現に思っているわけで。人を愛せること。それが夢を叶える秘訣かどうかはわからないですけど、夢を叶える前にまずそういうところが出来ないとダメだよなって思っています。
― ありがとうございました。今後のドラマも楽しみにしています。
(modelpress編集部)
実は、この管内では被害者の口から警察バッジが見つかる殺人事件が過去2件、発生していた。そのため、見村岳(笠兼三)をはじめとする所轄署の刑事たちは同一犯による犯行と見て、“連続殺人犯X”を追いはじめる。
直樹ら特捜班は捜査の応援に入るが、見村たち所轄は特捜班には非協力的。署長の佐野真一郎(伊藤洋三郎)によると、前回の事件の際、本部からやってきた管理官の指揮に従ったせいで初動捜査が出遅れた苦い経験があるという。佐野はノンキャリアながら実力だけで警視まで昇進した人物で、そんな彼から改めて協力を依頼された直樹らは、過去の2件の事件も含め、手分けして一から捜査を行うことにする。
3件目の事件を追う直樹と新藤(山田裕貴)は、身寄りのない被害者が孤独にひっそりと暮らしていたことを確認するが、部屋の中で気になるものを見つけて…!?
また、志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)は2件目の女性殺人事件を、青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は最初に起きた男性の殺人事件をそれぞれ洗い直す。
連続殺人事件として捜査をしない特捜班に、人のいい佐野もさすがに苛立ちを見せはじめるが…やがて直樹ら特捜班の地道な捜査が衝撃の真実にたどり着く!
12年続いた人気シリーズに新たに加わった山田が演じる新藤は、深く考えずに先走り、時に直樹らに怒られながらも、積極的で実直な性格でどこか憎めないキャラクター。前シリーズから健在のチームワークの良さを見せる特別捜査班に、新たな風を吹かせる存在だ。
新藤の愛されキャラは現場における山田にも通ずるところがある。共演者、スタッフからは「山ちゃん」と親しみを込めて呼ばれており、井ノ原と寺尾の合同誕生日セレモニーで山田が感極まり涙してしまった際には、共演者が駆け寄って温かなツッコミを入れる場面もあった。
山田裕貴「特捜9」現場で感じた“愛”「頑張ってきてよかった」
― 誕生日セレモニーでは、現場のチームワークの良さはもちろん、山田さんの作品への思いも伝わってきました。山田:みなさんへの感謝が溢れてしまって…(笑)。正直、今まで僕は愛されることくらいが自分の取り柄なのかなって思ってやってきたんですよね。出来なかろうがまず現場で愛される。だから何本も作品に呼んでくださる監督さんもいるのかなと思っているんです。それくらいしか自分のいいところってわからなくて…目は好きですけど(笑)。
でも今回はそれ以上に、こんなにも愛を感じることってなかったんじゃないかと思うくらい、みなさんの愛を感じています。井ノ原さんはじめ、ちょっとした気遣いをしてくださったり助けてくださったり、第一線にいる方はちゃんと人を愛せる方なんだなと考えさせられました。こんなにも人から何かをもらえる現場はなかなかないので、このチームに入れていただけて本当にラッキーだなと、頑張ってきてよかったなと素直に思いました。
― みなさんから愛を感じた印象的なエピソードはありますか?
山田:撮影が始まってすぐの頃、取材の方が現場にいらっしゃっていたんですが、井ノ原さんがきっと僕のことを知ってもらおうと思ってくださったのか「山ちゃん、ちょっと来て」とカメラに一緒に映してくれたことがありました。僕にとっては、まだ多くの人に知られていないということがコンプレックスでもあったんですが、何も話さなくてもそこを拭ってくださる気遣いがあって。
寺尾さんからは、初日に「新人だろうがどれだけ長くやっていようが、目が行ったほうが勝ちなんだから、気にしなくて良いんだよ」という言葉をいただきました。冷静に周りを見ようと思って現場に臨んでいたんですが「あ、がむしゃらでいいんだな。まだガツガツしていいんだな」ともう一度思わせてくれた言葉でした。
― チームワークの良さが伝わってきます。撮影が始まる前はプレッシャーもあったとおっしゃっていましたが。
山田:一人だけ20代の新人刑事で、初めて僕を見る方もいるでしょうし、不安やプレッシャーはすごくありました。メンバーに馴染むというのは最低目標で、それ以上に、魅力的なキャラクターを作り上げてみなさんに愛してもらわなくてはいけない。新藤というキャラクターがどこまで伝わって広がるかというのは撮影が進んでいってもずっと不安で、日々悩んで考えるし、もっとこうしようと思うことも多いです。
― 作品が多くの方に支持されていることは視聴率などからみてもうかがえると思います。山田さん自身、手応えを感じる部分はありますか?
山田:僕自身の手応えはわからないですね。僕は全力でやっていますけど。視聴率などもあまり意識してこなかったんですが、たくさんの方に見ていただいているのであれば、もっと自分にできることを考えなくてはいけないなと。新人だろうが、井ノ原さんを支えなくてはいけない、少しでも力になれる存在でいないと、ということは1話の頃から思っていました。そういう部分で視聴率だったりにも鼓舞されたり、ガソリンのように励みになったりします。
山田裕貴“売れっ子俳優”の現状に思うこと
― ドラマに映画に出演作が絶えない山田さんですが、先程は「まだ多くの人に知られていないということがコンプレックス」というお話もありました。いまの活躍をご自身ではどう考えていますか?山田:まだまだです。コンプレックスというかずっと気にしていなきゃいけないことだと思っています。きっと死ぬまで「まだまだだな」と言っているんじゃないかな。最期に「頑張ってよかった」と言えればいいなと思っているので、いつまでも満足したくはないですね。「このドラマに出られてよかった」で終わりにしてしまったら僕の中ではダメなので(笑)、ちゃんと人に届けないと、と思っています。
― 出演作の多さよりもどれだけ届いているかと。
山田:そうですね。だけど、そうは言っても今年はいろんなお仕事が決まったりと、とてもありがたい状況にいるなとは思います。もちろんそれは感じていて、今の状況を見つめられてはいます。少し前は来月仕事ないな…って感じだったので(笑)。でも今だけではなくて、ずっと続けないと。僕が俳優を続ける限り、ずっとこの状況が続いていればすごいことになってるんじゃないかと思うので、その時ちやほやしていただきたいです(笑)。
― 様々な役を演じているなかで、何か大切にしていることはありますか?
山田:思い込みって結構重要だなと思っています。エキストラをしていた18歳の頃に、モーニング娘。さんたちの振付をしてきた夏まゆみ先生に、ダンスを教えていただくことがあったんですけど、「目からビーム、手からパワー、毛穴からオーラだよ」って言われたのをずっと覚えていて。いまでも作品ごとにそれは意識しています。例えば「HiGH&LOW」であれば化物みたいなオーラ、新藤だったら、刑事としてしっかりしているけど、先走ってしまうようなオーラ。そういった雰囲気を持てる俳優でいたいというのは、現場でも常日頃思っています。
山田裕貴が考える“夢を叶える秘訣”
― では最後に、モデルプレス読者へ“夢を叶える秘訣”を教えてください。山田:今回の現場で、愛情深くいなきゃいけないということを皆さんから学びました。言葉にしなくても伝わってくる吹越(満)さんや田口(浩正)さんの愛情だったり、津田(寛治)さんや羽田(美智子)さんのように言葉で「こうしたほうがいいよ」と教えてくれたり、原(沙知絵)さんは「いや~、山ちゃん輝いてたよ」と羽田さんと電話で話してくださっていたみたいで。
みなさんのように本当に深く人を思えたら、きっと返ってくるものがあると思うんです。今僕は皆さんに対して、もちろん井ノ原さんにも寺尾さんにも、何かをお返ししたいと現に思っているわけで。人を愛せること。それが夢を叶える秘訣かどうかはわからないですけど、夢を叶える前にまずそういうところが出来ないとダメだよなって思っています。
― ありがとうございました。今後のドラマも楽しみにしています。
(modelpress編集部)
第9話あらすじ(15分拡大スペシャル)
板橋区内の公園で、75歳の女性が後頭部を殴打されて殺害されているのが見つかった。臨場した直樹(井ノ原快彦)は、遺体の口が不自然に膨らんでいるのに気づく。なんと被害者の口の中にあったのは、ニセモノの警察バッジ。犯人は警察を挑発しているのだろうか…!?実は、この管内では被害者の口から警察バッジが見つかる殺人事件が過去2件、発生していた。そのため、見村岳(笠兼三)をはじめとする所轄署の刑事たちは同一犯による犯行と見て、“連続殺人犯X”を追いはじめる。
直樹ら特捜班は捜査の応援に入るが、見村たち所轄は特捜班には非協力的。署長の佐野真一郎(伊藤洋三郎)によると、前回の事件の際、本部からやってきた管理官の指揮に従ったせいで初動捜査が出遅れた苦い経験があるという。佐野はノンキャリアながら実力だけで警視まで昇進した人物で、そんな彼から改めて協力を依頼された直樹らは、過去の2件の事件も含め、手分けして一から捜査を行うことにする。
3件目の事件を追う直樹と新藤(山田裕貴)は、身寄りのない被害者が孤独にひっそりと暮らしていたことを確認するが、部屋の中で気になるものを見つけて…!?
また、志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)は2件目の女性殺人事件を、青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は最初に起きた男性の殺人事件をそれぞれ洗い直す。
連続殺人事件として捜査をしない特捜班に、人のいい佐野もさすがに苛立ちを見せはじめるが…やがて直樹ら特捜班の地道な捜査が衝撃の真実にたどり着く!
山田裕貴(やまだ・ゆうき)プロフィール
1990年9月18日生まれ。愛知県出身。2011年、俳優デビュー。近年の主な出演作には映画「ストロボ・エッジ」「青空エール」、「HiGH&LOW」シリーズ、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」など。今年は1月期のドラマ「ホリデイラブ」(テレビ朝日系)のほか、映画「となりの怪物くん」に出演。今後は「万引き家族」(6月8日公開)、「虹色DAYS」(7月6日公開)、主演映画「あの頃、君を追いかけた」(18年秋公開)の公開を控える。2019年度前期連続テレビ小説「なつぞら」への出演も決定している。2019年度前期連続テレビ小説「なつぞら」への出演も決定している。
【Not Sponsored 記事】