<杉野遥亮 写真集「あくび」インタビュー>今年の“公約”を早くも実現へ「神対応を目指します!」 “人生で一番魅力を感じた人”との出会いも語る
2018.03.26 17:00
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俳優の杉野遥亮(すぎの・ようすけ/22)がモデルプレスのインタビューに応じた。3月30日に発売するファースト写真集『あくび』は、昨夏に奄美大島・加計呂麻島(かけろまじま)のビビッドな景色に囲まれて撮影。とことん羽根を伸ばしてリラックスした姿や、思わずドキッとしてしまう表情がおさめられた。さらに杉野にとって人生初となる握手会の開催という、ファン待望のお知らせも!
杉野遥亮、早くも公約を実現!
― 写真集の発売おめでとうございます!まず今回、東京・大阪・名古屋の3都市で発売記念握手会が決定しましたが、以前モデルプレスのインタビューで発表していただいた“2018年の公約”のひとつが「ファンの皆さんと(今までにない形で)沢山コミュニケーションを取る!」でしたよね。杉野:はい。これのことでした!
― 早速、有言実行となりました!
杉野:写真集のイベントをやることは決まっていたので、もうじれったくてしょうがなくて…。早く皆さんに言いたくてたまらなかったです。ファンレターやTwitterのリプライでも、そういった声をたくさんいただいていたので。
― 「会いたい」と?
杉野:はい。僕に「会いたい」と言ってくださる方もいらっしゃいますし、「イベント開いてください!」とか、「写真集やカレンダーを出してください!」って。そのたびに「しめしめ」って思っていました(笑)。僕も情報解禁されるのを心待ちにしていました。喜んでくれるかなあ?って。
― 昨夏の撮影から、解禁まで長かったですね。
杉野:やっと言えました。ずっと「またこういうリプ来たよ~!」ってニヤニヤしていました(笑)。
― 握手会ではファンの方と直接お話ができますね。
杉野:神対応を目指します!(笑)
― みなさんすぐにTwitterでレポするので(笑)。
杉野:そうなんですね!やっぱり神対応しなきゃ!緊張します。
写真集『あくび』撮影の思い出を振り返る
― 写真集を作ることが決まった時の心境はいかがでしたか?杉野:商品として、自分しか写っていない写真集というものが棚に並ぶことに恐怖心を覚えました。
― 恐怖心。
杉野:大丈夫かな、買ってくれる人いるのかなって…。でもそれと同時に、ファーストという意味でもそうですが、すごくメモリアルなものになるんじゃないかなという期待はありました。
― 以前から「写真集を出したい」という思いはあったのですか?
杉野:「いつかは」というのはありましたけど、そのタイミングはまだ先の話なのかなと思っていました。出すと知ったのが去年の春先とかだったので、すごく驚いたのを覚えています。
― コンセプトや撮影地はどのように決めましたか?
杉野:元々僕が色々な取材などで「自然が好きです」という話をしていたので、その思いを汲み取っていただき、「自然」がひとつのテーマになりました。そこからカメラマンさんや編集長、マネージャーさんにロケーションを選んでいただきました。
― 『あくび』というタイトルも杉野さんらしいなと。
杉野:自然体な僕が出ているよという意味を込めました。撮影中はすごくリラックスして、たくさんあくびをしていて、編集長に「“あくび”がいいんじゃない?」と言われ、賛成の声が多く、そのタイトルに決まりました。『あくび』は僕らしいなと思って、すごく気に入っています。
― 島にはどれくらい滞在されたんですか?
杉野:3日間です。でもその3日間はすごくゆっくり感じました。普段仕事をしていると、1日がすごく早いペースで進んで、3日前なんてつい最近のことのように感じるんですけど、島では1日1日がゆーっくり進んで、同じ時間が流れているとは思えないくらいでした。それだけ心にも余裕があったし、濃厚でした。
― 本当に美しい景色ですよね。特に思い出に残っているスポットは?
杉野:奄美大島から加計呂麻島に行くまでに水上タクシーに乗り、そこで受ける風や、見える夕日が最高でした。是非体感してほしいですが、それは写真集の僕の表情からも汲み取ってもらえると思います。
― ゆっくり移動しながら撮影する感じだったんでしょうか?
杉野:そうですね。ロケ地に着いた瞬間から撮影が始まっていて。カメラが回りました!っていう分かりやすいスイッチもなく、自然にぬ~っと入っていく感じ。
― カメラマンの田尾沙織さんとは今回が初めてだそうですね。
杉野:はい。風景を多く撮られている方なので、今回も僕の写っていない風景写真が散りばめられているんですけど、それがこの写真集を象徴していて。ありがたいなって。
― 島の魅力も感じられますね。
杉野:本当に僕のファンの方はもちろん、写真が好きという方にも絶対に何かを感じてもらえると思います。僕が邪魔だなって思うかもしれない(笑)。それだけ僕も風景に溶け込んでいるし、いい写真ばかりなので、色々な方に見てもらいたいという気持ちです。田尾さんのいちファンとして、そう思います。
― 田尾さんとは何かコミュニケーションをとりましたか?
杉野:そんなに話しませんでした。本当にそのまんま、そこにある僕と自然を撮ってくださったんです。
― ほかにも撮影中の思い出があれば聞かせてください。
杉野:最後の日に奄美大島で食べた昼食が、すごくあったかい味がしました。民家のおばあちゃんが作ってくれたような食事で、そこでしか味わえないようなおいしさがありました。それはすごく思い出に残っているし、もう一回行きたいなと思います。
― 杉野さんにとって居心地がよい場所だったことが伝わってきます。
杉野:居心地よかったです。すごく年をとったワンちゃんや猫もいて、それもいいなって思いました。なんだか全てを許せたような気がしました。
― 3日間で、島に馴染んでいく感じ。
杉野:そうですね。もうちょっといたら、完璧に島の人になってました(笑)。
― (笑)。将来は、そういう自然の多い場所に住みたい願望があるとか?
杉野:本当に島にいる時は「ここに永住したい!」って思うくらいの安らぎでした。これからも定期的に帰りたいような場所です。
― 海でのショットは笑顔がはじけていますね!
杉野:すぐ近くに海があるのになかなか入らせてもらえなかったんです(笑)。1日目に目の前にきれいな海が広がっていたのに、結局最終日までおあずけを食らって…。あんなに透明な海を見たことなかった…だからすごくはじけちゃいました。
― その嬉しさが表情に現れています。
杉野:サップ(スタンドアップパドル)で、沖の方まで行ったんですけど、海が透明だから下に珊瑚とか魚とかぶわーって見えるんですよ!(思い出して)…うわぁ、最高だったな。あれは本当に…!
― 想像するだけでそんなにテンションが上がるほど!女性の間ではサップヨガもブームですね。
杉野:絶対に気持ちいいと思う!オススメ!オススメ!
“人生で一番魅力を感じた人”との出会いも
― 現地の人との交流もありましたか?杉野:はい!本当に“そのまんま”というか、裏表なく、ストレートでピュアな方に出会いました。宿泊先のご主人の息子さんで、写真集にも登場しているんですけど、そのまま素潜りに行っちゃうような方で、多分僕が今まで出会った中で一番ピュアだし、一番魅力を感じた人でした。そんな人に出会えたことはひとつの宝物です。言葉で表すのがすごく難しいんですけど…“真っ白”って感じでした。本当は黒いんですよ?
― 肌が焼けていて?
杉野:はい。けど心は真っ白な人でした。あんな人に出会ったことがない。東京には来ないほうがいいと思うくらいです(笑)。会ったのはほんの数日ですけど、今までの人生の中でもすごく印象深く、存在感がある人でした。島の環境全てが、そういう人をつくるのかなと思って。また会いたいです。
― 杉野さんから話しかけたんですか?
杉野:いつの間にかそこに居た、って感じです(笑)。
― 一番お気に入りのショットを教えてください。
杉野:それが全部気に入っていて…どうしよう…選べないんですけど、どれかひとつは選んでおいたほうがいいですよね。一番最後のこの写真かな、最近は。
― 最近?
杉野:コロコロ変わっちゃうんです。でもこれで安定すると思います(笑)。2日目に撮ったんですけど、夕日が沈みかけていて、周りが赤かったんですよ。それもまたきれいで。シルエットなのでどこを見ているのかわからないし、どういう表情をしているのかもわからないけど、どこか遠くを見ているような、メッセ―ジ性のある写真だと思っています。
― 今回の写真集は、杉野さん執筆によるコメントも印象的です。
杉野:写真を見ながら、今思うことや、撮影時思ったことをつらつらつら~…っと。Twitterみたいですよね。こういうところにも自分らしさが出せたかなとすごく満足しています。
― Twitterもそうですが独自のワードセンスで、中毒性がありますよね。そして生い立ちを辿ったロングインタビューも収録されました。
杉野:僕は嘘をつけなくて(笑)、たくさんしゃべっちゃいました。みんなが気になるようなことは大体しゃべった気がします。恋愛観や、これまでの自分、これから先のことについても。
― 今回の作品を経て、成長を感じたことは?
杉野:うーん…(ゲラを見ながら)例えば今パッと開いたページで言うと、カメラの前でこんなに眠そうな顔はなかなかしないなって。仕事でもプライベートでもない顔というか。純粋に笑った瞬間を切り取ってもらったのもありがたいなと思います。
― グッと大人っぽい表情もありますね。
杉野:この写真とか、なんか“よそ者感”がすごい。(※編集部注※どの写真か予想しながらお楽しみください!)
― 東京からやってきた感?
杉野:ちょっと違う人のような…。目の色が違うからかな。外国人みたいですね。この写真好きだなあ。
― この写真集に点数をつけるとしたら?
杉野:もちろん100点です!
― この1冊を通して、伝えたいことを改めてアピールお願いします。
杉野:出来上がったものを見て、100人いたら100人それぞれの捉え方ができるんじゃないかと感じました。そういった意味では、写真集っぽくないというか。僕自身も自分が知らない顔が沢山あって、それは島で生きた証でもあるし、去年の夏の、その瞬間でしかない自分が沢山いて。その時の感情が素直に出ていると思いますし、未来への顔もどこかには写っているんじゃないかな。そこも汲み取っていただきつつ、これから先も僕のことを見ていただきたいなという思いがあります。何度も読んで、感じて、『あくび』という写真集の虜になっていただければ嬉しいです。
― 今回は加計呂麻島でしたが、次に行ってみたい場所は?
杉野:海外です!パスポートを持っているのに一回も行ったことがない。でもこの間マネージャーさんに、初海外は厳しいところに行かせるって言われて(笑)。
― 過酷なミッションが(笑)。今、率直に行ってみたい国は?
杉野:台湾!食べ物がすごくおいしそうなので。
【あいうえお作文】杉野遥亮にムチャ振り再び!
― 以前「兄こま」のインタビューの時に、あいうえお作文を作っていただいたのですが…杉野:はいはいはい!
― 今日もお願いしていいですか?
杉野:(笑)
― 今回は『あくび』で写真集の見どころを!
杉野:「あくび」で。出来るかなあ(笑)。「く」が出てこない…。
「あ」たたかい人々
「く」りかえし楽しめる
「び」びっときたら書店まで
― さすがです!相変わらずの達筆で。
杉野:本当ですか?イェーイ!(笑)「あ」は、この写真集を作るにあたって動いてくれた方々、マネージャーさんをはじめ全ての方がいて出来上がったひとつの作品という想いを込めました。「く」はさっきも言ったように、人それぞれ楽しみ方があるので、1周しても2周しても、また違う考え方、感じ方があるということ。そしてここまでインタビューを読んでくれた方…ビビッと来たでしょう!ということで(笑)。
― 素晴らしいです!(一同拍手)本日はありがとうございました!(modelpress編集部)
杉野遥亮(すぎの・ようすけ)プロフィール
1995年9月18日生まれ、千葉県出身。第12回 FINEBOYS 専属モデルオーディショングランプリを経て、トップコートに所属。映画『キセキ-あの日のソビト-』で俳優デビュー。他には、ドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』『嘘の戦争』、フジテレビ TWO『感情 8 号線』『青い鳥なんて』、dTV×FOD 共同製作ドラマ『花にけだもの』、映画『兄に愛されすぎて困ってます』『覆面系ノイズ』などに出演。18年は初主演ドラマ『福岡恋愛白書 13 キミの世界の向こう側』(3月23日深夜0時25分放送/KBC 九州朝日放送)、映画『あのコの、トリコ。』『きらきら眼鏡』『春待つ僕ら』の公開が控える。
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