<福士蒼汰インタビュー>「普段の自分とは全く違った」真逆の役柄、初尽くしのアクション、男だらけの現場…刺激が生んだ“新たな顔”
俳優・福士蒼汰(24)の2018年は、映画の公開ラッシュだ。その1本目となるのが3月21日公開の主演作『曇天に笑う』。女性層を中心に熱狂的なファンを持つ同名コミックシリーズを実写映画化した同作は、明治初頭の滋賀県大津を舞台に、国の平和を守ることを生業とする曇天三兄弟が破壊の神・オロチ(大蛇)から家族・仲間・村すべてを守るため死闘を繰り広げるエンターテイメント作品。福士をはじめ、中山優馬、古川雄輝、桐山漣らイケメンたちの共演でも話題を集めている。
<福士蒼汰インタビュー>真逆過ぎて…「難しかった」
演じる天火は、豪快に笑ったり、おちゃらけたり、破天荒な性格。福士のイメージとはかけ離れていることもあってか「普段の自分とは全く違ったので、難しかったです」と振り返る。しかし、一方で「似てないからといって、無理に明るくしようとはしませんでした」と明かし、「意味のない明るさにはしたくなかったんです。笑顔を多くしようとかそういうことではなく、その裏にある意味を考えて役作りをしました。兄弟への思いとか、2人にとって父親代わりの存在であることを考えると、天火には“絶対的な安心感”が必要なんです。そういう意味で、2人を安心させられる笑顔でいようと、だからこその笑顔なんだということを考えていました」。
次男・空丸(中山)、三男・宙太郎(若山耀人)、金城白子(桐山)らと過ごすシーンでは、天火の背景を想像し作り上げた“笑顔”が自然とこぼれる。「台本には『お団子を食べる』しか書いていないシーンがあったんですが、そこはほぼアドリブでした。耀人が自由に遊んでいたので、それにつられて周りも緊張せずにいい雰囲気が出たと思います。やっぱり耀人がいると和むというか、当時中1だったので、皆可愛がっていました」と、役さながらの関係値を築いたようだ。
恋愛モノじゃない漫画原作
これまで福士が出演してきた漫画原作の作品と言えば、彼の人気を決定付けた2014年放送のドラマ「きょうは会社休みます。」の“田之倉くん” をはじめ、映画『好きっていいなよ。』(2014年)、映画『ストロボ・エッジ』(2015年)など少女漫画を映像化した恋愛モノのイメージも強いが、今作はメインに女性キャスト0、“男だらけ”のアツい現場。「胸アツ映画です。熱くなる作品になったと思いました。“男の友情”とか“命をかけて守る”とか、男が好きなもの、憧れが詰まっている。『絶対くる』というところできてくれる“漫画的”な演出に胸がアツくなりました」と映像にもその熱は映し出されており、「現場も男しかいない、というあまりない経験でした。“座長”という立場ではありましたが、そこは意識せず、真摯に向き合うこと、自分なりに真剣に全力で取り組むことを心がけていました」と初めての環境でも、まっすぐな姿勢は“変わらず”だ。
アクションが見どころ!定評のある福士蒼汰も苦戦したこととは…
また、アクションが大きな見どころとなるが、運動神経に定評のある福士でさえ「苦戦しました」というのが“下駄”。バランスの取りづらい下駄を履いてのアクションも吹き替えはほぼなし。「重心が前に出るんです。コロッ、コロッとなり、足元が全然安定しないんです。初めての経験だったので、すごく大変でした」と笑顔を浮かべるが、実は左足の小指にひびが入ったという。
幸いにも自然治癒で完治し、撮影にも影響がなかったそうだが、下駄以外にも「鉄扇を使ったアクションだったので、レンジが短くて、距離感を見るのが大変でした。短いから自分の手に当たっちゃうこともあって、扱いに関しては特殊な技術が必要だったなと思います」と苦笑いを浮かべる場面もあった。
同世代から刺激…福士蒼汰の”新たな顔“
1993年4月2日から1994年4月1日生まれの93年組、いわゆる“黄金世代”と呼ばれるその先頭を走ってきた福士。今回、同世代の俳優陣が集結したが、彼の目にはどう映っていたのだろう…「やはり“同世代だからこそ”の刺激も多いです。同じくらいの年で役者をやって、その中で色々な人がいて、色々な考え方があって、色々なやり方があって、色々差が生まれて…一緒にやっていて面白かったです」。
その刺激が新たな”顔“を生み出したのか――自身と真逆の役柄、初尽くしのアクション、男だらけの現場…新たなチャレンジとなった『曇天に笑う』には、これまでとは違う“福士蒼汰”がいる。(modelpress編集部)
福士蒼汰(ふくし・そうた)プロフィール
1993年5月30日生まれ、東京都出身。2011年「美咲ナンバーワン」で俳優デビュー。「仮面ライダーフォーゼ」で主演に抜擢。注目を集めた後、2013年放送のNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」でヒロインの相手役を演じブレイク。2014年放送の「きょうは会社休みます。」(日本テレビ系)では、綾瀬はるか演じる主人公の恋人役を演じ話題となった。近年の主な作品は、映画『無限の住人』(2017年)、映画『ちょっと今から仕事やめてくる」(2017年/主演)、ドラマ「愛してたって、秘密はある。」(2017年、日本テレビ系)など。2018年は、映画『曇天に笑う』(3月21日公開)、映画『ラプラスの魔女』(5月4日公開)、映画『BLEACH』(7月20日公開)、映画『旅猫リポート』(10月26日公開)などが控える。映画『曇天に笑う』ストーリー
明治維新後の滋賀県・琵琶湖畔。代々その土地を守る曇神社を継ぐ曇家の長男・天火(福士蒼汰)は、武芸に秀で豪快で明るく、村人にも愛されるカリスマ兄貴であった。次男の空丸(中山優馬)、三男の宙太郎(若山耀人)と共に、皆が笑って過ごせることを願い、町を守っていた。300年に一度曇天が続くとき、この国に災いをもたらす巨大な力を持つオロチ(大蛇)が復活すると言われ、世の中が乱れ始めた時、三兄弟は平和を守るために立ち上がる。
一方、明治政府の精鋭部隊・犲(やまいぬ)のリーダー・安倍蒼世(古川雄輝)ら隊員たちや、曇家に居候する天火の親友・金城白子(桐山漣)らも、人に宿って甦るというオロチを見つけ出し、封印しようとしていた。しかし、オロチの力を手に入れ政府転覆を企てる最強の忍者集団・風魔一族が、曇三兄弟の前に立ちはだかる。
オロチは誰の元に現れるのか?天火はこの国を、皆の笑顔を守ることができるのか―?!
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