モデルプレスのインタビューに応じたBiSH(C)モデルプレス

“今勢いが止まらない”BiSH、ゲリラ企画が話題を呼んでいるが「理解に苦しむ」「鬼畜な企画がいっぱいあった」…それでもファンから反響殺到で「やられた」の声も<モデルプレスインタビュー>

2017.12.01 20:00

“楽器を持たないパンクバンド”として今注目を集めているBiSH(ビッシュ)。今年7月に行われた単独ワンマン公演の7000枚のチケットは完売。もちろん、ライブもすごい…独特の演出に興奮を覚え、目が釘付けとなるファンも後を絶たない。そんな勢いのあるグループ・BiSHにモデルプレスではインタビューを行い、ファン待望の2ndアルバム「THE GUERRiLLA BiSH」のほか、これまでのBiSHについて語ってもらった。

  

2ndアルバム「THE GUERRiLLA BiSH」とは

BiSH(左から)セントチヒロ・チッチ、リンリン、アユニ・D、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、アイナ・ジ・エンド(C)モデルプレス
11月29日に発売された2ndアルバム「THE GUERRiLLA BiSH」は「プロミスザスター」「GiANT KiLLERS」を含む全13 曲を収録。リード曲「My landscape」は大編成ストリングスとバンドサウンドを融合させた壮大な楽曲に。メンバーの表現力の幅が広がった楽曲やLA で撮影されたミュージックビデオ、アートワークなど一回り大きくなったBiSH を感じることのできる圧倒的な作品となっている。

― 2ndアルバム「THE GUERRiLLA BiSH」はどのような作品なのでしょうか?

アイナ・ジ・エンド:BiSHとしてこれまでアルバムは何枚かリリースさせていただいているのですが、メジャーになってからは2枚目のアルバムです。一言で言ったら、ロックバンドに負けないぐらいかっこいいものができたんじゃないのかなと思っています。BiSH1人1人の成長が凄まじくて、1人1人の声色や表現の幅が広がっているので、今のBiSHだからできた1枚だと思っています。

― “一回り大きくなったBiSHを感じられる作品”と聞きました。

アイナ・ジ・エンド:そうですね。「My landscape」という表題曲は、今のBiSHだから表現できた曲なんじゃないのかなと思っていて。スケール感がすごく大きくて、BiSHがどっか行っちゃうんじゃないのかなって思ってもらえるような仕上がりです。

“一回り大きくなった”BiSHとは

BiSH(C)モデルプレス
― デビューした当時と比べて、具体的にどんなところが“一回り大きくなった”のでしょうか?

アイナ・ジ・エンド:歌に対して本気で向き合えるようになりました。声帯の手術をして1年経過するのですが、やっと自由が効く喉になってきたような気がします。枯れにくくなったというか、シャウトでごまかすような歌い方にならなくなりました。聴きたいなって思ってもらえるような歌い手になれたらいいなと思うようになりました。

ハシヤスメ・アツコ:今回13曲収録されているのですが、その中の「Here’s looking at you, kid.」という楽曲で初めて落ちサビを任せてもらえました。ライブでスポットライトが1本ピタって当たるという演出に憧れていたので、すごく嬉しかったです。BiSHになって約3年、自分の中ではかなり大きな成長だと思いました。

モモコグミカンパニー:アルバムをリリースするとき毎回レコーディングで新しく取り直しているのですが、私歌に対して苦手意識があって、毎回レコーディングが辛かったのですが、今回はどの曲も楽しんでできたなって、良かったなって思っています。

アユニ・D:私も似ているのですが、1stアルバムのときはBiSHに加入したばかりだったので、歌い方の基礎も全然わからなくて、声も震えていたのですが、今は曲の歌詞の意味も考え感情を込めながら歌えるようになりました。

リンリン:今回初めてハモリでシャウトを任されました。シャウトのパートが増えて嬉しかったです。

セントチヒロ・チッチ:いろんな表情を出せるのが私の強みかなと思っていますが、今回のアルバムではロックな歌い方を心掛けています。初めての歌い方ということもあって、巻き舌とかあまり使ったことがなかったのですが、ロックな歌い方もできるようになりました。

ゲリラ企画を続々と実施!BiSHが常に話題に…

BiSH(左から)アイナ・ジ・エンド、リンリン、セントチヒロ・チッチ、アユニ・D、ハシヤスメ・アツコ、モモコグミカンパニー(C)モデルプレス
― 今、勢いがあるグループと言われているBiSHのみなさんですが、今回のアルバムリリースにあたり、道頓堀でゲリラライブを敢行し、話題になりましたね!

ハシヤスメ・アツコ:海賊船でやりました。黒い旗を掲げて、「パイレーツ・オブ・カリビアン」の音楽とともに海賊船が到着して、ゲリラ的にやりました。

― 感想は?

ハシヤスメ・アツコ:4曲歌ったのですが、感想は…思ったより揺れなかったな(笑)すごくしっかりしていたんだと思います。でも、360度見渡しても人ばかりで、すごく新鮮な環境でした。

― 360度ファンの方がいたら、反応もより生で感じられたのでは?

モモコグミカンパニー:なにも知らない人たちも見にきていたのですが、みなさん楽しそうにしていたので、すごく良かったなと思います。

アユニ・D:いろんなところから、ファンの方の声が聞こえて嬉しかったです。

リンリン:ずっと選挙カーの上とかでライブがしたいと言っていたのですが、そういうのがやっとできたというか…気分が良かったです!

― あとは、今回のアルバムを299円でタワーレコード限定ゲリラ先行販売していたのも話題になっていましたね。

セントチヒロ・チッチ:前回アルバムをリリースしたときに、300円でiTunesで配信しました。今回も同じことやってもつまらないなと、1円でも安くしてゲリラ的に全国のタワーレコードで売ろうという企画を考えました。

― こちらもファンからの反響がすごそうです!

セントチヒロ・チッチ:「やられた!」って思ってくれたみたいです。そのときBiSHのライブをやっている時間だったので、ライブに来てくれた方は買えなかったんですよね。

― わざと、ライブとゲリラ販売をかぶせたんですか?

セントチヒロ・チッチ:たぶん…わざとなのかもしれない。この日にやるって決めていたみたいです。

(左から)アイナ・ジ・エンド、リンリン、セントチヒロ・チッチ、アユニ・D、ハシヤスメ・アツコ、モモコグミカンパニー(C)モデルプレス
― すごく斬新な企画ですね!

セントチヒロ・チッチ:BiSHっぽいなって思いました(笑)

― 今後やってみたいイベントはありますか?

アイナ・ジ・エンド:いっぱいあるのですが、私がやってみたいのは、65歳以上の限定ライブとか。おじいちゃんとおばあちゃんを呼びたい!

モモコグミカンパニー:学生限定とか女性限定とかはやっているのですが、そういう年齢縛りのライブはやったことがないんですよね。

― また斬新なことを考えましたね!

アイナ・ジ・エンド:ライブ会場に女の子限定エリアはあるのですが、4分の1ぐらいでいいので、65歳以上の限定エリアを作ったら面白いかなと思って。

セントチヒロ・チッチ:優しいエリアにね。たまにいらっしゃるんですよ。だから、いいかもしれませんね。

― こういう企画はみなさんで考えているのですか?

セントチヒロ・チッチ:スタッフさんから言われることもあるのですが、「最近やりたいことある?」と聞かれることはあります。

“いま勢いが止まらないグループ”BiSH!ここまで辿り着くまでには…

BiSH(C)モデルプレス
― “いま勢いが止まらないグループ”と言われている実感はありますか?

アイナ・ジ・エンド:あんまり感じないかも。でも、ケータリングがちゃんと現場にあるのが嬉しいです(笑)あとは、新幹線移動になったり、カラオケでも本人映像で配信されるのも嬉しい!

ハシヤスメ・アツコ:すごくわかる!

アイナ・ジ・エンド:でも、名前は知っているけどあんまり知らないとか、全くBiSHのことを知らない人もまだまだ多いので、BiSHというグループを広められるようにしたいです!

― デビューして約3年経過すると思いますが、すごく大変だったことは?

アイナ・ジ・エンド:大変な時期は毎日です。振り付けに追われてたり…(笑)

セントチヒロ・チッチ:私もいっぱいありました。鬼畜な企画がいっぱいあったので…。楽しいこともたくさんあったのですが、理解に苦しむというか…なにこの企画?みたいなこともありました。

― (笑)なにが1番鬼畜でしたか?

セントチヒロ・チッチ:1番辛かったのはマラソンです!熱海往復の100kmぐらいの距離をリレー形式で2組で戦いました。あれは、もうやりたくないですね(笑)

― それは辛い…

セントチヒロ・チッチ:あとは24時間ライブをし続けることもしました。

BiSH(C)モデルプレス
― でも、達成感もすごくあったのでは?

セントチヒロ・チッチ:それは毎回必ずありましたね!

アイナ・ジ・エンド:24時間ライブは確かにしんどかった!

モモコグミカンパニー:ツアーも普通にしんどいと思ったこともありました。2日連続、3日連続ツアーが重なるとすごく大変だったなと思います。何十ヵ所と周るので、大変でしたね。

― 途中から加入したメンバーはいかがですか?

リンリン:最初は楽しかった!でも、ツアーは同じことを何度も繰り返すので、1回目は楽しいけど、4回目とかになると…大変(笑)

アユニ・D:私が加入してからは、そんなにないのですが、やっぱりツアーを周っていると、追いつけなくなって、追いつくことが大変だなと思うことがありました。

ハシヤスメ・アツコ:大変だったり、辛かったりすることはありますよね。メンバーが言ったことはもちろんわかるのですが、個人的には昔、夜行バスで移動していたのが大変だったなと。今は新幹線や飛行機になったので、楽になりました。

全国ツアー「BiSH pUBLic imAGE LiMiTEd TOUR」がスタート

BiSH(C)モデルプレス
― 来年1月からは全国ツアー「BiSH pUBLic imAGE LiMiTEd TOUR」がスタートしますが、見どころを教えてください。

アイナ・ジ・エンド:1月30日に東京のZepp Tokyoから始まって、ラストも東京の中野サンプラザなんです。BiSHツアーって結成したときからずっとやっていて、BiSHの絆も深まったり、成長していしているのですが、今回も絶対成長したいので、東京で最初に見て、いろんな地方に回って、いろいろ吸収して、東京に帰ってくる。一回り成長したBiSHを見てほしいです!

BiSHの目標

BiSH(C)モデルプレス
― では、BiSHの目標を教えてください。

セントチヒロ・チッチ:東京ドームや武道館でもライブをやりたいと思っているのですが、BiSHとしてこれからも面白いことに挑戦していきたいです!そういう心を忘れたくないので、ゲリラもまたやりたいです。あと、海外でも挑戦して、老若男女に好かれるグループになりたいです。

夢を叶える秘訣を語る

BiSH(C)モデルプレス
― 最後に夢を追いかけているモデルプレス読者に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。

セントチヒロ・チッチ:私は小さい頃から絶やさず夢を見続けてきた女の子なのですが、見続けるのは自由なので、諦めなければ叶うと思います。夢って1つとは限らないので、なにかしら叶うはずです!

リンリン:運!運でしかないと思います。

アユニ・D:大きい夢を持っている人ってそんなに多くないと思うのですが、小さいことでもいいのでやりたいことがいっぱいあったら、行動するだけだと思います。失敗するのか、成功するのかわかりませんが、とりあえず行動した方がいいと思います。

モモコグミカンパニー:まずは夢を持つこと。その夢をたくさん持つこと。好きなことをたくさん増やして、自分の中で持ち続けることが秘訣だと思います。そして、次に行動すること。例えば、アイドルになりたかったら、アイドルの現場に行ってみるとか、オーディションを受けてみるとか、ワンステップずついけば、叶うのかなと思います。

ハシヤスメ・アツコ:続けること。それが1番だと思います。すぐに諦めたらもったいないです。今はダメでも、もしかしたらチャンスは巡ってくるかもしれないので、続けることに意味があると思います。

アイナ・ジ・エンド:諦めないことです。あとは生きていたらきっといいことがあると思います。嫌なことでもやることが大事です。全部やって見て確かめてみたらいいのかなと思います。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

BiSH(ビッシュ)プロフィール

BiSH(C)モデルプレス
アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dからなる “楽器を持たないパンクバンド”。2017年7月22日に単独ワンマン公演として7000名を集客し、幕張メッセイベントホールをSOLD OUT、1月30日から行われる全国ツアー「BiSH pUBLic imAGE LiMiTEd TOUR」は全国各地で軒並みSOLD OUT。メジャーセカンドアルバム「THE GUERRiLLA BiSH」は先行発売でオリコンデイリーチャート1位、iTunes総合アルバムチャートで3作連続1位を獲得する等、快進撃が止まらない。

2ndアルバム「THE GUERRiLLA BiSH」

BiSHの2ndアルバム「THE GUERRiLLA BiSH」(11月29日発売)(提供写真)
<収録曲>
01 My landscape
02 SHARR
03 GiANT KiLLERS
04 SMACK baby SMACK
05 spare of despair
06 プロミスザスター
07 JAM
08 Here’s looking at you, kid.
09 ろっくんろおるのかみさま
10 BODiES
11 ALLS
12 パール
13 FOR HiM
【Not Sponsored 記事】

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